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五章 親の代わり
113話 神殿の地下洞窟
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どうして浄化の神殿の真下から瘴気が溢れ出してきたんだ?それに、濃度が地上で確認した瘴気と比べて非常に高い。
本当に最奥に浄化の女神様がいるのか?いるのは瘴族の王なのではと思いながらも浄化の奇跡で押し寄せてくる瘴気を浄化する。
「これはヘビーだな!!とてもじゃないが俺達みたいな半端者が入れるような場所じゃない」
「ガル、トキさん。申し訳ございませんが貴方達2人で行ってはもらえないでしょうか?私達は入った瞬間に魔物化してしまいそうです」
「分かりました行ってきます。トキはどうする?」
「わたしも行く。ガルだけじゃ危ないから」
「わしも行くぞ。なんて言ったって本じゃから影響は無いしの!」
「本の爺さん、頼むから巨大な魔術はぶっ放すなよ?ダンジョンの上にあるのが神殿だということだけは忘れるなよ?」
「心配するでない。そこまではボケておらん。いや、むしろ本になった後の方が的確な指示ができておるの。体を手放したからじゃろうか?」
「どうでも良いからはよいけ。俺達はここで瘴気を抑えてるからよ」
「ダンジョンの奥に浄化の女神様がいるとはとても思いません。恐らく、瘴気の発生源があると思われますのでそれを抑えてください!」
それはもしかして、ここに帰ってくる理由になった瘴気を完全に消滅させる方法なのではないだろうか?
となると俄然やる気が湧いてきた。全力で探し出さなくては!」
「トキ、瘴気を吸いきれなくなったらすぐにいってね。浄化してあげるから」
「でも、ガルは大丈夫なの?奇跡は体力をすごい消耗するんじゃ・・・」
「それなんだけど、何だかすごく調子が良いんだ。シェルターメンに押し勝てたのもそれが理由なんだ」
「ふむ・・・ここが浄化の神殿じゃからかの?浄化の女神の息子であるガルだからこそのパワーアップかもしれんな」
「悪い事ではないので置いときましょう。それよりも早くいきましょう。それじゃあ、行ってきます」
「ガル、気をつけるんですよ」
こうしてガルとトキは瘴気漂う浄化のダンジョンへと降りていった。
「階段は土を固めただけのものだけど、意外としっかりしてるな」
「しかし気をつけるのじゃぞ。190年前に作られたダンジョンなんじゃからな」
「階段以外はあんまり整備されてないね。天然の洞窟なのかな?」
「しかもかなり奥まで続いてるな・・・こんな洞窟の真上にどうして神殿なんかを作ったんだろう・・・」
「これはあくまでわしの推測にすぎないのじゃが、そうせざるを得なかったんじゃないか?」
フレディさんの言葉に耳を傾ける。
本当に最奥に浄化の女神様がいるのか?いるのは瘴族の王なのではと思いながらも浄化の奇跡で押し寄せてくる瘴気を浄化する。
「これはヘビーだな!!とてもじゃないが俺達みたいな半端者が入れるような場所じゃない」
「ガル、トキさん。申し訳ございませんが貴方達2人で行ってはもらえないでしょうか?私達は入った瞬間に魔物化してしまいそうです」
「分かりました行ってきます。トキはどうする?」
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となると俄然やる気が湧いてきた。全力で探し出さなくては!」
「トキ、瘴気を吸いきれなくなったらすぐにいってね。浄化してあげるから」
「でも、ガルは大丈夫なの?奇跡は体力をすごい消耗するんじゃ・・・」
「それなんだけど、何だかすごく調子が良いんだ。シェルターメンに押し勝てたのもそれが理由なんだ」
「ふむ・・・ここが浄化の神殿じゃからかの?浄化の女神の息子であるガルだからこそのパワーアップかもしれんな」
「悪い事ではないので置いときましょう。それよりも早くいきましょう。それじゃあ、行ってきます」
「ガル、気をつけるんですよ」
こうしてガルとトキは瘴気漂う浄化のダンジョンへと降りていった。
「階段は土を固めただけのものだけど、意外としっかりしてるな」
「しかし気をつけるのじゃぞ。190年前に作られたダンジョンなんじゃからな」
「階段以外はあんまり整備されてないね。天然の洞窟なのかな?」
「しかもかなり奥まで続いてるな・・・こんな洞窟の真上にどうして神殿なんかを作ったんだろう・・・」
「これはあくまでわしの推測にすぎないのじゃが、そうせざるを得なかったんじゃないか?」
フレディさんの言葉に耳を傾ける。
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