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引きこもり134~136日目
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引きこもり134日目
フランソワに頼まれ領都ハラギリンに来ていた。
「お嬢様、王妃様からお茶会のご招待が届きまして」
「え?無理だよ」
あっさり拒否するサーシャの手を取って、ニッコリと笑うと
「王妃様のお茶会だけで良いんですわ、他は無視いたしますわ」
「どうしても行かないとダメなの?」
「はい、今回ばかりはお断りしづらい状況でして」
はぁっとため息をついて諦めたように
「わかったよ、何時だっけ?」
「明後日です」
「え!!仕方ない、急いで準備してお茶会の前に寄るからね」
そう言って転移していくサーシャを見送ると、後ろにいたシルベルトに
「王妃様には悪意は無いと思うのですが、御使者の方には良い空気を感じませんでした。」
「承知しました」
そう言って退室した後、王都へ向かったシルベルトは情報収集に動き出した。
引きこもり136日目
サーシャは王妃のお茶会に参加するために、王城の中庭に大きな亀を4匹引き連れてやってきた。
「王妃様お招きありがとうございます」
「此方こそありがとう、サーシャさんに来てもらえると堅苦しいお茶会も少し気が楽になるわ。
ところで、その可愛いのはなんですの?」
気になっていたのか、チラチラと見ていた亀の事を聞いてきた。
「これは紅茶亀と言って甲羅の蛇口から四種類の紅茶が出るんです。
で、これが」
甲羅の上部を押すと、大量に小亀が宙に舞い、一匹を呼び寄せると近くにあったティーカップを背中の窪みに置く。
「こうやって置いた人の邪魔にならない所を飛んで付いて来てくれるんですよ」
「何それ凄いわね、あと気楽にしたいから何時ものように喋ってね」
王妃はそう言うと、手に持っていたティーカップを甲羅の上に乗せると、
「ホントに便利ね、これ私がお茶会をする時に借りても良いかしら?)
「良いですよ、それと前に頼まれていた家のお風呂グッズです」
綺麗にラッピングされた袋を手渡すと、王妃は飛び上がって喜んだ。
「これよ~サーシャからお話を聞いて欲しかったのよね♪
トータルボディークレンジングだっけ?
あれやってみたかったの」
そう言って紙袋の中から小さなタヌキ型ゴーレムを取り出して目を細めた。
「王妃様此方の方をご紹介いただけますか?」
その後、サーシャは色々な貴族夫人達に引き合わされ、ヘトヘトになりイスに座り込んでいると。
「グリンーウッド様、こちらは殿下からでございます」
メイドが差し出したバラの花束をサーシャが受け取ろうとした時、物陰からシルベルトが現れて手を伸ばし、サーシャが受け取るのを止めると。
「失礼、これはホントに殿下ご本人からでしょうか?」
「え?勿論です」
「ほう、では、この毒針も殿下からなのですな」
そう言うと花束の持ち手に仕込まれていた毒針を取り出しメイドに問い詰める。
「どうしたの?」
王妃がやってきて事情を聞くと、一瞬暗い笑顔になり、指を鳴らすと執事の団体がメイドを取り押さえた。
「私のお茶会で、なんと言う無作法!裏に居る人間を吐かせなさい」
「は」
「ごめんなさいね、犯人にはキッチリと責任を取ってもらうから、今回は納めてもらえるかしら?」
王妃がニッコリと笑うと、サーシャもニッコリ笑って答えた。
「シルベルトさん、よくわかったね」
「はい、フランソワ様が使者殿に違和感を覚えたようで、少し調べました所、怪しげな輩からお金を受け取っておりました。後を付けましたら王城に入っていったので、情報を集めていたのです。」
シルベルトの報告を聞いて王妃はシルベルトに耳打ちすると、シルベルトは他の執事達と奥へと移動していった。
「私なんて暗殺しても仕方ないのに」
サーシャの呟きに王妃はクスリと笑うと
「こんなに可愛いのに、虐めたい人が居るみたいね
私はそんな輩を虐めたいけど・・・ね」
ニッコリ笑う王妃に、若干犯人に同情を覚えつつ
「虐めすぎはダメですよ、被害無かったんだし」
「そうね、一寸にしておくわ。
代わりにサーシャを可愛がるとしましょう」
そう言ってサーシャを連れて夫人達の群れに突入していく。
サーシャの苦難はまだまだ続くようであった。
話題のメインはサーシャの美しい髪と、爪に見事な絵やジュエリーなどがあしらわれていることだった。
サーシャ自体は引きこもる中で暇な時に遊びでやっていた物だったが、あまりに良い出来なのはコピーを作って付け爪にしていたのだった。
王妃に頼み込まれ、付け爪を王妃につけてみたりとバタバタと忙しくしていた。
「これ綺麗ね、綺麗なバラの絵の上に水晶やダイヤをあしらった爪は目立つし、自慢できるわ」
「また作れるし、差し上げますよ」
気楽に答えるサーシャに王妃は目を輝かせて、「ありがとう」と微笑んだ。先ほどの暗殺事件をかき消すほどの楽しそうな声は会場の外にも聞こえていた。
こうして、サーシャにとって苦痛な時間が過ぎ、お茶会は無事終わり、飛ぶように館へと帰っていった。
引きこもり136日目夜
シルベルトからの報告を受けて、フランソワは眉間に皺を寄せて怒りを表していた。
「で?暗殺の依頼者はわかっているのかしら?」
「はい、モミジ殿のゴーレムが突き止めました」
「そう・・・後は暗殺集団の居場所は?」
「確実に追い詰めて、王都のこの位置に」
シルベルトが指し示したのはポツン侯爵邸だった。
「つまり、依頼者と暗殺集団を一箇所に集めていると」
ニヤリと笑うフランソワは、王妃宛に手紙を認め
「ではこれを王妃様に」
「はっ」
王城にて
「そう、彼が黒幕なのね」
はぁっとため息をつき細い指で自分の頬をつつく王妃は、マルシェ王国の至宝と言われるほどの美しさを更に輝かせたような美しい笑みを浮かべ。
「じゃ、私が処理しますねとお伝えいただけて?」
「かしこまりました。
ところでわたくしも参加させていただきたいのですが、如何ですか?」
「問題ないわよ、夜に仕掛けるから、それまでに帰ってらっしゃい」
それを聞くと「失礼致します」とシルベルトは退室した。
その日の夜
「皆さん、この度の討伐は陛下からご許可を頂き、私が出向くことになりました。
私のお茶会を愚弄し、可愛いサーシャを狙った極悪人は・・・
ガタガタと震え、怯え、神に祈り、それでも生きている事を後悔させるほど苛烈に攻める!!
てめぇら行くぞ!」
これが、マルシェ王国の鬼神と呼ばれるミーシャ・ロッケンハイム。あまりの苛烈な用兵で炎の鬼神とも言われていた。
個の武でもセーハランと並び立つ武人であった。
国王と結婚し、そのなりは潜めたと言われるが、実は訓練は未だに辞めておらず、王妃執事隊は歴戦の猛者であった。
王妃達はポツン侯爵邸に執事達がなだれ込むと、察知した暗殺者や手勢が抵抗するが、あまりに実力差が有りすぎた。
「てめぇら殺すなよ!息さえしてりゃサーシャの薬で治せる!」
「「「は!」」」
ドンドン駆逐していく中、シルベルトは筋骨隆々な男と対峙していた。
「くそ、とんだ貧乏くじだぜ!爺さん俺を見逃しな」
「無理ですな、貴方達は我が主に牙を剥かれた」
「そうか、よっ」
男は一気に間合いを詰め上段蹴りを放つが、シルベルトが片手で止めるのを確認するとそのまま飛び上がり顔に向けて膝蹴りをしたが。
「え?」
気がついたら男は地面に転がっていた。
身体が動かず、何をされたかわからないまま意識を狩られた。
「やるじゃない、流石はサーシャの執事ね。私にも何をしたのか解らなかったわ」
そう言ってにこやかに笑う王妃をチラリと見ると
「いやいや、年の功といった技術ですかね」
「まぁいいわ、ポツン侯爵は私の獲物だからね」
「心得ております」
「なら良かった」
そう言うと王妃は自分よりも大きな太刀を担いで屋敷の奥へと進んでいった。
その日捕縛された暗殺者及び私兵は200人に及び、ポツン侯爵は毒を飲んで死にかけていた。
サーシャ提供の解毒薬で一命を取り留めたが、家相のリン・フェイが行方不明になっており、黒幕はリンだとポツンの証言で明らかになり、指名手配となった。
シルベルトから報告を聞いて、狼型のゴーレムに捜索を頼み、フランソワは地獄の果てまで追う事を改めて誓い、これが後に歴史にも出てくる、パチシウ国の崩壊を決定付けた瞬間だった。
フランソワに頼まれ領都ハラギリンに来ていた。
「お嬢様、王妃様からお茶会のご招待が届きまして」
「え?無理だよ」
あっさり拒否するサーシャの手を取って、ニッコリと笑うと
「王妃様のお茶会だけで良いんですわ、他は無視いたしますわ」
「どうしても行かないとダメなの?」
「はい、今回ばかりはお断りしづらい状況でして」
はぁっとため息をついて諦めたように
「わかったよ、何時だっけ?」
「明後日です」
「え!!仕方ない、急いで準備してお茶会の前に寄るからね」
そう言って転移していくサーシャを見送ると、後ろにいたシルベルトに
「王妃様には悪意は無いと思うのですが、御使者の方には良い空気を感じませんでした。」
「承知しました」
そう言って退室した後、王都へ向かったシルベルトは情報収集に動き出した。
引きこもり136日目
サーシャは王妃のお茶会に参加するために、王城の中庭に大きな亀を4匹引き連れてやってきた。
「王妃様お招きありがとうございます」
「此方こそありがとう、サーシャさんに来てもらえると堅苦しいお茶会も少し気が楽になるわ。
ところで、その可愛いのはなんですの?」
気になっていたのか、チラチラと見ていた亀の事を聞いてきた。
「これは紅茶亀と言って甲羅の蛇口から四種類の紅茶が出るんです。
で、これが」
甲羅の上部を押すと、大量に小亀が宙に舞い、一匹を呼び寄せると近くにあったティーカップを背中の窪みに置く。
「こうやって置いた人の邪魔にならない所を飛んで付いて来てくれるんですよ」
「何それ凄いわね、あと気楽にしたいから何時ものように喋ってね」
王妃はそう言うと、手に持っていたティーカップを甲羅の上に乗せると、
「ホントに便利ね、これ私がお茶会をする時に借りても良いかしら?)
「良いですよ、それと前に頼まれていた家のお風呂グッズです」
綺麗にラッピングされた袋を手渡すと、王妃は飛び上がって喜んだ。
「これよ~サーシャからお話を聞いて欲しかったのよね♪
トータルボディークレンジングだっけ?
あれやってみたかったの」
そう言って紙袋の中から小さなタヌキ型ゴーレムを取り出して目を細めた。
「王妃様此方の方をご紹介いただけますか?」
その後、サーシャは色々な貴族夫人達に引き合わされ、ヘトヘトになりイスに座り込んでいると。
「グリンーウッド様、こちらは殿下からでございます」
メイドが差し出したバラの花束をサーシャが受け取ろうとした時、物陰からシルベルトが現れて手を伸ばし、サーシャが受け取るのを止めると。
「失礼、これはホントに殿下ご本人からでしょうか?」
「え?勿論です」
「ほう、では、この毒針も殿下からなのですな」
そう言うと花束の持ち手に仕込まれていた毒針を取り出しメイドに問い詰める。
「どうしたの?」
王妃がやってきて事情を聞くと、一瞬暗い笑顔になり、指を鳴らすと執事の団体がメイドを取り押さえた。
「私のお茶会で、なんと言う無作法!裏に居る人間を吐かせなさい」
「は」
「ごめんなさいね、犯人にはキッチリと責任を取ってもらうから、今回は納めてもらえるかしら?」
王妃がニッコリと笑うと、サーシャもニッコリ笑って答えた。
「シルベルトさん、よくわかったね」
「はい、フランソワ様が使者殿に違和感を覚えたようで、少し調べました所、怪しげな輩からお金を受け取っておりました。後を付けましたら王城に入っていったので、情報を集めていたのです。」
シルベルトの報告を聞いて王妃はシルベルトに耳打ちすると、シルベルトは他の執事達と奥へと移動していった。
「私なんて暗殺しても仕方ないのに」
サーシャの呟きに王妃はクスリと笑うと
「こんなに可愛いのに、虐めたい人が居るみたいね
私はそんな輩を虐めたいけど・・・ね」
ニッコリ笑う王妃に、若干犯人に同情を覚えつつ
「虐めすぎはダメですよ、被害無かったんだし」
「そうね、一寸にしておくわ。
代わりにサーシャを可愛がるとしましょう」
そう言ってサーシャを連れて夫人達の群れに突入していく。
サーシャの苦難はまだまだ続くようであった。
話題のメインはサーシャの美しい髪と、爪に見事な絵やジュエリーなどがあしらわれていることだった。
サーシャ自体は引きこもる中で暇な時に遊びでやっていた物だったが、あまりに良い出来なのはコピーを作って付け爪にしていたのだった。
王妃に頼み込まれ、付け爪を王妃につけてみたりとバタバタと忙しくしていた。
「これ綺麗ね、綺麗なバラの絵の上に水晶やダイヤをあしらった爪は目立つし、自慢できるわ」
「また作れるし、差し上げますよ」
気楽に答えるサーシャに王妃は目を輝かせて、「ありがとう」と微笑んだ。先ほどの暗殺事件をかき消すほどの楽しそうな声は会場の外にも聞こえていた。
こうして、サーシャにとって苦痛な時間が過ぎ、お茶会は無事終わり、飛ぶように館へと帰っていった。
引きこもり136日目夜
シルベルトからの報告を受けて、フランソワは眉間に皺を寄せて怒りを表していた。
「で?暗殺の依頼者はわかっているのかしら?」
「はい、モミジ殿のゴーレムが突き止めました」
「そう・・・後は暗殺集団の居場所は?」
「確実に追い詰めて、王都のこの位置に」
シルベルトが指し示したのはポツン侯爵邸だった。
「つまり、依頼者と暗殺集団を一箇所に集めていると」
ニヤリと笑うフランソワは、王妃宛に手紙を認め
「ではこれを王妃様に」
「はっ」
王城にて
「そう、彼が黒幕なのね」
はぁっとため息をつき細い指で自分の頬をつつく王妃は、マルシェ王国の至宝と言われるほどの美しさを更に輝かせたような美しい笑みを浮かべ。
「じゃ、私が処理しますねとお伝えいただけて?」
「かしこまりました。
ところでわたくしも参加させていただきたいのですが、如何ですか?」
「問題ないわよ、夜に仕掛けるから、それまでに帰ってらっしゃい」
それを聞くと「失礼致します」とシルベルトは退室した。
その日の夜
「皆さん、この度の討伐は陛下からご許可を頂き、私が出向くことになりました。
私のお茶会を愚弄し、可愛いサーシャを狙った極悪人は・・・
ガタガタと震え、怯え、神に祈り、それでも生きている事を後悔させるほど苛烈に攻める!!
てめぇら行くぞ!」
これが、マルシェ王国の鬼神と呼ばれるミーシャ・ロッケンハイム。あまりの苛烈な用兵で炎の鬼神とも言われていた。
個の武でもセーハランと並び立つ武人であった。
国王と結婚し、そのなりは潜めたと言われるが、実は訓練は未だに辞めておらず、王妃執事隊は歴戦の猛者であった。
王妃達はポツン侯爵邸に執事達がなだれ込むと、察知した暗殺者や手勢が抵抗するが、あまりに実力差が有りすぎた。
「てめぇら殺すなよ!息さえしてりゃサーシャの薬で治せる!」
「「「は!」」」
ドンドン駆逐していく中、シルベルトは筋骨隆々な男と対峙していた。
「くそ、とんだ貧乏くじだぜ!爺さん俺を見逃しな」
「無理ですな、貴方達は我が主に牙を剥かれた」
「そうか、よっ」
男は一気に間合いを詰め上段蹴りを放つが、シルベルトが片手で止めるのを確認するとそのまま飛び上がり顔に向けて膝蹴りをしたが。
「え?」
気がついたら男は地面に転がっていた。
身体が動かず、何をされたかわからないまま意識を狩られた。
「やるじゃない、流石はサーシャの執事ね。私にも何をしたのか解らなかったわ」
そう言ってにこやかに笑う王妃をチラリと見ると
「いやいや、年の功といった技術ですかね」
「まぁいいわ、ポツン侯爵は私の獲物だからね」
「心得ております」
「なら良かった」
そう言うと王妃は自分よりも大きな太刀を担いで屋敷の奥へと進んでいった。
その日捕縛された暗殺者及び私兵は200人に及び、ポツン侯爵は毒を飲んで死にかけていた。
サーシャ提供の解毒薬で一命を取り留めたが、家相のリン・フェイが行方不明になっており、黒幕はリンだとポツンの証言で明らかになり、指名手配となった。
シルベルトから報告を聞いて、狼型のゴーレムに捜索を頼み、フランソワは地獄の果てまで追う事を改めて誓い、これが後に歴史にも出てくる、パチシウ国の崩壊を決定付けた瞬間だった。
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