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異世界探査1ー2
エンドレス◯◯◯
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私の名前は姫萩八生。22歳の都内の大学に通う学生だ。今はアパートで一人暮らしをしている。といっても幼い頃より両親はおらず、親戚を転々としていた為に1人であるのは昔からだ。大学にもこれといった友達はいない。そんな1人ぼっちの私は今日、喫茶店で人を待っている。それも友達以上の関係である恋人である。
彼とは私が高校の頃より付き合っている彼が東京に帰ってくる。彼とは高校一年生の時に同じクラスでしかも私のマネージャーをしていたサッカー部のエースだった。初めの彼はただのやんちゃ坊主だったが、そんか彼と日を重ねる毎に段々と惹かれあっていき、そして高1のクリスマスの日に彼に告白された。当時の私は自分の事情もあって高校の恋は諦めていたが彼はそんな私でもいいと言ってくれた。それ以来、6年間彼と付き合っている。
でも、彼が京都の大学に行ってしまったのでここ4年間はあまり会えてはいない。寂しくないと言ったら嘘になるがそれでも私は今までの人生で一番幸せな時間を過ごしていると思う。そのことの喜びがいつも私を癒してくれる。
そんな彼から昨日、高校卒業の時にした「約束」について今日私に会いたいと突然連絡があった。「約束」というのは彼が大学を卒業したら私と結婚するという婚約の約束である。彼は今年で大学を卒業する。つまり今日はそのことについての話なのだ。
「ん~、今の私おかしくないかしら?」
何とか予約できた美容院で髪を整えたし、慣れない化粧もした。彼に会う為に買ったとっておきの服を着てるし、勝負下着もはいてきた。準備は完璧だ。正直自分でも驚くほど気合が入っている。私を知っている人が今の私を見たら腰を抜かすだろう。もしかしたら私だとは気づかないかもしれない。どちらかというとそちらの方があり得る。それほど今の私は浮かれていた。
そして約束の時間の30分前くらいになった時だ。カラッカラッというこの店特有のドアの音が鳴り、1人の男性が入ってきた。その男性は喫茶店を一度見回すと私を見つけこちらに駆け寄ってくる。私はそれを知らないふりをして待つ。本当は手を振って名前を呼ぼうかと思ったが、そんな度胸は私にはなかった。
「ゴメン、お待たせ。」
「ううん、私もちょうど今来た所。」
嘘です。一時間前からいました。
「・・・とりあえず、お久しぶり。元気だった?」
「うん、私の方は順調だよ。
それでそっちはどう?大学は卒業できそう?」
真っ先に約束のことを言えない自分が情けない。
「・・・うん、もう単位は取れているし、卒業はできる、と思う。」
何だか彼がぎこちない。目もこっちを向かないし。どうしたのだろう?もしかたら彼も緊張しているのだろうか。
「それで、今日は突然どうしたの?来月あたりまでこっちには来れないって言ってたけど。」
「・・・うん、あのその。」
私は冷静を装っているが内心はマグマだまり並みにバクバクと鼓動し熱くなっている。
「昨日も言ったんだが、「約束」の事なんだ。」
「・・・うん」
もうすでに私の心臓は飛び出しそうだった。前にも一度聞いたはずなのに前以上に緊張している。周りの時間が遅くなり、彼の言葉の間がとても長く感じる。
そして彼は意を決した表情で私にこう告げた。
「無かったことにして欲しいんだ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
時間が止まった。今、彼は何て言った?無かったことにする?約束を?何の約束を?え?あれ?彼は一体何を無しにして欲しいんだっけ?
そんな私に彼は追い打ちをかけるようにして言葉を続けた。
「それと、俺と別れて欲しい。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
今度は言葉すら出なかった。目の前が霞んで見えない。これは夢?そうだ夢だ。とんでもない悪夢を私は今見てしまっているのだ。早く起きないと。今日は彼が来る日だ。早く美容院の予約を・・・
「すまない。」
ガチャンッという音が鳴り、私の意識が再度彼に向いた。そこには額をテーブルに押し付けて謝る彼の姿があった。
「俺はお前という人がありながら、他の女性を好きになってしまったんだ。」
やめて。
「そして、その人との間に子供ができてしまった。」
やめて。
「最低なのはわかっている。」
やめて。
「だけど俺には謝ることしかできない。」
やめて。
「お願いだ。俺と別れて」
「やめて!」
私は彼の言葉を遮って立ち上がる。そしてそこから逃げるよう喫茶店を出て行く。
「弥生!」
もう、彼の声を聞きたく無かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
気づくと私は家に帰ってきていた。いつの間にか右手には大きなハサミが握られている。周りを見るといつも綺麗を心がけていた部屋が強盗も裸足で逃げ出すくらい荒れていた。枕は破かれ、シーツは引き裂かれている。ただでさえ少ない服達はもう着るところがない。昨日久々に使った少し高い化粧品は中身が溢れて空っぽになっていた。
ただ、そんな中でも壊れていないものがあった。それはこの部屋の中ではゴミのように見えるが、私からしたら異様に目立っている。それは彼と一緒に撮った写真だった。これは確か高1の時の初デートの時に撮った初めて私が心から笑った時の写真だった。
「ははっ、私何やってんだろ。」
もう頭がぐちゃぐちゃでどうすればいいのかわからない。幸せを知った私はいつの間にかこんなにも脆くなっていた。
「もういいや。」
写真を手に持ったハサミで切ろうとした。しかし、突如この時の情景をまるで今体験しているかのように思い出した。
『ねえ、どうして私を好きになったの?』
『えっ!?そ、そんな恥ずかしこと言わせんなよ。』
『じゃあ別れる』
『わかった!言うから。ちょっと待ってくれ』
『早く言ってよ』
『うー。お前、この間試合中に飛んできたボールにぶつかって気絶しただろ。』
『うん、あんたが相手のボールをセーブミスて飛んできたやつでしょ。』
『ぐっ。ま、まあそれでその時のお前を見て俺、すっげえ怖かったんだよ。お前が死んだんじゃないかって思って。』
『・・・・・・』
『こいつがいなくなったら俺は全てを失うんじゃないかってな。だから、守ってやりたいと思ったし、もうどこにも行ってほしくないって思った。』
『・・・・・・』
『そ、それでだよ。お、お前の事がす、好きだって気付いたのは。だ、だからそう!いつの間にかだ!いつの間にか好きになむぐっ!』
『もういい黙って、割と私も恥ずかしい。』
『え!お前が言わせたのに!』
『もう1度言わせる気?』
『わかったよもう・・・。
そうだ!写真撮ろうぜ!せっかくの記念だし!』
『え、嫌よ。』
『まあまあそう硬い事言うなよ。お前の言うこと聞いたんだから、今度は俺の番だ。ほら撮るぞ!』
『えっ、ちょっ、ちょっと待って!私うまく笑えな』
『はい、チーズ!』
『ちょっ!』
パシャッという軽快な音が彼のケータイから鳴り響いたーーー
ああ。そうか。そうだったのか。そういえばそうだった。なんで私は忘れていたんだろう。
写真を置くと右手にハサミを自分へと向ける。
「私が死にそうにならないと、彼は私を愛してくれない。」
そのまま迷いなく私は首にハサミを刺した。そこで私の人生は終わりを向かえた。
「おかえり。」
気づくとそこはただただ真っ白な世界だった。そこで私は木の椅子に座っていた。
「これで7354回目だ。」
声をする方を見ると、そこには私と向き合うようにして1人の女性が座っていた。
「ん?まだ記憶は戻ってないか。そろそろだな。」
「っ!?ああああああああああああああ!?」
頭の中に強烈な情報が入り込んできた。それも無理やりねじ込むように。
「かっ、ハァハァハァハァ。」
そうだ、思い出した。私は
「では改めておかえり。ハキヤ」
「あま・・てらす」
この目の前にいる神の拷問を受けていたのだった。
彼とは私が高校の頃より付き合っている彼が東京に帰ってくる。彼とは高校一年生の時に同じクラスでしかも私のマネージャーをしていたサッカー部のエースだった。初めの彼はただのやんちゃ坊主だったが、そんか彼と日を重ねる毎に段々と惹かれあっていき、そして高1のクリスマスの日に彼に告白された。当時の私は自分の事情もあって高校の恋は諦めていたが彼はそんな私でもいいと言ってくれた。それ以来、6年間彼と付き合っている。
でも、彼が京都の大学に行ってしまったのでここ4年間はあまり会えてはいない。寂しくないと言ったら嘘になるがそれでも私は今までの人生で一番幸せな時間を過ごしていると思う。そのことの喜びがいつも私を癒してくれる。
そんな彼から昨日、高校卒業の時にした「約束」について今日私に会いたいと突然連絡があった。「約束」というのは彼が大学を卒業したら私と結婚するという婚約の約束である。彼は今年で大学を卒業する。つまり今日はそのことについての話なのだ。
「ん~、今の私おかしくないかしら?」
何とか予約できた美容院で髪を整えたし、慣れない化粧もした。彼に会う為に買ったとっておきの服を着てるし、勝負下着もはいてきた。準備は完璧だ。正直自分でも驚くほど気合が入っている。私を知っている人が今の私を見たら腰を抜かすだろう。もしかしたら私だとは気づかないかもしれない。どちらかというとそちらの方があり得る。それほど今の私は浮かれていた。
そして約束の時間の30分前くらいになった時だ。カラッカラッというこの店特有のドアの音が鳴り、1人の男性が入ってきた。その男性は喫茶店を一度見回すと私を見つけこちらに駆け寄ってくる。私はそれを知らないふりをして待つ。本当は手を振って名前を呼ぼうかと思ったが、そんな度胸は私にはなかった。
「ゴメン、お待たせ。」
「ううん、私もちょうど今来た所。」
嘘です。一時間前からいました。
「・・・とりあえず、お久しぶり。元気だった?」
「うん、私の方は順調だよ。
それでそっちはどう?大学は卒業できそう?」
真っ先に約束のことを言えない自分が情けない。
「・・・うん、もう単位は取れているし、卒業はできる、と思う。」
何だか彼がぎこちない。目もこっちを向かないし。どうしたのだろう?もしかたら彼も緊張しているのだろうか。
「それで、今日は突然どうしたの?来月あたりまでこっちには来れないって言ってたけど。」
「・・・うん、あのその。」
私は冷静を装っているが内心はマグマだまり並みにバクバクと鼓動し熱くなっている。
「昨日も言ったんだが、「約束」の事なんだ。」
「・・・うん」
もうすでに私の心臓は飛び出しそうだった。前にも一度聞いたはずなのに前以上に緊張している。周りの時間が遅くなり、彼の言葉の間がとても長く感じる。
そして彼は意を決した表情で私にこう告げた。
「無かったことにして欲しいんだ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
時間が止まった。今、彼は何て言った?無かったことにする?約束を?何の約束を?え?あれ?彼は一体何を無しにして欲しいんだっけ?
そんな私に彼は追い打ちをかけるようにして言葉を続けた。
「それと、俺と別れて欲しい。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
今度は言葉すら出なかった。目の前が霞んで見えない。これは夢?そうだ夢だ。とんでもない悪夢を私は今見てしまっているのだ。早く起きないと。今日は彼が来る日だ。早く美容院の予約を・・・
「すまない。」
ガチャンッという音が鳴り、私の意識が再度彼に向いた。そこには額をテーブルに押し付けて謝る彼の姿があった。
「俺はお前という人がありながら、他の女性を好きになってしまったんだ。」
やめて。
「そして、その人との間に子供ができてしまった。」
やめて。
「最低なのはわかっている。」
やめて。
「だけど俺には謝ることしかできない。」
やめて。
「お願いだ。俺と別れて」
「やめて!」
私は彼の言葉を遮って立ち上がる。そしてそこから逃げるよう喫茶店を出て行く。
「弥生!」
もう、彼の声を聞きたく無かった。
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気づくと私は家に帰ってきていた。いつの間にか右手には大きなハサミが握られている。周りを見るといつも綺麗を心がけていた部屋が強盗も裸足で逃げ出すくらい荒れていた。枕は破かれ、シーツは引き裂かれている。ただでさえ少ない服達はもう着るところがない。昨日久々に使った少し高い化粧品は中身が溢れて空っぽになっていた。
ただ、そんな中でも壊れていないものがあった。それはこの部屋の中ではゴミのように見えるが、私からしたら異様に目立っている。それは彼と一緒に撮った写真だった。これは確か高1の時の初デートの時に撮った初めて私が心から笑った時の写真だった。
「ははっ、私何やってんだろ。」
もう頭がぐちゃぐちゃでどうすればいいのかわからない。幸せを知った私はいつの間にかこんなにも脆くなっていた。
「もういいや。」
写真を手に持ったハサミで切ろうとした。しかし、突如この時の情景をまるで今体験しているかのように思い出した。
『ねえ、どうして私を好きになったの?』
『えっ!?そ、そんな恥ずかしこと言わせんなよ。』
『じゃあ別れる』
『わかった!言うから。ちょっと待ってくれ』
『早く言ってよ』
『うー。お前、この間試合中に飛んできたボールにぶつかって気絶しただろ。』
『うん、あんたが相手のボールをセーブミスて飛んできたやつでしょ。』
『ぐっ。ま、まあそれでその時のお前を見て俺、すっげえ怖かったんだよ。お前が死んだんじゃないかって思って。』
『・・・・・・』
『こいつがいなくなったら俺は全てを失うんじゃないかってな。だから、守ってやりたいと思ったし、もうどこにも行ってほしくないって思った。』
『・・・・・・』
『そ、それでだよ。お、お前の事がす、好きだって気付いたのは。だ、だからそう!いつの間にかだ!いつの間にか好きになむぐっ!』
『もういい黙って、割と私も恥ずかしい。』
『え!お前が言わせたのに!』
『もう1度言わせる気?』
『わかったよもう・・・。
そうだ!写真撮ろうぜ!せっかくの記念だし!』
『え、嫌よ。』
『まあまあそう硬い事言うなよ。お前の言うこと聞いたんだから、今度は俺の番だ。ほら撮るぞ!』
『えっ、ちょっ、ちょっと待って!私うまく笑えな』
『はい、チーズ!』
『ちょっ!』
パシャッという軽快な音が彼のケータイから鳴り響いたーーー
ああ。そうか。そうだったのか。そういえばそうだった。なんで私は忘れていたんだろう。
写真を置くと右手にハサミを自分へと向ける。
「私が死にそうにならないと、彼は私を愛してくれない。」
そのまま迷いなく私は首にハサミを刺した。そこで私の人生は終わりを向かえた。
「おかえり。」
気づくとそこはただただ真っ白な世界だった。そこで私は木の椅子に座っていた。
「これで7354回目だ。」
声をする方を見ると、そこには私と向き合うようにして1人の女性が座っていた。
「ん?まだ記憶は戻ってないか。そろそろだな。」
「っ!?ああああああああああああああ!?」
頭の中に強烈な情報が入り込んできた。それも無理やりねじ込むように。
「かっ、ハァハァハァハァ。」
そうだ、思い出した。私は
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