3 / 3
花咲く桜の木の枝
3
しおりを挟む角部室の3001号室へはすぐに着いた。
キーをさして。
ドアの鍵が赤から緑になったことを確認してから。
キーを抜いてドアを押し開く。
部屋に入った端から。
水音が聞こえてきた。
どうやら。
秋津専務はシャワーのようだ。
ウエルカムドリンク代わりと思われる。
手のひらサイズのアルコール飲料のガラス壜を横目に。
玄関をとおり抜ける。
角部屋だからだろうか。
一般の客室にしては窓が大きくとられている。
黒を基調としたシックな内装の客室は。
キザったらしい容姿の秋津専務によく似合う。
海外ブランドの日帰り旅行カバンを。
ドサリと椅子に置き。
中からパジャマとローションを取り出す。
ローションとの組み合わせが不自然な。
ネイビーのごくごく一般的なパジャマだ。
それから。
事務的にパジャマに着替え。
ローション片手に玄関に近い方のベッドへ。
スプリングに跳ね返されつつ。
四つん這いになると。
パジャマのズボンを下ろす。
ローションを手で温め。
少しずつ入り口から。
ゆっくりと指を進め。
しっかりローションを入れていく。
痛くないように。
たっぷりと。
ローションが入ったら。
入り口から順に伸ばしていく。
くちゅくちゅと。
水音が鳴るが気にしない。
違和感もスゴいが。
ほぐさないと痛いのは自分だ。
入り口がほぐれたら。
次は奥。
2本の指を使い。
ローションで滑る腸壁を拡げていく。
ちゅぷ、じゅぶと音をさせながらほぐしていると。
カチャン。
と音がした。
驚いて。
指を尻の中に挿れたまま固まってしまった。
風呂のカギが開いた音なのは理解したが。
そのまま動けず。
四つん這いで高く上げた尻を。
壁と反対方向にさらしている。
やらかした。
ほぐすの間に合わなかった。
マヌケにも秋津専務に尻を向けてしまった。
丸出しの尻を。
失礼どころの騒ぎじゃない。
さらにアホなことに。
足にはボクサーが引っ掛かっている。
せめて尻から指だけでも抜こうと。
ゆっくり指を動かすと。
ぐぷり。
と尻の中で水音がした。
うわ!
恥ずかしい!
「止めるのか?」
ガシガシと。
頭を拭きながら秋津専務が近づいてくる。
「う・はい。お見苦しいところを」
「いや。続けていい」
どうやら。
続けろということらしい。
嘘だろ!
あんなん誰も居らんとこでしかできんわ!
でも。
専務命令ならばやるしかない。
近くのローションをたぐり寄せて。
さらに指を湿らせて。
今度は指を3本中に挿れる。
急いで。
でも。
しっかり拡げなければならない。
指3本を広げて。
ぐいっと中を拡げると。
ローションが溢れ出す。
溢れ出したローションは。
脚を伝い落ちる。
「尻からヨダレ垂らしてるみたいだね」
髪をタオルドライしながら横に来た秋津専務は。
勢いよくベッドに座る。
そのせいで。
スプリングがきしみ。
ベッドが大きく揺れる。
ベッドの上の俺も揺れて。
挿れっぱなしだった指が。
さらに深く挿入る。
「あうっ」
と変な声が出た。
急いで抜こうとすると。
違う指が挿入ってきた。
「うわっ!」
「抜いたらダメだろう」
「え?あ…はいっ、うぁっ」
秋津専務の指が挿入ってきたかと思うと。
俺の指にからんで胎内で折り曲げられた。
腹側をぎゅうぎゅう押し拡げられ。
悶絶する。
そんな俺を見た秋津専務は。
カラカラと笑うと。
「こうして2人で拡げるとさ、手繋いでるみたいだな」
とのたまった。
…。
なにが悲しくて自分の尻の中で専務と手繋がないといけないんでしょうか!
「そう、ですか、ね?」
「ああ。そうだよ。さ、もう柔らかくなっただろう?」
一気に手を引かれて。
指を抜かれた後孔は。
ちゅぽんと音を立てた。
0
お気に入りに追加
3
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
王道にはしたくないので
八瑠璃
BL
国中殆どの金持ちの子息のみが通う、小中高一貫の超名門マンモス校〈朱鷺学園〉
幼少の頃からそこに通い、能力を高め他を率いてきた生徒会長こと鷹官 仁。前世知識から得た何れ来るとも知れぬ転校生に、平穏な日々と将来を潰されない為に日々努力を怠らず理想の会長となるべく努めてきた仁だったが、少々やり過ぎなせいでいつの間にか大変なことになっていた_____。
これは、やりすぎちまった超絶カリスマ生徒会長とそんな彼の周囲のお話である。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
つまりは相思相愛
nano ひにゃ
BL
ご主人様にイかないように命令された僕はおもちゃの刺激にただ耐えるばかり。
限界まで耐えさせられた後、抱かれるのだが、それもまたしつこく、僕はもう僕でいられない。
とことん甘やかしたいご主人様は目的達成のために僕を追い詰めるだけの短い話です。
最初からR表現です、ご注意ください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ヤクザと捨て子
幕間ささめ
BL
執着溺愛ヤクザ幹部×箱入り義理息子
ヤクザの事務所前に捨てられた子どもを自分好みに育てるヤクザ幹部とそんな保護者に育てられてる箱入り男子のお話。
ヤクザは頭の切れる爽やかな風貌の腹黒紳士。息子は細身の美男子の空回り全力少年。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
真冬の痛悔
白鳩 唯斗
BL
闇を抱えた王道学園の生徒会長、東雲真冬は、完璧王子と呼ばれ、真面目に日々を送っていた。
ある日、王道転校生が訪れ、真冬の生活は狂っていく。
主人公嫌われでも無ければ、生徒会に裏切られる様な話でもありません。
むしろその逆と言いますか·····逆王道?的な感じです。
【完結】隣に引っ越して来たのは最愛の推しでした
金浦桃多
BL
タイトルそのまま。
都倉七海(とくらななみ)は歌い手ユウの大ファン。
ある日、隣りに坂本友也(さかもとともや)が引っ越してきた。
イケメン歌い手×声フェチの平凡
・この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる