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4章 全ての元凶
137話 これで終わり?
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「・・・勝ったのか?」
「・・・だと思います?」
ほぼ同じタイミングでマーサ達は下級悪魔達を始末しきっていた。城下町の危機・・・いや、世界の危機を救ったと言っても過言では無かった瞬間だったが、あまりにも早くあっさりと終わってしまった為、マーサとルッタは放心状態となった。
「おいおい、どうした?喜べよ。特にマーサ!お前の父親の仇が今倒されたんだぞ?喜ぶべき瞬間じゃねぇか!」
「それは、そうなんだけど・・・なんだかあっさりしてて・・・」
「戦いの終わりっていうのはいつもそんなもんだろ?気にすんな!」
言われてみればそうかもしれない。今まで何度も魔物に襲われては退治又は撃退してきたわけだが、終わりにはいつも喝采ではなく、静寂が待っていた。それまで違和感をまるで感じてこなかったわけだが、どうして今回に限ってこんなにも戦闘終了後の違和感を感じるのだろう。
オストリッチ改めチョーダを倒せば、心に留まっていたモヤモヤや怒りは収まると思って戦った。しかし、終わってみてどうだろう?まるで収まっていない。1%も解消されていない。
俺の戦う動機は仕返しと復讐だったわけだが、復讐の後はスッキリすると思っていたので、少しがっかりしている。
俺が自ら手を下せなかったからだろうか?多分、そうかもしれない。だって、トドメを刺したベルセルクはあんなにも笑顔なんだから。
「ハッハァ!!今年一爽快気分だぜぇ!!まるで快晴の真昼間に日光浴をしたような気分だあ!!」
発言も表情も実に清々しい。見ている方も思わず笑顔になってしまう。足元に落ちた真っ二つになったチョーダの遺体が気にならないくらいには!!
気にならない位・・・には・・・?
「・・・ルッタ、今動かなかったか?」
「はい!?どれが動いたんでしょうか!?」
「チョーダの真っ二つされた遺体が今動いたような気がするんだけど・・・」
「ハハハハハ!!マー君の冗談はちょっぴり怖いですよね!そんなわけないじゃないですか!真っ二つですよ?真っ二つ!心臓とか脳みそとかが真っ二つになっているんです!即死に決まってま・・・す?」
チョーダの遺体に目を向けた瞬間、ルッタは言葉を一瞬だけ忘れた。マーサの粋な冗談が、現実となって起きているのだから。
叫ぼうと慌てて言葉を見つけたが、その前にベルセルクの手の平にいるメアが叫んだ。
『ハンスさん!まだです!!背後から生命反応があります!!どんどん大きくなっていきます!!!』
「はぁ!?そんなバカ・・・な・・・って、おいおい嘘だろ。悪魔やばすぎねぇか・・・?」
ベルセルクの背後では、真っ二つにされたチョーダの2つの体が身を寄せ合い、再び元に戻ろうとしていた。
「・・・だと思います?」
ほぼ同じタイミングでマーサ達は下級悪魔達を始末しきっていた。城下町の危機・・・いや、世界の危機を救ったと言っても過言では無かった瞬間だったが、あまりにも早くあっさりと終わってしまった為、マーサとルッタは放心状態となった。
「おいおい、どうした?喜べよ。特にマーサ!お前の父親の仇が今倒されたんだぞ?喜ぶべき瞬間じゃねぇか!」
「それは、そうなんだけど・・・なんだかあっさりしてて・・・」
「戦いの終わりっていうのはいつもそんなもんだろ?気にすんな!」
言われてみればそうかもしれない。今まで何度も魔物に襲われては退治又は撃退してきたわけだが、終わりにはいつも喝采ではなく、静寂が待っていた。それまで違和感をまるで感じてこなかったわけだが、どうして今回に限ってこんなにも戦闘終了後の違和感を感じるのだろう。
オストリッチ改めチョーダを倒せば、心に留まっていたモヤモヤや怒りは収まると思って戦った。しかし、終わってみてどうだろう?まるで収まっていない。1%も解消されていない。
俺の戦う動機は仕返しと復讐だったわけだが、復讐の後はスッキリすると思っていたので、少しがっかりしている。
俺が自ら手を下せなかったからだろうか?多分、そうかもしれない。だって、トドメを刺したベルセルクはあんなにも笑顔なんだから。
「ハッハァ!!今年一爽快気分だぜぇ!!まるで快晴の真昼間に日光浴をしたような気分だあ!!」
発言も表情も実に清々しい。見ている方も思わず笑顔になってしまう。足元に落ちた真っ二つになったチョーダの遺体が気にならないくらいには!!
気にならない位・・・には・・・?
「・・・ルッタ、今動かなかったか?」
「はい!?どれが動いたんでしょうか!?」
「チョーダの真っ二つされた遺体が今動いたような気がするんだけど・・・」
「ハハハハハ!!マー君の冗談はちょっぴり怖いですよね!そんなわけないじゃないですか!真っ二つですよ?真っ二つ!心臓とか脳みそとかが真っ二つになっているんです!即死に決まってま・・・す?」
チョーダの遺体に目を向けた瞬間、ルッタは言葉を一瞬だけ忘れた。マーサの粋な冗談が、現実となって起きているのだから。
叫ぼうと慌てて言葉を見つけたが、その前にベルセルクの手の平にいるメアが叫んだ。
『ハンスさん!まだです!!背後から生命反応があります!!どんどん大きくなっていきます!!!』
「はぁ!?そんなバカ・・・な・・・って、おいおい嘘だろ。悪魔やばすぎねぇか・・・?」
ベルセルクの背後では、真っ二つにされたチョーダの2つの体が身を寄せ合い、再び元に戻ろうとしていた。
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