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逆襲
127話
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アランは、ガーウィットが高いプライドを持っているというのを知っている。
ただし、そのプライドは貴族としてのプライドではなく、自分の為だけのプライドという印象だった。
実際にガーウィットがアランに絡んで来ていたときのことを思えば、そのように思うのは当然だろう。
また、その際の態度を見ても、アランがこの世界に転生してから見てきた自尊心の肥大化している貴族と同じだと、そう思っていたのだが……
(実は、違うのかもしれないな)
青い毛並みの狼へと姿を変えてザッカランに向かい駆けていくガーウィットを見ながら、そんな風に思う。
アランの知っているガーウィットであれば、とてもではないがこのような真似はしなかったはずだ。
……そう、現在ガーウィットが心核で狼になってザッカランに向かって突っ込んでいるのは、ザッカランがどのような迎撃態勢をとっており、さらには何らかの奥の手があった場合にそれがどのようなものであるのかを調べるためだ。
それは、言ってみれば捨て駒に等しい。
貴族としてのプライドを持つガーウィットだけに、自分が捨て駒になるなどということは絶対に受け入れられない。
そうアランは思っていたのだが、実際にはイルゼンのその提案に乗った。
その結果が、現在アランの視線の先で行われている行為だ。
(正直なところ、まさかこれを引き受けるとは思ってもいなかったな。……もしかして、実はそこそこいい奴だったりするのか?)
そう思わないでもないアランだったが、今までガーウィットが自分にどのような態度で接してきたのかを思えば、すぐにそれは否定される。
だが、同時にこうして自分が捨て石であるというのを知った上で、ザッカランに向かって攻撃を行おうとしているとも、また事実なのだ。
「おや? これは……」
「どうしました?」
隣でガーウィットの様子を見ていたイルゼンが不思議そうに呟くのを聞き、アランはどうしたのかと視線を向ける。
いつもは飄々とした笑みを浮かべているイルゼンなのだが、何故か今日このときに限っては疑問の表情を浮かべている。
何故そのような顔を? と疑問に思うアランに答えるように、イルゼンは口を開く。
「いいですか? ガーウィットが変身したあの青い狼は、見るからに素早いです」
「……でしょうね」
実際にこうしてアランが見ている中でも、ザッカランに向かって全速力で突っ込んでいるのだ。
それを考えれば、ガーウィットの変身した青い狼は、速度を重視したモンスターだというのは明らかだろう。
「ザッカランとしては、当然ですがそのような存在には近付いて欲しくないはずです。向こうにしてみれば、そのような存在に近付かれれば、対処が難しくなるのですから。であれば、近付かれる前に対処をしようとするのが当然のはずです」
「……なるほど」
言われてみればと、アランは新ためてザッカランに視線を向ける。
すでに門は完全に閉じており、城壁の上にも何人もの兵士がいる。
それを思えば、何らかの遠距離攻撃の手段……魔法を使ってガーウィットを攻撃してもおかしくはない。
もしくは、ザッカランに心核使いがいれば、それを出してくるという方法もある。
……もっとも、ここ最近の戦いでは大勢の心核使いが出て来たので、アランもすっかり錯覚していたが、本来なら心核使いというのは非常に貴重な存在なのだ。
ともあれ、ガーウィットの変身した青い狼がザッカランに近付いても、ザッカラン側ではまだ何も攻撃する様子はない。
「そうなると、あの状況を見る限りでは……向こうの奥の手というのは、もしかして間合いが短いとか、そういうことだったりしますかね?」
「その可能性もあります。ですが……いえ、本当にそんなことがあるんでしょうかね?」
いつものイルゼンとは違い、真剣な表情で何かを考え込んでいる。
アランには、一体何をそこまで考えているのかは分からなかったが、イルゼンがこのような様子のときは、何かを考えているのだと知ってるので、それを邪魔するような真似はしない。
そうして少し時間が経ち……ガーウィットの変身した狼がザッカランの城壁の前にもう少しで到着するというところで、イルゼンが口を開く。
「もしかしたら、向こうには何の奥の手もないかもしれませんね。ましてや、援軍を呼ぶということすらしていない可能性があります」
「……え?」
最初、アランはイルゼンが何を言っているのか、理解出来なかった。
当然だろう。今のこの状況で、ザッカランが援軍を呼ばないということはこのまま自分たちによって呆気なく攻略されてしまう可能性が高いのだから。
だというのに、何故そのような真似をするのか。
不思議そうな顔をしているアランに、イルゼンは先程まで浮かべていた真剣な表情は消え、いつものような飄々とした笑みを浮かべながら、口を開く。
「何故そのようなことになってると思いますか?」
「いや、そう言われても……何でです?」
「僕が集めた情報によると、ザッカランの領主はサンドロ・デロピタという人物で、自分の能力の及ぶ限りではあれば有能と言ってもいい人物ですが、非常に高い……高すぎる自尊心を持っている人物です」
高すぎる自尊心。
それを聞いただけで、アランも何となく現状の理由が理解出来た。理解出来たのだが……イルゼンに、本当か? といった視線を向ける。
当然だろう。今回の一件は貴族の自尊心云々というのは全く関係のない話だ。
そもそもの話、サンドロという人物が治めているザッカランが自分たちに占拠されようものなら、自尊心云々といった話ではなくなるのは間違いない。
であれば、それこそ自分の自尊心やプライドといったものはともかくとして、まず必要なのは援軍だろ。
だというのに、自尊心やプライドを優先してザッカランを陥落させてしまうとなれば……それは、最悪の結末を迎えるということに他ならない。
最初だけはそう思ったアランだったが、すぐに納得してしまう。
相手が貴族だから、と。
貴族に対しては決していい思いだけを抱いてる訳ではないアランだけに、その理由に納得するのは難しい話ではなかった。
「そうなると、もしかしてガーウィットだけでザッカランを攻略してしまう可能性も?」
「さて、それはどうでしょうね。向こうにいくら戦力が残っていないとはいえ、それでもある程度はあるでしょうし、ザッカランという都市の重要性を考えれば、心核使いがいないとも限りません」
「じゃあ?」
結局このままガーウィットに任せるのかというアランの言葉に、イルゼンは頷く。
「ええ。このまま様子を見ます。ですが、もし何かあったときはすぐに出撃するので、そのつもりで準備をしておいて下さい。向こうの戦力が少ない可能性が高い以上、もしかしたら一気にザッカランを占領することが出来るかもしれませんし」
イルゼンのその言葉は、アランに真剣な表情で頷かせるには十分だった。
そうしてアランが頷いていると……
「ちょっといいかしら? ザッカランの件で少し気になったことがあるのだれど」
レオノーラが、そう声をかけながら近付いていく。
へぇ、と。
イルゼンはレオノーラの言葉に少しだけ驚いた様子を見せる。
とはいえ、レオノーラも黄金の薔薇というクランを率いている人物だ。
その戦略眼とでも呼ぶべきものは、決して低い訳ではない。
そうである以上、今回の一件においてもザッカランの様子から何らかの疑問を抱くのは、おかしな話ではない。
「向こうの迎撃態勢が遅いということですね?」
「ええ。普通なら、心核使いが襲ってきたのなら、それに対応するような動きを見せるのは当然よ。なのに、何故か向こうは動きが鈍い。……イルゼンなら、何か情報を持ってるんじゃない?」
「おや、何故そう思ったんです?」
「イルゼンだから、としか言えないわね」
理由になっていない理由を口にするレオノーラだったが、それを聞いていたアランは半ば反射的にその言葉に同意する。
実際、何故かイルゼンは普通なら知っていないだろうことをよく知っていた。
情報の扱いに秀でてている、と言ってもいいだろう。
情報という意味では、日本で暮らしていた経験のあるアランであっても驚くほどにイルゼンの情報の取り扱いは上手い。
……もっとも、アランが日本で住んでいたのは東北の片田舎だ。
都会に比べれば、どうしても情報の取り扱いについてはそこまで優れている訳ではない。
とはいえ、今は片田舎であってもネットが普通に通っているので、以前……アランが日本で小さかった頃に比べれば、大分マシなのだが。
ともあれ、イルゼンは情報の重要さというのをよく知っており、正直どこからそんなに情報を集めてくるのか言いたくなるくらいに、様々な情報に精通している。
アランから見れば、イルゼンは一種の異形と言っても間違いではない。
一人だけ違う場所に立っていると、そんな印象を受けることも多い。
……もっとも、それを言うのならアランのゼオンだって普通の心核使いが変身するモンスターと比べると、一人だけ別の世界にいるようなものなのだが。
「それで? 向こうの奥の手について、何か情報は?」
「そうですね。僕が知っている限りだと、心核使いが何人か残っているということでしょうか。……ほら」
イルゼンがザッカランの方を指さすと、そこでは青い狼となったガーウィットが、足が八本あるカバのようなモンスターと相対していた。
足が八本ある時点で、普通のカバとは言えない。
ましてや、普通のカバは鋭い牙を持っていたりもしない。
肉食のカバと評すべきそのモンスターは、ガーウィットの変身した青い狼よりも多少ではあるが大きい。
……それでいて、体重という点では圧倒的にカバの方が上だった。
もちろん、カバの体重が重いということは、体力や力はともかく、速度では青い狼の方が上だ。
だが、どれだけ速度があっても、重量で圧倒する相手にダメージを与えられるかとなると……それはまた、別の話だ。
「これは、少し危ないかもしれませんね。アラン君、いつでも出られるように用意をしておいて下さい」
「ぴ!」
イルゼンの言葉に答えのは、アラン……ではなく、カロだった。
ただし、そのプライドは貴族としてのプライドではなく、自分の為だけのプライドという印象だった。
実際にガーウィットがアランに絡んで来ていたときのことを思えば、そのように思うのは当然だろう。
また、その際の態度を見ても、アランがこの世界に転生してから見てきた自尊心の肥大化している貴族と同じだと、そう思っていたのだが……
(実は、違うのかもしれないな)
青い毛並みの狼へと姿を変えてザッカランに向かい駆けていくガーウィットを見ながら、そんな風に思う。
アランの知っているガーウィットであれば、とてもではないがこのような真似はしなかったはずだ。
……そう、現在ガーウィットが心核で狼になってザッカランに向かって突っ込んでいるのは、ザッカランがどのような迎撃態勢をとっており、さらには何らかの奥の手があった場合にそれがどのようなものであるのかを調べるためだ。
それは、言ってみれば捨て駒に等しい。
貴族としてのプライドを持つガーウィットだけに、自分が捨て駒になるなどということは絶対に受け入れられない。
そうアランは思っていたのだが、実際にはイルゼンのその提案に乗った。
その結果が、現在アランの視線の先で行われている行為だ。
(正直なところ、まさかこれを引き受けるとは思ってもいなかったな。……もしかして、実はそこそこいい奴だったりするのか?)
そう思わないでもないアランだったが、今までガーウィットが自分にどのような態度で接してきたのかを思えば、すぐにそれは否定される。
だが、同時にこうして自分が捨て石であるというのを知った上で、ザッカランに向かって攻撃を行おうとしているとも、また事実なのだ。
「おや? これは……」
「どうしました?」
隣でガーウィットの様子を見ていたイルゼンが不思議そうに呟くのを聞き、アランはどうしたのかと視線を向ける。
いつもは飄々とした笑みを浮かべているイルゼンなのだが、何故か今日このときに限っては疑問の表情を浮かべている。
何故そのような顔を? と疑問に思うアランに答えるように、イルゼンは口を開く。
「いいですか? ガーウィットが変身したあの青い狼は、見るからに素早いです」
「……でしょうね」
実際にこうしてアランが見ている中でも、ザッカランに向かって全速力で突っ込んでいるのだ。
それを考えれば、ガーウィットの変身した青い狼は、速度を重視したモンスターだというのは明らかだろう。
「ザッカランとしては、当然ですがそのような存在には近付いて欲しくないはずです。向こうにしてみれば、そのような存在に近付かれれば、対処が難しくなるのですから。であれば、近付かれる前に対処をしようとするのが当然のはずです」
「……なるほど」
言われてみればと、アランは新ためてザッカランに視線を向ける。
すでに門は完全に閉じており、城壁の上にも何人もの兵士がいる。
それを思えば、何らかの遠距離攻撃の手段……魔法を使ってガーウィットを攻撃してもおかしくはない。
もしくは、ザッカランに心核使いがいれば、それを出してくるという方法もある。
……もっとも、ここ最近の戦いでは大勢の心核使いが出て来たので、アランもすっかり錯覚していたが、本来なら心核使いというのは非常に貴重な存在なのだ。
ともあれ、ガーウィットの変身した青い狼がザッカランに近付いても、ザッカラン側ではまだ何も攻撃する様子はない。
「そうなると、あの状況を見る限りでは……向こうの奥の手というのは、もしかして間合いが短いとか、そういうことだったりしますかね?」
「その可能性もあります。ですが……いえ、本当にそんなことがあるんでしょうかね?」
いつものイルゼンとは違い、真剣な表情で何かを考え込んでいる。
アランには、一体何をそこまで考えているのかは分からなかったが、イルゼンがこのような様子のときは、何かを考えているのだと知ってるので、それを邪魔するような真似はしない。
そうして少し時間が経ち……ガーウィットの変身した狼がザッカランの城壁の前にもう少しで到着するというところで、イルゼンが口を開く。
「もしかしたら、向こうには何の奥の手もないかもしれませんね。ましてや、援軍を呼ぶということすらしていない可能性があります」
「……え?」
最初、アランはイルゼンが何を言っているのか、理解出来なかった。
当然だろう。今のこの状況で、ザッカランが援軍を呼ばないということはこのまま自分たちによって呆気なく攻略されてしまう可能性が高いのだから。
だというのに、何故そのような真似をするのか。
不思議そうな顔をしているアランに、イルゼンは先程まで浮かべていた真剣な表情は消え、いつものような飄々とした笑みを浮かべながら、口を開く。
「何故そのようなことになってると思いますか?」
「いや、そう言われても……何でです?」
「僕が集めた情報によると、ザッカランの領主はサンドロ・デロピタという人物で、自分の能力の及ぶ限りではあれば有能と言ってもいい人物ですが、非常に高い……高すぎる自尊心を持っている人物です」
高すぎる自尊心。
それを聞いただけで、アランも何となく現状の理由が理解出来た。理解出来たのだが……イルゼンに、本当か? といった視線を向ける。
当然だろう。今回の一件は貴族の自尊心云々というのは全く関係のない話だ。
そもそもの話、サンドロという人物が治めているザッカランが自分たちに占拠されようものなら、自尊心云々といった話ではなくなるのは間違いない。
であれば、それこそ自分の自尊心やプライドといったものはともかくとして、まず必要なのは援軍だろ。
だというのに、自尊心やプライドを優先してザッカランを陥落させてしまうとなれば……それは、最悪の結末を迎えるということに他ならない。
最初だけはそう思ったアランだったが、すぐに納得してしまう。
相手が貴族だから、と。
貴族に対しては決していい思いだけを抱いてる訳ではないアランだけに、その理由に納得するのは難しい話ではなかった。
「そうなると、もしかしてガーウィットだけでザッカランを攻略してしまう可能性も?」
「さて、それはどうでしょうね。向こうにいくら戦力が残っていないとはいえ、それでもある程度はあるでしょうし、ザッカランという都市の重要性を考えれば、心核使いがいないとも限りません」
「じゃあ?」
結局このままガーウィットに任せるのかというアランの言葉に、イルゼンは頷く。
「ええ。このまま様子を見ます。ですが、もし何かあったときはすぐに出撃するので、そのつもりで準備をしておいて下さい。向こうの戦力が少ない可能性が高い以上、もしかしたら一気にザッカランを占領することが出来るかもしれませんし」
イルゼンのその言葉は、アランに真剣な表情で頷かせるには十分だった。
そうしてアランが頷いていると……
「ちょっといいかしら? ザッカランの件で少し気になったことがあるのだれど」
レオノーラが、そう声をかけながら近付いていく。
へぇ、と。
イルゼンはレオノーラの言葉に少しだけ驚いた様子を見せる。
とはいえ、レオノーラも黄金の薔薇というクランを率いている人物だ。
その戦略眼とでも呼ぶべきものは、決して低い訳ではない。
そうである以上、今回の一件においてもザッカランの様子から何らかの疑問を抱くのは、おかしな話ではない。
「向こうの迎撃態勢が遅いということですね?」
「ええ。普通なら、心核使いが襲ってきたのなら、それに対応するような動きを見せるのは当然よ。なのに、何故か向こうは動きが鈍い。……イルゼンなら、何か情報を持ってるんじゃない?」
「おや、何故そう思ったんです?」
「イルゼンだから、としか言えないわね」
理由になっていない理由を口にするレオノーラだったが、それを聞いていたアランは半ば反射的にその言葉に同意する。
実際、何故かイルゼンは普通なら知っていないだろうことをよく知っていた。
情報の扱いに秀でてている、と言ってもいいだろう。
情報という意味では、日本で暮らしていた経験のあるアランであっても驚くほどにイルゼンの情報の取り扱いは上手い。
……もっとも、アランが日本で住んでいたのは東北の片田舎だ。
都会に比べれば、どうしても情報の取り扱いについてはそこまで優れている訳ではない。
とはいえ、今は片田舎であってもネットが普通に通っているので、以前……アランが日本で小さかった頃に比べれば、大分マシなのだが。
ともあれ、イルゼンは情報の重要さというのをよく知っており、正直どこからそんなに情報を集めてくるのか言いたくなるくらいに、様々な情報に精通している。
アランから見れば、イルゼンは一種の異形と言っても間違いではない。
一人だけ違う場所に立っていると、そんな印象を受けることも多い。
……もっとも、それを言うのならアランのゼオンだって普通の心核使いが変身するモンスターと比べると、一人だけ別の世界にいるようなものなのだが。
「それで? 向こうの奥の手について、何か情報は?」
「そうですね。僕が知っている限りだと、心核使いが何人か残っているということでしょうか。……ほら」
イルゼンがザッカランの方を指さすと、そこでは青い狼となったガーウィットが、足が八本あるカバのようなモンスターと相対していた。
足が八本ある時点で、普通のカバとは言えない。
ましてや、普通のカバは鋭い牙を持っていたりもしない。
肉食のカバと評すべきそのモンスターは、ガーウィットの変身した青い狼よりも多少ではあるが大きい。
……それでいて、体重という点では圧倒的にカバの方が上だった。
もちろん、カバの体重が重いということは、体力や力はともかく、速度では青い狼の方が上だ。
だが、どれだけ速度があっても、重量で圧倒する相手にダメージを与えられるかとなると……それはまた、別の話だ。
「これは、少し危ないかもしれませんね。アラン君、いつでも出られるように用意をしておいて下さい」
「ぴ!」
イルゼンの言葉に答えのは、アラン……ではなく、カロだった。
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