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ハイエルフの里
ファーストキス
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ハイエルフの集落に滞在し始めて6日が経った日の夜
マオは集落の近くにある小さな湖のほとりに腰をかけていた。
今日まででほとんどの家屋の書物を読み終えた。
それでも今の私達魔族の状況を治せるような情報は何一つみつからなかった。
ジークは元の世界に戻ったら、人間も魔族も一緒に暮らせる世界を作ろうと言ってくれた。
けれど、既に魔素に感染されている民達を救えなければ、きっとまた争いが起きる。
そうなれば、どんな理想を掲げようとも、私はまたジークと刃を交わさなければならなくなる。
マオは湖を眺めながら、まだ先の見えない未来のことを考えていた。
パキパキという小枝を踏みつける音が聞こえ、振り返るとジークがこちらに歩いてきていた。
「マオちゃん。隣いいかい?」
「うん」
ジークが隣に腰をかけた。
「その様子だと、何もいい情報は得られなかったんだね」
私は何も言わずに軽く頷いた。
「ハイエルフの歴史などの本もあったけど、こういった症状に冒された前例はなかった」
「そうか……」
その後しばらく沈黙が続いた。
落ち込む私にジークもなんて声を掛ければいいのか分からないのだろう。
ジークはきっと私を励ましにきてくれたんだ。
少しでも明るい話題の話をしてあげないと。
「ねぇ、ジーク。この湖ね『エルフの泉』って呼ばれてるの」
「エルフの泉。なんかハイエルフにご利益のありそうな名前だな」
ジークがニコリと笑った。
「うん。この湖には1つの逸話があるの。
書物に書かれていたんだけど、昔にこのハイエルフの集落は多種族からの攻撃を受けたことがあるの。
相手の種族はドルフィ族という今はもう存在しないけど、当時はハイエルフと並ぶ程の魔力を持った種族。
ハイエルフはなんとかその襲撃を凌いだけれど、そのかわりに族長を失ったの。
その族長はハイエルフの中でも1番の魔力を持ち、民全員からも信頼されていた人物。
その戦いの中でも自らハイエルフ達の先頭に立ち、民達の士気を上げた。
しかし戦いの最後にドルフィの族長と相打ちになって亡くなったの。
戦いの後、民達は全員が深い悲しみに覆われた。
族長を弔う葬儀は3日3晩行われた。
葬儀の後、族長の遺体をこの湖に沈めたの。
それは族長がこの湖のほとりで、ハイエルフの皆が語らう姿、ハイエルフの子供達がむじゃきに遊ぶ姿を見るのが好きだったことから、いつでもハイエルフを見守れるようにと。
族長の遺体はゆっくりと湖に沈んでいった。
その時にこの湖に異変が起こったの。
突然湖が天まで登る激しい光を放ったの。
民達は族長が天に登られたのだと思った。
しかしそれは間違いで、事実は逆。
亡くなったはずの族長が生き返ったの」
「死んだ人が…!?」
「うん。
いくらハイエルフが魔法にたけていても死んだ人間は生き返らせることはできない。
魔法には傷を治癒することは出来ても、命を戻すことは出来ない。
だけど、みんなの悲しみが、願いが通じたのか、族長は生き返った。
それ以来、この湖は願いを叶えてくれる奇跡を呼ぶ湖としてハイエルフの聖地となったの」
「奇跡を呼ぶ湖……か。
だったらマオちゃんも何か願ってみればいい」
「そうね」
私は腰を上げて更に湖に近く。岸ギリギリの場所でしゃがみ、右手をエルフの泉に浸した。
私の願いはもちろん
『魔族が幸せな生活を手に入れられるように』
マオが腰を上げようとしたその時
足元がぬかるんでいてマオは足を滑らせた。
ドボーン
マオはそのまま湖に落ちてしまった。
マオが水面から顔をあげ、岸を見るとジークが腹をかかえてケラケラと笑っていた。
笑い終えるとジークは岸に近づき、私に手を差し伸べてきた。
私はその手を取り、岸に上がろうとすると、ジークも踏ん張る足をぬかるみで滑らせた。
ドッボーン
ジークもエルフの泉に落ちてきた。
ジークの手を掴んでいた私もまた湖の中へと潜る形となった。
突然の出来事に私は思わず目を瞑った。
この時、予期せぬ事態が起こった。
唇に何かの感触を感じたのだ。
ゆっくり目を開けると、すぐ目の前にジークの顔が。
感じた感触はジークの唇のものだった。
落ちてきた時にたまたまキスする形になってしまったのだ。
ジークも違和感に気付いたのかゆっくり目を開け、お互いの唇が触れていることに気が付き、驚いた表情をしている。
こんな時一体どんな反応をしたらいいのだろうか。
本来なら驚いて突き放すのだろうが、不思議と嫌な感じはしないのだ。
恋愛、男女の関係など全く分からない私にはどうしていいのかが分からない。
私にはどうしていいのか分からないのだから、ジークに委ねよう。
マオはそう思い 体の力を抜き 再びゆっくりと目を閉じた。
すると腰と背中にジークの腕が回ってきて、ジークはキスしたまま私を軽く抱きしめた。
なんだろうこの感じは
今まで味わったことがない感覚。
体の力がどんどん抜けてゆく。
冷たい水中の中ではジークの温もりをより感じられる。穏やかで安心したような気持ちなのに、鼓動は早まってゆく。
この瞬間瞬間が心地よい。
いままで70年近く生きてきて、私は王として色んな偉業を為し得てきた。
様々な困難に立たされて、それを打開したり
研究の末に新たな魔法を開発したり
誰も習得したことのない難易度の高い魔法を習得したり
民達の内乱を解決したり
そのどれも王としてとても誇らしく、達成した時には大きな充足感を得られた。
だけど、今この瞬間が、そのどんな充足感よりも圧倒的に心を満たしてゆく。
この時間が永遠に続いて欲しいと思うほどに。
私の願いは
『魔族が幸せな生活を手に入れられるように』
じゃない。
私の願い……
私の願いは
『ジークと一緒に魔族の幸せな生活を築いていきたい』
私の隣にはジークがいて欲しい。
マオもゆっくりジークの背に手を回した。
マオは集落の近くにある小さな湖のほとりに腰をかけていた。
今日まででほとんどの家屋の書物を読み終えた。
それでも今の私達魔族の状況を治せるような情報は何一つみつからなかった。
ジークは元の世界に戻ったら、人間も魔族も一緒に暮らせる世界を作ろうと言ってくれた。
けれど、既に魔素に感染されている民達を救えなければ、きっとまた争いが起きる。
そうなれば、どんな理想を掲げようとも、私はまたジークと刃を交わさなければならなくなる。
マオは湖を眺めながら、まだ先の見えない未来のことを考えていた。
パキパキという小枝を踏みつける音が聞こえ、振り返るとジークがこちらに歩いてきていた。
「マオちゃん。隣いいかい?」
「うん」
ジークが隣に腰をかけた。
「その様子だと、何もいい情報は得られなかったんだね」
私は何も言わずに軽く頷いた。
「ハイエルフの歴史などの本もあったけど、こういった症状に冒された前例はなかった」
「そうか……」
その後しばらく沈黙が続いた。
落ち込む私にジークもなんて声を掛ければいいのか分からないのだろう。
ジークはきっと私を励ましにきてくれたんだ。
少しでも明るい話題の話をしてあげないと。
「ねぇ、ジーク。この湖ね『エルフの泉』って呼ばれてるの」
「エルフの泉。なんかハイエルフにご利益のありそうな名前だな」
ジークがニコリと笑った。
「うん。この湖には1つの逸話があるの。
書物に書かれていたんだけど、昔にこのハイエルフの集落は多種族からの攻撃を受けたことがあるの。
相手の種族はドルフィ族という今はもう存在しないけど、当時はハイエルフと並ぶ程の魔力を持った種族。
ハイエルフはなんとかその襲撃を凌いだけれど、そのかわりに族長を失ったの。
その族長はハイエルフの中でも1番の魔力を持ち、民全員からも信頼されていた人物。
その戦いの中でも自らハイエルフ達の先頭に立ち、民達の士気を上げた。
しかし戦いの最後にドルフィの族長と相打ちになって亡くなったの。
戦いの後、民達は全員が深い悲しみに覆われた。
族長を弔う葬儀は3日3晩行われた。
葬儀の後、族長の遺体をこの湖に沈めたの。
それは族長がこの湖のほとりで、ハイエルフの皆が語らう姿、ハイエルフの子供達がむじゃきに遊ぶ姿を見るのが好きだったことから、いつでもハイエルフを見守れるようにと。
族長の遺体はゆっくりと湖に沈んでいった。
その時にこの湖に異変が起こったの。
突然湖が天まで登る激しい光を放ったの。
民達は族長が天に登られたのだと思った。
しかしそれは間違いで、事実は逆。
亡くなったはずの族長が生き返ったの」
「死んだ人が…!?」
「うん。
いくらハイエルフが魔法にたけていても死んだ人間は生き返らせることはできない。
魔法には傷を治癒することは出来ても、命を戻すことは出来ない。
だけど、みんなの悲しみが、願いが通じたのか、族長は生き返った。
それ以来、この湖は願いを叶えてくれる奇跡を呼ぶ湖としてハイエルフの聖地となったの」
「奇跡を呼ぶ湖……か。
だったらマオちゃんも何か願ってみればいい」
「そうね」
私は腰を上げて更に湖に近く。岸ギリギリの場所でしゃがみ、右手をエルフの泉に浸した。
私の願いはもちろん
『魔族が幸せな生活を手に入れられるように』
マオが腰を上げようとしたその時
足元がぬかるんでいてマオは足を滑らせた。
ドボーン
マオはそのまま湖に落ちてしまった。
マオが水面から顔をあげ、岸を見るとジークが腹をかかえてケラケラと笑っていた。
笑い終えるとジークは岸に近づき、私に手を差し伸べてきた。
私はその手を取り、岸に上がろうとすると、ジークも踏ん張る足をぬかるみで滑らせた。
ドッボーン
ジークもエルフの泉に落ちてきた。
ジークの手を掴んでいた私もまた湖の中へと潜る形となった。
突然の出来事に私は思わず目を瞑った。
この時、予期せぬ事態が起こった。
唇に何かの感触を感じたのだ。
ゆっくり目を開けると、すぐ目の前にジークの顔が。
感じた感触はジークの唇のものだった。
落ちてきた時にたまたまキスする形になってしまったのだ。
ジークも違和感に気付いたのかゆっくり目を開け、お互いの唇が触れていることに気が付き、驚いた表情をしている。
こんな時一体どんな反応をしたらいいのだろうか。
本来なら驚いて突き放すのだろうが、不思議と嫌な感じはしないのだ。
恋愛、男女の関係など全く分からない私にはどうしていいのかが分からない。
私にはどうしていいのか分からないのだから、ジークに委ねよう。
マオはそう思い 体の力を抜き 再びゆっくりと目を閉じた。
すると腰と背中にジークの腕が回ってきて、ジークはキスしたまま私を軽く抱きしめた。
なんだろうこの感じは
今まで味わったことがない感覚。
体の力がどんどん抜けてゆく。
冷たい水中の中ではジークの温もりをより感じられる。穏やかで安心したような気持ちなのに、鼓動は早まってゆく。
この瞬間瞬間が心地よい。
いままで70年近く生きてきて、私は王として色んな偉業を為し得てきた。
様々な困難に立たされて、それを打開したり
研究の末に新たな魔法を開発したり
誰も習得したことのない難易度の高い魔法を習得したり
民達の内乱を解決したり
そのどれも王としてとても誇らしく、達成した時には大きな充足感を得られた。
だけど、今この瞬間が、そのどんな充足感よりも圧倒的に心を満たしてゆく。
この時間が永遠に続いて欲しいと思うほどに。
私の願いは
『魔族が幸せな生活を手に入れられるように』
じゃない。
私の願い……
私の願いは
『ジークと一緒に魔族の幸せな生活を築いていきたい』
私の隣にはジークがいて欲しい。
マオもゆっくりジークの背に手を回した。
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