異世界来ちゃいました

シュウマイ

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異世界転移

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ティナよりも早く起きたキョウカとクレアはティナの部屋を出て王宮を散歩していた


「おい」


いきなり呼び止められた二人は恐る恐る振り返ると訓練でもしていたのだろうか上半身裸で剣を腰にぶら下げている男がいた


「お前ら見ない顔だな新しいか?まあいい、取り敢えず水を持ってきてくれないか?」


男が二人をメイドと間違えたのは二人が昨夜ティナにメイド服を着せられたあとそのまま忘れて着っぱなしだったからだ



キョウカも断る理由がないのでコップを創り、その中に魔法で水を入れて渡した


「おお、有り難う
手際のいいメイドだな」

そう言って男はコップを返し歩いていった


二人はその後も王宮をぐるっと一周して部屋に戻るとティナが怖い笑顔で待ち構えていた

「お二人方、私を置いてきぼりにして何処に行っていたんですか?」

「え、いやちょっとそこら辺散歩にでも…」

「ずるいです!しかもその格好で…」

「「え?」」

「いや、メイド服のまんまじゃないですか似合ってるのでいいですけど」

「あー忘れてた」

「ん、さっき話し掛けられたのもメイドと間違えられたのも納得」


「あ、良いこと思い付きました。キョウカさん、クレアさんこのままメイドとして雇われませんか?」

「「………」」

「あ、いや、ダメ元なので断ってくれてもいいですけど」



まあ、ここで断るのが普通なのだろう
だがこの二人は………


「「やる!」」

「え?!」

前の世界でもキョウカはメイドに興味があり、クレアもキョウカの記憶を見ているからメイドに興味があった


「じゃ、じゃあ私はお父様にお二人をメイドとして雇って貰えるようにお願いしてきますからここで待っていてくださいね。」

「はーい」

「ん」




「良かったねキョウカ。あのメイドになれるんだよ!」

「ん!嬉しい」

「あとキョウカ、まだフード被るの?この国獣人が嫌いな人少ないらしいし」

「んー、クレアはどっちいい?」

「私は外したほうがいいかなーキョウカ可愛いし」

「ん、照れる」

キョウカの九つの尻尾がぱたぱたと揺れている

「その尻尾もふらせろー」

「きゃー」



クレアとキョウカのじゃれつきはティナが帰ってくるまで続いた
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