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一章 使命と転生者
16話 転生者=救世主?
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生命活動をおけた魂は、生前の生き方によって天国と地獄に分けられ、やがて消滅する。
魂も体と同様に消耗品であるからだ。故にもう一度生命として地上に返り咲く事はない。例外を除けば。
ごく稀に神の慈悲によって別の生命として生を与えられる者がいる。それが転生者だ。転生者には大きくわけて3つの特徴がある。
1つは転生者の烙印。神が天から転生者を見守る為の印なのだとか。
2つ目は強大な力。転生者の大体は不憫な死を遂げており、二の舞にはならないように防衛手段として何らかの力か才能を与えているらしい。
最後は記憶。転生者は前世の記憶を持ち越すことができるらしい。
これらが転生者の特徴だ。外見で判断できるのは左肩の烙印だけである。
「転生者って何?」
「生まれ変わった人のことだよ」
そして、トキちゃんは前世の記憶を持っていない。いや、失ってしまっているという方が正しいだろうか?トキちゃんの前世を知らないので判断ができない。
ただ、一つだけわかることがある。彼女は迷子なんかではないという事だ。
「へぇ~転生者って本当にいたんだ。物語を面白くする一種のスパイスかと思ってた」
「僕も初めて会いました。そもそも転生者がゴッズステイに現れた事自体が初めてなんじゃないですか?」
「確かにでも、今の状況を考えると納得しかないね」
転生者は転生する際に神からとある条件を出されるらしい。その大体が脅威から人類を救ってくれというもの。与えられた強大な力はその為にも使われる。
そして、このタイミングで転生者が現れた。瘴気が蔓延するこの時期に突然土から現れた。瘴気を収める為にやってきたと考えて良いのではないだろうか?
つまり彼女は救世主というわけだ。まあ、これはあくまで推測に過ぎず、トキちゃん自身も記憶を失っている為、確かめる術も存在しないのだが。
「とりあえずそういう事にしておこうか。ずっと謎でモヤモヤするよりかはマシだろうし」
「いや~それはちょっと早計かも?」
いきなり意見を変えるエルフ長老の娘さん。一体この一瞬で何があったのだろうか?
その心境の変化の理由は湖に向けたらすぐに理解できた。何でかって?トキちゃんの体から人の体から出てきてはいけない色の液体が漏れ始めたからだ。
湖にたまたま遊びに来ていたであろう虫が即死して湖の中へと沈んでいってしまった。例え虫であろうと瞬殺するこの液体の正体は毒で間違いないだろう。そして・・・。
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
最悪な事にたまたま水浴びをしにきた他のエルフに見られてしまった。
魂も体と同様に消耗品であるからだ。故にもう一度生命として地上に返り咲く事はない。例外を除けば。
ごく稀に神の慈悲によって別の生命として生を与えられる者がいる。それが転生者だ。転生者には大きくわけて3つの特徴がある。
1つは転生者の烙印。神が天から転生者を見守る為の印なのだとか。
2つ目は強大な力。転生者の大体は不憫な死を遂げており、二の舞にはならないように防衛手段として何らかの力か才能を与えているらしい。
最後は記憶。転生者は前世の記憶を持ち越すことができるらしい。
これらが転生者の特徴だ。外見で判断できるのは左肩の烙印だけである。
「転生者って何?」
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そして、トキちゃんは前世の記憶を持っていない。いや、失ってしまっているという方が正しいだろうか?トキちゃんの前世を知らないので判断ができない。
ただ、一つだけわかることがある。彼女は迷子なんかではないという事だ。
「へぇ~転生者って本当にいたんだ。物語を面白くする一種のスパイスかと思ってた」
「僕も初めて会いました。そもそも転生者がゴッズステイに現れた事自体が初めてなんじゃないですか?」
「確かにでも、今の状況を考えると納得しかないね」
転生者は転生する際に神からとある条件を出されるらしい。その大体が脅威から人類を救ってくれというもの。与えられた強大な力はその為にも使われる。
そして、このタイミングで転生者が現れた。瘴気が蔓延するこの時期に突然土から現れた。瘴気を収める為にやってきたと考えて良いのではないだろうか?
つまり彼女は救世主というわけだ。まあ、これはあくまで推測に過ぎず、トキちゃん自身も記憶を失っている為、確かめる術も存在しないのだが。
「とりあえずそういう事にしておこうか。ずっと謎でモヤモヤするよりかはマシだろうし」
「いや~それはちょっと早計かも?」
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湖にたまたま遊びに来ていたであろう虫が即死して湖の中へと沈んでいってしまった。例え虫であろうと瞬殺するこの液体の正体は毒で間違いないだろう。そして・・・。
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
最悪な事にたまたま水浴びをしにきた他のエルフに見られてしまった。
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