15 / 117
ルクス族の村へ
修行開始??
しおりを挟む
昨晩の遅くにマオさんに殴り飛ばされたジークは明け方近い時間に帰ってきた。
とてつもなく遠くまで飛ばされていたらしいが、自業自得だ。
陽が昇り始めて、周りが明るみ始めると、みんなほぼ同じタイミングで目がさめた。
ジークだけ二度寝に入ろうとするが、マオさんが叩き起こした。
再度焚き火に火を付け朝食を取り始めた。
「そういえば稽古つけてくれるって言ってましたけど、修行はいつから始めるんですか?」
リガンが聞いた。
リガンよ。よくぞ聞いてくれた。
私も昨日までの4日間一緒に旅をしてきたが、私に関しては勝手についてきただけなので、2人の旅の邪魔をするわけにはいかず、ずっと2人の戦いを見てきているだけだった。
本当はちゃんと稽古などをつけて欲しかったが、言い出せずにいた。
このリガンに乗じて私も…。
と思っていると、ジークが口を開いた。
「まぁ、俺とマオちゃんの戦いを見てるだけでも充分勉強になるだろう。上には上がいるって気持ちで自身で修行に励みなさい」
バナナをモグモグしながら言った。
この人はただ修行がメンドくさいだけだ。
自分でリガンを連れてくと言いながらなんて無責任な…。
「あんた、ちゃんと面倒みるって言ったでしょ!?」
マオさんがジークを叱咤した。
マオさんの右手に魔力が集まっていく。
それを見てジークの額に汗が湧き出てくる。
「んー。」
ジークはしばらく考えこんだ。
メンドくさいから修行はしたくないが、ここで無責任な態度を取ったらまたマオさんの怒りを買って、ぶっ飛ばされるかもしれない。
そう思ってなんとか楽にことを解決する方法を捻り出そうとしているのだろう。
「しょうがない。自分で言い出したことだしな」
ジークは仕方なさそうに言った。
「2人は魔法は使えるか?」
「私は魔法の類は一切使えません。私の父は優秀な王宮魔道士だったのですが、研究に失敗して魔導爆発を起こして、その爆発に巻き込まれて亡くなったもので…。それで私は魔法に頼らずに剣一本で騎士の道を歩むと決めたんです」
私が答えた。
「僕も魔法は今まで使おうと思ったこともないですね。
なにより魔法なんて小手先のものに頼らずに、僕もこの槍と自身の身体で世界最強になりたいんです」
リガンが続けて答える。
「おぉーおー。魔法は覚えたくないってか。我儘な弟子だこと…
そうだなぁ……。
あっ!!ちょっと待ってろ」
ジークは自身の持ち物袋をガサガサと漁ると2つの腕輪を取り出し、うちら2人に渡した。
「2人ともこの腕輪を付けろ」
言われるがままに腕輪を身につけると、力が少し抜けていき、身体がズンと重たくなったように感じた。
「こ…これは…?」
「呪いの腕輪だ!」
ジークがケラケラと笑う。
なんの悪ふざけだ。
怒りにも似た感情が込み上げてくる。
「それを付けてると常に大きな虚脱感に襲われるはずだ。
その虚脱感の中でも常に普段通りに動いて、普段通りの修行をしていくだけで、かなり効果的だと思うぞ!
腕輪を外した時には大いなる力を身に付けてるはずだ。
だからその腕輪は俺が外して良いという日までずっと付け続けること!
いいな?」
確かにこの虚脱感の中で修行をすれば、精神も肉体も鍛えられそうだ。
私もリガンも渋々と従うことにした。
「んで、早速修行に入るんだが…
マオちゃん。手伝ってくれ」
ジークがマオさんを呼ぶ。
「マオちゃんて呼ぶな!!それに私はお前達よりも大分年上なんだぞ!」
マオさんがぷりぷりしながら近づいてくる。
マオさんはうちらの腕輪を間近で見ると。
「ジーク!!!これは…!」
と言い、驚きの表情を見せた。
そりゃ、呪われた道具を身に付けててるのを見たら驚くだろう。
ジークはマオさんの顔を見てニヤリと笑った。
「クリスとリオンは布で目隠しをして、マオちゃんに背を向けろ。
マオちゃん。その2人の後ろでなんの属性でもいいから、手の平に魔法を発現させてくれ。出来るだけ静かに
2人はその魔法がなんの属性かを当ててみてくれ」
言われるがままに目隠しをして、マオさんに背を向けた。
「よし、始めるぞ。
マオ!宜しく」
後ろのマオさんの気配に神経を集中させる。
微かな音、空気の流れ、温度に気を配る。
が、全くわからない。
「どうだ2人とも。分かったか?」
ジークが聞いてきた。
「全くわかりません」
リガンが答える。
「これは一体なんの修行ですか?」
リガンが続けて聞いた。
「これは目に頼らずに相手の動きや攻撃を察知する練習だ。一瞬で相手の攻撃をイメージ、理解することで、対応も早くなる。
大事なのはイメージだよ!」
そういうことか。
その後しばらくその修行をしたが、今日は1度も当てることができなかった。
その後は次の修行に入った。
ただ景色を眺めるだけの修行。。
「いいか。心を空にするんじゃなくて、自然を感じるんだ。
焚き火の火の色、温度
風の強さ、音、香り
空の青さ、太陽の光
全てに気を配る」
ジークはそう言った後に間抜けな表情でぼーっとし始めた。
これのどこが修行なんだ……。
その後このわけの分からないただぼーっとするだけの修行がたびたび行われた。
下山をしながら、川に着いては川を見ながらぼーっとし
草原に着いては草原を見ながらぼーっとした。
こんなんで強くなれるなら苦労はないだろ。
この人はダラダラと過ごすのが好きだ。
これは修行なんかじゃなく、ただのこの人の趣味だ。
「おいおい。クリス。
雑念が入ってるぞ。もっと景色を、自然を楽しめ」
これも修行だというのだから、うちらは渋々とこれに従った。
とてつもなく遠くまで飛ばされていたらしいが、自業自得だ。
陽が昇り始めて、周りが明るみ始めると、みんなほぼ同じタイミングで目がさめた。
ジークだけ二度寝に入ろうとするが、マオさんが叩き起こした。
再度焚き火に火を付け朝食を取り始めた。
「そういえば稽古つけてくれるって言ってましたけど、修行はいつから始めるんですか?」
リガンが聞いた。
リガンよ。よくぞ聞いてくれた。
私も昨日までの4日間一緒に旅をしてきたが、私に関しては勝手についてきただけなので、2人の旅の邪魔をするわけにはいかず、ずっと2人の戦いを見てきているだけだった。
本当はちゃんと稽古などをつけて欲しかったが、言い出せずにいた。
このリガンに乗じて私も…。
と思っていると、ジークが口を開いた。
「まぁ、俺とマオちゃんの戦いを見てるだけでも充分勉強になるだろう。上には上がいるって気持ちで自身で修行に励みなさい」
バナナをモグモグしながら言った。
この人はただ修行がメンドくさいだけだ。
自分でリガンを連れてくと言いながらなんて無責任な…。
「あんた、ちゃんと面倒みるって言ったでしょ!?」
マオさんがジークを叱咤した。
マオさんの右手に魔力が集まっていく。
それを見てジークの額に汗が湧き出てくる。
「んー。」
ジークはしばらく考えこんだ。
メンドくさいから修行はしたくないが、ここで無責任な態度を取ったらまたマオさんの怒りを買って、ぶっ飛ばされるかもしれない。
そう思ってなんとか楽にことを解決する方法を捻り出そうとしているのだろう。
「しょうがない。自分で言い出したことだしな」
ジークは仕方なさそうに言った。
「2人は魔法は使えるか?」
「私は魔法の類は一切使えません。私の父は優秀な王宮魔道士だったのですが、研究に失敗して魔導爆発を起こして、その爆発に巻き込まれて亡くなったもので…。それで私は魔法に頼らずに剣一本で騎士の道を歩むと決めたんです」
私が答えた。
「僕も魔法は今まで使おうと思ったこともないですね。
なにより魔法なんて小手先のものに頼らずに、僕もこの槍と自身の身体で世界最強になりたいんです」
リガンが続けて答える。
「おぉーおー。魔法は覚えたくないってか。我儘な弟子だこと…
そうだなぁ……。
あっ!!ちょっと待ってろ」
ジークは自身の持ち物袋をガサガサと漁ると2つの腕輪を取り出し、うちら2人に渡した。
「2人ともこの腕輪を付けろ」
言われるがままに腕輪を身につけると、力が少し抜けていき、身体がズンと重たくなったように感じた。
「こ…これは…?」
「呪いの腕輪だ!」
ジークがケラケラと笑う。
なんの悪ふざけだ。
怒りにも似た感情が込み上げてくる。
「それを付けてると常に大きな虚脱感に襲われるはずだ。
その虚脱感の中でも常に普段通りに動いて、普段通りの修行をしていくだけで、かなり効果的だと思うぞ!
腕輪を外した時には大いなる力を身に付けてるはずだ。
だからその腕輪は俺が外して良いという日までずっと付け続けること!
いいな?」
確かにこの虚脱感の中で修行をすれば、精神も肉体も鍛えられそうだ。
私もリガンも渋々と従うことにした。
「んで、早速修行に入るんだが…
マオちゃん。手伝ってくれ」
ジークがマオさんを呼ぶ。
「マオちゃんて呼ぶな!!それに私はお前達よりも大分年上なんだぞ!」
マオさんがぷりぷりしながら近づいてくる。
マオさんはうちらの腕輪を間近で見ると。
「ジーク!!!これは…!」
と言い、驚きの表情を見せた。
そりゃ、呪われた道具を身に付けててるのを見たら驚くだろう。
ジークはマオさんの顔を見てニヤリと笑った。
「クリスとリオンは布で目隠しをして、マオちゃんに背を向けろ。
マオちゃん。その2人の後ろでなんの属性でもいいから、手の平に魔法を発現させてくれ。出来るだけ静かに
2人はその魔法がなんの属性かを当ててみてくれ」
言われるがままに目隠しをして、マオさんに背を向けた。
「よし、始めるぞ。
マオ!宜しく」
後ろのマオさんの気配に神経を集中させる。
微かな音、空気の流れ、温度に気を配る。
が、全くわからない。
「どうだ2人とも。分かったか?」
ジークが聞いてきた。
「全くわかりません」
リガンが答える。
「これは一体なんの修行ですか?」
リガンが続けて聞いた。
「これは目に頼らずに相手の動きや攻撃を察知する練習だ。一瞬で相手の攻撃をイメージ、理解することで、対応も早くなる。
大事なのはイメージだよ!」
そういうことか。
その後しばらくその修行をしたが、今日は1度も当てることができなかった。
その後は次の修行に入った。
ただ景色を眺めるだけの修行。。
「いいか。心を空にするんじゃなくて、自然を感じるんだ。
焚き火の火の色、温度
風の強さ、音、香り
空の青さ、太陽の光
全てに気を配る」
ジークはそう言った後に間抜けな表情でぼーっとし始めた。
これのどこが修行なんだ……。
その後このわけの分からないただぼーっとするだけの修行がたびたび行われた。
下山をしながら、川に着いては川を見ながらぼーっとし
草原に着いては草原を見ながらぼーっとした。
こんなんで強くなれるなら苦労はないだろ。
この人はダラダラと過ごすのが好きだ。
これは修行なんかじゃなく、ただのこの人の趣味だ。
「おいおい。クリス。
雑念が入ってるぞ。もっと景色を、自然を楽しめ」
これも修行だというのだから、うちらは渋々とこれに従った。
0
お気に入りに追加
143
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
成長チートと全能神
ハーフ
ファンタジー
居眠り運転の車から20人の命を救った主人公,神代弘樹は実は全能神と魂が一緒だった。人々の命を救った彼は全能神の弟の全智神に成長チートをもらって伯爵の3男として転生する。成長チートと努力と知識と加護で最速で進化し無双する。
戦い、商業、政治、全てで彼は無双する!!
____________________________
質問、誤字脱字など感想で教えてくださると嬉しいです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる