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1章 追放とクソ雑魚オンボロ聖剣との出会い

24話 グッドコミュニケーション

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「あああぁぁぁ・・・聖剣さんがぁ・・・」

『やはり、今の状態では一発が限界でしたか・・・』

 良くこういう時、何が起きたか分からないと小説の中の人物は言うが、俺は何となく理解できた。

 メアが光の斬撃を飛ばして、その衝撃に耐えきれずに俺の作った刃が折れた。自分の作品が目の前で折れたショックよりも、メアの聖剣らしき力を見れた事への驚きの方が強い。

 素材が駄目だったからなのか、それとも俺の腕が足りなかったのか。じっくりと知りたくなってしまった。正直今すぐにでも調べたい・・・体さえボロボロでなければ・・・!!

「あ!マー君待ってて!!すぐに助けます!!」

『待ってくださいルッタさん。それよりも先にやるべき事があります。私を森の精霊の前まで連れて行って下さい。彼女と対話を試みます』

「え!?そんな事できるんですか!?」

『スキルとして備わっています。しかし、性能は他のスキルと同様に下がっているので、100%正確なコミュニケーションは難しいでしょうが、こちらの意図は伝えられるはずです』

 ウッドゴーレムは倒したが、その元である森の精霊は解決していない。除草したけど、根っこは抜いていないような状態だ。俺を治癒しても、新たにウッドゴーレムの代わりを作られるだけだ。

「森の精霊様!攻撃の前に聖剣さんの話を聞いて下さい!!」

 森の精霊の足元にメアが投げ込まれる。森の精霊の視線?が足元のメアに向いた瞬間、メアは俺らでは理解のできない。そもそも言語なのかも怪しい。

『─、──、─、─、─、─、─・・・』

「────!!・・・・────」

『──────────』

 対話が成功したのか、森の精霊の体が崩れていく。否、森に戻っていくと言った方が正しいだろうか。消える最後に、新たな守護者は出さなかったので、恐らくは成功したものだと思われる。

『この森の意思はかなり荒々しいですね。こっちは平謝りしかありませんでした』

 あれ、ガチ謝罪だったのか。姿が剣なので何をしているのかまるで分からなかった。

『ところで、意識はあるみたいですね。立てますか?』

「いいや、無理。上半身の骨がいかれててまるで動けない・・・ルッタ、回復魔法お願いできないかな?ほら、ヒールヒール・・・」

 回復魔法自体は自分に使う事は出来る。しかし、魔法には集中力が必要。半殺しの状態で魔法に集中できる程の鍛錬はしていない。なので、ルッタにやってほしいのだが・・・。

「回復魔法ってどうやってやるんですか!?」

「・・・嘘だろ」

 この後、村長を呼んできてもらって、村長に治してもらった。下手に魔法を教えたらどんな事になるか分からなかった為、教えていなかったらしい。
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