王太子妃教育を受けた私が、婚約破棄相手に復讐を果たすまで。

 レイダー侯爵令嬢アイナは生まれながらの王太子妃候補だ。
 さらにいずれは正妃に相応しい女性となれるよう、厳しい教育を受けてきた。
 その厳しさは、同年代の貴族子弟子女が通う学院で知り合った友人たちと、遊ぶ暇がないほどだ。

 そんな、ある日。
 第二王子ロイデンはいきなり、平民の少女を伴って現れると、「お前との婚約を破棄する」と宣言した。
 そんな! 
 今までの真剣に打ち込んできた王太子妃補教育と、それに費やした努力に時間を返してほしい。
 こんな仕打ちはなかった。
 自分にとっては浮気者のロイデンに、アイナは問いかける。

「殿下、私はどうなるのですか?」
 すると、ロイデンは新しい王太子妃候補となったミザリーを抱きしめ、代わりにアイナに拳を振るった。
「お前など、身分を平民に下げ、愛人なら、これからも可愛がってやらないこともない」
「そんな、ひどい! あんまりです! これまで、あなたに捧げて来た私の時間はどうなるのですか!」

 そう訴えるアイナに、王太子はさらに暴力を振るおうとする。
 しかし、悲惨な状況にあるアイナを救う一人の紳士がいた。
 彼は一時的にアイナを保護することになる。

 この作品は「本日は絶好の婚約破棄日和です!」の後日譚となります。
 併せてお楽しみください。
 三万字前後で完結の予定です。
 
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