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囚われの姫君?
213話
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レーベラ・オノラムと名乗った女は、一言で表すと気の弱そうな女だった。
そんなアランの予想はそんなに間違ってはいなかったが……部屋の中にあるソファに座って向かい合い、少し言葉を交わし……そして話題が心核についてのことになると、アランの中にあった気の弱そうという印象は一瞬にして消えた。
「そうなんですよね。心核使いとしてモンスターの姿になっているとき、その身体の動かし方とかは本能的に覚えています。ですが、それはあくまでも本能的なものであって、それを自分でしっかりと理解して身体を動かすことが出来るようになると、心核使いとして一皮剥けます」
「あ、ああ……」
立て板に水といった様子で話してくるレーベラに対し、アランは気圧されたようにそう返すことしか出来ない。
それこそ、次に一体どのようなことを言われるのかと、半ば戦々恐々といった様子で話をする。
……とはいえ、今の状況でアランがレーベラの話を遮るなどといった真似が出来るはずもない。
「それで、モンスターになるのなら、そういう感覚なんですけど、アランさんが変身するのはゴーレムなんですよね? いえ、正確にはゴーレムに近い何かで、それも変身するのではなく、乗り込むのだとか。それって、普通の心核使いとは全く違いますよね?」
「そうですね。あくまでもゼオンの場合はゼオンという機体がそこにあって、それに俺が乗って操縦するという感じです。最初からそんな心核だったので、他の心核使いの感覚は分かりませんが……自分で身体を動かそうと思ったら、操縦というワンクッションを入れる感じですね」
「あ、やっぱりそうなんですね。……その、無理に丁寧な口調で話さなくても構いませんよ。私の方も緊張してしまいますし……」
アランの話に納得しながらも、いつも通りの口調で構わないというレーベラ。
だが、不意にその視線がアランと合うと、いつもの恥ずかしさが襲ってきたのか、照れたように顔を下げる。
「大丈夫ですよ、レーベラ様。アラン様は何でもないことでレーベラ様を責めたりはしませんから。それに心核使いだけあって、アラン様もレーベラ様のお話には興味津々なので?」
「……そう、ですか?」
メローネの言葉に、恐る恐るといった様子で顔を上げるレーベラ。
元々が小柄な身体をしているので、そのような行為をすると、どこか小動物のような印象を周囲に与える。
実際、アランもまた今のレーベラを見てそんな印象を持っていた。
「ああ、現在の俺は囚われの身だからな。なのに、わざわざ友好的な相手をどうにかして敵を作るなんて真似はしないよ」
「……ありがとうございます」
そう言うレーベラは、とてもではないが周辺諸国を征服して国土を広げている……侵略国家の心核使いとは、アランには思えなかった。
(俺という心核使いがいる状況で、城にいる心核使い。別に俺のためだけって訳じゃないんだろうけど、腕利きの心核使いなのは間違いない。なのに……正直なところ、本当にこれで大丈夫なのか? いや、俺が心配すようなことじゃないけど)
アランは、自分が捕虜であるということは十分に承知している。
そうである以上、こうして自分の前にいるレーベラも間違いなく敵なのだ。
……だが、こうして実際に目の前にいるレーベラを見れば、敵として認識するのは難しい。
(いや、もしかしてそれがレーベラをここに連れて来た理由だったりするのか?)
レーベラのような相手を前にして、アランが戦えるか。
いや、戦おうと思えば戦えるのは間違いないだろうが、やりにくいと思えるのも事実だった。
そうである以上、もしアランがカロを取り戻してここから脱出しようとしたとき……この城を破壊するような真似をすれば、当然のようにレーベラも巻き込まれてしまう。
本来なら、アランはガリンダミア帝国に対して強い恨みを抱いてもおかしくはない。
自分を捕らえるために、あそこまで大きな騒動を連続して起こしたのだ。
それこそ、その騒動で死んだ者の数が一体どれだけになるのかは、考えるのも馬鹿らしくなるほどだ。
だが……この城にはレーベラを始めとして、自分に友好的な存在が多い。
そうである以上、いざというときに行動出来るかと言われれば……躊躇なく頷くといったことが出来ないのも、事実だ。
「それでですね、心核というのは人によって変身出来るモンスターに違いがあるというのは、アランさんも分かると思いますけど、それを考えるとアランさんのゴーレムは明らかに普通じゃないんですよね。そう言えば、アランさんの仲間には黄金のドラゴンに変身するような人もいたという話しだったですが、そちらも少し普通じゃないですよね。でも、そちらはまだモンスターなので理解出来るのですが……」
アランが考えている間にも、レーベラの言葉は止まるようなことを知らない。
いまさらの話だったが、アランもこのような人種には覚えがあった。
基本的には内気なのだが、自分の興味のあることになると、それこそ今までの性格は何だったのかと言わんばかりに滑らかに会話をするというのは……いわゆる、オタクと言われる人種に多い。
実際、アランにもその手の癖というか、性質というか、そのようなものが存在している。
そうである以上、今の状況でレーベラがこうして話し続けている理由が、分からないでもなかった。
……また、レーベラの喋っている内容は、心核使いとして興味深い内容であるのも、間違いのない事実なのだ。
だからこそ、アランはレーベラの様子に驚きながらも、それを遮るような真似はしなかった。
「特に、心核使いに対抗するには心核使いでなければいけないと一般的に言われてますが、中には心核使いであっても、そこまで強い能力を持っていない人もいます。……以前聞いた話によると、ゴブリンに変身する心核使いもいたのだとか」
ゴブリンは、アランの前世である日本で遊んだゲームや読んだ漫画、見たアニメといったものでも、雑魚として出て来るのことが多かった。
この世界においても、雑魚として知られているモンスターだ。
それだけに、もし心核を使った結果ゴブリンになった場合……その者は、かなり強いショックを受けるだろう。
「それは、また……」
もし自分がゼオンの召喚ではなくゴブリンに変身していたら、どうなっていたか。
それを考え、アランとしてもレーベラの言葉に反論出来ない。
とはいえ、実際にはレーベラが言う程にゴブリンも弱い訳ではない。
もちろん普通のモンスターに比べるとかなり弱いことは間違いないが、心核使いがそのモンスターに変身した以上は、使いようによってはそれなりに使えるはずなのも事実だった。
具体的にどのようなことになるのかは、アランにも分からなかったが。
(いやまぁ、だからといって俺がゼオンの代わりにゴブリンに変身する心核使いになりたいかと言われれば、その答えは当然のように嫌だけどな)
ゼオンという人型機動兵器の使い道を知ってしまったアランにとって、最早ゼオン以外の存在を使いたいとは、到底思えない。
「そう言えば、俺の心核は知ってるみたいけど、レーベラはどんな心核なんだ? この城にいるくらいだから、相当強いんだろ?」
基本的に心核は、その人物の本質を表すと言われている。
であれば、目の前にいる内気な――心核の話をしている時はとてもそうとは思えないが――レーベラの性格を考えれば、一体どのようなモンスターに変身するのかということに興味を抱くなという方が無理だった。
こうして内気な性格であるにも関わらず、心核使いとして城にいるのだ。
当然のように、それは心核使いとしての実力を期待されているものであり……もっと言えば、アランが城の中で暴れたときのための戦力と思うことも出来る。
(いや、別に俺が暴れたときだけに限定するんじゃなくて、それこそ俺以外にも誰かが城だったり、帝都だったりを攻めて来たときのための戦力という意味が強いんだろうけど)
周辺諸国に侵略を繰り返しているガリンダミア帝国だけに、当然のように占領され、従属国にされた国々の国民としては面白くなく、恨みに思っている者も多い。
実際、そのような者たちが帝都で暗躍してテロ行為をするのは、帝都にいる者であれば少なからず聞いたことはある。
……それでも帝都の住人が安心して暮らしているのは、いつ何があっても帝都は軍によって守られているという安心感があるからだろう。
また、当然その軍の中には心核使いも入っていた。
レーベラもその心核使いの中に入っている。
「わ、私の心核ですか!? そ、その……」
一体どんな心核を持っているのかというアランの問いに、何故かレーベラは混乱した様子で何も言えなくなる。
自分の心核を口にするのが何故そこまで恥ずかしいのかと、アランは疑問を抱く。
とはいえ、ここで無理にレーベラに言わせようとすれば、それこそ今よりも大きく混乱するのは間違いないと思える。
だからこそ、アランはレーベラが口を開くまでは急かすような真似はせず、ただ黙って話すのを待つ。
そして数分が経過し……
「その……ケルベロスです」
「……へぇ」
ケルベロスという単語は、アランにとっても驚きだった。
一般的にケルベロスとして有名な姿は、顔が三つある巨大な犬のモンスターだろう。
あるいは、あの世や地獄、いわゆる冥府に通じるという門を守っていることでも有名な存在だ。
……もっとも、この伝承はあくまでもアランが日本にいたときに、漫画やゲームといったもので得た知識だ。
その知識がそのままこの世界においても通じるかどうかというのは、微妙なところだったが。
(いや、でもそういう知識が普通に通じてるのを思えば、この世界でもケルベロスがそういう存在として伝わっている可能性もあるのか)
そんなことを考えるアランだったが、今はそれよりもレーベラの話を聞く方が先だと判断して、その視線をレーベラに向ける。
「ケルベロス……かなり強力なモンスターだよな?」
アランのその言葉に、レーベラは最初の内気な性格が嘘のように、笑みを浮かべるのだった。
そんなアランの予想はそんなに間違ってはいなかったが……部屋の中にあるソファに座って向かい合い、少し言葉を交わし……そして話題が心核についてのことになると、アランの中にあった気の弱そうという印象は一瞬にして消えた。
「そうなんですよね。心核使いとしてモンスターの姿になっているとき、その身体の動かし方とかは本能的に覚えています。ですが、それはあくまでも本能的なものであって、それを自分でしっかりと理解して身体を動かすことが出来るようになると、心核使いとして一皮剥けます」
「あ、ああ……」
立て板に水といった様子で話してくるレーベラに対し、アランは気圧されたようにそう返すことしか出来ない。
それこそ、次に一体どのようなことを言われるのかと、半ば戦々恐々といった様子で話をする。
……とはいえ、今の状況でアランがレーベラの話を遮るなどといった真似が出来るはずもない。
「それで、モンスターになるのなら、そういう感覚なんですけど、アランさんが変身するのはゴーレムなんですよね? いえ、正確にはゴーレムに近い何かで、それも変身するのではなく、乗り込むのだとか。それって、普通の心核使いとは全く違いますよね?」
「そうですね。あくまでもゼオンの場合はゼオンという機体がそこにあって、それに俺が乗って操縦するという感じです。最初からそんな心核だったので、他の心核使いの感覚は分かりませんが……自分で身体を動かそうと思ったら、操縦というワンクッションを入れる感じですね」
「あ、やっぱりそうなんですね。……その、無理に丁寧な口調で話さなくても構いませんよ。私の方も緊張してしまいますし……」
アランの話に納得しながらも、いつも通りの口調で構わないというレーベラ。
だが、不意にその視線がアランと合うと、いつもの恥ずかしさが襲ってきたのか、照れたように顔を下げる。
「大丈夫ですよ、レーベラ様。アラン様は何でもないことでレーベラ様を責めたりはしませんから。それに心核使いだけあって、アラン様もレーベラ様のお話には興味津々なので?」
「……そう、ですか?」
メローネの言葉に、恐る恐るといった様子で顔を上げるレーベラ。
元々が小柄な身体をしているので、そのような行為をすると、どこか小動物のような印象を周囲に与える。
実際、アランもまた今のレーベラを見てそんな印象を持っていた。
「ああ、現在の俺は囚われの身だからな。なのに、わざわざ友好的な相手をどうにかして敵を作るなんて真似はしないよ」
「……ありがとうございます」
そう言うレーベラは、とてもではないが周辺諸国を征服して国土を広げている……侵略国家の心核使いとは、アランには思えなかった。
(俺という心核使いがいる状況で、城にいる心核使い。別に俺のためだけって訳じゃないんだろうけど、腕利きの心核使いなのは間違いない。なのに……正直なところ、本当にこれで大丈夫なのか? いや、俺が心配すようなことじゃないけど)
アランは、自分が捕虜であるということは十分に承知している。
そうである以上、こうして自分の前にいるレーベラも間違いなく敵なのだ。
……だが、こうして実際に目の前にいるレーベラを見れば、敵として認識するのは難しい。
(いや、もしかしてそれがレーベラをここに連れて来た理由だったりするのか?)
レーベラのような相手を前にして、アランが戦えるか。
いや、戦おうと思えば戦えるのは間違いないだろうが、やりにくいと思えるのも事実だった。
そうである以上、もしアランがカロを取り戻してここから脱出しようとしたとき……この城を破壊するような真似をすれば、当然のようにレーベラも巻き込まれてしまう。
本来なら、アランはガリンダミア帝国に対して強い恨みを抱いてもおかしくはない。
自分を捕らえるために、あそこまで大きな騒動を連続して起こしたのだ。
それこそ、その騒動で死んだ者の数が一体どれだけになるのかは、考えるのも馬鹿らしくなるほどだ。
だが……この城にはレーベラを始めとして、自分に友好的な存在が多い。
そうである以上、いざというときに行動出来るかと言われれば……躊躇なく頷くといったことが出来ないのも、事実だ。
「それでですね、心核というのは人によって変身出来るモンスターに違いがあるというのは、アランさんも分かると思いますけど、それを考えるとアランさんのゴーレムは明らかに普通じゃないんですよね。そう言えば、アランさんの仲間には黄金のドラゴンに変身するような人もいたという話しだったですが、そちらも少し普通じゃないですよね。でも、そちらはまだモンスターなので理解出来るのですが……」
アランが考えている間にも、レーベラの言葉は止まるようなことを知らない。
いまさらの話だったが、アランもこのような人種には覚えがあった。
基本的には内気なのだが、自分の興味のあることになると、それこそ今までの性格は何だったのかと言わんばかりに滑らかに会話をするというのは……いわゆる、オタクと言われる人種に多い。
実際、アランにもその手の癖というか、性質というか、そのようなものが存在している。
そうである以上、今の状況でレーベラがこうして話し続けている理由が、分からないでもなかった。
……また、レーベラの喋っている内容は、心核使いとして興味深い内容であるのも、間違いのない事実なのだ。
だからこそ、アランはレーベラの様子に驚きながらも、それを遮るような真似はしなかった。
「特に、心核使いに対抗するには心核使いでなければいけないと一般的に言われてますが、中には心核使いであっても、そこまで強い能力を持っていない人もいます。……以前聞いた話によると、ゴブリンに変身する心核使いもいたのだとか」
ゴブリンは、アランの前世である日本で遊んだゲームや読んだ漫画、見たアニメといったものでも、雑魚として出て来るのことが多かった。
この世界においても、雑魚として知られているモンスターだ。
それだけに、もし心核を使った結果ゴブリンになった場合……その者は、かなり強いショックを受けるだろう。
「それは、また……」
もし自分がゼオンの召喚ではなくゴブリンに変身していたら、どうなっていたか。
それを考え、アランとしてもレーベラの言葉に反論出来ない。
とはいえ、実際にはレーベラが言う程にゴブリンも弱い訳ではない。
もちろん普通のモンスターに比べるとかなり弱いことは間違いないが、心核使いがそのモンスターに変身した以上は、使いようによってはそれなりに使えるはずなのも事実だった。
具体的にどのようなことになるのかは、アランにも分からなかったが。
(いやまぁ、だからといって俺がゼオンの代わりにゴブリンに変身する心核使いになりたいかと言われれば、その答えは当然のように嫌だけどな)
ゼオンという人型機動兵器の使い道を知ってしまったアランにとって、最早ゼオン以外の存在を使いたいとは、到底思えない。
「そう言えば、俺の心核は知ってるみたいけど、レーベラはどんな心核なんだ? この城にいるくらいだから、相当強いんだろ?」
基本的に心核は、その人物の本質を表すと言われている。
であれば、目の前にいる内気な――心核の話をしている時はとてもそうとは思えないが――レーベラの性格を考えれば、一体どのようなモンスターに変身するのかということに興味を抱くなという方が無理だった。
こうして内気な性格であるにも関わらず、心核使いとして城にいるのだ。
当然のように、それは心核使いとしての実力を期待されているものであり……もっと言えば、アランが城の中で暴れたときのための戦力と思うことも出来る。
(いや、別に俺が暴れたときだけに限定するんじゃなくて、それこそ俺以外にも誰かが城だったり、帝都だったりを攻めて来たときのための戦力という意味が強いんだろうけど)
周辺諸国に侵略を繰り返しているガリンダミア帝国だけに、当然のように占領され、従属国にされた国々の国民としては面白くなく、恨みに思っている者も多い。
実際、そのような者たちが帝都で暗躍してテロ行為をするのは、帝都にいる者であれば少なからず聞いたことはある。
……それでも帝都の住人が安心して暮らしているのは、いつ何があっても帝都は軍によって守られているという安心感があるからだろう。
また、当然その軍の中には心核使いも入っていた。
レーベラもその心核使いの中に入っている。
「わ、私の心核ですか!? そ、その……」
一体どんな心核を持っているのかというアランの問いに、何故かレーベラは混乱した様子で何も言えなくなる。
自分の心核を口にするのが何故そこまで恥ずかしいのかと、アランは疑問を抱く。
とはいえ、ここで無理にレーベラに言わせようとすれば、それこそ今よりも大きく混乱するのは間違いないと思える。
だからこそ、アランはレーベラが口を開くまでは急かすような真似はせず、ただ黙って話すのを待つ。
そして数分が経過し……
「その……ケルベロスです」
「……へぇ」
ケルベロスという単語は、アランにとっても驚きだった。
一般的にケルベロスとして有名な姿は、顔が三つある巨大な犬のモンスターだろう。
あるいは、あの世や地獄、いわゆる冥府に通じるという門を守っていることでも有名な存在だ。
……もっとも、この伝承はあくまでもアランが日本にいたときに、漫画やゲームといったもので得た知識だ。
その知識がそのままこの世界においても通じるかどうかというのは、微妙なところだったが。
(いや、でもそういう知識が普通に通じてるのを思えば、この世界でもケルベロスがそういう存在として伝わっている可能性もあるのか)
そんなことを考えるアランだったが、今はそれよりもレーベラの話を聞く方が先だと判断して、その視線をレーベラに向ける。
「ケルベロス……かなり強力なモンスターだよな?」
アランのその言葉に、レーベラは最初の内気な性格が嘘のように、笑みを浮かべるのだった。
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