150 / 208
5章 400年の輪廻転生
150話 メアと冒険してきたのは誰と誰と誰と誰?
しおりを挟む
「でも、パァラさんが何とかしてくれるというのなら、きっと何とかしてくれますね!!だって、毎回何とかしてくれましたもん!」
「ああ、だから魔毒問題は問題にならないと思ってる。後は、ルッタが同行するか否かだ。正直言って、今回は本当に危険だ。地図も無ければ、死の危険性もある。今までとは比べ物にならない程に危ない旅だ。だから、1日じっくりと──────」
「考えるなんて必要ありません!わたしは行きます!!行って聖剣さんの力を取り戻すのを手伝います!!」
「待て待て!後先考えなさすぎだ!これは俺の問題であって、君の問題ではない!なのに、命を懸けるのはあまりにもばかばかしいだろう!?」
「・・・マー君、それ本気で行ってますか?」
ルッタの表情が一気に険しいものになる。どうやら彼女の地雷を踏んでしまったようだ。
「これはマー君だけの問題ではありません!わたし達の問題です!だって、聖剣さんはわたし達の友達であり、背中を任せられる仲間なんですから」
・・・俺はなんて独りよがりな考えを取っていたんだろう。彼女の言う通りだ。メアを拾ったのは間違いなく俺だ。しかし、メアの力を取り戻してきたのは決して俺の力だけではない。ルッタやパァラ、ベルセルクの力が無ければ強くなっていなかった。
それを忘れていただなんて・・・俺はとんでもない大馬鹿だ。
「悪かった、ルッタ。俺が間違ってたよ。確かに君の言う通りだ」
「でしょう?」
「ああ、皆で行こう。そして、メアを治して一緒に悪魔を迎え撃とう!!」
「おおーーーーー!!!」
この時、マーサには柄になく、ルッタに合わせて腕を上げた。
★
その日の夜、マーサは晴れやかな気分でベッドに入り、眠りに付くのをゆっくりと待っていた。その間、マーサはメアとの会話を楽しんでいた。
『ルッタさん、本当にいい子ですね』
「なに当たり前の事言ってるんだよ。そんなの常識だろう?」
『常識でも口にしたくなるんですよ。マーサさん、貴方は本当に良い友人と出会えましたね』
「・・・いきなりどうしたんだ?しんみりしちゃって」
『いえ、もし私が元の力を取り戻したとして、その後はどうなるのかなと思いまして・・・』
「ああ、そういう事ね」
メア・モークの生まれた理由は悪魔王を討伐する事。それが400年ぶりに果たされた時、役目を終えた事になる。人間ではなく、道具であるメアは、その後を考えるのが難しいのだろう。
「それじゃあ、パァラに頼んで動ける体を作ってもらったら?そんで、色んな所を旅するのもいいし、のんびり暮らすのも良い。最高の人生を送りなよ」
『フフッ、それは良いですね』
後の事は後で考えれば良い。大丈夫、きっと良い事が待っているさ。
「ああ、だから魔毒問題は問題にならないと思ってる。後は、ルッタが同行するか否かだ。正直言って、今回は本当に危険だ。地図も無ければ、死の危険性もある。今までとは比べ物にならない程に危ない旅だ。だから、1日じっくりと──────」
「考えるなんて必要ありません!わたしは行きます!!行って聖剣さんの力を取り戻すのを手伝います!!」
「待て待て!後先考えなさすぎだ!これは俺の問題であって、君の問題ではない!なのに、命を懸けるのはあまりにもばかばかしいだろう!?」
「・・・マー君、それ本気で行ってますか?」
ルッタの表情が一気に険しいものになる。どうやら彼女の地雷を踏んでしまったようだ。
「これはマー君だけの問題ではありません!わたし達の問題です!だって、聖剣さんはわたし達の友達であり、背中を任せられる仲間なんですから」
・・・俺はなんて独りよがりな考えを取っていたんだろう。彼女の言う通りだ。メアを拾ったのは間違いなく俺だ。しかし、メアの力を取り戻してきたのは決して俺の力だけではない。ルッタやパァラ、ベルセルクの力が無ければ強くなっていなかった。
それを忘れていただなんて・・・俺はとんでもない大馬鹿だ。
「悪かった、ルッタ。俺が間違ってたよ。確かに君の言う通りだ」
「でしょう?」
「ああ、皆で行こう。そして、メアを治して一緒に悪魔を迎え撃とう!!」
「おおーーーーー!!!」
この時、マーサには柄になく、ルッタに合わせて腕を上げた。
★
その日の夜、マーサは晴れやかな気分でベッドに入り、眠りに付くのをゆっくりと待っていた。その間、マーサはメアとの会話を楽しんでいた。
『ルッタさん、本当にいい子ですね』
「なに当たり前の事言ってるんだよ。そんなの常識だろう?」
『常識でも口にしたくなるんですよ。マーサさん、貴方は本当に良い友人と出会えましたね』
「・・・いきなりどうしたんだ?しんみりしちゃって」
『いえ、もし私が元の力を取り戻したとして、その後はどうなるのかなと思いまして・・・』
「ああ、そういう事ね」
メア・モークの生まれた理由は悪魔王を討伐する事。それが400年ぶりに果たされた時、役目を終えた事になる。人間ではなく、道具であるメアは、その後を考えるのが難しいのだろう。
「それじゃあ、パァラに頼んで動ける体を作ってもらったら?そんで、色んな所を旅するのもいいし、のんびり暮らすのも良い。最高の人生を送りなよ」
『フフッ、それは良いですね』
後の事は後で考えれば良い。大丈夫、きっと良い事が待っているさ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
101
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる