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5章 400年の輪廻転生
169話 侵入者
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「お前・・・生きてたんですか・・・!!」
「あんな一撃で死ぬとでも?まあ、良い一撃だったのは確かだけどね」
中級悪魔がルッタの足元に投げ捨てたのは粉々に砕いたルッタの愛剣。軽い挑発のつもりだったのだろうが、その剣を大事にしていたルッタは再び電気を全身に走らせて突進した。
「おっと、その手には乗らないよ」
鍛冶場はそれなりに大きく作られており、十分に飛び回れる天井の高さもある。中級悪魔は腕の翼で飛び、ルッタの突撃を避ける。避けられたルッタは本棚に激突。本の雪崩に埋もれてしまった
「悪くない速度だが、動きさえ見ておけば何も怖くはないね。ただの猪突猛進にすぎない」
「おいおい、弟子の技に文句つける気かぁ?良い度胸してんなぁ!」
「ほう・・・お前が剣術の神の使いか・・・この間はアクシデントで会えなかったが、結果的に会えて嬉しいよ。私の名前はレイヴン。悪魔王様に使える中級悪魔さ」
「はっ!どいつもこいつも中級悪魔ばっかりで・・・やる気あんのか?」
「その程度で済むという話だろ。やる気なんて出す必要なんてない!」
「ほーーん・・・一度失敗した挙句400年間も侵略が不可能になったくせに?必死こいて戦ったのに、一国しか滅ぼせなかったくせに?随分と考えてなさすぎじゃね?普通なら、一度目の失敗を参考に作戦を考えるはずなんだが・・・悪魔ってひょっとしてバカか?いや、バカか。圧倒的に身体的に劣ってる人間なんかに負けたんだからなぁ!!」
「こんのぉ・・・ぶっ殺してやるっ!!」
馬鹿にするような笑みに加え、事実を織り交ぜたベルセルクの罵倒は、しっかり悪魔にも効いたようで、翼を大きく振るい、風の斬撃を飛ばしてくるが、ベルセルクの前ではつむじ風に過ぎない。処刑大剣を大きく振るい、風の刃を相殺した。
「そんなもんかぁ?チョーダよりも弱いんじゃねぇかっ!!」
「やはりチョーダは死んでいたか・・・何も音沙汰が無いと思ったらそういう事だったのか。おのれ・・・許さんぞ!!人間!!」
「そこに関してはお互い様だろうが!!おいマーサ!!聖剣メアを貸せ!!」
「分かった!!メア、いけるか?」
『はい!あの羽に風穴を開けてやりましょう!!』
メアのやる気が十分。鞘ごと握ってベルセルクに向かって投げる──────ようとしたのだが・・・。
「あ・・・れ・・・?」
投げようと前傾気味になった所、そのまま床と鼻が思い切りキスしてしまったのだ。どくどくと流れ出てくる鼻血はどうでもよくて、何故か、動かない体に集中が行く。
「フフフッ!効いてるみたいね。魔毒が」
「はぁ?マジかよぉぉぉ」
横に立っていたパァラも倒れてしまった。
「あんな一撃で死ぬとでも?まあ、良い一撃だったのは確かだけどね」
中級悪魔がルッタの足元に投げ捨てたのは粉々に砕いたルッタの愛剣。軽い挑発のつもりだったのだろうが、その剣を大事にしていたルッタは再び電気を全身に走らせて突進した。
「おっと、その手には乗らないよ」
鍛冶場はそれなりに大きく作られており、十分に飛び回れる天井の高さもある。中級悪魔は腕の翼で飛び、ルッタの突撃を避ける。避けられたルッタは本棚に激突。本の雪崩に埋もれてしまった
「悪くない速度だが、動きさえ見ておけば何も怖くはないね。ただの猪突猛進にすぎない」
「おいおい、弟子の技に文句つける気かぁ?良い度胸してんなぁ!」
「ほう・・・お前が剣術の神の使いか・・・この間はアクシデントで会えなかったが、結果的に会えて嬉しいよ。私の名前はレイヴン。悪魔王様に使える中級悪魔さ」
「はっ!どいつもこいつも中級悪魔ばっかりで・・・やる気あんのか?」
「その程度で済むという話だろ。やる気なんて出す必要なんてない!」
「ほーーん・・・一度失敗した挙句400年間も侵略が不可能になったくせに?必死こいて戦ったのに、一国しか滅ぼせなかったくせに?随分と考えてなさすぎじゃね?普通なら、一度目の失敗を参考に作戦を考えるはずなんだが・・・悪魔ってひょっとしてバカか?いや、バカか。圧倒的に身体的に劣ってる人間なんかに負けたんだからなぁ!!」
「こんのぉ・・・ぶっ殺してやるっ!!」
馬鹿にするような笑みに加え、事実を織り交ぜたベルセルクの罵倒は、しっかり悪魔にも効いたようで、翼を大きく振るい、風の斬撃を飛ばしてくるが、ベルセルクの前ではつむじ風に過ぎない。処刑大剣を大きく振るい、風の刃を相殺した。
「そんなもんかぁ?チョーダよりも弱いんじゃねぇかっ!!」
「やはりチョーダは死んでいたか・・・何も音沙汰が無いと思ったらそういう事だったのか。おのれ・・・許さんぞ!!人間!!」
「そこに関してはお互い様だろうが!!おいマーサ!!聖剣メアを貸せ!!」
「分かった!!メア、いけるか?」
『はい!あの羽に風穴を開けてやりましょう!!』
メアのやる気が十分。鞘ごと握ってベルセルクに向かって投げる──────ようとしたのだが・・・。
「あ・・・れ・・・?」
投げようと前傾気味になった所、そのまま床と鼻が思い切りキスしてしまったのだ。どくどくと流れ出てくる鼻血はどうでもよくて、何故か、動かない体に集中が行く。
「フフフッ!効いてるみたいね。魔毒が」
「はぁ?マジかよぉぉぉ」
横に立っていたパァラも倒れてしまった。
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