一振りの刃となって

なんてこった

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47.昇格依頼

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「この量は・・・昨日の騒動の時のモノと見受けますが?」
と ノエルさんが質問してきたので、
「そうですよ、もしかしてダメでしたか?」
と 正直に答えてダメだったか改めて訊いておく、
「いえ、この依頼は討伐数が問題になる依頼なので倒してきた場所がわかっている以上問題ないですよ、ただ以前話したように特定の魔物の討伐はもめる可能性もあるので注意してくださいね?」
「あーあの倒しちゃったのが実は別の冒険者が討伐依頼を受けてた魔物だった場合の奴ね?そうだね・・・ありがとう気をつけることにする」
「はい、では今回の報酬となりますが薬草の採集の報酬が規定量分と超過分で1050ナル、ゴブリンの討伐が規定数量と超過分で12000ナルになりますだいぶ討伐したんですね・・・」
 ちなみに薬草は1本70ナルゴブリン1体で200ナルになるゴブリンは洞窟にいる分で俺が討伐した分だけ回収している端数は何となく捨てちゃった。
「まあ巣に突撃してきからね、緊急性が高かったとはいえ無茶をしたと思うよ」
「そうですね・・・結果助け出せた方たちもいますから強くは言えませんがあなたに何かあればニコル君が一人になってしまいます、もう少し自分を大事にしてください」
 おう・・・心配されてるよ、
「それと今日捕らえてきたチンピラたちですが特に依頼も受けておらず他の冒険者に妨害行為をしたとのことですが、申し訳ありませんがギルドでは厳重注意に留まることになります」
 まぁこれは、所詮冒険者ギルドも仕事の仲介屋ってとこなんだろうな、
「まぁ仕方ない、俺としても返り討ちにしただけで充分にすっきりしたし」
「そうですか、それと実は今回のゴブリンの討伐数が依頼12回分の達成と同等になるので次回からEランクの依頼を受けることでランク昇格が可能です」
 ほう、討伐数依頼ってのは大分割がいいな依頼達成数の代わりにまでなるとは、
「ちなみにどんなクエストがあるの?」
「はいEランクの依頼はこちらになります」
と 表紙にEと書かれたファイルを取り出し開いて渡してくれた、適当にパラパラめくっていたら。
・ブレードドックの討伐・・・ケイベル近くにあるケイブ森林に生息しているブレードドックの討伐をしてもらいたい、とにかく数を減らしたほうがいいので規定数を超えて討伐をすればその分上乗せして報酬を払います、規定討伐数5匹、討伐証明部位は額の角きちんと根元があるもののみ数えるので注意してください・・・報酬1500ナル+超過討伐数で加算
「ノエルさん」
「はい?なんでしょう?」
「はいこれ」
と 俺は今日討伐したブレードドックの角25本を渡した。

 夕方、宿の一階食堂にて
「乾杯!」×5
 宿に着けとすぐに食堂で仲間内のささやかなパーティを始める
「まさかこんにゃにあっさりEランクににゃっちゃうにゃんてね」
「そうね昨日いろいろ諦めていたことを考えれば夢みたいね」
「も~そんな暗い話はいいっこ無しですよ~」
「そうね、今日はささやかだけどパァッといきましょう!」
「・・・払ってるのは兄さんなのですが」
「気にするなニコルこういう時に笑って流す器がある俺と卑屈になる俺、お前はどっちがいい?」
「ですが兄さん!」
「お前が俺を心配しているように俺はお前にでっかい男を目指してほしいんだ、英雄になるくらいに・・・だからこんな時くらいパァ~ッていこう、な?」
「・・・分かりました、英雄は難しいですがこんな時くらい兄さんに気を使わせない弟になります」
 うちの弟は大分硬いな~まぁいいかこれも個性だし、
「にゃにむずゅきゃしぃいこと言ってりゅにょ?たにょしもうにょー!」
 ニナが言葉を捨てた、俺は涙を払い・・・流してないけど、聞いてみる、
「これってまさか酒?」
「そうよ、せっかくの祝い事なんだから・・・少しくらいいいでしょ?」
と サラが答えて甘えてくる、ついにデレが来たのか!
「まぁ明日に残らないくらいにしとけよ?・・・ライカその持ってる容器見せろ」
 ニコルにまで飲ませようとしているライカを引き離す
「ニコル、飯食べたらすぐ寝とけよ俺は酔っ払いどものの相手をしてから寝るから」
「えーと兄さん、お疲れ様です」
 全くこの世界の成人は15かららしいがガキに酒飲ませたら手を出す目的でもなきゃ大変になるだけだっての・・・つまり今日は大変なだけってことだな、酒の勢いで!とか俺は嫌だし・・・
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