414 / 422
ガリンダミア帝国との決着
413話
しおりを挟む
アランが何をしようとも、絶対に自分には及ばない。
そう理解しているからこそ、ビッシュはアランを好きにさせる。
それこそビッシュが本気になれば、バリアの内側に入ってきたゼオンを閉じ込めて、バリアの外側に出さないといったような真似をすることも可能だった。
(とはいえ、アランの性格を考えればそう簡単に心が折れるといったことはないだろうね。そうなると、もう一手打っておいた方がいいかな)
ビッシュはバリアから出ていくゼオンを姿を見ながら、そんな風に考えるのだった。
アポカリプスという自分の力に絶対的な自信を持つビッシュとは裏腹に、アランはゼオンに乗ってアポカリプスから離れていく。
(バリアから出さないといったようなことになるかと思ったけど、俺を相手にそんな真似をする必要もないってことか)
ビッシュの余裕ぶった態度を面白くないと考えるのは、アランにとって当然のことだった。
しかし……だからこそ今はレオノーラと協力してビッシュを倒し、こうして余裕を見せたことを後悔させてやろうと、そう考える。
『アラン、問題ない?』
翼を羽ばたかせ、地上から空中に舞い上がった黄金のドラゴンがゼオンの隣までやって来ると、そう念話で話しかけてくる。
レオノーラも、自分が変身した黄金のドラゴンは心核使いが変身するモンスターの中では、間違いなく最高峰の実力を持っていると、そう理解はしていた。
だが同時に、そんな自分であってもアポカリプスに勝つのは難しいと、そのような思いがあるのも事実。
だが、それはあくまでもレオノーラ一人だけであればの話だ。
アランと一緒なら、アポカリプスを相手にしても勝てる。……いや、必ず勝ってみせると、そう決意する。
「ああ、向こうは俺を殺す気はないみたいだいな」
そう告げるアランだったが、殺される心配がないとはいえ、決してそれを嬉しく思っている訳ではない。
ビッシュが自分を欲しているのは分かっているものの、それで自分を殺さないというのは、結局のところアランとゼオンという存在にビッシュが脅威を抱いていない。
アランが何をしようとも、自分を殺すことは出来ない……いや、それどころか危害を加えるような真似は出来ないと、そう思っているからなのだろう。
それが分かっているからこそ、アランにとってビッシュの存在は酷く面白くなかった。
『それで、どうするの? あの三つ首のドラゴン……アポカリプスだったかしら。向こうが張っているバリアは、ゼオンの攻撃や私のレーザーブレスでも貫けないわ』
「そうだな。そんな状況だか、俺達がビッシュに勝てる可能性があるとすれば、やっぱりゼオリューンになるしかないと思う」
『ゼオリューンに? ……けど……出来るの?』
少し不安そうな様子のレオノーラ。
ゼオリューンに変身すれば圧倒的な力を手に入れることは出来るのだろうが、今までゼオリューンになれたことは一度しかない。
レオノーラもそれが分かっているからこそ、不安そうな様子を隠すことが出来ないのだろう。
それでも今の状況でアランとレオノーラがビッシュに勝つとなると、ゼオリューンに合体するしかない。ないのだが……
「くっ!」
「出来ない、わね」
アランとレオノーラの口から、そんな声が漏れる。
ゼオリューンに合体したいと、そう強く願っているにもかかわらず、ゼオンと黄金のドラゴンは隣り合って飛んでいるままだ。
どんなに念じても、祈っても、願っても……ゼオリューンに合体することが出来ない。
『おや? どうしたんだい? 僕はこうやって君たちの準備が整うまで待っているのに。そのまま、ただ隣り合って飛んでいるだけなのかな?』
からかう……いや、嘲笑混じりのビッシュの言葉は、それを聞いたアランとレオノーラに苛立ちを覚えさせる。
とはいえ、だからといって今の状況でゼオリューンに合体出来ない以上、別の方法を探るしかない。
「レオノーラ、取りあえず普通に攻撃するぞ。アポカリプスは強力なモンスターでバリアを含めて強力な防御力を持っているが、外側からの攻撃が聞かないのなら、内側からだ」
「一寸法師ね」
アランの前世を追体験しただけあり、レオノーラはアランが何を言いたいのかをすぐに理解し、そう告げてくる。
アランはまさかかここでその昔話のタイトルを聞くとは思っていなかったので驚くが、レオノーラが自分の言いたいことを理解していると判断し、笑みを浮かべる。
(それに、ビッシュが俺の心を中途半端に読めるとはいえ、それで一寸法師について知ってる訳がない)
レオノーラがどこまで考えて一寸法師という単語を口にしたのかは、アランには分からない。
分からないが、ある意味でそれがアポカリプス攻略のヒントになるのは間違いなかった。
「あのバリアは攻撃をしないでそのまま突っ込めば、普通に突き抜けることが出来る。俺がゼオンで移動したときはそうだった。……ビッシュの考え次第で内部に入れる相手を変えられるのか、それとも単純に誰でも行けるのかは分からない。とはいえ、ビッシュの性格を考えれば、ここでレオノーラだけを入れないといったような、逃げるような真似をするとは思わないが」
レオノーラに話しかけながらも、そのアランの言葉は半ば以上ビッシュに向けてのものだ。
アランを考えを読んでいる以上、当然ながらビッシュは今のレオノーラとの念話を聞いていてもおかしくはない。
そうである以上、ビッシュがアランの考えを聞いても対処するとは思えない。
それこそ、アランやレオノーラに絶望を与えて心を折る為に、むしろアランの考えを正面から受けて立とうと考えてもおかしくはない。
ビッシュのアポカリプスがそこまで強力でなければ、ビッシュもそのような真似はしないだろう。
だが、ビッシュはアポカリプスの力を信じている。……いや、過信しているというのが、アランの考えだ。
そうである以上、一寸法師という単語が何を意味しているのか分からなくてもビッシュはそれを受けるつもりであるのは明らかだった。
(こっちを侮って、自分の力に自信を持つのならそうしていればいい。だが……そんな真似をして、その結果アポカリプスに致命傷を与えるといったようなことになっても、それがどうなるのかは……自分でそれを確認して、後悔するんだな)
ビッシュの自信に思うところのあるアランだったが、実際に現状で彼我の実力差があるのは間違いのない事実だ。
そうである以上、ここで何かを言うような真似はせず、一発逆転の機会を狙うしかない。
「行くか。まずはバリアを突破することを優先に。そして一寸法師的な感じで」
『ええ、一寸法師ね』
レオノーラが自分の記憶を追体験していることを、しみじみと助かったと思うのはこういうときだ。
そうである以上、今はその追体験を頼りにしてアポカリプスを倒すだけだった。
レオノーラと共に移動を開始し、一斉に左右に別れる。
正面から進んでも、ビッシュの場合はアランの心をへし折るという意味で黙って受け止めていただろう。
それはアランも分かっていたが、ビッシュを本当の意味で嵌めるのならこのような真似をする必要があった。
当然ながら、アポカプリスは三つの首で攻撃をするといったような真似をせず、アランとレオノーラと話が攻撃をしてくるのを待つ。
(こっちを侮ったのが、お前にとっては最悪の結果をもたらす!)
そのように思いながら、アランはゼオンでバリアに突入させる。
ビッシュがそうしたのか、それともバリアそのものがそういう性質をしているのかはアランにも分からなかったが、先程と同様にゼオンはバリアを突破した。
レオノーラの黄金のドラゴンは? と一瞬疑問に思ったが、アポカリプスの巨体から黄金のドラゴンがどこにいるのかを確認することは出来ない。
そうである以上、今はとにかくアポカリプスに攻撃をし……どうにかして相手に口を開かせる必要があった。
一寸法師のように、身体の中に入るといったようなことまでは、さすがに出来ない。
だが、アポカリプスの口の中に攻撃をするといったような真似をするのなら、圧倒的な防御力を持つアポカリプスに対しても、大きなダメージを与えられる筈だった。
……やってる内容そのものはそれこそ翼持つ蛇と戦っている時と同じなのだが。
そういう意味では、もっと別の攻撃方法を思いついてもおかしくはないと、そう思うのだが。
とはいえ、今すぐにもっと別の攻撃方法を思い浮かんでそれを実行しろと言われても、無理なのは間違いないだろう。
そうである以上、出来ないことで何かを考えるより、とにかくアポカリプスにダメージを与え……そして何とか倒すといったようなことをするようにするのが、最優先となるのは当然の話だった。
「口を、開けろ!」
そう言い、アポカリプスの首の一つ目掛け、ビームライフルを連射する。
身体には殆どダメージを与えるようなことは出来なかったが、それはあくまでも強固な鱗を持つ身体だからだ。
頭部……特に目ともなれば、当然ながら他の場所よりも防御力は低い筈だった。
ビッシュが変身した……もしくは操っているのか、その辺はアランにも詳しくは分からないが、ともあれアポカリプスも頭部、それも目を狙って放たれる攻撃は受けたくないのか、ビームライフルの一撃を回避する。
ビームライフルの弾速――という表現が正しいのかどうかはアランにも分からないが――は非常に速い。
だというのに、アランが狙っているアポカリプスの頭部は、そんな攻撃を連続で回避していく。
一体どのような能力を持っていればそのような真似が出来るのか。
それはアランにも分からなかったが、それでも目を狙った攻撃を回避しているということは、命中すれば相応のダメージを期待出来るのだと、そう思い込んでビームライフルを連射する。
アポカリプスの巨体の向こう側では、空に向かって放たれるレーザーブレスが見えることから、レオノーラが変身した黄金のドラゴンも無事にバリアを突破したのだろうと、判断し……
「フェルス!」
アランはそう叫び、その意思に従ってフェルスはビームソードを展開しながら、翼持つ蛇と戦った時と同じようにアポカリプスの頭部目掛けて飛んでいくのだった。
そう理解しているからこそ、ビッシュはアランを好きにさせる。
それこそビッシュが本気になれば、バリアの内側に入ってきたゼオンを閉じ込めて、バリアの外側に出さないといったような真似をすることも可能だった。
(とはいえ、アランの性格を考えればそう簡単に心が折れるといったことはないだろうね。そうなると、もう一手打っておいた方がいいかな)
ビッシュはバリアから出ていくゼオンを姿を見ながら、そんな風に考えるのだった。
アポカリプスという自分の力に絶対的な自信を持つビッシュとは裏腹に、アランはゼオンに乗ってアポカリプスから離れていく。
(バリアから出さないといったようなことになるかと思ったけど、俺を相手にそんな真似をする必要もないってことか)
ビッシュの余裕ぶった態度を面白くないと考えるのは、アランにとって当然のことだった。
しかし……だからこそ今はレオノーラと協力してビッシュを倒し、こうして余裕を見せたことを後悔させてやろうと、そう考える。
『アラン、問題ない?』
翼を羽ばたかせ、地上から空中に舞い上がった黄金のドラゴンがゼオンの隣までやって来ると、そう念話で話しかけてくる。
レオノーラも、自分が変身した黄金のドラゴンは心核使いが変身するモンスターの中では、間違いなく最高峰の実力を持っていると、そう理解はしていた。
だが同時に、そんな自分であってもアポカリプスに勝つのは難しいと、そのような思いがあるのも事実。
だが、それはあくまでもレオノーラ一人だけであればの話だ。
アランと一緒なら、アポカリプスを相手にしても勝てる。……いや、必ず勝ってみせると、そう決意する。
「ああ、向こうは俺を殺す気はないみたいだいな」
そう告げるアランだったが、殺される心配がないとはいえ、決してそれを嬉しく思っている訳ではない。
ビッシュが自分を欲しているのは分かっているものの、それで自分を殺さないというのは、結局のところアランとゼオンという存在にビッシュが脅威を抱いていない。
アランが何をしようとも、自分を殺すことは出来ない……いや、それどころか危害を加えるような真似は出来ないと、そう思っているからなのだろう。
それが分かっているからこそ、アランにとってビッシュの存在は酷く面白くなかった。
『それで、どうするの? あの三つ首のドラゴン……アポカリプスだったかしら。向こうが張っているバリアは、ゼオンの攻撃や私のレーザーブレスでも貫けないわ』
「そうだな。そんな状況だか、俺達がビッシュに勝てる可能性があるとすれば、やっぱりゼオリューンになるしかないと思う」
『ゼオリューンに? ……けど……出来るの?』
少し不安そうな様子のレオノーラ。
ゼオリューンに変身すれば圧倒的な力を手に入れることは出来るのだろうが、今までゼオリューンになれたことは一度しかない。
レオノーラもそれが分かっているからこそ、不安そうな様子を隠すことが出来ないのだろう。
それでも今の状況でアランとレオノーラがビッシュに勝つとなると、ゼオリューンに合体するしかない。ないのだが……
「くっ!」
「出来ない、わね」
アランとレオノーラの口から、そんな声が漏れる。
ゼオリューンに合体したいと、そう強く願っているにもかかわらず、ゼオンと黄金のドラゴンは隣り合って飛んでいるままだ。
どんなに念じても、祈っても、願っても……ゼオリューンに合体することが出来ない。
『おや? どうしたんだい? 僕はこうやって君たちの準備が整うまで待っているのに。そのまま、ただ隣り合って飛んでいるだけなのかな?』
からかう……いや、嘲笑混じりのビッシュの言葉は、それを聞いたアランとレオノーラに苛立ちを覚えさせる。
とはいえ、だからといって今の状況でゼオリューンに合体出来ない以上、別の方法を探るしかない。
「レオノーラ、取りあえず普通に攻撃するぞ。アポカリプスは強力なモンスターでバリアを含めて強力な防御力を持っているが、外側からの攻撃が聞かないのなら、内側からだ」
「一寸法師ね」
アランの前世を追体験しただけあり、レオノーラはアランが何を言いたいのかをすぐに理解し、そう告げてくる。
アランはまさかかここでその昔話のタイトルを聞くとは思っていなかったので驚くが、レオノーラが自分の言いたいことを理解していると判断し、笑みを浮かべる。
(それに、ビッシュが俺の心を中途半端に読めるとはいえ、それで一寸法師について知ってる訳がない)
レオノーラがどこまで考えて一寸法師という単語を口にしたのかは、アランには分からない。
分からないが、ある意味でそれがアポカリプス攻略のヒントになるのは間違いなかった。
「あのバリアは攻撃をしないでそのまま突っ込めば、普通に突き抜けることが出来る。俺がゼオンで移動したときはそうだった。……ビッシュの考え次第で内部に入れる相手を変えられるのか、それとも単純に誰でも行けるのかは分からない。とはいえ、ビッシュの性格を考えれば、ここでレオノーラだけを入れないといったような、逃げるような真似をするとは思わないが」
レオノーラに話しかけながらも、そのアランの言葉は半ば以上ビッシュに向けてのものだ。
アランを考えを読んでいる以上、当然ながらビッシュは今のレオノーラとの念話を聞いていてもおかしくはない。
そうである以上、ビッシュがアランの考えを聞いても対処するとは思えない。
それこそ、アランやレオノーラに絶望を与えて心を折る為に、むしろアランの考えを正面から受けて立とうと考えてもおかしくはない。
ビッシュのアポカリプスがそこまで強力でなければ、ビッシュもそのような真似はしないだろう。
だが、ビッシュはアポカリプスの力を信じている。……いや、過信しているというのが、アランの考えだ。
そうである以上、一寸法師という単語が何を意味しているのか分からなくてもビッシュはそれを受けるつもりであるのは明らかだった。
(こっちを侮って、自分の力に自信を持つのならそうしていればいい。だが……そんな真似をして、その結果アポカリプスに致命傷を与えるといったようなことになっても、それがどうなるのかは……自分でそれを確認して、後悔するんだな)
ビッシュの自信に思うところのあるアランだったが、実際に現状で彼我の実力差があるのは間違いのない事実だ。
そうである以上、ここで何かを言うような真似はせず、一発逆転の機会を狙うしかない。
「行くか。まずはバリアを突破することを優先に。そして一寸法師的な感じで」
『ええ、一寸法師ね』
レオノーラが自分の記憶を追体験していることを、しみじみと助かったと思うのはこういうときだ。
そうである以上、今はその追体験を頼りにしてアポカリプスを倒すだけだった。
レオノーラと共に移動を開始し、一斉に左右に別れる。
正面から進んでも、ビッシュの場合はアランの心をへし折るという意味で黙って受け止めていただろう。
それはアランも分かっていたが、ビッシュを本当の意味で嵌めるのならこのような真似をする必要があった。
当然ながら、アポカプリスは三つの首で攻撃をするといったような真似をせず、アランとレオノーラと話が攻撃をしてくるのを待つ。
(こっちを侮ったのが、お前にとっては最悪の結果をもたらす!)
そのように思いながら、アランはゼオンでバリアに突入させる。
ビッシュがそうしたのか、それともバリアそのものがそういう性質をしているのかはアランにも分からなかったが、先程と同様にゼオンはバリアを突破した。
レオノーラの黄金のドラゴンは? と一瞬疑問に思ったが、アポカリプスの巨体から黄金のドラゴンがどこにいるのかを確認することは出来ない。
そうである以上、今はとにかくアポカリプスに攻撃をし……どうにかして相手に口を開かせる必要があった。
一寸法師のように、身体の中に入るといったようなことまでは、さすがに出来ない。
だが、アポカリプスの口の中に攻撃をするといったような真似をするのなら、圧倒的な防御力を持つアポカリプスに対しても、大きなダメージを与えられる筈だった。
……やってる内容そのものはそれこそ翼持つ蛇と戦っている時と同じなのだが。
そういう意味では、もっと別の攻撃方法を思いついてもおかしくはないと、そう思うのだが。
とはいえ、今すぐにもっと別の攻撃方法を思い浮かんでそれを実行しろと言われても、無理なのは間違いないだろう。
そうである以上、出来ないことで何かを考えるより、とにかくアポカリプスにダメージを与え……そして何とか倒すといったようなことをするようにするのが、最優先となるのは当然の話だった。
「口を、開けろ!」
そう言い、アポカリプスの首の一つ目掛け、ビームライフルを連射する。
身体には殆どダメージを与えるようなことは出来なかったが、それはあくまでも強固な鱗を持つ身体だからだ。
頭部……特に目ともなれば、当然ながら他の場所よりも防御力は低い筈だった。
ビッシュが変身した……もしくは操っているのか、その辺はアランにも詳しくは分からないが、ともあれアポカリプスも頭部、それも目を狙って放たれる攻撃は受けたくないのか、ビームライフルの一撃を回避する。
ビームライフルの弾速――という表現が正しいのかどうかはアランにも分からないが――は非常に速い。
だというのに、アランが狙っているアポカリプスの頭部は、そんな攻撃を連続で回避していく。
一体どのような能力を持っていればそのような真似が出来るのか。
それはアランにも分からなかったが、それでも目を狙った攻撃を回避しているということは、命中すれば相応のダメージを期待出来るのだと、そう思い込んでビームライフルを連射する。
アポカリプスの巨体の向こう側では、空に向かって放たれるレーザーブレスが見えることから、レオノーラが変身した黄金のドラゴンも無事にバリアを突破したのだろうと、判断し……
「フェルス!」
アランはそう叫び、その意思に従ってフェルスはビームソードを展開しながら、翼持つ蛇と戦った時と同じようにアポカリプスの頭部目掛けて飛んでいくのだった。
0
お気に入りに追加
162
あなたにおすすめの小説
モブで可哀相? いえ、幸せです!
みけの
ファンタジー
私のお姉さんは“恋愛ゲームのヒロイン”で、私はゲームの中で“モブ”だそうだ。
“あんたはモブで可哀相”。
お姉さんはそう、思ってくれているけど……私、可哀相なの?
【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
不遇職とバカにされましたが、実際はそれほど悪くありません?
カタナヅキ
ファンタジー
現実世界で普通の高校生として過ごしていた「白崎レナ」は謎の空間の亀裂に飲み込まれ、狭間の世界と呼ばれる空間に移動していた。彼はそこで世界の「管理者」と名乗る女性と出会い、彼女と何時でも交信できる能力を授かり、異世界に転生される。
次に彼が意識を取り戻した時には見知らぬ女性と男性が激しく口論しており、会話の内容から自分達から誕生した赤子は呪われた子供であり、王位を継ぐ権利はないと男性が怒鳴り散らしている事を知る。そして子供というのが自分自身である事にレナは気付き、彼は母親と供に追い出された。
時は流れ、成長したレナは自分がこの世界では不遇職として扱われている「支援魔術師」と「錬金術師」の職業を習得している事が判明し、更に彼は一般的には扱われていないスキルばかり習得してしまう。多くの人間から見下され、実の姉弟からも馬鹿にされてしまうが、彼は決して挫けずに自分の能力を信じて生き抜く――
――後にレナは自分の得た職業とスキルの真の力を「世界の管理者」を名乗る女性のアイリスに伝えられ、自分を見下していた人間から逆に見上げられる立場になる事を彼は知らない。
※タイトルを変更しました。(旧題:不遇職に役立たずスキルと馬鹿にされましたが、実際はそれほど悪くはありません)。書籍化に伴い、一部の話を取り下げました。また、近い内に大幅な取り下げが行われます。
※11月22日に第一巻が発売されます!!また、書籍版では主人公の名前が「レナ」→「レイト」に変更しています。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
深き安眠は終わり、始まるは道無き道
takosuke3
ファンタジー
"プラナダ"と呼ばれるその惑星には、太古の超文明の遺跡が点在している。その発掘調査を生業とするソーディス一家の一員であるレイヤは、海底で眠る巨大沈没船に足を踏み入れ、その最奥にて眠っていた白い少女━━あるいは少年━━を発見し、覚醒させる。
太古の生き証人である少女は、ソーディス一家にとっては宝の地図も同然。強大で埒外な力、完全で異質な肉体、現在とは異なる知識常識━━その存在に戸惑いつつも、少女の案内で遺跡を目指すソーディス一家だったが・・・・・
〈2019年2月3日告知〉
本日より、連載を開始します。
更新は不定期になりますが、可能な限り週イチを心掛けるつもりです。
長い目と広い心でもってお付き合いください・・・・
〈2019年8月19日告知〉
本日の更新をもちまして、本編は完結と致します。
以降は人物紹介を掲載していきます
〈2019年8月27日告知〉
本日の更新をもちまして、完結タグに切り替えます。
短い間でしたが、拙作にお付き合い下さり、ありがとうございました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる