75 / 208
3章 極悪囚人更生施設サルフル鉱山
75話 蹂躙する狂戦士
しおりを挟む
「あの人凄いですね!!あんなに大きな魔物に喜びながら立ち向かっていきましたよ!!」
ロックイーターの全長は成体で10mにも及ぶ。今目の前にいるロックイーターはどれくらいかは分からないが、確実に5mぐらいの大きさではある。
ルッタの言う通り、あの男の勇気は相当の物だが、どちらかと言えば蛮勇に近い。
「ロックイーターは岩を食べる性質上、体は岩の成分で構成されていて、斬撃武器では効果があるでない。寧ろ、傷つける前に剣が折れてしまうのがオチだ」
「マーサの戦鎚が一番最適だったろうなぁ。貸してやれば良かったのに」
「いきなりすぎて貸すっていう考えすら思い浮かばなかったよ。それよりもさっさと光鉱石を・・・・え?」
少しの間、俺はロックイーターから目を離していた。ロックイーターが俺達の存在に気づいていないからである。しかし、目を離すべきでなかったと思わせるような光景がそこには広がっていた。
「おいおい!どうしたぁぁ!!ロックイーターにしては皮膚がちょっと柔らかすぎるんじゃねぇのかぁぁぁぁ?」
「キキュアアアアアアアアアアァァァァァァァ!!」
何と、蛮勇の囚人は、何処にでもあるようなありふれた剣で、ロックイーターの額を貫いていたのだ。これには俺だけでなく、パァラも驚き声が出なくなってしまった。
「まじか・・・」
「すっごい!!いつの間にあんな所にまで行って一撃を喰らわせたんでしょうか?脳天に一撃!見事です!!あ!けどまだ動いてますね!!」
ロックイーターの生命力はとても高い。一説によると、胴体を半分にされた後でも2時間は暴れたのだとか。なので、頭を一刺ししたからと言って、勝ったとは思わない方が良いというのが冒険者たちの話。
蛮勇の囚人も、そこの所はわきまえているようだ。脳天から剣を引き抜くと、不安定なロックイーターの体の上を移動。縦横無尽に斬り付けて行ったのだ。
「キュア!キュア!キュアァァァァァ!!」
「はははは!!痛いか?痛いよな!?オレだってこんな事されたら痛いと泣き叫んでいるさ!!良く親に自分が嫌だと思う事をするのは止めなさいとか言われてたけどよぉ!お前に関しては関係ねぇ!!斬り殺す!」
ロックイーターの体のあちこちから血が噴き出る。内臓が漏れる。斬撃による痛みと、出血量の影響でロックイーターの鳴き声はどんどん小さくなっていき、ついには地面にぐったりと横たわり、ピクリとも動かなくなった。
「ふぅ・・・あ~~スッキリした」
男は剣を捨てると、俺達に一瞥もくれる事なく、その場から立ち去って行った。捨てられた剣は、血はべっとりと付いていたものの、刃毀れは一切しておらず、男の技量が一発で分かった。
ロックイーターの全長は成体で10mにも及ぶ。今目の前にいるロックイーターはどれくらいかは分からないが、確実に5mぐらいの大きさではある。
ルッタの言う通り、あの男の勇気は相当の物だが、どちらかと言えば蛮勇に近い。
「ロックイーターは岩を食べる性質上、体は岩の成分で構成されていて、斬撃武器では効果があるでない。寧ろ、傷つける前に剣が折れてしまうのがオチだ」
「マーサの戦鎚が一番最適だったろうなぁ。貸してやれば良かったのに」
「いきなりすぎて貸すっていう考えすら思い浮かばなかったよ。それよりもさっさと光鉱石を・・・・え?」
少しの間、俺はロックイーターから目を離していた。ロックイーターが俺達の存在に気づいていないからである。しかし、目を離すべきでなかったと思わせるような光景がそこには広がっていた。
「おいおい!どうしたぁぁ!!ロックイーターにしては皮膚がちょっと柔らかすぎるんじゃねぇのかぁぁぁぁ?」
「キキュアアアアアアアアアアァァァァァァァ!!」
何と、蛮勇の囚人は、何処にでもあるようなありふれた剣で、ロックイーターの額を貫いていたのだ。これには俺だけでなく、パァラも驚き声が出なくなってしまった。
「まじか・・・」
「すっごい!!いつの間にあんな所にまで行って一撃を喰らわせたんでしょうか?脳天に一撃!見事です!!あ!けどまだ動いてますね!!」
ロックイーターの生命力はとても高い。一説によると、胴体を半分にされた後でも2時間は暴れたのだとか。なので、頭を一刺ししたからと言って、勝ったとは思わない方が良いというのが冒険者たちの話。
蛮勇の囚人も、そこの所はわきまえているようだ。脳天から剣を引き抜くと、不安定なロックイーターの体の上を移動。縦横無尽に斬り付けて行ったのだ。
「キュア!キュア!キュアァァァァァ!!」
「はははは!!痛いか?痛いよな!?オレだってこんな事されたら痛いと泣き叫んでいるさ!!良く親に自分が嫌だと思う事をするのは止めなさいとか言われてたけどよぉ!お前に関しては関係ねぇ!!斬り殺す!」
ロックイーターの体のあちこちから血が噴き出る。内臓が漏れる。斬撃による痛みと、出血量の影響でロックイーターの鳴き声はどんどん小さくなっていき、ついには地面にぐったりと横たわり、ピクリとも動かなくなった。
「ふぅ・・・あ~~スッキリした」
男は剣を捨てると、俺達に一瞥もくれる事なく、その場から立ち去って行った。捨てられた剣は、血はべっとりと付いていたものの、刃毀れは一切しておらず、男の技量が一発で分かった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
101
1 / 4
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる