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3章 極悪囚人更生施設サルフル鉱山
91話 マーサ&メア・モークvsオストリッチ
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マーサは戦闘員ではない。それはオストリッチも知っている事実だ。
だが、彼は3ヶ月もの旅の中で、冒険者と遜色ない旅と戦闘をしてきた事により、新人の冒険者程度の戦闘力は有している。
しかし、相手は何年もの間冒険と依頼で実力を付けてきた本職の冒険者。実力には雲泥の差がある。
小鬼が、鬼ぐらいの差がある。口先だけのボンボンではないのだ。
「ほうほう!マシな戦闘力はあるじゃないか!だがな!!弱い!!弱すぎる!!赤ゴブリン5体分の力しかないぞ!!」
圧倒的力と、圧倒的技術を有したオストリッチに鍛治職人のマーサが勝てるはずがない。
・・・因みに、普通に考えたらの話である。
『右手に貯めている魔力が炎属性へと変化しました!気をつけて下さい!!』
「分かった!『アイス』!」
マーサには、強力すぎて使えないが、手助けしてくれる聖剣がいる。
新品同然にした為、メアの探知は今までとは比べ物にならない程に強力な物になっていた。
今まで敵や生命力を感知できる程度だったが、全体修理によって大幅強化。魔力の属性まで分かるようになったのだ。
これにより、魔法による攻撃を予知する事が可能となり、マーサは対応する事ができるようになった。
「『アイス』!!」
氷で即席の盾を作り、炎を相殺する。不意打ちとは言え、監視長を瞬殺した炎だ。油断はできない。
『ナイスガードです、マーサさん』
「そっちこそ、ナイスアシストだメア」
『ありがとうごさいます。何故だかは分かりませんが、今日はいつもよりも感覚が優れてるんです。どうしてでしょうか』
理由は分からないが、メアの調子はすこぶる良いらしい。タイミングが良くて助かる。
「随分と面白い剣を持っているな!!喋る剣か!!お前を殺した後に研究が大好きな錬金術師にでもプレゼントしよう!!」
『・・・マーサさん、貴方の秘密主義は正解だったのですね』
「だろ?」
戦闘中にメアの会話をする余裕まで持っている。
「調子に乗ってんねぇ!!」
腸を飛び出させようと、横から斧が飛んでくる。体は何とか反応して避ける事ができたが、服は取り残されてしまい、腹部の部分だけ斬られてしまった。
「次は確実に斬り殺すぞ!!」
ここまで、マーサの成長とメアの性能を語ってきたが、それだけではオストリッチには到底叶わない。勝つためには、マーサの長所である武器鍛冶のスキルを活かす必要がある。
マーサはこれまで数えきれない数の武器を作ってきた。剣は勿論、斧や槍、ツメや戦鎚。様々な種類の武器を作ってきて、各々の武器の長所と短所、そして弱点を知っている。
数々の武器を見てきたマーサは例え他人が作った武器だろうが、何処が弱点なのかを把握する事が出来るようになっていた。
今、オストリッチが使っている戦斧は、既に2年以上使っている代物。良く手入れされているが、刃は欠けてしまっている。
その欠けている部分目掛けて戦鎚を振るう。
「フンッ!!」
欠けた部分からヒビが発生。斧刃全体に波及し、斧はダサい悪魔の絵と共に崩れ去った。
これで、オストリッチから武器が喪失。武器を持つ俺が有利な状況に立った。
「なるほど!鍛冶屋としての知識か!!バカのくせにやるねぇ!!・・・まあ、コイツを忘れてる時点で戦士としては三流だけどな」
武器を失ったオストリッチが、体を前に倒すような形で急接近してくると、腹に腹痛とは比べ物にならない痛みと、喪失感が現れる。オストリッチはすぐに俺から離れたので、急いで腹部を触って確認する。
「俺が何でリバーを殺したのかを知ってたくせに、何で忘れてんかなぁ?」
「ナイ・・・フ・・・」
腹に刺さっていたのは、フランベルジェのようなナイフ。初めて腹を刺されるという経験をしたマーサは、頭から前のめりに倒れ、動かなくなるのだった。
だが、彼は3ヶ月もの旅の中で、冒険者と遜色ない旅と戦闘をしてきた事により、新人の冒険者程度の戦闘力は有している。
しかし、相手は何年もの間冒険と依頼で実力を付けてきた本職の冒険者。実力には雲泥の差がある。
小鬼が、鬼ぐらいの差がある。口先だけのボンボンではないのだ。
「ほうほう!マシな戦闘力はあるじゃないか!だがな!!弱い!!弱すぎる!!赤ゴブリン5体分の力しかないぞ!!」
圧倒的力と、圧倒的技術を有したオストリッチに鍛治職人のマーサが勝てるはずがない。
・・・因みに、普通に考えたらの話である。
『右手に貯めている魔力が炎属性へと変化しました!気をつけて下さい!!』
「分かった!『アイス』!」
マーサには、強力すぎて使えないが、手助けしてくれる聖剣がいる。
新品同然にした為、メアの探知は今までとは比べ物にならない程に強力な物になっていた。
今まで敵や生命力を感知できる程度だったが、全体修理によって大幅強化。魔力の属性まで分かるようになったのだ。
これにより、魔法による攻撃を予知する事が可能となり、マーサは対応する事ができるようになった。
「『アイス』!!」
氷で即席の盾を作り、炎を相殺する。不意打ちとは言え、監視長を瞬殺した炎だ。油断はできない。
『ナイスガードです、マーサさん』
「そっちこそ、ナイスアシストだメア」
『ありがとうごさいます。何故だかは分かりませんが、今日はいつもよりも感覚が優れてるんです。どうしてでしょうか』
理由は分からないが、メアの調子はすこぶる良いらしい。タイミングが良くて助かる。
「随分と面白い剣を持っているな!!喋る剣か!!お前を殺した後に研究が大好きな錬金術師にでもプレゼントしよう!!」
『・・・マーサさん、貴方の秘密主義は正解だったのですね』
「だろ?」
戦闘中にメアの会話をする余裕まで持っている。
「調子に乗ってんねぇ!!」
腸を飛び出させようと、横から斧が飛んでくる。体は何とか反応して避ける事ができたが、服は取り残されてしまい、腹部の部分だけ斬られてしまった。
「次は確実に斬り殺すぞ!!」
ここまで、マーサの成長とメアの性能を語ってきたが、それだけではオストリッチには到底叶わない。勝つためには、マーサの長所である武器鍛冶のスキルを活かす必要がある。
マーサはこれまで数えきれない数の武器を作ってきた。剣は勿論、斧や槍、ツメや戦鎚。様々な種類の武器を作ってきて、各々の武器の長所と短所、そして弱点を知っている。
数々の武器を見てきたマーサは例え他人が作った武器だろうが、何処が弱点なのかを把握する事が出来るようになっていた。
今、オストリッチが使っている戦斧は、既に2年以上使っている代物。良く手入れされているが、刃は欠けてしまっている。
その欠けている部分目掛けて戦鎚を振るう。
「フンッ!!」
欠けた部分からヒビが発生。斧刃全体に波及し、斧はダサい悪魔の絵と共に崩れ去った。
これで、オストリッチから武器が喪失。武器を持つ俺が有利な状況に立った。
「なるほど!鍛冶屋としての知識か!!バカのくせにやるねぇ!!・・・まあ、コイツを忘れてる時点で戦士としては三流だけどな」
武器を失ったオストリッチが、体を前に倒すような形で急接近してくると、腹に腹痛とは比べ物にならない痛みと、喪失感が現れる。オストリッチはすぐに俺から離れたので、急いで腹部を触って確認する。
「俺が何でリバーを殺したのかを知ってたくせに、何で忘れてんかなぁ?」
「ナイ・・・フ・・・」
腹に刺さっていたのは、フランベルジェのようなナイフ。初めて腹を刺されるという経験をしたマーサは、頭から前のめりに倒れ、動かなくなるのだった。
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