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No.6 大掃除
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気付いたことがある。
最近煙草を学校帰りと行き道に吸っていない。
理由は簡単。柏倉と一緒にいるからだ。
流石に女の子の前では煙草を吸う気にもならない。これを機に禁煙もありかもな……
と、思いつつ駅に向かい、少し先には柏倉がいた。歩き方がちょこちょこしてて可愛いな。
「おはよう」
「うわぁ! あ、橘くんでしたかぁ……」
大胆に驚いたもんだから俺までびっくりしてしまった。
そして俺と柏倉はたわいもない話をしながら学校に向かった。
たわいもない……か……。
人と話すこともあまり無かった俺にとってはたわいなくてもすごく貴重なものだろう。今、この瞬間に感謝しよう。
とか思いつつ柏倉が斜め後ろにいることも気にせず授業は爆睡をかましていた。
いやはや……眠気には逆らえないものだ……。
そして放課後、吉村先生が俺と柏倉を呼び出した。
昨日の今日で動いてくれるとは先生凄いな……と関心し、俺らは先生が待つ二回の空き教室へと向かった。
ノックをしドアを開ける。
「失礼します」
「失礼します」
「やぁ、きたね二人とも」
と先生は俺らを迎えてくれた。
「この空き教室が今日から君らの部室となる、好きに使いたまえ、所々にある机や椅子、本棚などは好きにつかってくれていいよ」
「すげぇ……すげぇけど……汚ぇ……」
この教室はだいぶ使われていなかったようでかなりホコリだらけだ
「確かにホコリが凄いですね……」
柏倉もハンカチで口を抑えた。
「まずは掃除からだな」
「お掃除ですね!」
俺らは第1回大掃除大会を始めた。
何でもかんでも第1回とか大会とか付ければいいなんて断じて思ってないから安心してくれ、断じて違うから。うん。
まず俺らは使えそうな品々のホコリを取りきちんとウェットティッシュなどで拭き取り、そのあと教室のホコリを掃除機で吸い取り、窓の汚れ取り、蜘蛛の巣取り、電気の交換を行った。
かなりの重労働だが共同作業というものはなんだか楽しく、あまり苦にならなかった。
自分の部室を綺麗にするということで気合いも十分あり、結果的に2時間の死闘を繰り広げ、元からは想像出来ないほど綺麗になった。
「つかれたぁ……」
「ホントだな……お疲れ、これ上げるよ」
そう言って俺は柏倉にお茶を渡した。
「えぇ! こんなものいいんですか!」
「いいよいいよ、受け取ってくれ」
と、いうと柏倉は申し訳なさそうにしたあと嬉しそうに
「ありがたく貰います!」と言った。
柏倉は喜んでペットボトルを受け取った。
「これからはここに溜まれるな」
と俺はニヤッと笑った。
「そうですね!」
と、柏倉も嬉しそうに笑った
これからどんな部になるのやら……俺は期待を膨らませ、帰路についた。
最近煙草を学校帰りと行き道に吸っていない。
理由は簡単。柏倉と一緒にいるからだ。
流石に女の子の前では煙草を吸う気にもならない。これを機に禁煙もありかもな……
と、思いつつ駅に向かい、少し先には柏倉がいた。歩き方がちょこちょこしてて可愛いな。
「おはよう」
「うわぁ! あ、橘くんでしたかぁ……」
大胆に驚いたもんだから俺までびっくりしてしまった。
そして俺と柏倉はたわいもない話をしながら学校に向かった。
たわいもない……か……。
人と話すこともあまり無かった俺にとってはたわいなくてもすごく貴重なものだろう。今、この瞬間に感謝しよう。
とか思いつつ柏倉が斜め後ろにいることも気にせず授業は爆睡をかましていた。
いやはや……眠気には逆らえないものだ……。
そして放課後、吉村先生が俺と柏倉を呼び出した。
昨日の今日で動いてくれるとは先生凄いな……と関心し、俺らは先生が待つ二回の空き教室へと向かった。
ノックをしドアを開ける。
「失礼します」
「失礼します」
「やぁ、きたね二人とも」
と先生は俺らを迎えてくれた。
「この空き教室が今日から君らの部室となる、好きに使いたまえ、所々にある机や椅子、本棚などは好きにつかってくれていいよ」
「すげぇ……すげぇけど……汚ぇ……」
この教室はだいぶ使われていなかったようでかなりホコリだらけだ
「確かにホコリが凄いですね……」
柏倉もハンカチで口を抑えた。
「まずは掃除からだな」
「お掃除ですね!」
俺らは第1回大掃除大会を始めた。
何でもかんでも第1回とか大会とか付ければいいなんて断じて思ってないから安心してくれ、断じて違うから。うん。
まず俺らは使えそうな品々のホコリを取りきちんとウェットティッシュなどで拭き取り、そのあと教室のホコリを掃除機で吸い取り、窓の汚れ取り、蜘蛛の巣取り、電気の交換を行った。
かなりの重労働だが共同作業というものはなんだか楽しく、あまり苦にならなかった。
自分の部室を綺麗にするということで気合いも十分あり、結果的に2時間の死闘を繰り広げ、元からは想像出来ないほど綺麗になった。
「つかれたぁ……」
「ホントだな……お疲れ、これ上げるよ」
そう言って俺は柏倉にお茶を渡した。
「えぇ! こんなものいいんですか!」
「いいよいいよ、受け取ってくれ」
と、いうと柏倉は申し訳なさそうにしたあと嬉しそうに
「ありがたく貰います!」と言った。
柏倉は喜んでペットボトルを受け取った。
「これからはここに溜まれるな」
と俺はニヤッと笑った。
「そうですね!」
と、柏倉も嬉しそうに笑った
これからどんな部になるのやら……俺は期待を膨らませ、帰路についた。
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