一振りの刃となって

なんてこった

文字の大きさ
上 下
7 / 130

7.その力2

しおりを挟む

 さてジジイが歳に似合わぬパワフルなキンニクンとして自分で創ったゴーレム相手に剣をふりふりハッスルしている中、俺も体が勝手に動かされているようなもうほんとに気持ち悪い経験の経験値がどんどんたまっています。
 もうすでに経験値バーが振り切れて胃の中の経験値が飛び出しちゃうくらいかな?俺の胃なんてもうはないみたいだけどさ・・・
 ジジイが”喰らえ!ファルシオン!”とか言うたんび剣がゴーレム吸収してそのたんびに俺になんか入ってくるみたいだ、冷たい感じの何かだからいいかげん風邪でもひきそうだ、ひけるもんならさ・・・
 いかん!自虐ネタが楽しくなってきた!
 そういや剣の形状が最初見た時より輪郭がはっきりしてきたかな?
 というか最初見た時は・・・まぁ杖だったんだけど、サンドゴーレム(?)を切った時には漠然と黒い剣だなーくらいのまぁ簡単に言うと西洋の一般兵的ないわゆるモブ用の剣って感じだったんだけど今では光沢を放ってるよ?研いでないのに、むしろ切ってるのに。
 つまりそういうことかな?
 この剣ってばアレだね、切れば切れほどっていう感じのずるい剣、いわゆるチー剣だねこれは。
 と思ってたら弾かれた・・・
 と同時に全身にすんごい振動を感じて体中めっちゃしびれが走ってる!なんで?
『まだミスリルは切れんか・・・』
と 爺さんが溜息を吐く。
 爺さんはしびれてないの?ってかミスリルって俺の中でも硬い金属って認識で知ってるな、スゲーなそんな金属のボディーのゴーレムとかかっけぇーなデザインは四角い頭にドラム缶ボディ、パイプの手足ないぶし銀だけどね!
 『まぁ剣先は何とか刺さるようじゃし、まぁよかろう”喰らえ!ファルシオンよ!”』
 そしてミスリルゴーレムは喰われる、
 あっ!刀身の輝きが増したかも!
 切るたびじゃなくて喰うたびだったか・・・うん、どっちでもいいかな。
 残りも少しとなってきた、数は4体しかもパッと見さっきとおんなじ金属っぽい奴だけど・・・切りかかるのね・・・
 また弾かれる、僕しびれる、でもさっきと違いゴーレムに大き目な傷が出来ていた。
 まぁ結局刺して吸収するみたい、んで次のゴーレムにGO!ジジイがだけど。
 次のゴーレムには深々と切り込まれた半ばで止まったけど、んで吸収次へ。
 次は真っ二つ!ただ断面がたたっ切ったって感じだね、んで吸収次~。
 最後になりました。
 なんということでしょう!まるで何の抵抗もなく、そう!水面に刃物を通したようにすっと切れたのです!すげー。
『大体4体ぐらいで限界突破じゃな、5体目になれば敵にならんのうクックックッ』
と 爺さんが笑う
『さてここらで試し切りは終えるかの”静まれ、ファルシオンよ”』
と いう言葉とともに俺の視界がまた急に移動する・・・こともなかったがジジイが動き出しても俺の視界は動かなかった。
 どうやら今のキーワードでジジイから解放されるみたいだ。
 まぁ、一定距離から離れることはできないみたいだけど・・・あっ!剣が杖になってる、剣が杖になると解放?うーんわかんないけどそれが近い感じかな?きっと。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……

buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。 みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……

なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた

下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。 ご都合主義のハッピーエンドのSSです。 でも周りは全くハッピーじゃないです。 小説家になろう様でも投稿しています。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

愚かな父にサヨナラと《完結》

アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」 父の言葉は最後の一線を越えてしまった。 その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・ 悲劇の本当の始まりはもっと昔から。 言えることはただひとつ 私の幸せに貴方はいりません ✈他社にも同時公開

【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた

杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。 なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。 婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。 勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。 「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」 その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺! ◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。 婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。 ◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。 ◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。 ◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます! 10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!

目が覚めたら夫と子供がいました

青井陸
恋愛
とある公爵家の若い公爵夫人、シャルロットが毒の入ったのお茶を飲んで倒れた。 1週間寝たきりのシャルロットが目を覚ましたとき、幼い可愛い男の子がいた。 「…お母様?よかった…誰か!お母様が!!!!」 「…あなた誰?」 16歳で政略結婚によって公爵家に嫁いだ、元伯爵令嬢のシャルロット。 シャルロットは一目惚れであったが、夫のハロルドは結婚前からシャルロットには冷たい。 そんな関係の二人が、シャルロットが毒によって記憶をなくしたことにより少しずつ変わっていく。 なろう様でも同時掲載しています。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

婚約破棄を告げられ、処刑されかけた悪役令嬢は復讐令嬢になりました ~古代魔術で裏切り者達を断罪する復讐劇~

YUU
ファンタジー
侯爵令嬢アメリアは自国の王太子の婚約者であったが、突然婚約破棄を告げられる。しかし、傷心しているアメリアに更なる悲劇が襲った。 彼女の両親が不正の冤罪を掛けられて処刑されてしまったのだ。そして、アメリア自身も悪魔と契約した『魔女』であるとの疑惑を掛けられ、教会によって異端審問によって処刑されそうになる。 運よく異端審問の前に逃れることが出来たアメリアだったが、頼った隣国の親類にも裏切られ、彼女は一人、逃避行を始める。 最終的に行きついたのは、伝説の魔術師が最後に拠点としたと言われる森。 そこで、アメリアは失われた禁断の魔術、古代魔術を習得する事になった。古代魔術を手に入れたアメリアはその力を使い、自分を貶めた者、裏切った者、その全てに復讐を始めるのだった。 ※タイトルの方は仮なのでもっと良い感じのタイトルがあったらそちらに変更するかもしれません。 ※小説家になろうの方でも連載しています。現在、あちらの方が先行しています。

処理中です...