死に戻り令嬢は、冷血皇弟の無自覚な溺愛に溺れたい

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 女伯爵リオーネには呪いがかかっている。
 結婚し、夫の死期に立ち会うと、妻である彼女も死んでしまうのだ。
 そして数日前に逆行転生し、夫を救えないまま、リオーネだけは助かり新しい人生を送る。

 過去に三人の夫と死別し、彼らを救えない現実に生きることを諦めた未亡人、女伯爵リオーネ。
 父親の命令で参加した皇帝陛下主催のお茶会で、傷心のリオーネの前に現れたのは傲岸不遜な公爵令嬢ミネルバだった。
 横暴な性格のミネルバは身分の違いを嵩に着て、年上のリオーネをいじめにかかる。

「再婚できない未亡人なんかここには相応しくないわ、出て行きなさい。未亡人!」

 その振る舞いを見た帝国の冷血皇弟と噂に名高いライオネルは横暴なミネルバから、リオーネを庇うのだった。

「殿下、私などを庇われては、お名前に傷がつきます! いい加減にしなさい、そのような無礼な振る舞いは許しませんよ!」

 しかし、逆にそう言い、横暴なミネルバから咄嗟にライオネルを庇うリオーネ。
 他人の優しさに触れたことのなく、心を閉ざして生きてきたライオネルは、リオーネの純粋な忠誠心に感銘を受ける。
 利用しようとする者ばかりがいる宮廷で孤独だったライオネルは、リオーネに亡き母親の面影を抱いていた。

「……リオーネの逞しさが必要だ。僕は呪われた運命に立ち向かえる気がする」

 少しずつ心を通わせていく二人は、ミネルバたち反皇帝派が引き起こす騒動に巻き込まれていく。
 問題解決にあたるなか、リオーネの受けた呪いが事態を解決すると判明して……?
 互いに支え合うことで、二人の心の傷が癒されていく。


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