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23 隣領の当主
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盗賊に襲われて、いませんね。
囲まれ無力化し、騎士団に引き渡した日からは特に問題なくは、なかった。
追加された同行者が体力が無く進行が遅くなった。
彼彼女らを馬車に乗せて私達は訓練、体力作りをしながら進みました。
私達に触発されて何人かは体力が無いながらも一緒に体力作りをしました。
それ以降順調に進み、ラザート領の隣領のテマトマ領の領都に着きました。
一日休みを取って、二日目に私とカミィ、アジス、ハヤティヤは領主館に、アーシャとヴァーデ、タリュと精鋭達はラザート領のラザート村に、他の方は食料などの買い出しと周辺の情報収集に出掛けました。
追加された同行者達には休んでもらっている。
領主館は王城ほどではないが大きく頑丈な造りの建物でした。
先触れを出していたからかすんなりと応接室に通されました。
が、二時間が経過しても誰も来ません。
一時間経った頃、憤慨しているカミィ達を落ち着かせ魔力制御の訓練をさせたけど、カミィ達の我慢の限界がそろそろ来そうです。
ガチャっと音が鳴り扉が開き、私が言うのもあれだけどオークが入ってきました。
オークが私を上から下、上に上がって胸を見ます。
にやぁと笑う顔を見て鳥肌が立ちました。
うぇ、気持ちわりぃ!と私が叫びました。
「待たせてすまないね。」
オークが気持ち悪い笑顔を浮かべながら、対面のソファーに座る。
「いいえ、ご多用の中、こうしてお会いいただきありがとうございます。この度、ラザート領主に任命、ラザート伯爵に叙任されましたルイナス・ラザートと申します。隣領である領主様にご挨拶を、と参りました。」
「ラザート……あぁ、アルスタ殿下に譲渡した魔の森の中の村ですな。聞いていた令嬢とは全く……」
オークにまた全身を見られ、ぞわぁっと寒気がしました。
「若い女の身では何かと大変だろう。いろいろと儂直々に教えてやろう。」
「まぁ!それはとてもありがたく存じます。」
「うむ。」
私がそう言うとオー、ダルン・テマトマ侯爵様が満足気に頷きました。
オークは名乗っていないが高位貴族の現当主と前当主の名は知っています。
「しかし、ラザート領民が心配で心配で一刻も早く行かなければと思っています。」
「そんなことは家臣にやらせればいい。」
「テマトマ侯爵様。」
「なんだ?」
「もし、もし女性の国王が何もせず家臣達だけに働かせていたら侯爵様はその国王の元で仕えたいですか?」
「ありえん……そもそも女の国王なんてありえん!」
テマトマ侯爵様が顔を歪めて大声で言いました。
「そうですね。」
「……」
「新参当主、しかも女の身の私が前に立たねば誰がついてきましょうか?」
「……」
「今日中に向かおうと思っています。」
「……」
「何かありましたら、長年この地を守り続けた領主様を頼らせていただきます。」
「うむ……」
「お時間をいただきありがとうございました。」
本当ならもっとラザート村の事を聞きたかったけれど、どうもテマトマ領主様が生理的に受け付けられなく、同じ空間にいることが嫌でさっさと終わらしてしまった。
当主として我慢しなきゃいけないとわかっていても視線が酷かった。
私の笑顔はひきつっていなかったかしら?
それにカミィ達も限界だったし何か起きてからじゃ遅いから、ええ、仕方がないわよね。
情報収集している皆に期待しましょう。
囲まれ無力化し、騎士団に引き渡した日からは特に問題なくは、なかった。
追加された同行者が体力が無く進行が遅くなった。
彼彼女らを馬車に乗せて私達は訓練、体力作りをしながら進みました。
私達に触発されて何人かは体力が無いながらも一緒に体力作りをしました。
それ以降順調に進み、ラザート領の隣領のテマトマ領の領都に着きました。
一日休みを取って、二日目に私とカミィ、アジス、ハヤティヤは領主館に、アーシャとヴァーデ、タリュと精鋭達はラザート領のラザート村に、他の方は食料などの買い出しと周辺の情報収集に出掛けました。
追加された同行者達には休んでもらっている。
領主館は王城ほどではないが大きく頑丈な造りの建物でした。
先触れを出していたからかすんなりと応接室に通されました。
が、二時間が経過しても誰も来ません。
一時間経った頃、憤慨しているカミィ達を落ち着かせ魔力制御の訓練をさせたけど、カミィ達の我慢の限界がそろそろ来そうです。
ガチャっと音が鳴り扉が開き、私が言うのもあれだけどオークが入ってきました。
オークが私を上から下、上に上がって胸を見ます。
にやぁと笑う顔を見て鳥肌が立ちました。
うぇ、気持ちわりぃ!と私が叫びました。
「待たせてすまないね。」
オークが気持ち悪い笑顔を浮かべながら、対面のソファーに座る。
「いいえ、ご多用の中、こうしてお会いいただきありがとうございます。この度、ラザート領主に任命、ラザート伯爵に叙任されましたルイナス・ラザートと申します。隣領である領主様にご挨拶を、と参りました。」
「ラザート……あぁ、アルスタ殿下に譲渡した魔の森の中の村ですな。聞いていた令嬢とは全く……」
オークにまた全身を見られ、ぞわぁっと寒気がしました。
「若い女の身では何かと大変だろう。いろいろと儂直々に教えてやろう。」
「まぁ!それはとてもありがたく存じます。」
「うむ。」
私がそう言うとオー、ダルン・テマトマ侯爵様が満足気に頷きました。
オークは名乗っていないが高位貴族の現当主と前当主の名は知っています。
「しかし、ラザート領民が心配で心配で一刻も早く行かなければと思っています。」
「そんなことは家臣にやらせればいい。」
「テマトマ侯爵様。」
「なんだ?」
「もし、もし女性の国王が何もせず家臣達だけに働かせていたら侯爵様はその国王の元で仕えたいですか?」
「ありえん……そもそも女の国王なんてありえん!」
テマトマ侯爵様が顔を歪めて大声で言いました。
「そうですね。」
「……」
「新参当主、しかも女の身の私が前に立たねば誰がついてきましょうか?」
「……」
「今日中に向かおうと思っています。」
「……」
「何かありましたら、長年この地を守り続けた領主様を頼らせていただきます。」
「うむ……」
「お時間をいただきありがとうございました。」
本当ならもっとラザート村の事を聞きたかったけれど、どうもテマトマ領主様が生理的に受け付けられなく、同じ空間にいることが嫌でさっさと終わらしてしまった。
当主として我慢しなきゃいけないとわかっていても視線が酷かった。
私の笑顔はひきつっていなかったかしら?
それにカミィ達も限界だったし何か起きてからじゃ遅いから、ええ、仕方がないわよね。
情報収集している皆に期待しましょう。
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