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三章 魔術師達の図書館
88話 まずは1体!!
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「ブォオオオオオワッヒャアァァァァァァァァ!」
「ぐぅぅぅぅ・・・!」
クレオジタスが口から放つのは単なる火ではなく、火炎放射。クレオジタスの尋常じゃない肺活量のせいで盾と共に体が押し負けてしまっている。
装備込みなら僕の体重は今100キロを悠に超えている。にも関わらず、体を吹き飛ばすこの肺活量。はっきり言って生き物としての格が違う!
体がどんどん後ろへと飛ばされていき、最初は部屋のど真ん中にいたというのにあっという間に踵が壁についてしまうくらい吹き飛ばされてしまった。
このままだと風圧で持っている盾がひっくり返ってしまい、僕の体は炎に包まれてしまうだろう。
「キヒヒ!大した事ないなぁ!近づかなきゃ本当によわっちいなぁ!!やっぱりお前は大した事ねぇ!俺でも倒せる弱い子ちゃんだ!」
「そうだろうな!だけどもそれで良い。なぜなら弱さは他人で補えるんだから!」
「キィ?」
「副団長!お願いします!!」
「キィ!?」
クレオジタスの位置はちょうど天井の穴のど真ん中。ガルの合図と共にオルタは天井の穴から落下。クレオジタスの脳天を鉄の鉤爪で突き刺した。
「ギィイイイ!!卑怯だぞ!!男なら正々堂々一対一の勝負をしやがれ畜生!!」
「ゴッズステイの命運がかかっているんだ!そんな事している暇と余裕なんて俺らにはないんだよ!!」
僕らは騎士だ。騎士たるもの、正々堂々とした勝負をしなければならない。しかし、それ以前に人々を守らなくてはならない。僕とオルタ副団長は人をゴッズステイを守るためなば、非道な戦い方でもなんでもするタイプだ。
「ガル、よくぞ俺に任せた。あとは頼んだぞ!!」
「はい!はぁああああああ!!」
両手に浄化の奇跡を宿す。先程までは火炎放射から体を守るのに必死だったが、オルタ副団長のおかげで貯める猶予が生まれた。
「ま、まずい!あれだけは食らったらダメだ!俺は!俺は死んでしまう!!死ぬのはいやだぁぁぁぁ!」
「おっと!逃すかよ!!」
爪を背中に差し込み、逃がさないように体内で爪を捻る。捻れば痛みと共に爪が体に入り込み、逃げられなくなる仕組みだ。
「馬鹿野郎ー!お前も道ずれだぞ!死にたくないならさっさと離さないか!!」
「忘れたか!俺は浄化の眷属だ!そうじゃなきゃ瘴気まみれのお前なんかに触らねぇっての!ガル!今だ!トドメを刺せぇぇぇ!!」
「はい!うぉおおおおおりゃああぁぁぁぁ!!」
浄化の奇跡が宿った手で拳を作り、クレオジタスに向けて拳を放つ。拳が触れる直前、クレオジタスの苦しそうな表情が再び人を見下すようなものへと変化した。
「ふふん!なぁんちゃって♪」
そう言うと、クレオジタスの体は瘴気のような霧となって消え、クレオジタスではなく、オルタ副団長を殴っていた。
「ぐぅぅぅぅ・・・!」
クレオジタスが口から放つのは単なる火ではなく、火炎放射。クレオジタスの尋常じゃない肺活量のせいで盾と共に体が押し負けてしまっている。
装備込みなら僕の体重は今100キロを悠に超えている。にも関わらず、体を吹き飛ばすこの肺活量。はっきり言って生き物としての格が違う!
体がどんどん後ろへと飛ばされていき、最初は部屋のど真ん中にいたというのにあっという間に踵が壁についてしまうくらい吹き飛ばされてしまった。
このままだと風圧で持っている盾がひっくり返ってしまい、僕の体は炎に包まれてしまうだろう。
「キヒヒ!大した事ないなぁ!近づかなきゃ本当によわっちいなぁ!!やっぱりお前は大した事ねぇ!俺でも倒せる弱い子ちゃんだ!」
「そうだろうな!だけどもそれで良い。なぜなら弱さは他人で補えるんだから!」
「キィ?」
「副団長!お願いします!!」
「キィ!?」
クレオジタスの位置はちょうど天井の穴のど真ん中。ガルの合図と共にオルタは天井の穴から落下。クレオジタスの脳天を鉄の鉤爪で突き刺した。
「ギィイイイ!!卑怯だぞ!!男なら正々堂々一対一の勝負をしやがれ畜生!!」
「ゴッズステイの命運がかかっているんだ!そんな事している暇と余裕なんて俺らにはないんだよ!!」
僕らは騎士だ。騎士たるもの、正々堂々とした勝負をしなければならない。しかし、それ以前に人々を守らなくてはならない。僕とオルタ副団長は人をゴッズステイを守るためなば、非道な戦い方でもなんでもするタイプだ。
「ガル、よくぞ俺に任せた。あとは頼んだぞ!!」
「はい!はぁああああああ!!」
両手に浄化の奇跡を宿す。先程までは火炎放射から体を守るのに必死だったが、オルタ副団長のおかげで貯める猶予が生まれた。
「ま、まずい!あれだけは食らったらダメだ!俺は!俺は死んでしまう!!死ぬのはいやだぁぁぁぁ!」
「おっと!逃すかよ!!」
爪を背中に差し込み、逃がさないように体内で爪を捻る。捻れば痛みと共に爪が体に入り込み、逃げられなくなる仕組みだ。
「馬鹿野郎ー!お前も道ずれだぞ!死にたくないならさっさと離さないか!!」
「忘れたか!俺は浄化の眷属だ!そうじゃなきゃ瘴気まみれのお前なんかに触らねぇっての!ガル!今だ!トドメを刺せぇぇぇ!!」
「はい!うぉおおおおおりゃああぁぁぁぁ!!」
浄化の奇跡が宿った手で拳を作り、クレオジタスに向けて拳を放つ。拳が触れる直前、クレオジタスの苦しそうな表情が再び人を見下すようなものへと変化した。
「ふふん!なぁんちゃって♪」
そう言うと、クレオジタスの体は瘴気のような霧となって消え、クレオジタスではなく、オルタ副団長を殴っていた。
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