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僕と君のリング
6.仲直り※
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僕は、チラッと時計を見た。
ヨングも僕の視線を追って時計を見た。
それから二人で視線を合わせて。
「まだ時間、あるよね……」
「まだ時間、大丈夫ですよね?」
ほとんど同時に言ってベッドに倒れ、顔を寄せ合った。
くっついたり離れたりしていた唇がふわふわと溶けて、ゆっくりと絡ませた舌はなめらかに動いて相手を追う……。溢れる唾液は口角から顎を伝い、酸欠の気持ち良さに頭がぼうっとなりかけた頃。吐息混じりにヨングが囁いた。
「はぁ……今さらですけど。何であの人がキスマークを?」
「あー、えっと。それはね……」
昨夜の僕の寝場所に関してはスヒョンの説明で納得したようだけど、ヨングが部屋に踏み込んだ瞬間は、間が悪かったとしか言いようがない。
スヒョンが僕の腕にキスマークを付けようとしたことは、今思えばわざと狙ってヨングに見せつけるようにした行動で。
僕たちを仲直りさせるための彼なりの気づかいというか、意地悪というか。
キスマークが消えかけて不安になった事を話せば、ヨングはこれからキスマークが消える間もない程僕を抱いてくれるだろう。
そんなヨングとの蜂蜜みたいな時間は、 きっと身も心も満たされて幸せだと思う。
けれど現実には、幸せの時間が長く続くことはなく。忙しい毎日の狭間に求め合って、確かめ合うしかない。
「こんなに愛されてるのに、キスマークひとつで寂しくなっちゃったんだよ……消えそうなの見たら不安になって」
「その寂しさも不安も、埋められるのは僕だけでしょう?」
ヨングの唇と熱い舌が、肌の上を巡っていく。最初はくすぐったい感覚が、段々とスイッチを押されるように、僕を灯していく。
「……は、ぁっ」
胸の尖りが、触れられる前からジンと疼いた。ヨングは最後のスイッチを押すように、僕の乳首を柔らかく唇で挟んで強く吸った。甘い痺れがゾクゾクと広がって、背中から腰、足の爪先まで抜けていく。
「んんっ、あぁヨング。今日はこれ以上駄目だよ。だけど……キスマーク付けて欲しいな」
「いいんですか?」
「目立たないとこに、お願い」
僕は履いている下着をずらして、内腿から脚のつけ根を手で示した。
「ミンジェ……あぁもう。そんなに煽ったら、どうなるかわかってませんね」
ヨングは呟きながら、身体を下の方へずらしていく。下着は抜き取られて脚を割り開かれ、内腿の柔らかい所への口づけに。
期待で吐息が漏れてしまう。
「……んっ、ぁ……ぁぁ」
チクリと痛みがひとつ。
脚が、びくっと揺れる。
それからふたつめの痛み。
脚の付け根にある中心が、震えながら硬 くなっていくのがわかる。
あぁ、触って欲しくなっちゃったけど我慢しなきゃ……。
キスマークを付ける痛みは、何度か続く。あれ?さすがにこれ以上付けられたら、着替える時に気を付けないと。
誰かに見られたらまずい。そろそろ止めさせなきゃと思った瞬間、ヨングは中心を深く咥内に納めた。さっき絡め合ったヨングの舌が、陰茎を舐め上げる。
「……ぁっ…あ、……ふ…ふ、あぁ……」
手を伸ばしてヨングの髪にふれた。キスマークだけのつもりが、このままではすぐにイかされてしまう。
「あっ、んっ、んっ、出、ちゃう!イクっイクからぁ、だめ…ヨン、グ!」
僕は高くて細い声とともに、ヨングの咥内へと吐精してしまった。
僕たち、何のケンカしてたんだっけ?
こうして肌を重ねてたら、あの時何で僕が不機嫌になったかわからなくなった。
ヨングに溺れてるのは僕の方かもしれないのに、何でたった一日でもヨングを遠ざけてしまったんだろう。
「……今日のスケジュールって、ダンス練習でしたっけ」
「ヨング!支度しよ!」
僕は脱ぎ散らかした下着や T シャツをかき集めた。そこで、ヨングが衣服を着たままなのに気がついて。
"僕だけ脱がされるなんて……"
何だか…凄く、恥ずかしい。
下着を履く前に、内腿のキスマークが目に入る。
"わ、いっぱい付いてる……"
もう羞恥なのか、嬉しさなのかわからない。顔が熱すぎる………。
キスマークをひとつひとつ指でなぞっていたら、ヨングに背中から肩を撫でられた。
「今日は一緒に寝てもいいですか?」
「………えっちナシなら」
「キスは?ダメ?」
「うぅぅ~キスだけで我慢出来る?」
「ミンジェが出来ないんじゃないの?」
「ふふふっ。かもしれない!」
僕は、チラッと時計を見た。
ヨングも僕の視線を追って時計を見た。
それから二人で視線を合わせて。
「まだ時間、あるよね……」
「まだ時間、大丈夫ですよね?」
ほとんど同時に言ってベッドに倒れ、顔を寄せ合った。
くっついたり離れたりしていた唇がふわふわと溶けて、ゆっくりと絡ませた舌はなめらかに動いて相手を追う……。溢れる唾液は口角から顎を伝い、酸欠の気持ち良さに頭がぼうっとなりかけた頃。吐息混じりにヨングが囁いた。
「はぁ……今さらですけど。何であの人がキスマークを?」
「あー、えっと。それはね……」
昨夜の僕の寝場所に関してはスヒョンの説明で納得したようだけど、ヨングが部屋に踏み込んだ瞬間は、間が悪かったとしか言いようがない。
スヒョンが僕の腕にキスマークを付けようとしたことは、今思えばわざと狙ってヨングに見せつけるようにした行動で。
僕たちを仲直りさせるための彼なりの気づかいというか、意地悪というか。
キスマークが消えかけて不安になった事を話せば、ヨングはこれからキスマークが消える間もない程僕を抱いてくれるだろう。
そんなヨングとの蜂蜜みたいな時間は、 きっと身も心も満たされて幸せだと思う。
けれど現実には、幸せの時間が長く続くことはなく。忙しい毎日の狭間に求め合って、確かめ合うしかない。
「こんなに愛されてるのに、キスマークひとつで寂しくなっちゃったんだよ……消えそうなの見たら不安になって」
「その寂しさも不安も、埋められるのは僕だけでしょう?」
ヨングの唇と熱い舌が、肌の上を巡っていく。最初はくすぐったい感覚が、段々とスイッチを押されるように、僕を灯していく。
「……は、ぁっ」
胸の尖りが、触れられる前からジンと疼いた。ヨングは最後のスイッチを押すように、僕の乳首を柔らかく唇で挟んで強く吸った。甘い痺れがゾクゾクと広がって、背中から腰、足の爪先まで抜けていく。
「んんっ、あぁヨング。今日はこれ以上駄目だよ。だけど……キスマーク付けて欲しいな」
「いいんですか?」
「目立たないとこに、お願い」
僕は履いている下着をずらして、内腿から脚のつけ根を手で示した。
「ミンジェ……あぁもう。そんなに煽ったら、どうなるかわかってませんね」
ヨングは呟きながら、身体を下の方へずらしていく。下着は抜き取られて脚を割り開かれ、内腿の柔らかい所への口づけに。
期待で吐息が漏れてしまう。
「……んっ、ぁ……ぁぁ」
チクリと痛みがひとつ。
脚が、びくっと揺れる。
それからふたつめの痛み。
脚の付け根にある中心が、震えながら硬 くなっていくのがわかる。
あぁ、触って欲しくなっちゃったけど我慢しなきゃ……。
キスマークを付ける痛みは、何度か続く。あれ?さすがにこれ以上付けられたら、着替える時に気を付けないと。
誰かに見られたらまずい。そろそろ止めさせなきゃと思った瞬間、ヨングは中心を深く咥内に納めた。さっき絡め合ったヨングの舌が、陰茎を舐め上げる。
「……ぁっ…あ、……ふ…ふ、あぁ……」
手を伸ばしてヨングの髪にふれた。キスマークだけのつもりが、このままではすぐにイかされてしまう。
「あっ、んっ、んっ、出、ちゃう!イクっイクからぁ、だめ…ヨン、グ!」
僕は高くて細い声とともに、ヨングの咥内へと吐精してしまった。
僕たち、何のケンカしてたんだっけ?
こうして肌を重ねてたら、あの時何で僕が不機嫌になったかわからなくなった。
ヨングに溺れてるのは僕の方かもしれないのに、何でたった一日でもヨングを遠ざけてしまったんだろう。
「……今日のスケジュールって、ダンス練習でしたっけ」
「ヨング!支度しよ!」
僕は脱ぎ散らかした下着や T シャツをかき集めた。そこで、ヨングが衣服を着たままなのに気がついて。
"僕だけ脱がされるなんて……"
何だか…凄く、恥ずかしい。
下着を履く前に、内腿のキスマークが目に入る。
"わ、いっぱい付いてる……"
もう羞恥なのか、嬉しさなのかわからない。顔が熱すぎる………。
キスマークをひとつひとつ指でなぞっていたら、ヨングに背中から肩を撫でられた。
「今日は一緒に寝てもいいですか?」
「………えっちナシなら」
「キスは?ダメ?」
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「ミンジェが出来ないんじゃないの?」
「ふふふっ。かもしれない!」
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