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3章 極悪囚人更生施設サルフル鉱山
92話 絶対絶命のピンチ
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『マーサさん!!』
「う・・・あぁ・・・」
激痛で言葉がうまく出てこない。呂律が回らない。
このまま転がっていたいが、目の前にはまだピンピンしているオストリッチが立っている。治癒魔法で傷口を塞がなければ・・・。
「させねえよ」
「ああぁぁぁぁ!!!」
偶然か、オストリッチのつま先が傷口に入る。波打つ刃で複雑になった傷がさらに抉れる。オストリッチは更に傷口を広げるようにつま先を動かし、傷口を蹂躙した。
「痛いか?痛いよな。油断した後の怪我というのはどうしてかとても痛い。俺も経験した事から分かるよ。お前に石を投げられて気絶した時とかなっ!!」
地面についていた手を腕ごと踏まれて粉砕される。踏まれた側も粉々と分かる有様だ。手が曲がってはいけない方向に曲がっている。
「喋る剣、相当の剣だとは分かるが、使い手がいなければ何の意味も無い。ただのお飾りだな。どうだ?手も足も無いから助ける事も出来ないだろう?」
『くぅ・・・!!』
「まるで人間みたいな反応だな。益々研究のしがいがある。いや、待てよ。人間みたいな精神を持っているんなら、コイツを殺したら精神崩壊を起こすんじゃないのか?だとしたら殺すのは止めといた方が良いか・・・良し!『オープン』」
3度目の謎空間の展開。紫の空間に手を突っ込むと、先程マーサが破壊した斧と同型の斧を取り出した。
「一流の戦士は予備は何個も作っている。勿論、斧もな。さっきの斧は今持っている斧の中でも一番古い物だ。大してこっちはこの間作り終えたばかりの新品!!手足なんか簡単に斬り落とせるぜ」
『な、なにをしようとしているのですか・・・?や、やめなさい。マーサさんはもう動けないんですよ?それなのに・・・やる必要がない』
「必要性なら存在するさ。1つは大義のため。そしてもう1つは俺の気持ちがスカッとするから」
最後の理由を語った時のオストリッチの笑みは快楽に包まれており、今にも絶頂してしまいそうな笑みだった。
「考えてみろ。起きたら今まであったはずの手や足が無くなってるんだぞ!!その時の表情を想像するだけでも俺はお腹いっぱいさ」
治癒魔法の治癒範囲は、魔法スキルのレベルによって変わる。欠損した手足を再生する事が可能なレベルは9から。現在、この国に魔法スキルのレベルが9に達した魔法使いは存在しない。
「腹いっぱい?それはつまり準備万端って事で良いのか?」
怒気を孕んだ言葉がオストリッチの背後から飛んでくる。言葉の主の声を聴いた途端、オストリッチの行動はピタリと止まった。
「ハンス・ベルセルク・・・」
後ろに立っていたのは全身をロックイーターの体液で汚した狂戦士だった。
「う・・・あぁ・・・」
激痛で言葉がうまく出てこない。呂律が回らない。
このまま転がっていたいが、目の前にはまだピンピンしているオストリッチが立っている。治癒魔法で傷口を塞がなければ・・・。
「させねえよ」
「ああぁぁぁぁ!!!」
偶然か、オストリッチのつま先が傷口に入る。波打つ刃で複雑になった傷がさらに抉れる。オストリッチは更に傷口を広げるようにつま先を動かし、傷口を蹂躙した。
「痛いか?痛いよな。油断した後の怪我というのはどうしてかとても痛い。俺も経験した事から分かるよ。お前に石を投げられて気絶した時とかなっ!!」
地面についていた手を腕ごと踏まれて粉砕される。踏まれた側も粉々と分かる有様だ。手が曲がってはいけない方向に曲がっている。
「喋る剣、相当の剣だとは分かるが、使い手がいなければ何の意味も無い。ただのお飾りだな。どうだ?手も足も無いから助ける事も出来ないだろう?」
『くぅ・・・!!』
「まるで人間みたいな反応だな。益々研究のしがいがある。いや、待てよ。人間みたいな精神を持っているんなら、コイツを殺したら精神崩壊を起こすんじゃないのか?だとしたら殺すのは止めといた方が良いか・・・良し!『オープン』」
3度目の謎空間の展開。紫の空間に手を突っ込むと、先程マーサが破壊した斧と同型の斧を取り出した。
「一流の戦士は予備は何個も作っている。勿論、斧もな。さっきの斧は今持っている斧の中でも一番古い物だ。大してこっちはこの間作り終えたばかりの新品!!手足なんか簡単に斬り落とせるぜ」
『な、なにをしようとしているのですか・・・?や、やめなさい。マーサさんはもう動けないんですよ?それなのに・・・やる必要がない』
「必要性なら存在するさ。1つは大義のため。そしてもう1つは俺の気持ちがスカッとするから」
最後の理由を語った時のオストリッチの笑みは快楽に包まれており、今にも絶頂してしまいそうな笑みだった。
「考えてみろ。起きたら今まであったはずの手や足が無くなってるんだぞ!!その時の表情を想像するだけでも俺はお腹いっぱいさ」
治癒魔法の治癒範囲は、魔法スキルのレベルによって変わる。欠損した手足を再生する事が可能なレベルは9から。現在、この国に魔法スキルのレベルが9に達した魔法使いは存在しない。
「腹いっぱい?それはつまり準備万端って事で良いのか?」
怒気を孕んだ言葉がオストリッチの背後から飛んでくる。言葉の主の声を聴いた途端、オストリッチの行動はピタリと止まった。
「ハンス・ベルセルク・・・」
後ろに立っていたのは全身をロックイーターの体液で汚した狂戦士だった。
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