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28 宴 2
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「ルイナス様。」
少し顔を赤く染めたリリシュアさんが声をかけてきました。
「私が、こうしてまた皆とお酒を呑んでいられるのは、ルイナス様のおかげです。ありがとうございます。」
「リリシュアさんと仲間さんが頑張っていたからであって「ヴァルディス様から聞きました。」」
リリシュアさんが言葉を被せてきました。
「できるだけ早くここに、ラザート村に向かっていたことを。テマトマの領主様に救援を出しても対応してくれませんでした。ルイナス様が領主様になったことは私にとって豪運でしょう。傷を治す魔法を使える者はいない、回復薬もない、徐々に弱っていく自分の身体……。私は生を諦めていました。そんな時、あなた方が来てくれました。ルイナス様がヴァルディス様や精鋭の方々を送ってくれました。だから私、私達はこうして笑っていられるのです。息子や娘の子供を見る可能性ができたのです。きっとルイナス様に似ているんでしょうねぇ。」
ふぁっ?!
リリシュアさんがいきなりとんでもないこと言い出した!
わ、私似のこ、子供?!
誰との子供?!
「リエルドは強く逞しく心優しい男に育ちました。こーんな小さかったリエルドが、」
リリシュアさんは親指と人指し指で小ささを表現しています。
私がいやいや小さすぎでしょ!と心の中でツッコミます。
私はたしかにワイルドな男性ですよねと思いました。
「今ではあーんあ大きくなって……女っ気もなくて心配していたけど……なんとなりそうで……わたし、安心しました。」
リリシュアさんはとても愛情深い表情でリエルド様を見ています。
私もリエルド様を見ます。
なんとなりそう、なんですか……
胸がぎゅっと締めつけられ痛くなりました。
視線が下へ向きます。
「ルイナス様には、感謝しか、ありません……本当に、ありがとう、ございます……私、私達も、息子も、よろしく、お願い、します……」
「はい。私の方こそよろしくお願いします。」
リリシュアさんを見て言うとリリシュアさんは幸せな表情を浮かべながら寝ていました。
どうしようかと思っていましたら、エヴィード様が近づいてきました。
「妻がご迷惑をかけて、すみません。」
「いいえ、迷惑だと思っていませんよ。気軽に話しかけてもらい嬉しく思っています。家族思いなリリシュアさんを助けられて本当に良かったです。」
「ありがとうございます。こちらこそ冒険者の私達にも普通に話しかけてもらい嬉しく思っています。そして妻を自分達を助けてくださりありがとうございます。」
「もう十分感謝の言葉はいただきました。これからよろしくお願いしますね。」
「はい。よろしくお願いします。」
「「「よろしくお願いします。」」」
私達の会話を聞いていた人達がそう言って、それぞれ別れていきます。
エヴィード様はリリシュアさんをお姫様抱っこし、もう一度感謝を言い去っていきました。
少し顔を赤く染めたリリシュアさんが声をかけてきました。
「私が、こうしてまた皆とお酒を呑んでいられるのは、ルイナス様のおかげです。ありがとうございます。」
「リリシュアさんと仲間さんが頑張っていたからであって「ヴァルディス様から聞きました。」」
リリシュアさんが言葉を被せてきました。
「できるだけ早くここに、ラザート村に向かっていたことを。テマトマの領主様に救援を出しても対応してくれませんでした。ルイナス様が領主様になったことは私にとって豪運でしょう。傷を治す魔法を使える者はいない、回復薬もない、徐々に弱っていく自分の身体……。私は生を諦めていました。そんな時、あなた方が来てくれました。ルイナス様がヴァルディス様や精鋭の方々を送ってくれました。だから私、私達はこうして笑っていられるのです。息子や娘の子供を見る可能性ができたのです。きっとルイナス様に似ているんでしょうねぇ。」
ふぁっ?!
リリシュアさんがいきなりとんでもないこと言い出した!
わ、私似のこ、子供?!
誰との子供?!
「リエルドは強く逞しく心優しい男に育ちました。こーんな小さかったリエルドが、」
リリシュアさんは親指と人指し指で小ささを表現しています。
私がいやいや小さすぎでしょ!と心の中でツッコミます。
私はたしかにワイルドな男性ですよねと思いました。
「今ではあーんあ大きくなって……女っ気もなくて心配していたけど……なんとなりそうで……わたし、安心しました。」
リリシュアさんはとても愛情深い表情でリエルド様を見ています。
私もリエルド様を見ます。
なんとなりそう、なんですか……
胸がぎゅっと締めつけられ痛くなりました。
視線が下へ向きます。
「ルイナス様には、感謝しか、ありません……本当に、ありがとう、ございます……私、私達も、息子も、よろしく、お願い、します……」
「はい。私の方こそよろしくお願いします。」
リリシュアさんを見て言うとリリシュアさんは幸せな表情を浮かべながら寝ていました。
どうしようかと思っていましたら、エヴィード様が近づいてきました。
「妻がご迷惑をかけて、すみません。」
「いいえ、迷惑だと思っていませんよ。気軽に話しかけてもらい嬉しく思っています。家族思いなリリシュアさんを助けられて本当に良かったです。」
「ありがとうございます。こちらこそ冒険者の私達にも普通に話しかけてもらい嬉しく思っています。そして妻を自分達を助けてくださりありがとうございます。」
「もう十分感謝の言葉はいただきました。これからよろしくお願いしますね。」
「はい。よろしくお願いします。」
「「「よろしくお願いします。」」」
私達の会話を聞いていた人達がそう言って、それぞれ別れていきます。
エヴィード様はリリシュアさんをお姫様抱っこし、もう一度感謝を言い去っていきました。
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