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僕たちのこじれた関係①
17. side M ⑨ ※
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「ミンジェって呼んでもいいですか?『ヒョン』もいいんだけど……名前で呼びたいです」
「ん、いいよ」
「ミンジェ…」
ヨングが吐息混じりに僕の名前を呼んだ。親密感にキュン…として、僕はお返しにわざと甘さを乗せてヨングの愛称を囁いた。
「グゥ…」
「は、反則です!」
ヨングは、照れくさそうに僕から目を逸らした。
“ ふふっ!ヨング可愛いなぁ!”
宿舎でのルーティーン。
いつもと違うのは、ここが初めてのヨングの部屋だってこと。
アロマキャンドルの甘い香りがベッドにも染み込んでいて、布団を被ったら吸い込んだ空気の所為で、僕の吐息も甘い香りがしそうだった。その香りに酔って、少し頭がぼうっとする。
「ミンジェ?今日は約束してたあれを…試してみてもいいですか?」
「…う、ん」
「ココ(乳首)が感じやすいと、ココ(後ろ)も感じるんだって。僕はココ(乳首)あんまりでしたよね?だけど、ミンジェはココ(乳首)だけでイけ…」
「『ココ』の説明はもういいよ!」
ちょっと甘い雰囲気だったのに、ヨングは真顔で『ココ』を指差ししながら説明する。触れられてもいないのに僕の胸の先がキュッとなって、パジャマに擦れる。
わかっている。知識のない僕が、今からする事に怖くないように説明してくれたんだって。
でも、ムードだって大事でしょ?
思わず尖った口唇に、ヨングが無言でキスしてきて心臓が跳ね上がった。
僅かに開けた口唇はすぐに大きく開かされ、入ってきた舌を押し返すように受け止める。ヨングが手探りでパジャマのボタンをはずそうとしているが、中々はずれないようだった。
そのぎこちなさが、多分本当のヨングで。
最近上手くなった大人のキスは、少し背伸びしているのだろう。
パジャマは結局脱がしにくかったようで、まるで拘束されているみたいに僕の腕に絡みついたままだった。
“ これだとヨングを抱き締められないのに…”
早く脱がしてくれたらいいのに、僕の胸の先を舐めたり噛んだりしているヨングはお構い無しだ。しかもよく見えないからって、布団も被っていない。
照明だけは暗めに落としてあっても、ほとんど丸見えの胸とお腹にヨングの髪がサラサラとくすぐったい。
「あ…あっ、ん…、声…出ちゃうよ…」
「可愛いから。もっと聞かせて?」
「ん…そんなの……ムリ!あぁっ、」
「どう?…どんな感じ?」
噛むように強く歯をあてられ、何故か下半身へと刺激がビリビリと伝わり息が乱れる。
今まで乳首なんて自分で触ってもなんともなかったのに、ヨングの熱く濡れた舌が触れ、暗い照明の中でもわかる程勃ち上がり膨らんでいる。さらに陰茎の先に、じわりと濡れた感触。
“ こ、これは…なんかヤバい感じが… ”
「やっぱり!ミンジェはココ、感じやすいよ。ね?気持ちイイでしょ?」
「へ、変な感じがするだけだって!」
強がってみても、すでに身体が反応してしまっていて、動けばにじみ出た先走りをヨングに擦りつける事になってしまう。
“ 触りたい…でもパジャマの袖が邪魔で!”
そして、ヨングの執拗な『ココ』弄りの結果…。
「あっ、イ…ちゃうっ!…ウソ!やだぁ!」
シーツを握り締めたって、止められない。身体が弓のようにしなり、奔流は出口を求めて迸る。
ヨングが長い腕を伸ばして枕元のティッシュを数枚取り、僕のお腹に広がった生温い液体を拭った。
「ミンジェ、胸だけでイけたね?」
“ 触られてないのに、気持ち悦かった…”
「ヨングゥ、ごめんね?僕だけ…ヨングも気持ち良いとこ探そ?」
「僕はココと繋がって、奥で締めつけられてイきたいです」
放心状態の僕のお尻の間に、指が忍ばされた。
そうだった。最近は達した後、身体が弛緩している隙を狙って後孔を解されるのだ。ティッシュの箱の隣にあったジェルが、いつの間にかヨングの手元にあった。
クチュっと濡れた音と共に、僕の中にヨングの指が挿ってくる。
「……っ、…ふ…ぁ…」
「僕も、って言って下さいよ」
話しながらも、後孔に挿れた指を増やして粘膜を擦ってくる。恥ずかしい水音に膝を閉じたいのに、ヨングの腕に片足が引っ掛かってそれもままならない。
「あっ、あっ、ぼく…も、」
「奥で締めつけて、」
「お、くっ、で…しめつけ…てっ」
「イきたい、」
「あっ、んっ、んっ、イ…きた…あぁっ」
「ミンジェ……」
またイッてしまった。力の抜けた脚を抱え直され、気がつくとヨングが自身をソコにあてている。そのまま腰を進められたら、容易に受け入れてしまいそうだ。
「ん、んっ、ダメっ……グゥ!ダメだよ!」
もう、挿入されてもおかしくない。夢から覚めたように焦る僕を、見下ろすヨング。キラキラしていた瞳が、輝きを失っていった。
「…どうしても…ダメ?僕、もうすぐ成人しますよ?」
大きな目をぎゅっと閉じて、僕から身体を起こすと急いでTシャツと下着を身に付け、部屋を出て行ってしまった。
“ ……え?ヨング?”
突然の放置に、冷えていく素肌。呼吸を調えながらしばらく待っても、ヨングは戻ってこない。だんだん、目頭が熱くなってきた。
「なんでっ!どうしていつもっ…!」
拒んだのは自分なのに、間違っていないと信じているのに、何故こうも上手くいかないのか。
腕に絡まったパジャマを脱ぎ捨て、身体を丸めて嗚咽を堪えた。
「ん、いいよ」
「ミンジェ…」
ヨングが吐息混じりに僕の名前を呼んだ。親密感にキュン…として、僕はお返しにわざと甘さを乗せてヨングの愛称を囁いた。
「グゥ…」
「は、反則です!」
ヨングは、照れくさそうに僕から目を逸らした。
“ ふふっ!ヨング可愛いなぁ!”
宿舎でのルーティーン。
いつもと違うのは、ここが初めてのヨングの部屋だってこと。
アロマキャンドルの甘い香りがベッドにも染み込んでいて、布団を被ったら吸い込んだ空気の所為で、僕の吐息も甘い香りがしそうだった。その香りに酔って、少し頭がぼうっとする。
「ミンジェ?今日は約束してたあれを…試してみてもいいですか?」
「…う、ん」
「ココ(乳首)が感じやすいと、ココ(後ろ)も感じるんだって。僕はココ(乳首)あんまりでしたよね?だけど、ミンジェはココ(乳首)だけでイけ…」
「『ココ』の説明はもういいよ!」
ちょっと甘い雰囲気だったのに、ヨングは真顔で『ココ』を指差ししながら説明する。触れられてもいないのに僕の胸の先がキュッとなって、パジャマに擦れる。
わかっている。知識のない僕が、今からする事に怖くないように説明してくれたんだって。
でも、ムードだって大事でしょ?
思わず尖った口唇に、ヨングが無言でキスしてきて心臓が跳ね上がった。
僅かに開けた口唇はすぐに大きく開かされ、入ってきた舌を押し返すように受け止める。ヨングが手探りでパジャマのボタンをはずそうとしているが、中々はずれないようだった。
そのぎこちなさが、多分本当のヨングで。
最近上手くなった大人のキスは、少し背伸びしているのだろう。
パジャマは結局脱がしにくかったようで、まるで拘束されているみたいに僕の腕に絡みついたままだった。
“ これだとヨングを抱き締められないのに…”
早く脱がしてくれたらいいのに、僕の胸の先を舐めたり噛んだりしているヨングはお構い無しだ。しかもよく見えないからって、布団も被っていない。
照明だけは暗めに落としてあっても、ほとんど丸見えの胸とお腹にヨングの髪がサラサラとくすぐったい。
「あ…あっ、ん…、声…出ちゃうよ…」
「可愛いから。もっと聞かせて?」
「ん…そんなの……ムリ!あぁっ、」
「どう?…どんな感じ?」
噛むように強く歯をあてられ、何故か下半身へと刺激がビリビリと伝わり息が乱れる。
今まで乳首なんて自分で触ってもなんともなかったのに、ヨングの熱く濡れた舌が触れ、暗い照明の中でもわかる程勃ち上がり膨らんでいる。さらに陰茎の先に、じわりと濡れた感触。
“ こ、これは…なんかヤバい感じが… ”
「やっぱり!ミンジェはココ、感じやすいよ。ね?気持ちイイでしょ?」
「へ、変な感じがするだけだって!」
強がってみても、すでに身体が反応してしまっていて、動けばにじみ出た先走りをヨングに擦りつける事になってしまう。
“ 触りたい…でもパジャマの袖が邪魔で!”
そして、ヨングの執拗な『ココ』弄りの結果…。
「あっ、イ…ちゃうっ!…ウソ!やだぁ!」
シーツを握り締めたって、止められない。身体が弓のようにしなり、奔流は出口を求めて迸る。
ヨングが長い腕を伸ばして枕元のティッシュを数枚取り、僕のお腹に広がった生温い液体を拭った。
「ミンジェ、胸だけでイけたね?」
“ 触られてないのに、気持ち悦かった…”
「ヨングゥ、ごめんね?僕だけ…ヨングも気持ち良いとこ探そ?」
「僕はココと繋がって、奥で締めつけられてイきたいです」
放心状態の僕のお尻の間に、指が忍ばされた。
そうだった。最近は達した後、身体が弛緩している隙を狙って後孔を解されるのだ。ティッシュの箱の隣にあったジェルが、いつの間にかヨングの手元にあった。
クチュっと濡れた音と共に、僕の中にヨングの指が挿ってくる。
「……っ、…ふ…ぁ…」
「僕も、って言って下さいよ」
話しながらも、後孔に挿れた指を増やして粘膜を擦ってくる。恥ずかしい水音に膝を閉じたいのに、ヨングの腕に片足が引っ掛かってそれもままならない。
「あっ、あっ、ぼく…も、」
「奥で締めつけて、」
「お、くっ、で…しめつけ…てっ」
「イきたい、」
「あっ、んっ、んっ、イ…きた…あぁっ」
「ミンジェ……」
またイッてしまった。力の抜けた脚を抱え直され、気がつくとヨングが自身をソコにあてている。そのまま腰を進められたら、容易に受け入れてしまいそうだ。
「ん、んっ、ダメっ……グゥ!ダメだよ!」
もう、挿入されてもおかしくない。夢から覚めたように焦る僕を、見下ろすヨング。キラキラしていた瞳が、輝きを失っていった。
「…どうしても…ダメ?僕、もうすぐ成人しますよ?」
大きな目をぎゅっと閉じて、僕から身体を起こすと急いでTシャツと下着を身に付け、部屋を出て行ってしまった。
“ ……え?ヨング?”
突然の放置に、冷えていく素肌。呼吸を調えながらしばらく待っても、ヨングは戻ってこない。だんだん、目頭が熱くなってきた。
「なんでっ!どうしていつもっ…!」
拒んだのは自分なのに、間違っていないと信じているのに、何故こうも上手くいかないのか。
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