24 / 422
心核の入手
024話
しおりを挟む
「……全く、こっちの都合を考えるくらいのことはして欲しいわね」
黄金の髪を掻き上げながら、レオノーラは周囲を見回す。
そこには、先程アランたちが遺跡に入ったときと同じように、何人もの探索者の姿がある。
それでいて、その探索者たちは唖然とした視線をアランやレオノーラに向けていた。
当然だろう。ここは遺跡の入り口のすぐ側にある場所で、いきなりそこにアランとレオノーラの二人が転移してきたのだから。
今までこの遺跡で転移などという行為が行われたことがない。
だからこそ、今回の一件は明らかに異常だったのだ。
「取りあえず、あの場所に閉じ込められたままにならなかっただけ、良かったんじゃないか?」
レオノーラに対し、アランは若干の安堵を込めた様子でそう告げる。
しっかりと調べた訳ではなかったが、心核を手に入れた空間のように扉があるようには思えなかった。
それを考えると、もしあのままであれば間違いなく自分たちはあの空間から出るのに苦労しただろうという思いがあった。
下手をすれば、あの場所に閉じ込められて出ることすら出来なかったのかもしれないのだから。
(いやまぁ、ゼオンのビームライフルとレオノーラのレーザーブレスがあれば、もしかしたらどうにか出来たという可能性は、ない訳でもないけど)
そう思うも、だからといって試してみたいとはアランには到底思えない。
「そうね。あのままだと色々と困ったことになったでしょうし」
あのような空間に閉じ込められてしまえば、当然のように食料や飲み物で困ることになる。
食べられるモンスターの類が出て来たのであればまだしも、あの空間の中で無数に出て来たのは魔法の人形だ。
無機質である以上、とてもではないが食べられる代物ではない。
そう思い……アランは、思わず声を上げる。
「あ!」
「ちょっ、何よいきなり」
深刻そうな状況であったにもかかわらず、何故いきなりそのような声を上げたのか。
微妙に責める視線をアランに向けたレオノーラだったが、アランはそんな視線にも気が付いた様子がないままに頭を抱える。
「くそっ、どうせ転移するなら、あの人形が持っていた武器でも持ってくればよかった」
「……いきなり、何を言うのかと思えば……どの武器も、そこまでの業物といったほどではなかったわよ?」
「それでも、売れば金になったのは間違いないだろ。忘れたのか? 俺たちは元々、金を稼ぐためにこの遺跡にやって来たんだ。なのに、何も得る物が……なかった訳じゃないけど、金を稼ぐという意味だと、全く意味がない」
魔法の人形が持っていた武器は、レオノーラが言う通り、品質としてはそこそこでしかない。
だが、魔法の人形の数は数万、あるいはそれ以上だったのだ。
であれば、一つ一つの武器の品質がその程度であっても、それだけの数を売ればとんでもない金額になったのは間違いない。
もちろん、あれだけ暴れた以上、魔法の人形の武器全てがそのまま売れるとは思っていない。
それでもかなりの量の武器があったのは間違いないし、欠けたりした武器でも溶かしてインゴットにするという手段もある。
(フェルスという、極めて強力……いや、いっそ卑怯臭い武器を入手したのは嬉しい。けど、金が……)
全長一メートルほどのフェルスは、ゼオンでは絶対に入ることが出来ない空間に入ることも出来る。
……もっとも、フェルスにカメラの類がある訳でもないし、魔法使いの使い魔のように視覚を共有出来る訳でもない。
つまり、狭い場所でフェルスを操るにしても、アランがしっかりと周辺の様子を確認した状況で使うといった真似をしなければ、仲間に被害が及んだりといったことにもなりかねないのだが。
「金、ね。……その辺は他の人に任せてもいいんじゃない? もちろん、私たちが稼ぐに越したことはなかっただろうけど、他の人たちだって稼いでいるんでしょうし」
今回のレオノーラとアランの遺跡探索は、名目上は金を稼いでくるというものであったが、実質的にはレオノーラがアランを理解し、アランがレオノーラを理解するという相互理解の行動だと言ってもいい。
だからこそ、レオノーラは金を稼げなかったということを特に気にしてはいない。
もちろん、実際に金を稼げるのであればそちらの方が良かったのは間違いないのだが。
……もっとも、相互理解という意味では今回の探索が成功だったとはいえない。
レオノーラはアランのフェルスというのを理解出来たが、それに比べるとレオノーラをアランが理解したとはあまり言えなかったからだ。
一切何も分からなかった、という訳ではない。
たとえば、レオノーラが心核を使って黄金のドラゴンになったときに放つレーザーブレスの威力を直接目にすることは出来たのだから。
それでも、どちらの方が相手に理解された……言い換えれば情報を与えたかと考えれば、明らかにレオノーラの方が収穫は大きい。
「取りあえず、街に戻りましょう。ここにいても、何か分かる訳じゃないし」
「ちょっ、ちょっと待ってくれ! いい加減、事情を説明してくれてもいいんじゃないか!?」
レオノーラの言葉に、近くで二人の話に耳を傾けていた男の一人がそう叫ぶ。
いや、気になっているのはこの男だけではない。
他の探索者たちも、二人の様子にじっと視線を向け、説明を求めている。
その視線の中に、ある種の欲望があるのは当然なのだろう。
本来なら、この遺跡に転移の罠のようなもの存在していない。
にもかかわらず、こうしてあからさまに転移してきた二人がいるのだから、それに興味を持つなという方が無理だった。
そして、もしこの遺跡にまだ何か秘密が……人に知られていないような秘密があるのであれば、それは間違いなく金になる。
とはいえ、そのような視線を向けられてもレオノーラが何か言うことは出来ない。
そもそも、転移したのだって恐らく前の遺跡で手に入れた心核を使いこなすためのトレーニングだろうという、状況証拠しかないのだから。
「残念だけど、詳しいことは分からないわ。ただ……あの遺跡に何らかの秘密があるのは確実でしょうから、隅々まで調べれば何か出て来るかもしれない、とだけ言っておくわ」
レオノーラのその言葉に、話を聞いていた者たちは目の色を変える。
確証という訳ではなかったが、それでもレオノーラの口からこの遺跡に何かがあると、そう言われたのだ。
そうである以上、探索者として、何より金銭欲や名誉欲を持つ者として、それを探しにいかないという選択肢は存在しない。
もちろん、全員がすぐに遺跡に向かった訳ではなく、慎重な者は先に向かった探索者たちの様子を見て、それから自分も動き出そうと狙っていたが。
「じゃあ、行きましょうかアラン」
「……いいのか、あれ?」
気楽に言ってくるレオノーラに、アランはそう答える。
あの遺跡から、自分たちが広い空間……恐らく地下空間に転移させられたのは間違いない。
だが、それがそのままあの遺跡の地下にあのような空間があるのかと言われれば……答えは、必ずしもイエスではないのだ。
もしかしたら、あの遺跡に入った瞬間強制的に転移させられた場所は、あの遺跡ではなくもっと別の場所……言ってみれば、この近辺にあるどの遺跡に潜っても、あの場所に転移させられるような場所、という可能性すらあった。
いや、あれだけの魔法の人形を用意したということを考えると、むしろその方が自然だとすら思える。
だが、そんなアランの問いに、レオノーラは特に気にした様子もなく、頷く。
「あくまでも私は可能性を示しただけよ。それも何の根拠もない可能性じゃなくて、私たちが実際に経験したことから推察される可能性をね」
「それは、まぁ」
レオノーラが言ってるのは、間違いなく事実である。
アランもそれが分かっていただけに、何とも微妙な表情になるが……ともあれ、レオノーラの様子からこれ以上何を言っても無駄だと判断する。
また、探索者や冒険者に限らず、基本的には自分の行動は自分で責任を取る、いわゆる自己責任だ。
ここにいた探索者たちも、それを承知の上で遺跡に向かったのだから、アランがそこまで気にする必要はなかった。
(それに、元々この遺跡は小規模な遺跡だ。そこまで強力な敵がいる訳でもないし、それを考えれば問題はないか)
そう考えるアランだったが、それはあくまでも一人前の実力を持った探索者であればの話であって、もしアランが自分だけでこの遺跡に入った場合はかなり苦戦するだろうし、場合によっては死ぬこともあるかもしれない。
心核を使えば強力無比な戦闘力を誇るアランだったが、それ以外の場合では一人前と呼ぶのは難しい程度の実力しかないのだ。
「あー……うん、そうだな。取りあえず戻るか。イルゼンさんとか父さんや母さんに、ゼオンの件で話しておく必要があるだろうし」
あくまでもゼオンの把握出来る範囲内ではあるが、長さ一メートル程度のフェルスを使えるようになったというのは、非常に大きい。
遺跡のような場所ではゼオンが使えないというのは変わらないが、それでもフェルスがある分、ある程度の力を発揮することは出来るようになったのは間違いなかった。
雲海を率いるイルゼンや両親、それと仲間の心核使いにも、その辺は話しておいて情報を共有する必要があるのは、アランの立場としては当然だろう。
また、レオノーラと共に経験し、感じた予想……具体的には、この周辺の遺跡はアランたちが手に入れた心核の持ち主を鍛えるためにあるのではないかということも、話す必要がある。
それを思えば、このような場所で自分と関係のない人々について考えるよりも、他にやるべきことがあるのは明白だった。
レオノーラはそんなアランの様子を見て、多少なりとも自分の思い通りにことを運べたことに満足しつつ、アランを促して馬車に向かう。
この遺跡は狭いが、それでもすぐに隅々まで調べられる訳ではない。
それでも出来るだけ早くここから立ち去った方が面倒がないと、そう思ったがゆえの行動だった。
黄金の髪を掻き上げながら、レオノーラは周囲を見回す。
そこには、先程アランたちが遺跡に入ったときと同じように、何人もの探索者の姿がある。
それでいて、その探索者たちは唖然とした視線をアランやレオノーラに向けていた。
当然だろう。ここは遺跡の入り口のすぐ側にある場所で、いきなりそこにアランとレオノーラの二人が転移してきたのだから。
今までこの遺跡で転移などという行為が行われたことがない。
だからこそ、今回の一件は明らかに異常だったのだ。
「取りあえず、あの場所に閉じ込められたままにならなかっただけ、良かったんじゃないか?」
レオノーラに対し、アランは若干の安堵を込めた様子でそう告げる。
しっかりと調べた訳ではなかったが、心核を手に入れた空間のように扉があるようには思えなかった。
それを考えると、もしあのままであれば間違いなく自分たちはあの空間から出るのに苦労しただろうという思いがあった。
下手をすれば、あの場所に閉じ込められて出ることすら出来なかったのかもしれないのだから。
(いやまぁ、ゼオンのビームライフルとレオノーラのレーザーブレスがあれば、もしかしたらどうにか出来たという可能性は、ない訳でもないけど)
そう思うも、だからといって試してみたいとはアランには到底思えない。
「そうね。あのままだと色々と困ったことになったでしょうし」
あのような空間に閉じ込められてしまえば、当然のように食料や飲み物で困ることになる。
食べられるモンスターの類が出て来たのであればまだしも、あの空間の中で無数に出て来たのは魔法の人形だ。
無機質である以上、とてもではないが食べられる代物ではない。
そう思い……アランは、思わず声を上げる。
「あ!」
「ちょっ、何よいきなり」
深刻そうな状況であったにもかかわらず、何故いきなりそのような声を上げたのか。
微妙に責める視線をアランに向けたレオノーラだったが、アランはそんな視線にも気が付いた様子がないままに頭を抱える。
「くそっ、どうせ転移するなら、あの人形が持っていた武器でも持ってくればよかった」
「……いきなり、何を言うのかと思えば……どの武器も、そこまでの業物といったほどではなかったわよ?」
「それでも、売れば金になったのは間違いないだろ。忘れたのか? 俺たちは元々、金を稼ぐためにこの遺跡にやって来たんだ。なのに、何も得る物が……なかった訳じゃないけど、金を稼ぐという意味だと、全く意味がない」
魔法の人形が持っていた武器は、レオノーラが言う通り、品質としてはそこそこでしかない。
だが、魔法の人形の数は数万、あるいはそれ以上だったのだ。
であれば、一つ一つの武器の品質がその程度であっても、それだけの数を売ればとんでもない金額になったのは間違いない。
もちろん、あれだけ暴れた以上、魔法の人形の武器全てがそのまま売れるとは思っていない。
それでもかなりの量の武器があったのは間違いないし、欠けたりした武器でも溶かしてインゴットにするという手段もある。
(フェルスという、極めて強力……いや、いっそ卑怯臭い武器を入手したのは嬉しい。けど、金が……)
全長一メートルほどのフェルスは、ゼオンでは絶対に入ることが出来ない空間に入ることも出来る。
……もっとも、フェルスにカメラの類がある訳でもないし、魔法使いの使い魔のように視覚を共有出来る訳でもない。
つまり、狭い場所でフェルスを操るにしても、アランがしっかりと周辺の様子を確認した状況で使うといった真似をしなければ、仲間に被害が及んだりといったことにもなりかねないのだが。
「金、ね。……その辺は他の人に任せてもいいんじゃない? もちろん、私たちが稼ぐに越したことはなかっただろうけど、他の人たちだって稼いでいるんでしょうし」
今回のレオノーラとアランの遺跡探索は、名目上は金を稼いでくるというものであったが、実質的にはレオノーラがアランを理解し、アランがレオノーラを理解するという相互理解の行動だと言ってもいい。
だからこそ、レオノーラは金を稼げなかったということを特に気にしてはいない。
もちろん、実際に金を稼げるのであればそちらの方が良かったのは間違いないのだが。
……もっとも、相互理解という意味では今回の探索が成功だったとはいえない。
レオノーラはアランのフェルスというのを理解出来たが、それに比べるとレオノーラをアランが理解したとはあまり言えなかったからだ。
一切何も分からなかった、という訳ではない。
たとえば、レオノーラが心核を使って黄金のドラゴンになったときに放つレーザーブレスの威力を直接目にすることは出来たのだから。
それでも、どちらの方が相手に理解された……言い換えれば情報を与えたかと考えれば、明らかにレオノーラの方が収穫は大きい。
「取りあえず、街に戻りましょう。ここにいても、何か分かる訳じゃないし」
「ちょっ、ちょっと待ってくれ! いい加減、事情を説明してくれてもいいんじゃないか!?」
レオノーラの言葉に、近くで二人の話に耳を傾けていた男の一人がそう叫ぶ。
いや、気になっているのはこの男だけではない。
他の探索者たちも、二人の様子にじっと視線を向け、説明を求めている。
その視線の中に、ある種の欲望があるのは当然なのだろう。
本来なら、この遺跡に転移の罠のようなもの存在していない。
にもかかわらず、こうしてあからさまに転移してきた二人がいるのだから、それに興味を持つなという方が無理だった。
そして、もしこの遺跡にまだ何か秘密が……人に知られていないような秘密があるのであれば、それは間違いなく金になる。
とはいえ、そのような視線を向けられてもレオノーラが何か言うことは出来ない。
そもそも、転移したのだって恐らく前の遺跡で手に入れた心核を使いこなすためのトレーニングだろうという、状況証拠しかないのだから。
「残念だけど、詳しいことは分からないわ。ただ……あの遺跡に何らかの秘密があるのは確実でしょうから、隅々まで調べれば何か出て来るかもしれない、とだけ言っておくわ」
レオノーラのその言葉に、話を聞いていた者たちは目の色を変える。
確証という訳ではなかったが、それでもレオノーラの口からこの遺跡に何かがあると、そう言われたのだ。
そうである以上、探索者として、何より金銭欲や名誉欲を持つ者として、それを探しにいかないという選択肢は存在しない。
もちろん、全員がすぐに遺跡に向かった訳ではなく、慎重な者は先に向かった探索者たちの様子を見て、それから自分も動き出そうと狙っていたが。
「じゃあ、行きましょうかアラン」
「……いいのか、あれ?」
気楽に言ってくるレオノーラに、アランはそう答える。
あの遺跡から、自分たちが広い空間……恐らく地下空間に転移させられたのは間違いない。
だが、それがそのままあの遺跡の地下にあのような空間があるのかと言われれば……答えは、必ずしもイエスではないのだ。
もしかしたら、あの遺跡に入った瞬間強制的に転移させられた場所は、あの遺跡ではなくもっと別の場所……言ってみれば、この近辺にあるどの遺跡に潜っても、あの場所に転移させられるような場所、という可能性すらあった。
いや、あれだけの魔法の人形を用意したということを考えると、むしろその方が自然だとすら思える。
だが、そんなアランの問いに、レオノーラは特に気にした様子もなく、頷く。
「あくまでも私は可能性を示しただけよ。それも何の根拠もない可能性じゃなくて、私たちが実際に経験したことから推察される可能性をね」
「それは、まぁ」
レオノーラが言ってるのは、間違いなく事実である。
アランもそれが分かっていただけに、何とも微妙な表情になるが……ともあれ、レオノーラの様子からこれ以上何を言っても無駄だと判断する。
また、探索者や冒険者に限らず、基本的には自分の行動は自分で責任を取る、いわゆる自己責任だ。
ここにいた探索者たちも、それを承知の上で遺跡に向かったのだから、アランがそこまで気にする必要はなかった。
(それに、元々この遺跡は小規模な遺跡だ。そこまで強力な敵がいる訳でもないし、それを考えれば問題はないか)
そう考えるアランだったが、それはあくまでも一人前の実力を持った探索者であればの話であって、もしアランが自分だけでこの遺跡に入った場合はかなり苦戦するだろうし、場合によっては死ぬこともあるかもしれない。
心核を使えば強力無比な戦闘力を誇るアランだったが、それ以外の場合では一人前と呼ぶのは難しい程度の実力しかないのだ。
「あー……うん、そうだな。取りあえず戻るか。イルゼンさんとか父さんや母さんに、ゼオンの件で話しておく必要があるだろうし」
あくまでもゼオンの把握出来る範囲内ではあるが、長さ一メートル程度のフェルスを使えるようになったというのは、非常に大きい。
遺跡のような場所ではゼオンが使えないというのは変わらないが、それでもフェルスがある分、ある程度の力を発揮することは出来るようになったのは間違いなかった。
雲海を率いるイルゼンや両親、それと仲間の心核使いにも、その辺は話しておいて情報を共有する必要があるのは、アランの立場としては当然だろう。
また、レオノーラと共に経験し、感じた予想……具体的には、この周辺の遺跡はアランたちが手に入れた心核の持ち主を鍛えるためにあるのではないかということも、話す必要がある。
それを思えば、このような場所で自分と関係のない人々について考えるよりも、他にやるべきことがあるのは明白だった。
レオノーラはそんなアランの様子を見て、多少なりとも自分の思い通りにことを運べたことに満足しつつ、アランを促して馬車に向かう。
この遺跡は狭いが、それでもすぐに隅々まで調べられる訳ではない。
それでも出来るだけ早くここから立ち去った方が面倒がないと、そう思ったがゆえの行動だった。
0
お気に入りに追加
163
あなたにおすすめの小説
親友と婚約者に裏切られ仕事も家も失い自暴自棄になって放置されたダンジョンで暮らしてみたら可愛らしいモンスターと快適な暮らしが待ってました
空地大乃
ファンタジー
ダンジョンが当たり前になった世界。風間は平凡な会社員として日々を暮らしていたが、ある日見に覚えのないミスを犯し会社をクビになってしまう。その上親友だった男も彼女を奪われ婚約破棄までされてしまった。世の中が嫌になった風間は自暴自棄になり山に向かうがそこで誰からも見捨てられた放置ダンジョンを見つけてしまう。どことなく親近感を覚えた風間はダンジョンで暮らしてみることにするが、そこにはとても可愛らしいモンスターが隠れ住んでいた。ひょんなことでモンスターに懐かれた風間は様々なモンスターと暮らしダンジョン内でのスローライフを満喫していくことになるのだった。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
願いの守護獣 チートなもふもふに転生したからには全力でペットになりたい
戌葉
ファンタジー
気付くと、もふもふに生まれ変わって、誰もいない森の雪の上に寝ていた。
人恋しさに森を出て、途中で魔物に間違われたりもしたけど、馬に助けられ騎士に保護してもらえた。正体はオレ自身でも分からないし、チートな魔法もまだ上手く使いこなせないけど、全力で可愛く頑張るのでペットとして飼ってください!
チートな魔法のせいで狙われたり、自分でも分かっていなかった正体のおかげでとんでもないことに巻き込まれちゃったりするけど、オレが目指すのはぐーたらペット生活だ!!
※「1-7」で正体が判明します。「精霊の愛し子編」や番外編、「美食の守護獣」ではすでに正体が分かっていますので、お気を付けください。
番外編「美食の守護獣 ~チートなもふもふに転生したからには全力で食い倒れたい」
「冒険者編」と「精霊の愛し子編」の間の食い倒れツアーのお話です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/2227451/394680824
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる