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最終章 悪魔戦争
188話 聖剣メア・モーク完全復活
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「本によると、聖剣さんに力を付与する際に使用したのは、光の魔法らしいんです!!なので、純粋な光の魔力をメ聖剣さんに流し込めば力が再び蓄えられて、本来の力を取り戻すらしいんです!!」
成程、理にかなっている。人間に例えるなら、栄養不足か空腹といったところだろう。
「でも、ご存知の通り、スキルレベル9と10には圧倒的に差があります。人間の実力で例えるなら、わたしと師匠の剣の実力ぐらいは」
「そう卑下すんなよ。嬢ちゃんもそこそこ強くなってきてんぜ。ところで・・・いつまで飲み続けるんだ?マジックポーション」
マジックポーションとは、錬金術で作れる魔力補充薬である。冒険者を営んでいる魔法使いは、魔力切れを恐れて依頼の時は必ず持って行く。
因みに、マジックポーションの作成者はパァラとニコ。どちらも腕の良い錬金術師なので、質の良いマジックポーションだ。質が良ければ良いほど、魔力の補充の効率が良い。
パァラの作ったポーションならば、一瓶飲めば、魔力が空になった魔法使いでも魔力が満タンになるまで補充されるだろう。
そんな良いポーションを、ルッタは腹からチャポンという音が鳴る程飲んでいる。
マジックポーションは、補充薬であり、回復薬ではない。今のルッタは、魔力が普段以上に体に溜め込まれている状態だ。
魔力に限ったことではないが、物は入れすぎると入れ物が崩壊又は破裂する。
今のルッタは破裂寸前の風船同然だ。
「おえっ・・・吐きそうです。では行きますよ・・・師匠!思い切り突き刺してください!!」
「はいよっと!!」
行う場所は、町のど真ん中に作られた子供が遊ぶ広場。ど真ん中にできたばかりのメアを突き刺す。魔法版避雷針のようなものだ。
「では、行きます!!・・・はあぁぁぁぁぁ!!『シャイニング!!!』」
魔法名を発言すると、その瞬間に魔法は発動されるものだ。しかし、今回ばかりは量が膨大すぎた影響か、すぐには出ずに段々と溜まっていき、グリット合金の剣にハマったメアに向かって飛んで行った。
『あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
メアが苦しむ声が聞こえる。本当に正しいのか疑ってしまう。
しかし、そんな疑いとは裏腹に、メアはどんどん光を吸収していき、城下町を一瞬で破壊しかねない威力の光の魔法はメアの中へと消えていった。
「・・・ふぅ、これでおしまいで・・・おぇえええええ!!」
ルッタの体内に残ったのは魔力がなくなったただの液体。それを噴水のように吐き出し始めた。パァラがさすってくれているのですぐに吐き出すだろう。
「メア、どうだ?」
『はぁ・・・はぁ・・・成功しました・・・』
才の石を再び当てる。すると、才の石は全てのスキルを10と表示した。ルッタの言う通り、チャージは成功したのだ。
「これが、正真正銘の聖剣メア・モークか・・・良いねぇ」
「ああ・・・でも」
「でも?どうしたんだ?」
『何か私の性能に不満でも?』
「いや、性能に関しては満足なんだ、本当に。けど・・・魔法の書に書かれていたのは力の補充だけだったのかな?」
「というと?」
「強化、調整、スキルの削除もできるんじゃないかな?」
『可能かも・・・しれません』
「・・・ルッタ、ちょっと良いかな?」
ジッパの人達が国を犠牲に作ってくれた400年という猶予を無駄にするわけにはいかない。
補強できるならば、とことん補強してやる。
マーサはルッタの方へと向かった。
成程、理にかなっている。人間に例えるなら、栄養不足か空腹といったところだろう。
「でも、ご存知の通り、スキルレベル9と10には圧倒的に差があります。人間の実力で例えるなら、わたしと師匠の剣の実力ぐらいは」
「そう卑下すんなよ。嬢ちゃんもそこそこ強くなってきてんぜ。ところで・・・いつまで飲み続けるんだ?マジックポーション」
マジックポーションとは、錬金術で作れる魔力補充薬である。冒険者を営んでいる魔法使いは、魔力切れを恐れて依頼の時は必ず持って行く。
因みに、マジックポーションの作成者はパァラとニコ。どちらも腕の良い錬金術師なので、質の良いマジックポーションだ。質が良ければ良いほど、魔力の補充の効率が良い。
パァラの作ったポーションならば、一瓶飲めば、魔力が空になった魔法使いでも魔力が満タンになるまで補充されるだろう。
そんな良いポーションを、ルッタは腹からチャポンという音が鳴る程飲んでいる。
マジックポーションは、補充薬であり、回復薬ではない。今のルッタは、魔力が普段以上に体に溜め込まれている状態だ。
魔力に限ったことではないが、物は入れすぎると入れ物が崩壊又は破裂する。
今のルッタは破裂寸前の風船同然だ。
「おえっ・・・吐きそうです。では行きますよ・・・師匠!思い切り突き刺してください!!」
「はいよっと!!」
行う場所は、町のど真ん中に作られた子供が遊ぶ広場。ど真ん中にできたばかりのメアを突き刺す。魔法版避雷針のようなものだ。
「では、行きます!!・・・はあぁぁぁぁぁ!!『シャイニング!!!』」
魔法名を発言すると、その瞬間に魔法は発動されるものだ。しかし、今回ばかりは量が膨大すぎた影響か、すぐには出ずに段々と溜まっていき、グリット合金の剣にハマったメアに向かって飛んで行った。
『あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
メアが苦しむ声が聞こえる。本当に正しいのか疑ってしまう。
しかし、そんな疑いとは裏腹に、メアはどんどん光を吸収していき、城下町を一瞬で破壊しかねない威力の光の魔法はメアの中へと消えていった。
「・・・ふぅ、これでおしまいで・・・おぇえええええ!!」
ルッタの体内に残ったのは魔力がなくなったただの液体。それを噴水のように吐き出し始めた。パァラがさすってくれているのですぐに吐き出すだろう。
「メア、どうだ?」
『はぁ・・・はぁ・・・成功しました・・・』
才の石を再び当てる。すると、才の石は全てのスキルを10と表示した。ルッタの言う通り、チャージは成功したのだ。
「これが、正真正銘の聖剣メア・モークか・・・良いねぇ」
「ああ・・・でも」
「でも?どうしたんだ?」
『何か私の性能に不満でも?』
「いや、性能に関しては満足なんだ、本当に。けど・・・魔法の書に書かれていたのは力の補充だけだったのかな?」
「というと?」
「強化、調整、スキルの削除もできるんじゃないかな?」
『可能かも・・・しれません』
「・・・ルッタ、ちょっと良いかな?」
ジッパの人達が国を犠牲に作ってくれた400年という猶予を無駄にするわけにはいかない。
補強できるならば、とことん補強してやる。
マーサはルッタの方へと向かった。
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