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5章 400年の輪廻転生
148話 訓練場のルッタ
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武器を完成させたマーサは、新たな得物を手にしたハンスと共に急設の兵士訓練場へと足を運んでいた。
「さぁてと、どのくらい強くなったかね・・・」
「ベルセルク・・・一応師匠なんだから、マンツーマンで指導してやれよ」
「分かってないねぇ、鍛冶屋。見ないうちに成長していたっていうのが一番面白いんだよ。別の場所で訓練させる事で、オレからは吸収できない事も身に着ける事が出来るしな」
「本音は?」
「オストリッチのクソ野郎を殺した後の燃え尽き症候群。お前はならなかったのか?」
「城下町を再建するって決めたからね」
訓練場は、街はずれに作られている。訓練場と言っても、木製のカカシが建てられただけの簡単な場所だが。
訓練は基礎体力作りと、武器の型練習と模造武器を使った模擬戦闘が基本となる。訓練内容を見てもらえば分かるが、新卒の兵士の為の訓練場だ。なので、少しでも戦闘経験のある者が入ると無双状態となる。
ルッタは剣術への適正は微妙だが、ベルセルクとのたゆまぬ訓練の結果、剣術スキルのレベルが2に到達した。例えるなら、脱初心者だろうか?
そんな彼女が初心者だらけの新卒兵士の中に混じったらどうなるか?
「ほらほら!!どんどん来てください!!まだまだわたしは動けますよ!!!」
「あ、聴こえてきた。滅茶苦茶頑張ってるねぇ!!」
訓練場が見えてくる。時間帯的に丁度模擬戦闘の時間だったらしい。新卒兵士達が長蛇の列を作って試合を待っている。その誰との試合を待っているかって?勿論、ルッタだ。
彼女は3ヶ月半という短いながらも濃厚な内容だった旅を生かし、新卒兵士と一緒に訓練をしているのだ。
「どうも教官。ルッタの調子はどう?」
「剣術は相変わらず微妙だが、体力が凄まじいな。田舎にも探せば逸材がいるってことだな」
「それは魔法抜きの評価か?」
「魔法を入れたら今の評価じゃあ、過小評価になってしまうよ。おーい!ルッタ!!お前のお師匠さんが来たぞぉぉ!!」
教官の一言を聞いた途端、試合を丁度終えていたルッタの表情がひまわりのように明るくなる。
「師匠!!見てくれてましたか!?わたしの成長を!!」
「ああ、見てた!!はっきり言って最高だ!!」
「えへへ~~!!あっ!マー君!!マー君もいるじゃないですか!!」
元気に手を振ってくれているので、振り返す。すると、横に立っていたベルセルクがルッタに向かって叫んだ。
「10分休憩しろ!今からオレが直々にどれだけ強くなったか見てやる!!」
「分かりました!!」
ベルセルクの実力を知っている者ならだれでも拒みそうだが、向上心の高いルッタは喜んで頷いた。
「さぁてと、どのくらい強くなったかね・・・」
「ベルセルク・・・一応師匠なんだから、マンツーマンで指導してやれよ」
「分かってないねぇ、鍛冶屋。見ないうちに成長していたっていうのが一番面白いんだよ。別の場所で訓練させる事で、オレからは吸収できない事も身に着ける事が出来るしな」
「本音は?」
「オストリッチのクソ野郎を殺した後の燃え尽き症候群。お前はならなかったのか?」
「城下町を再建するって決めたからね」
訓練場は、街はずれに作られている。訓練場と言っても、木製のカカシが建てられただけの簡単な場所だが。
訓練は基礎体力作りと、武器の型練習と模造武器を使った模擬戦闘が基本となる。訓練内容を見てもらえば分かるが、新卒の兵士の為の訓練場だ。なので、少しでも戦闘経験のある者が入ると無双状態となる。
ルッタは剣術への適正は微妙だが、ベルセルクとのたゆまぬ訓練の結果、剣術スキルのレベルが2に到達した。例えるなら、脱初心者だろうか?
そんな彼女が初心者だらけの新卒兵士の中に混じったらどうなるか?
「ほらほら!!どんどん来てください!!まだまだわたしは動けますよ!!!」
「あ、聴こえてきた。滅茶苦茶頑張ってるねぇ!!」
訓練場が見えてくる。時間帯的に丁度模擬戦闘の時間だったらしい。新卒兵士達が長蛇の列を作って試合を待っている。その誰との試合を待っているかって?勿論、ルッタだ。
彼女は3ヶ月半という短いながらも濃厚な内容だった旅を生かし、新卒兵士と一緒に訓練をしているのだ。
「どうも教官。ルッタの調子はどう?」
「剣術は相変わらず微妙だが、体力が凄まじいな。田舎にも探せば逸材がいるってことだな」
「それは魔法抜きの評価か?」
「魔法を入れたら今の評価じゃあ、過小評価になってしまうよ。おーい!ルッタ!!お前のお師匠さんが来たぞぉぉ!!」
教官の一言を聞いた途端、試合を丁度終えていたルッタの表情がひまわりのように明るくなる。
「師匠!!見てくれてましたか!?わたしの成長を!!」
「ああ、見てた!!はっきり言って最高だ!!」
「えへへ~~!!あっ!マー君!!マー君もいるじゃないですか!!」
元気に手を振ってくれているので、振り返す。すると、横に立っていたベルセルクがルッタに向かって叫んだ。
「10分休憩しろ!今からオレが直々にどれだけ強くなったか見てやる!!」
「分かりました!!」
ベルセルクの実力を知っている者ならだれでも拒みそうだが、向上心の高いルッタは喜んで頷いた。
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