虹の軍勢

神無月 紅

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33話

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「なぁ、お前……何で麗華様とあんなに親しいんだ?」

 夜、テントの中で、今回の一件で顔見知りになった男がそう白夜に尋ねる。
 テントはいくつもあり、白夜と一緒のテントを与えられたのは、その男ともう一人の男だった。
 テントの外では当然見張りが行われているのだが、幸いにも現在は白夜たちが見張りの当番ではない。
 もっとも、あと数時間もすれば交代して見張りをすることになるのだが。
 だからこそ、出来れば今のうちに少しでも眠りたかった白夜だったが、それでもこうして話しかけられれば答えたくなる。
 いや、ゲートが生まれる瞬間を自分の目で見たという興奮や……何より、やはり麗華や五十鈴といった極めつけの美少女……否、美女と接する機会があったことで、眠りたくても眠れないというのが正しいだろう。

「何でって言ってもな。別に俺が特別に何かした訳じゃないよ。まぁ、大体予想は出来るけど」

 枕元で眠っているノーラを起こさないように、小声でそう言葉を返す白夜。
 相手はすぐに何のことを言っているのか理解したのだろう。納得したように口を開く。

「闇の能力、か」
「あー、それってかなりレアな能力なんだろ? 羨ましいよな」

 テントの中にいたもう一人が、白夜たちの話に割り込む。
 この二人も、麗華が選んで連れてきた者たちだ。
 当然高い能力を持ってはいるのだろうが、それでも特殊能力という意味での能力は基本的に生まれつきのものだ。
 能力の性能が上がったり、中にはより強大な能力にランクアップするような者もいるが、それはほんの一握りにすぎない。
 それだけに、産まれたときからランクの高い闇の能力を持っている白夜は男たちにとって羨ましいのだろう。
 もっとも、白夜にしてみれば厨二病の如き言葉を口にしなければならない闇の能力は、人前で使うことに気が進まないのだが。

(能力のランクアップとかあるのなら、別に闇の能力はそのままでいいから、せめて普通に発動出来るようにして欲しい)

 テントの外の焚き火の明かりで薄らと透けて見える外の様子を眺めながら、白夜はそんな風に考える。
 もっとも、能力値がランクアップする可能性というのは、本当に低い。
 以前白夜は、それこそ能力者の中で十万人に一人ランクアップすればいい方、とかそのような話を誰かから聞いた覚えがあったくらいだ。
 そのことから、恐らく……いや、確実に自分には当て嵌まらないだろうと思いながら、口を開く。

「能力もそうだけど、それ以外の方はどうなんだ? 俺は……まぁ、能力以外はそこそこってところだけど」

 実際、白夜は特殊能力以外の成績も決して悪い訳ではない。
 もちろん成績の最優秀者だったり、テストで上位者として廊下に張り出される……といったほどに成績が優秀という訳ではない。
 それでも、平均以上の成績は維持しているのは間違いなかった。

「前に映像で白夜の模擬戦を見たときがあったな。……ノーラがかなり活躍してたのを覚えてる」
「あー……それは、なんとも言えないな」

 実際、白夜の戦闘でノーラは大きな戦力となっているのは間違いない。
 ノーラから放たれる毛針は、直接の威力はそれほどでもないのだが、相手の痛覚を刺激して強烈な痛みを与えるという点では大きな効果を持つ。
 能力や魔法を使うためには、多少なりとも集中する必要がある。
 ノーラの毛針は、その集中を邪魔するという意味では一級品の性能を持っていた。

「ノーラか。従魔がいるのは羨ましいよな。俺も可愛い従魔が欲しいけど、いつになることやら」

 白夜と話していた男が、羨ましそうに呟く。

「麗華様も、ノーラにはかなり態度が優しいんだよな。……本当に羨ましいぞ」

 そんな風に話しながら、時間が経てば当然のようにそれぞれが眠っていく。
 そして、数時間後……

「おい、起きろ。お前たちの見張りの番だぞ」

 テントの中に黒沢の声が響く。
 ゴブリンの集落がある山の麓、それもゲートが開いたばかりの場所の近くということもあって、眠っても完全に熟睡出来るという訳ではない。
 それこそトワイライトの隊員となれば、どのような場所でも熟睡することが出来るのだろう。だが、残念ながらネクストの生徒でしかない白夜はそこまで肝が据わっている訳ではなく、浅い眠りが精一杯だ。
 せめて、ゴブリンの集落はともかく、ゲートの近くでなければ、ぐっすりと眠ることも出来たのだろうが。
 ともあれ、見張りの交代ということで起きた白夜たちは、素早く身支度をするとテントの外に出る。

「……こいつは、随分と度胸があるな。それとも鈍いのか?」

 白夜と一緒のテントに寝ていた男の片方が、白夜の頭の上で眠っているノーラを見ながら呟く。
 基本的に目も口もないノーラだけに、そこにいるだけでは眠っているのかどうかというのは分からない。
 だが……今こうして白夜の頭の上にいるノーラは、何故か見ただけで眠っているとしっかり理解出来るのだ。
 だからこそ、男の口からそのような言葉が出たのだろう。

「それは否定しない」

 常にノーラと共にいる白夜だからこそ、ノーラが図太い神経をしているのは理解していた。

(ノーラに神経とかがあるのかは、分からないけど)

 普通に考えれば、神経のない存在というのはほとんど考えられないだろう。
 だが、それはあくまでも普通の動物の場合であって、モンスターという存在は色々な意味で特殊だ。
 それこそ、物理的な神経ではなく魔力による特殊な器官が神経の代わりをしていてもおかしくはない。

「ただ、危険が迫れば教えてくれることも多いから、見張りをやるには頼りになるぞ」

 そんな風に話している白夜たちを面白くなさそうに一瞥すると、黒沢たちは自分のテントに向かう。

「あまり気にするなよ。黒沢は、麗華様にゾッコンだからな。いや、むしろあれは崇拝って言った方がいい。だから、麗華様が特別扱いしている白夜が気にくわないんだろ。それに、もう一人も麗華様ほどじゃないにしろ、とんでもない美人だし」

 どうやら五十鈴が芸能人の鈴風ラナだとは気が付いていないのだろう。
 男は、白夜を励ますように、そう告げてくる。
 見る目がない奴め……と、微妙な優越感を抱きながら、五十鈴の正体が知られればそれはそれで大騒ぎになるだろうと、白夜は安堵して男の言葉に頷く。

「まぁ、モテる男が僻まれるのは当然のことだしな」
「……うわ、ムカつく。爆発すればいいのに。塵になればいいのに。タンスに足の小指を思い切りぶつければいいのに」

 自信に満ちた表情で告げる白夜に、男の一人がこれでもかと言わんばかりに呪詛を込めて呟く。
 男たちにとっては、白夜は麗華や五十鈴のような美女と知り合いになっているという一点で、非常に羨ましいのだ。
 もっとも、実際にはあくまでも知り合い程度のことでしかなく、付き合っているとか、仲がいいとか、恋人関係だとか……ましてや、肉体関係があるとか、そういうことでは一切ないのだが。

(そんな関係に……なれたらいいんだけどな)

 麗華や五十鈴のような美女とそういう関係になりたいと、そう思わない男はいないだろう。
 いや、一定年齢以下でなければ駄目だとか、逆に一定年齢以上でなければ駄目とか、そのような特殊な趣味の持ち主はいるから、絶対ではないのだろうが。
 だが、白夜は己の分というものを知っている。
 能力のランクは同じでも、逆に言えば同じなのはそれだけだ。
 それ以外の面では、自分と麗華の間にある差というものは、限りなく長く、広く、大きい。

(そういう意味だと、五十鈴の方が、まだ可能性はあるのか? ……あの鈴風ラナが俺を相手にするとは思えないけど。それに、何だか色々とあるみたいだし)

 音也と五十鈴が何らかの事情持ちであるというのは、当然ながら白夜も気が付いている。
 だが、それは聞いても教えて貰えないだろうと思っていたので、最初から聞くようなつもりはない。
 あるいは、何故か白夜を尊敬している音也であれば、その辺りの事情も説明してくれるかもしれないが……自分から深淵に向かって踏み出すつもりは、白夜には一切ない。
 深淵を覗く者は、深淵にも覗かれているという有名な言葉を白夜が思い浮かべたから、という訳でもないのだろうが。

「静かだな。……山の近くだけあって、夜は冷えるけど」

 白夜に呪詛を送っていたのではない男が、山を見ながら呟く。
 白夜たちがキャンプ地としたのは、山の麓。
 今こうしている場所からも、山は見える。
 ……月明かりくらいしか光源はないので、詳細に見える訳ではないのだが。

「そうだな。出来ればこのまま敵が来ないで、大人しく明日になってくれるといいんだけど」

 頭の上にいるノーラを気にしながら、白夜がそう言う。
 もし何かのモンスター……この場合、恐らくゴブリンが襲ってくれば、寝ている者たちが起きるまでは自分たちだけで戦わなければならない。
 もちろんゴブリンの一匹や二匹程度、普通なら全く問題なく倒せるだけの実力が白夜にはあったし、仲間もいる。
 だが、暗闇の中から奇襲されるようなことになれば、どうしても不利になってしまうのだ。
 だからこそ、出来れば何もおきないで欲しいというのが、白夜の正直な気持ちだった。

「まあな。暗闇からいきなりゴブリンに攻撃されるってのは、ちょっとゾッとしねえし。それに、ゴブリンなら弓を使ったり、投石をしてくる個体もいるだろ?」
「いたな」

 白夜が山の中で戦ったゴブリンの中には、弓を持っているゴブリンもいた。
 ゴブリンがどのようにして弓を手に入れたのか……いや、弓はともかく、消耗品の矢の補充をどうしているのかといったことを考えないでもなかったが、とにかくゴブリンの中にも弓を使う敵がいるのは事実だ。
 もっとも、ゴブリンの部族によってその辺はことなるのだが。
 全く弓を使ってこないゴブリンの部族もいれば、弓を多く用いる部族もいる。
 そういう意味では、今回問題となっているのは平均的……と表現するのが相応しいゴブリンの部族だ。

「銃とか使えれば、結構楽そうなんだけどな」

 男の一人がそう呟く声が聞こえると、もう片方の男は反射的に口を開く。

「トワイライトの人ならともかく、俺たちみたいなネクストの生徒がそう簡単に銃を使えるかよ」

 銃そのものも非常に高価だが、魔石を使った銃弾は下手をすれば銃本体の値段よりも高いことがある。……あくまでも安物の銃に比べれば、の話だが。
 家がよほどの金持ちか、もしくはギルドで難しい依頼を受けてそれを次々と解決している……または、それこそゾディアックに所属する者といった風に、色々と特殊な事情がある者でなければ、思う存分銃を扱うことは出来ないだろう。

「ともあれ、俺たちに無理なことを考えていてもしょうがないだろ。今はとにかく……」

 周囲の警戒をしよう。
 そう白夜が言おうとした瞬間、つい一瞬前まで白夜の頭の上で眠っていたノーラが鳴き声を上げる。

「みゃあああああああっ!」

 それは、いつものようなゆっくりとした鳴き声ではなく、それこそ野営地全体に響き渡ってもおかしくない鳴き声。
 事実、その鳴き声を聞いて、何が起こったのかとテントの中で慌てて起きている者たちの様子が白夜にも分かった。

「何があった!」

 白夜と一緒に見張りをしていた男の一人が、近くに置いてあった自分の槍に手を伸ばしながら叫ぶ。

「敵襲!」

 白夜も、鋭くそれだけを告げる。
 一応見張りはしていたのだが、まさか本当に敵襲があるとは思っていなかった。
 実際このキャンプ地の近くにはそれらしいモンスターや動物がいる痕跡はなかったのだから。
 唯一あったのが、木に擦りつけられた毛だったが、それもあとで詳しく調べたところ、鹿から派生した草食動物のものであると判明していた。
 金属の棍を手に取り、白夜は鋭く周囲の様子を確認する。
 だが、月明かりと焚き火程度の明かりでは、どのような存在が襲ってきたのかは分からない。

(ちっ、このままだと不味いか!?)

 ノーラの感覚によって敵襲を察知したのはいいが、肝心の敵がどこにもいない。
 いや、いるのだろうが、白夜には見つけることが出来ない。
 このような状況では、他の者たちが起きてきて敵はどこだと言われても、具体的にどこにいるのかを示すことが出来なかった。
 特に白夜は黒沢に嫌われていることもあり、その辺りを責められるのは間違いない。
 ましてや、こうして自分たちが襲撃に対する備えを始めたのを敵が察知すれば、そのまま撤退するという可能性も十分にあった。

(ちっ、しょうがない。出来れば使いたくなかったんだけど)

 近くで周囲の様子を警戒している二人を眺めてから、口を開く。

「我が内に眠りし、深淵の闇よ! その力を全ての者に見せつけよ!」

 その言葉に二人はいきなり何を言ってるのかと白夜に視線を向け……同時に、周囲からいくつもの悲鳴が響くのだった。
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