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第一部 王家の婚約破棄
第20話 英雄王子
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「そんな――! あの人を犠牲にするなんて有り得ない! どうしてそんなことを告げるのですか、エレンシア!」
「諦めなさい、子供か愛か、選ぶと言ったのはあなたよ、ナミア。これは譲れない、神殿と王室の決定事項だから」
エレンシアがそう言ったのは、王太子妃ナミアの歎願を請け入れた直後のことだった。
やめて、とナミアは悲鳴を上げた。
しかし、決定事項が覆ることはない。
アーガイムを利用してスカーレットハンズを壊滅しようという企みはもう動き出していた。
誰にももう、止められないのだとアイネが納得するまで、しばらく時間がかかってしまった。
「ニーシャっ―――!」
と、別室から悲鳴が上がる。
アーガイムのものだと知ると、手で顔を覆い泣いていたアイネははっと頭をあげ、立ち上がった。
そのまま愛する男のもとに走りだそうとする彼女を、扉前に立っていた二人の巫女姫が制止する。
「ど、どきなさい! 私は王太子妃ですよ、無礼と知っての行為ですか?」
「‥‥‥王太子妃ならば、恋よりも夫を優先するべきだったわね、アイネ」
「エレンシア……行かせて! いま行かないと、あの人が!」
「あなたたちの舞台はもう幕を下ろしたの。再び関わるというなら――女神メジェト神殿ではあなたを匿うことはできないわ、アイネ」
「そんなっ……だって、アーガイムが! あの子が!」
「彼はもう成人した男性よ。いつまで母親代わりでいつつもりなの、アイネ」
「――ッ!」
王太子妃は23歳。アーガイムは17歳。年の差の姉弟と表した方が正しいのかもしれない。
夫を裏切り、義理の弟と情を通じた旧友の胸内が、エレンシアにはいまひとつ理解できない。
「彼らを見てきなさい」
「はい、聖女様」
巫女姫の一人が様子を窺いに行く。
アーガイムとニーシャがどうなったのか、最初の思惑通りにニーシャが自害してくれたのか。
それとも二人して死を選んだのか。
もしかして、アーガイムはニーシャを見捨てず、二人して逃走したかもしれない。
いや、神殿内部にスカーレットハンズの手の者が潜入したことは伝わっている。
逃げたか、生き残ったか。
この謀略を描いたエレンシアとしては気になるところだ。
「アーガイム様が遁走しました! ニーシャ殿下が……逝去なさいました」
巫女姫が慌てて報告してくる。
事情を知らない彼女達は、揃って顔を険しくしエレンシアの指示を求める。
駆けつけた他の巫女姫たちと、オランジーナが神聖魔法を行使したが間に合わなかった、と報告が入る。
恋人が逃げたことを知り、絶望感を顔に漂わせるアイネ。
部屋の中でさまざまな感情が入り乱れ、真実を知るエレンシアは慌てた様子を演じながら心でやっぱりそうなんだ。とほくそ笑む。
「神殿内から逃げることはできないわ。直ちに神殿岸による捜索を。ニーシャ様の遺体は別室に移しなさい。オランジーナの聖鎚で復活できないなんて……メジェト。なにを考えているの」
「彼が、彼が去るなんて……そんなこと! そんな……私を見捨てて――この子のことまで、そんな――!」
見ると床にへたりこんだナミアが両手で肩を抱き、ぶるぶると震えている。
彼を先に裏切ったのはあなたじゃない。そう言いたかったが、エレンシアは言葉を飲み込んだ。
蒼白になったナミアに巫女姫が手をやると、ナミアはなにか叫んで振り払ってしまう。
「あの人に愛されているだけで良かったのに! このままじゃこの子が、この子まで――」
「ナミア?」
はあっ、と大きく息をして王太子妃はふらっと床に倒れこんでしまう。
地面にぶつかる前に巫女姫のひとりが抱き止めたが、ナミアは既に意識を失っていた。
「聖女様!」
「ナミア! しっかりなさい! 手当を――いいえ……出産の準備を」
「はい!」
そして、彼女の足元からじょじょに水が広がっていく。
破水したのだ、とエレンシアは気づき巫女姫たちに指示を与えた。
担架に乗せられて神殿内にある治療院に運ばれていく旧友を見送り、エレンシアは「ふう……やれやれだわ」と呟く。
お付きの巫女姫が「無事に生まれると良いですね、王太子妃様」と口にしたが、エレンシアは「そうね」と軽くうなづくだけだった。
「聖女様?」
「女神メジェトの恩恵があるといいわね」
「神聖魔法……お使いになられないのですか?」
「必要ならね」
エレンシアは質問に短く応じると、執務室へと足を運ぶ。
こうなるのは分かっていた。ニーシャを言い含め、短剣を物入れに隠したあのときから。
敵が侵入し、アーガイムが逃げることも。ニーシャがどう彼を言い含めてそうさせたのかも。ミネアが破水し出産が早まることも。
「貸し、ひとつだからね。イズマイア様」
いまここにはいないナミアの夫である王太子イズマイアへと、伝わることのない言葉を呟く。
今回の騒動、絵を描きこんな結末になるように裏で糸を引いたのは、国王と王太子、そしてエレンシアだ。
アイネの妊娠の事実を知ったニーシャを抱き込むことは容易かった。
「女って怖い。愛する人の浮気1つすら、許せないのだから」
アーガイムが遁走するように、スカーレットハンズと共闘するように言葉を告げさせたのはエレンシアだ。
結果として、彼は逃げ、これで成果がでればニーシャの罪は減刑される。
生家であるトロボルノ侯爵家は、貴族連盟の理事長を辞する代わりに取りつぶしを免れる。
もう一人いたアーガイムの恋人、オンデス公女ミネアは実家の公爵家とともになにがしかの罪を受けるだろう。
オンデス公爵家は王家の血筋ではないが、力を持ちすぎていた。
国王に嫌煙されていたから、ひょっとしたら降格されるかもしれない。
「あとは陰謀に気づかれないようにするだけ」
――子と妻を消してくれ。
王太子の告げた言葉が脳裏に響く。
王室は第二王子と王太子妃の密通をひた隠しにするつもりだ。
あらゆる犠牲を払ってでも、浮気の事実をもみ消すように動くだろう。
そのためなら妻の命を犠牲にしてもいい。
イズマイアはそう言ってのけた。
「英雄の名を持つのに、なんて酷いんだろ。わたくしなら、さっさと愛想を尽かすわ」
西の大陸には大帝国がある。
エルムド帝国の中興の祖、と呼ばれているグレン大帝は東西の大陸の過半数をたった一代で支配した魔導の天才だとされている。
グレン大帝の幼名がイズマイア。
恐妻家で妻であるユニスと死ぬまで睦まじい仲だったと伝えられている。
婚約破棄されたユニスにイズマイアが求婚したことから始まるエルムド帝国年代記は、さまざまな恋愛劇や小説となり数世紀経過した現代でも愛されている古典恋愛物語の1つだ。
「現代のイズマイアは恐妻家どころか、とんでもない裏切り者だわね。どうしてそんな男が――」
この国の次期国王なのか。
自分の旧友なのか。
同じく旧友の夫なのか。
三人で過ごした学院時代は、いまでも夢に見るほど彩をもたらしてくれているのに、大人になったいまでは騙し合い、命を奪い合おうとしている。
ときには味方、ときには敵。しかし、信頼して互いを認め合える盟友にはなれない。
執務室の扉を騎士が開き、なかに入ったエレンシアは「ああ、どうしよう」とため息をつき天井を見上げた。
女神メジェトはいない。
この世界に、他の女神はいてほかの聖女たちは主の声を聴けるのに――エレンシアだけは、女神がいないという事実を隠して神殿を守らなければならない。
「このまま王家を騙しとおせるとも思えない。時間との勝負だわ……メジェト、早く戻ってきて」
と、エレンシアは心の底から切望する。
ひととおり祈りを捧げると、今度はニーシャの問題を考えなくてはならなかった。
ニーシャにはあらかじめ毒を与え、死んだように見せかける必要があった。
オランジーナの聖鎚や他の巫女たちの神聖魔法が効力を示さなかったのは、女神代理であるエレンシアが魔法を実行する許可を与えなかったからだ。
「アーガイム様がうまく敵と内通してくれたら言うことはないのだけれども」
しばらく時間をおき敵を油断させておいてから、メジェト神殿と他の三大神殿の総力を挙げてスカーレットハンズを制圧する。
それまでアーガイムには生きていてもらわなければならなかった。
ついでにニーシャにも。
スカーレットハンズを壊滅させたあと、アーガイムは英雄になる。
王太子妃ナミアとその子どもはアーガイムが王家を裏切ったと見せかけるために殺されてしまった。
王家の裏切り者から、敵に内通し油断させたところで四大神殿の騎士たちを招き入れ、スカーレットハンズは消滅する。
そして、アーガイムはスカーレットハンズとの最終決戦で事故死してしまう。そういう筋書きなのだ。
「えげつないことをお望みですね、王太子殿下は……。なんとしてもこの神殿だけは守らなくては――」
エレンシアは拳を握り決意を新たにする。
すべてがうまくいくためには、ナミアを見捨てなければならない。
だが、もう決めたのだ。
メジェト神殿がいまはエレンシアにとっての家族そのものだから。
「諦めなさい、子供か愛か、選ぶと言ったのはあなたよ、ナミア。これは譲れない、神殿と王室の決定事項だから」
エレンシアがそう言ったのは、王太子妃ナミアの歎願を請け入れた直後のことだった。
やめて、とナミアは悲鳴を上げた。
しかし、決定事項が覆ることはない。
アーガイムを利用してスカーレットハンズを壊滅しようという企みはもう動き出していた。
誰にももう、止められないのだとアイネが納得するまで、しばらく時間がかかってしまった。
「ニーシャっ―――!」
と、別室から悲鳴が上がる。
アーガイムのものだと知ると、手で顔を覆い泣いていたアイネははっと頭をあげ、立ち上がった。
そのまま愛する男のもとに走りだそうとする彼女を、扉前に立っていた二人の巫女姫が制止する。
「ど、どきなさい! 私は王太子妃ですよ、無礼と知っての行為ですか?」
「‥‥‥王太子妃ならば、恋よりも夫を優先するべきだったわね、アイネ」
「エレンシア……行かせて! いま行かないと、あの人が!」
「あなたたちの舞台はもう幕を下ろしたの。再び関わるというなら――女神メジェト神殿ではあなたを匿うことはできないわ、アイネ」
「そんなっ……だって、アーガイムが! あの子が!」
「彼はもう成人した男性よ。いつまで母親代わりでいつつもりなの、アイネ」
「――ッ!」
王太子妃は23歳。アーガイムは17歳。年の差の姉弟と表した方が正しいのかもしれない。
夫を裏切り、義理の弟と情を通じた旧友の胸内が、エレンシアにはいまひとつ理解できない。
「彼らを見てきなさい」
「はい、聖女様」
巫女姫の一人が様子を窺いに行く。
アーガイムとニーシャがどうなったのか、最初の思惑通りにニーシャが自害してくれたのか。
それとも二人して死を選んだのか。
もしかして、アーガイムはニーシャを見捨てず、二人して逃走したかもしれない。
いや、神殿内部にスカーレットハンズの手の者が潜入したことは伝わっている。
逃げたか、生き残ったか。
この謀略を描いたエレンシアとしては気になるところだ。
「アーガイム様が遁走しました! ニーシャ殿下が……逝去なさいました」
巫女姫が慌てて報告してくる。
事情を知らない彼女達は、揃って顔を険しくしエレンシアの指示を求める。
駆けつけた他の巫女姫たちと、オランジーナが神聖魔法を行使したが間に合わなかった、と報告が入る。
恋人が逃げたことを知り、絶望感を顔に漂わせるアイネ。
部屋の中でさまざまな感情が入り乱れ、真実を知るエレンシアは慌てた様子を演じながら心でやっぱりそうなんだ。とほくそ笑む。
「神殿内から逃げることはできないわ。直ちに神殿岸による捜索を。ニーシャ様の遺体は別室に移しなさい。オランジーナの聖鎚で復活できないなんて……メジェト。なにを考えているの」
「彼が、彼が去るなんて……そんなこと! そんな……私を見捨てて――この子のことまで、そんな――!」
見ると床にへたりこんだナミアが両手で肩を抱き、ぶるぶると震えている。
彼を先に裏切ったのはあなたじゃない。そう言いたかったが、エレンシアは言葉を飲み込んだ。
蒼白になったナミアに巫女姫が手をやると、ナミアはなにか叫んで振り払ってしまう。
「あの人に愛されているだけで良かったのに! このままじゃこの子が、この子まで――」
「ナミア?」
はあっ、と大きく息をして王太子妃はふらっと床に倒れこんでしまう。
地面にぶつかる前に巫女姫のひとりが抱き止めたが、ナミアは既に意識を失っていた。
「聖女様!」
「ナミア! しっかりなさい! 手当を――いいえ……出産の準備を」
「はい!」
そして、彼女の足元からじょじょに水が広がっていく。
破水したのだ、とエレンシアは気づき巫女姫たちに指示を与えた。
担架に乗せられて神殿内にある治療院に運ばれていく旧友を見送り、エレンシアは「ふう……やれやれだわ」と呟く。
お付きの巫女姫が「無事に生まれると良いですね、王太子妃様」と口にしたが、エレンシアは「そうね」と軽くうなづくだけだった。
「聖女様?」
「女神メジェトの恩恵があるといいわね」
「神聖魔法……お使いになられないのですか?」
「必要ならね」
エレンシアは質問に短く応じると、執務室へと足を運ぶ。
こうなるのは分かっていた。ニーシャを言い含め、短剣を物入れに隠したあのときから。
敵が侵入し、アーガイムが逃げることも。ニーシャがどう彼を言い含めてそうさせたのかも。ミネアが破水し出産が早まることも。
「貸し、ひとつだからね。イズマイア様」
いまここにはいないナミアの夫である王太子イズマイアへと、伝わることのない言葉を呟く。
今回の騒動、絵を描きこんな結末になるように裏で糸を引いたのは、国王と王太子、そしてエレンシアだ。
アイネの妊娠の事実を知ったニーシャを抱き込むことは容易かった。
「女って怖い。愛する人の浮気1つすら、許せないのだから」
アーガイムが遁走するように、スカーレットハンズと共闘するように言葉を告げさせたのはエレンシアだ。
結果として、彼は逃げ、これで成果がでればニーシャの罪は減刑される。
生家であるトロボルノ侯爵家は、貴族連盟の理事長を辞する代わりに取りつぶしを免れる。
もう一人いたアーガイムの恋人、オンデス公女ミネアは実家の公爵家とともになにがしかの罪を受けるだろう。
オンデス公爵家は王家の血筋ではないが、力を持ちすぎていた。
国王に嫌煙されていたから、ひょっとしたら降格されるかもしれない。
「あとは陰謀に気づかれないようにするだけ」
――子と妻を消してくれ。
王太子の告げた言葉が脳裏に響く。
王室は第二王子と王太子妃の密通をひた隠しにするつもりだ。
あらゆる犠牲を払ってでも、浮気の事実をもみ消すように動くだろう。
そのためなら妻の命を犠牲にしてもいい。
イズマイアはそう言ってのけた。
「英雄の名を持つのに、なんて酷いんだろ。わたくしなら、さっさと愛想を尽かすわ」
西の大陸には大帝国がある。
エルムド帝国の中興の祖、と呼ばれているグレン大帝は東西の大陸の過半数をたった一代で支配した魔導の天才だとされている。
グレン大帝の幼名がイズマイア。
恐妻家で妻であるユニスと死ぬまで睦まじい仲だったと伝えられている。
婚約破棄されたユニスにイズマイアが求婚したことから始まるエルムド帝国年代記は、さまざまな恋愛劇や小説となり数世紀経過した現代でも愛されている古典恋愛物語の1つだ。
「現代のイズマイアは恐妻家どころか、とんでもない裏切り者だわね。どうしてそんな男が――」
この国の次期国王なのか。
自分の旧友なのか。
同じく旧友の夫なのか。
三人で過ごした学院時代は、いまでも夢に見るほど彩をもたらしてくれているのに、大人になったいまでは騙し合い、命を奪い合おうとしている。
ときには味方、ときには敵。しかし、信頼して互いを認め合える盟友にはなれない。
執務室の扉を騎士が開き、なかに入ったエレンシアは「ああ、どうしよう」とため息をつき天井を見上げた。
女神メジェトはいない。
この世界に、他の女神はいてほかの聖女たちは主の声を聴けるのに――エレンシアだけは、女神がいないという事実を隠して神殿を守らなければならない。
「このまま王家を騙しとおせるとも思えない。時間との勝負だわ……メジェト、早く戻ってきて」
と、エレンシアは心の底から切望する。
ひととおり祈りを捧げると、今度はニーシャの問題を考えなくてはならなかった。
ニーシャにはあらかじめ毒を与え、死んだように見せかける必要があった。
オランジーナの聖鎚や他の巫女たちの神聖魔法が効力を示さなかったのは、女神代理であるエレンシアが魔法を実行する許可を与えなかったからだ。
「アーガイム様がうまく敵と内通してくれたら言うことはないのだけれども」
しばらく時間をおき敵を油断させておいてから、メジェト神殿と他の三大神殿の総力を挙げてスカーレットハンズを制圧する。
それまでアーガイムには生きていてもらわなければならなかった。
ついでにニーシャにも。
スカーレットハンズを壊滅させたあと、アーガイムは英雄になる。
王太子妃ナミアとその子どもはアーガイムが王家を裏切ったと見せかけるために殺されてしまった。
王家の裏切り者から、敵に内通し油断させたところで四大神殿の騎士たちを招き入れ、スカーレットハンズは消滅する。
そして、アーガイムはスカーレットハンズとの最終決戦で事故死してしまう。そういう筋書きなのだ。
「えげつないことをお望みですね、王太子殿下は……。なんとしてもこの神殿だけは守らなくては――」
エレンシアは拳を握り決意を新たにする。
すべてがうまくいくためには、ナミアを見捨てなければならない。
だが、もう決めたのだ。
メジェト神殿がいまはエレンシアにとっての家族そのものだから。
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