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最終章 悪魔の契約
168話 覚悟はできた
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崩壊したコンパス城の謁見の間あたりから強い光が放たれる。目を瞑らなければ失明してしまいかねないほどに強い光だ。
その光を浴びてしまった悪魔達は悶え苦しみながら倒れ、黒い煙と共に元の魔獣人の姿へと戻っていく。
俺の『聖女の光』とは比べ物にならないくらいの威力に俺は誰の仕業なのかを確信した。
「ジュリエット!やっと覚醒したのか!」
光はそのまま縮まる事なく、どういうわけか俺達の方へと放物線を描きながら近づいてきて、俺の真ん前で着地した。
着地すると共に光は弱まり人型の影が露わになる。光の正体はジュリエットだった。
「皆さん!遅くなってすみません!ようやくスキルが完全に覚醒しました!」
「やりましたわね!ジュリエット!一体どうやって覚醒させましたの?」
「皆に死んでほしくない・・・死なせてたまるかって強く思ったら浄化の力を全力で引き出すことができました。そのおかげでコツも完全に掴みました。これで本来の役目を果たす事ができそうです」
「そうか・・・それは良かった。それじゃあ右手を貸してごらん」
「えっ?は、はい」
哲郎はジュリエットのぐちゃぐちゃになった手を回復魔法で治癒する。手は後遺症一つ残らず回復。怪我する前と同じ動作をできるようになった。
「皆さんは、ここで待ってて下さい!あとは私が何とか・・・」
「いや、俺達も参加する。勇者が1人戦ってるのに何もしないなんてできないよ」
「そうですわ!私達だってまだまだ戦えますわ!」
「コンパス騎士団はどうだ!?まだ戦える者は武器を掲げよ!」
「おぉーーー!!」
勇者の力は絶大だ。一騎当千という言葉では現せないくらいには強大だ。しかし、1人で何とかできるかと言ったら違う。人間である以上限界というものは存在する。
それを支えるのが、勇者の仲間というものではないのだろうか。
「誰か、魔力を回復できる薬とか持ってない?流石に魔力が切れそうだ!」
「ほいよ!これを飲め!」
緑の水薬を投げ渡される。飲み干すと、哲郎の切れかかっていた魔力が瞬く間に満タンになった。
「ジュリーーー!探しましたよ!大丈夫ですか?」
「ハガネ!私は大丈夫。だけど、ハガネからもらった剣は・・・」
「気にしないでください!形ある物いつかは壊れます!本来の役目を果たせた剣も本望でしょう!それじゃあ、これをお使い下さい!」
新しい剣がハガネからジュリエットの手に渡る。芸術品のような美しさがありながらも切れ味と頑丈さを持ち合わせたハガネの最高傑作だった。
「これなら勇者の剣と言われても誰もが納得するはずです!金属も粘り気のある鋼に魔法で強化しました!なので、問題なく振るう事ができるはずです!」
「ありがとうハガネ!・・・テツロウさん!」
「辛いけど、これが最終戦だ。気合い入れて乗り越えよう」
哲郎も剣を抜き、群がる悪魔達と向き合う。
「「いくぞぉっ!」」
「「「「「おぉぉぉ!!」」」」」
騎士達は自分と仲間を鼓舞し、向かっていった。
その光を浴びてしまった悪魔達は悶え苦しみながら倒れ、黒い煙と共に元の魔獣人の姿へと戻っていく。
俺の『聖女の光』とは比べ物にならないくらいの威力に俺は誰の仕業なのかを確信した。
「ジュリエット!やっと覚醒したのか!」
光はそのまま縮まる事なく、どういうわけか俺達の方へと放物線を描きながら近づいてきて、俺の真ん前で着地した。
着地すると共に光は弱まり人型の影が露わになる。光の正体はジュリエットだった。
「皆さん!遅くなってすみません!ようやくスキルが完全に覚醒しました!」
「やりましたわね!ジュリエット!一体どうやって覚醒させましたの?」
「皆に死んでほしくない・・・死なせてたまるかって強く思ったら浄化の力を全力で引き出すことができました。そのおかげでコツも完全に掴みました。これで本来の役目を果たす事ができそうです」
「そうか・・・それは良かった。それじゃあ右手を貸してごらん」
「えっ?は、はい」
哲郎はジュリエットのぐちゃぐちゃになった手を回復魔法で治癒する。手は後遺症一つ残らず回復。怪我する前と同じ動作をできるようになった。
「皆さんは、ここで待ってて下さい!あとは私が何とか・・・」
「いや、俺達も参加する。勇者が1人戦ってるのに何もしないなんてできないよ」
「そうですわ!私達だってまだまだ戦えますわ!」
「コンパス騎士団はどうだ!?まだ戦える者は武器を掲げよ!」
「おぉーーー!!」
勇者の力は絶大だ。一騎当千という言葉では現せないくらいには強大だ。しかし、1人で何とかできるかと言ったら違う。人間である以上限界というものは存在する。
それを支えるのが、勇者の仲間というものではないのだろうか。
「誰か、魔力を回復できる薬とか持ってない?流石に魔力が切れそうだ!」
「ほいよ!これを飲め!」
緑の水薬を投げ渡される。飲み干すと、哲郎の切れかかっていた魔力が瞬く間に満タンになった。
「ジュリーーー!探しましたよ!大丈夫ですか?」
「ハガネ!私は大丈夫。だけど、ハガネからもらった剣は・・・」
「気にしないでください!形ある物いつかは壊れます!本来の役目を果たせた剣も本望でしょう!それじゃあ、これをお使い下さい!」
新しい剣がハガネからジュリエットの手に渡る。芸術品のような美しさがありながらも切れ味と頑丈さを持ち合わせたハガネの最高傑作だった。
「これなら勇者の剣と言われても誰もが納得するはずです!金属も粘り気のある鋼に魔法で強化しました!なので、問題なく振るう事ができるはずです!」
「ありがとうハガネ!・・・テツロウさん!」
「辛いけど、これが最終戦だ。気合い入れて乗り越えよう」
哲郎も剣を抜き、群がる悪魔達と向き合う。
「「いくぞぉっ!」」
「「「「「おぉぉぉ!!」」」」」
騎士達は自分と仲間を鼓舞し、向かっていった。
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