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僕と君のピアス
3.シャワー室で ※
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(side Y)
ミンジェの真っ白な身体に、水滴が跳ねて流れ落ちる。その陶器のようになめらかな肌に、もこもこしたボディソープの泡を乗せて優しく身体を洗い、肩をマッサージして。
途中何度もキスをする。焦らしながらチュ…と唇に触れるだけのキスは、お互いの気持ちも身体も昂らせるのに充分だった。
「ヨングのキスは……ぁ、どうしてこんなに……んっ、気持ちイイ…、のかな?」
気持ちイイ?うん、僕も凄く気持ちイイ。ミンジェはトロンとした目をしながら、舌先を出して僕の唇を誘うように割った。
それを迎え入れてしまえば堪らず自分の舌を絡め、逆にミンジェの咥内へと伸ばし、まるでそれ自体が触手となって味わい尽くす。
「どうしてミンジェの舌は、こんなに…… 甘いの?」
いつまでも味わっていたい、癖になる感触。柔らかく濡れた舌が、熱くて、僕の理性を溶かしていく。
最後にぽってりした唇をそっと喰むと、ミンジェの小さな手が、縋るように僕の腕を掴んだ。
「挿入るよ?」
頷くミンジェの、括れた腰に両腕を回して引き寄せる。左手の指を綺麗に付いた背中の筋肉に滑らせると、くすぐったそうに身体をくねらせた。右手の指は双丘の奥へと埋め、本数を増やして解した。
向き合ったミンジェの片足を上げさせて、あらわになった孔へ剛直を押し当てゆっくりと……。
「あ……ふぅ…、ぁ、あぁぁ……」
根元まで全て飲み込まれ、ミンジェは眉根を寄せて吐息を洩らす。それから僕の目を見て、咎めるようにほんの少し鼻の頭に皺を寄せた。目が糸目になって、優しく笑う……。
僕が大好きな笑い方。
「ミンジェ……」
「……ん?」
「ミンジェ」
「うん?ヨング、動いても大丈夫だよ?」
愛しくて、何度も名前を呼んでしまう僕に、ミンジェは促すように僕の首に両腕を絡めて、不安定な姿勢からゆっくりと腰を動かした。
僕もミンジェに合わせて腰を揺らすと、耐え難い衝動が湧いてきて……ミンジェの腰を強く掴めば、あとはもう夢中で抽挿を繰り返した。
「……あんっ、あっあっ、ヨングゥっ、やっ」
「ねえっ、ミン、ミンジェ?」
「んっ、ぁあんっ!な?な、にぃ?」
「ナカにっ出していい?後で、掻き出して、あげるからっ」
「うん、いいよぉ……あっあんっ!やっぁっあっ、あぁっ、ナカ、熱くてきもちイィよぉ、あっヨンぐぅっ、ぼく、もぅイ、っちゃう!」
ミンジェは泡とお湯で滑る僕の首に必死でしがみついて、僕が穿つリズムで嬌声を上げる。
一際強く突いたタイミングでミンジェは白濁を吐き出し、イきながら絞られるように締め付けられた僕も堪らず絶頂を迎えて、ミンジェのナカへびゅくびゅくと注いでしまった。
力が抜けるミンジェの身体を支えながら事後処理をしても、ミンジェをまだ離したくなくて両腕に力を込め抱き上げた。
外し忘れて小さな音楽を奏でていたミンジェのピアスが、余韻に揺れながらキラキラと照明を跳ね返した。
(side M)
僕は適当にバスローブを羽織らされ、ヨングの背中に背負われていた。
ヨングは上半身裸のまま、短パンを履いている。僕の髪はまだ濡れていて、ヨングの首筋に、雫が落ちた。
「もぉ~だから言ったじゃん。歩けなくなったら面倒だよって」
「あはは~だって止まらないですよ~」
なんだか嬉しそうに答えるヨング。僕をベッドルームまで連れてきて、そのまま後ろ向きで僕を下ろした。
ヨングの首から、ズルッと腕が離れて仰向けに転がった僕は、バスローブの前がはだけてしまい、恥ずかしいの極みだ。
「扱いが雑!」
照れ隠しに悪態をつきながら、バスローブの前を合わせる。だって、下に何も着せてもらえなかったから。
ベッドでもするのかな……。
バスルームでの行為の倦怠感と、まだ火照った身体が急速に喉の渇きを訴える。
「………喉渇いた」
僕に覆い被さり、まどろみ始めた僕の首筋に顔を埋めていたヨングは、ぱっと起き上がった。
「キッチンに行って、水持ってくる!」
「……うん、……お願い」
早く帰ってこないと寝ちゃうからね~と、考えているうちに眠気が込み上げてきて瞼が落ちる。
うとうとしていたのは一瞬だったのか、僕の頬に、ペットボトルが押し当てられた。
冷たくて、気持ち良い。
「ミンジェ?水飲めそう?」
「……う…起きれない。飲ませて?」
唇を少し開き、待ってみたけど…。
「んんっ?」
押しあてられたのは、ヨングの唇だった。そして、ぬるくなった水が流し込まれる。
飲み込みきれなかった水が顎を伝って、ヨングの唇が、それを追う。
「ふ、普通に飲ませてよっ!」
僕は恥ずかしくなって、腕で顔を隠した。
その腕に、ヨングはキスを落とし、ちゅ、ちゅ、と音を立てて移動したかと思ったら、二の腕の柔らかい内側に歯を当てた。
「お水、……もっと飲む?」
「…………飲む」
チラりと僕を見るヨングの目はまるで、寝かせないよ?と言っているようだった。
ミンジェの真っ白な身体に、水滴が跳ねて流れ落ちる。その陶器のようになめらかな肌に、もこもこしたボディソープの泡を乗せて優しく身体を洗い、肩をマッサージして。
途中何度もキスをする。焦らしながらチュ…と唇に触れるだけのキスは、お互いの気持ちも身体も昂らせるのに充分だった。
「ヨングのキスは……ぁ、どうしてこんなに……んっ、気持ちイイ…、のかな?」
気持ちイイ?うん、僕も凄く気持ちイイ。ミンジェはトロンとした目をしながら、舌先を出して僕の唇を誘うように割った。
それを迎え入れてしまえば堪らず自分の舌を絡め、逆にミンジェの咥内へと伸ばし、まるでそれ自体が触手となって味わい尽くす。
「どうしてミンジェの舌は、こんなに…… 甘いの?」
いつまでも味わっていたい、癖になる感触。柔らかく濡れた舌が、熱くて、僕の理性を溶かしていく。
最後にぽってりした唇をそっと喰むと、ミンジェの小さな手が、縋るように僕の腕を掴んだ。
「挿入るよ?」
頷くミンジェの、括れた腰に両腕を回して引き寄せる。左手の指を綺麗に付いた背中の筋肉に滑らせると、くすぐったそうに身体をくねらせた。右手の指は双丘の奥へと埋め、本数を増やして解した。
向き合ったミンジェの片足を上げさせて、あらわになった孔へ剛直を押し当てゆっくりと……。
「あ……ふぅ…、ぁ、あぁぁ……」
根元まで全て飲み込まれ、ミンジェは眉根を寄せて吐息を洩らす。それから僕の目を見て、咎めるようにほんの少し鼻の頭に皺を寄せた。目が糸目になって、優しく笑う……。
僕が大好きな笑い方。
「ミンジェ……」
「……ん?」
「ミンジェ」
「うん?ヨング、動いても大丈夫だよ?」
愛しくて、何度も名前を呼んでしまう僕に、ミンジェは促すように僕の首に両腕を絡めて、不安定な姿勢からゆっくりと腰を動かした。
僕もミンジェに合わせて腰を揺らすと、耐え難い衝動が湧いてきて……ミンジェの腰を強く掴めば、あとはもう夢中で抽挿を繰り返した。
「……あんっ、あっあっ、ヨングゥっ、やっ」
「ねえっ、ミン、ミンジェ?」
「んっ、ぁあんっ!な?な、にぃ?」
「ナカにっ出していい?後で、掻き出して、あげるからっ」
「うん、いいよぉ……あっあんっ!やっぁっあっ、あぁっ、ナカ、熱くてきもちイィよぉ、あっヨンぐぅっ、ぼく、もぅイ、っちゃう!」
ミンジェは泡とお湯で滑る僕の首に必死でしがみついて、僕が穿つリズムで嬌声を上げる。
一際強く突いたタイミングでミンジェは白濁を吐き出し、イきながら絞られるように締め付けられた僕も堪らず絶頂を迎えて、ミンジェのナカへびゅくびゅくと注いでしまった。
力が抜けるミンジェの身体を支えながら事後処理をしても、ミンジェをまだ離したくなくて両腕に力を込め抱き上げた。
外し忘れて小さな音楽を奏でていたミンジェのピアスが、余韻に揺れながらキラキラと照明を跳ね返した。
(side M)
僕は適当にバスローブを羽織らされ、ヨングの背中に背負われていた。
ヨングは上半身裸のまま、短パンを履いている。僕の髪はまだ濡れていて、ヨングの首筋に、雫が落ちた。
「もぉ~だから言ったじゃん。歩けなくなったら面倒だよって」
「あはは~だって止まらないですよ~」
なんだか嬉しそうに答えるヨング。僕をベッドルームまで連れてきて、そのまま後ろ向きで僕を下ろした。
ヨングの首から、ズルッと腕が離れて仰向けに転がった僕は、バスローブの前がはだけてしまい、恥ずかしいの極みだ。
「扱いが雑!」
照れ隠しに悪態をつきながら、バスローブの前を合わせる。だって、下に何も着せてもらえなかったから。
ベッドでもするのかな……。
バスルームでの行為の倦怠感と、まだ火照った身体が急速に喉の渇きを訴える。
「………喉渇いた」
僕に覆い被さり、まどろみ始めた僕の首筋に顔を埋めていたヨングは、ぱっと起き上がった。
「キッチンに行って、水持ってくる!」
「……うん、……お願い」
早く帰ってこないと寝ちゃうからね~と、考えているうちに眠気が込み上げてきて瞼が落ちる。
うとうとしていたのは一瞬だったのか、僕の頬に、ペットボトルが押し当てられた。
冷たくて、気持ち良い。
「ミンジェ?水飲めそう?」
「……う…起きれない。飲ませて?」
唇を少し開き、待ってみたけど…。
「んんっ?」
押しあてられたのは、ヨングの唇だった。そして、ぬるくなった水が流し込まれる。
飲み込みきれなかった水が顎を伝って、ヨングの唇が、それを追う。
「ふ、普通に飲ませてよっ!」
僕は恥ずかしくなって、腕で顔を隠した。
その腕に、ヨングはキスを落とし、ちゅ、ちゅ、と音を立てて移動したかと思ったら、二の腕の柔らかい内側に歯を当てた。
「お水、……もっと飲む?」
「…………飲む」
チラりと僕を見るヨングの目はまるで、寝かせないよ?と言っているようだった。
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