”オマケ”の狐~番外

雨宮天音

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花咲く桜の木の枝

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角部室の3001号室へはすぐに着いた。

キーをさして。
ドアの鍵が赤から緑になったことを確認してから。
キーを抜いてドアを押し開く。

部屋に入ったはなから。
水音が聞こえてきた。

どうやら。
秋津あきつ専務はシャワーのようだ。

ウエルカムドリンク代わりと思われる。
手のひらサイズのアルコール飲料のガラスビンを横目に。
玄関をとおり抜ける。

角部屋だからだろうか。
一般の客室にしては窓が大きくとられている。

黒を基調としたシックな内装の客室は。
キザったらしい容姿の秋津あきつ専務によく似合う。

海外ブランドの日帰り旅行カバンを。
ドサリと椅子に置き。
中からパジャマとローションを取り出す。

ローションとの組み合わせが不自然な。
ネイビーのごくごく一般的なパジャマだ。

それから。
事務的にパジャマに着替え。
ローション片手に玄関に近い方のベッドへ。

スプリングに跳ね返されつつ。
四つん這いになると。
パジャマのズボンを下ろす。

ローションを手で温め。
少しずつ入り口から。

ゆっくりと指を進め。
しっかりローションを入れていく。

痛くないように。
たっぷりと。

ローションが入ったら。
入り口から順に伸ばしていく。

くちゅくちゅと。
水音が鳴るが気にしない。

違和感もスゴいが。
ほぐさないと痛いのは自分だ。

入り口がほぐれたら。
次は奥。

2本の指を使い。
ローションで滑る腸壁を拡げていく。

ちゅぷ、じゅぶと音をさせながらほぐしていると。
カチャン。
と音がした。

驚いて。
指を尻の中に挿れたまま固まってしまった。

風呂のカギが開いた音なのは理解したが。
そのまま動けず。

四つん這いで高く上げた尻を。
壁と反対方向にさらしている。

やらかした。
ほぐすの間に合わなかった。

マヌケにも秋津あきつ専務に尻を向けてしまった。
丸出しの尻を。
失礼どころの騒ぎじゃない。

さらにアホなことに。
足にはボクサーが引っ掛かっている。

せめて尻から指だけでも抜こうと。
ゆっくり指を動かすと。

ぐぷり。
と尻の中で水音がした。

うわ!
恥ずかしい!

「止めるのか?」

ガシガシと。
頭を拭きながら秋津あきつ専務が近づいてくる。

「う・はい。お見苦しいところを」
「いや。続けていい」

どうやら。
続けろということらしい。

嘘だろ!
あんなん誰も居らんとこでしかできんわ!

でも。
専務命令ならばやるしかない。

近くのローションをたぐり寄せて。
さらに指を湿らせて。
今度は指を3本中に挿れる。

急いで。
でも。
しっかり拡げなければならない。

指3本を広げて。
ぐいっと中を拡げると。
ローションが溢れ出す。

溢れ出したローションは。
脚を伝い落ちる。

「尻からヨダレ垂らしてるみたいだね」

髪をタオルドライしながら横に来た秋津あきつ専務は。
勢いよくベッドに座る。

そのせいで。
スプリングがきしみ。
ベッドが大きく揺れる。

ベッドの上の俺も揺れて。
挿れっぱなしだった指が。
さらに深く挿入はいる。

「あうっ」

と変な声が出た。
急いで抜こうとすると。
違う指が挿入はいってきた。

「うわっ!」
「抜いたらダメだろう」
「え?あ…はいっ、うぁっ」

秋津専務の指が挿入ってきたかと思うと。
俺の指にからんで胎内で折り曲げられた。

腹側をぎゅうぎゅう押し拡げられ。
悶絶もんぜつする。

そんな俺を見た秋津あきつ専務は。
カラカラと笑うと。

「こうして2人で拡げるとさ、手つないでるみたいだな」

とのたまった。
…。
なにが悲しくて自分の尻の中で専務と手つながないといけないんでしょうか!

「そう、ですか、ね?」
「ああ。そうだよ。さ、もう柔らかくなっただろう?」

一気に手を引かれて。
指を抜かれた後孔は。
ちゅぽんと音を立てた。

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