上 下
22 / 28

22 丸投げ

しおりを挟む
「あの方は魅了されているからそう言わされていたと言っていたっ!」

「いい加減にしろ!ドロネーアがなんと言おうとも、私は私の意思・・・・でアーシャを愛していると言っていたんだ!」

「はぅ……」
「くっ……」

ヴァーデの言葉にアーシャが顔を赤く染めて胸を押さえ、指差し男が悔し気な表情を浮かべます。

「こんなこの二人を見て、変わらない考え、彼こそドロネーア嬢に魅了されてたりして……」

「……………………………なかったけど……なるほど。」

「ヴァーデ様?」

「殿下達は徐々に魅了され、徐々におかしくなった。彼女の言うことしか信じていないから意見を変えない、彼女の意見にはおかしくても賛成していた。魅了の可能性あるかもと思ってね。」

「そんな、まさか?!本当に?」

「可能性があるね。」

「そんなことないっ!私達は彼女の優しさに惹かれたんだっ!魅了なんかじゃないっ!」

「今、魅了の可能性があるお前の言うことはもうどうでもいい。私達の実家で調査してもらう。それでいいですよね?ルイナス様。」

「ええ。魅了なんて私達にどうこうできません。お父様達に任せましょう。」

丸投げともいう……

「彼らだけで満足していれば露見しないで幸せだったかも知れないのにな……」

そうヴァーデが呟きました。

騒ぐ指差し男をカミィの蹴りで意識を落としました。

「でも、どうしてヴァーデは大丈夫だったのですか?」

「そんなの決まっているじゃないか!私の心がアーシャで一杯だからだ!」

「はぅ……」

「羨ましいですー。」

「そうですね。」

「私はルーナで一杯です!」

「わ、私もルーナお姉様で一杯です!」

「わ、私もルーナさんとヴァーデ様で一杯です。」

「そこは私だけと言ってほしかったよ。そんなアーシャが好きだ!」

王都を出てからますますヴァーデのアーシャ愛が溢れていますね。

「ありがとう。」


この後、魔法鳥をお父様達に送り、盗賊達を尋問しアジトやこれまでどんなことをしたかを聞き出しました。
私を指差し笑った男の盗賊団約七十人以外は、襲われた村の人達で脅され無理やり参加させられていたみたいでした。
通りで迂闊で呑気な盗賊が多いなと思いました。

盗賊団七十人も村人とあんまり変わりませんでしたけど……

私達と数名で数人しかいないアジトを襲撃、無力化しました。
情報通り村人の家族や拐われた人達がいました。
溜め込んでいた物を頂き、彼彼女らを連れて戻りました。
脅されていた村人達は再会を泣いて喜んでいます。

そんな彼らにある提案をしました。
彼らもわかっているのだ。
自分達が死刑軽くて鉱山行になることを……
だから、私の提案をすんなりと受け入れてくれました。

四日後オリジール騎士団が私達のところに盗賊団と指差し男を引き取りに来ました。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

とある高校の淫らで背徳的な日常

神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。 クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。 後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。 ノクターンとかにもある お気に入りをしてくれると喜ぶ。 感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。 してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

異世界転生 我が主のために ~不幸から始まる絶対忠義~ 冒険・戦い・感動を織りなすファンタジー

紫電のチュウニー
ファンタジー
 第四部第一章 新大陸開始中。 開始中(初投稿作品)  転生前も、転生後も 俺は不幸だった。  生まれる前は弱視。  生まれ変わり後は盲目。  そんな人生をメルザは救ってくれた。  あいつのためならば 俺はどんなことでもしよう。  あいつの傍にずっといて、この生涯を捧げたい。  苦楽を共にする多くの仲間たち。自分たちだけの領域。  オリジナルの世界観で描く 感動ストーリーをお届けします。

処理中です...