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プロローグ
解き放たれた聖女
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中級八ダンジョンの内の一つ、煉獄の精霊獣の檻の最下層ボスの間の前で、自称勇者のツム・オミカが聖女アルテミスに指を突きつけ、冷たい目線を向けていた。
その世界には初級ダンジョン⇒ダンジョン⇒中級ダンジョン⇒上級ダンジョン⇒最上級ダンジョン
とあり、中級ダンジョンが一流の登竜門と言われていた。
その中でも煉獄の精霊獣の檻は、最下層のボスの凶悪性から攻略できるパーティーが此処近年出ていなかった。
最下層は黒い岩の壁の割れ目から炎の蛇が這う様に燃え盛り、不気味さをかもし出していた。
「聖女アルテミス、貴様を我がパーティーから永久追放とする。さぁパーティー証を破棄しろ」
アルテミスは、そう言ってニヤニヤと笑うツムを改めて観察してみたが、金髪碧眼、見た目はそこそこ整った顔、身長は160ジャストと身長以外はそこそこ良い男では有るのだが、なんせおつむがカラッポなのだ。
今まで再三苦言を呈していたのだが、0をどれだけかけても結局0だったようだ。
「解りました、ではパーティー証とパーティーのアイテム装備です」
そう言って自分が着ている絹のドレス以外を外して地面に置き、スタスタとボス部屋に入っていこうとする。
ニヤニヤと様子を見ていたメンバーもツムも唖然と見送る。
ボス部屋に入ると炎を纏った巨大なミノタウロス、いやイーフリートが同じく巨大な盾と剣を構えアルテミスを敵と認めたようだ。
アルテミスがボス部屋に更に踏み入ると、最下層の階段が封鎖される音が遠くで聞こえてきた。
中級以上の最下層はボス部屋へと続く長い廊下とボス部屋だけであり、他のパーティーが戦闘を始めると閉じ込める冒険者ホイホイの性質を持っているのであった。
イーフリートがその巨体に見合わぬ速度でアルテミスに接近するが、それ以上の速度でアルテミスが接近し、イーフリトの牛頭の眉間を思い切り殴りつけた。
辺りに”ゴウン”と硬質な音が響き渡り、イーフリートはたたらを踏んで後方に下がり、怒りにその目を赤く染めていた。
「ブモウ」
「あは!結局牛なわけですか?」
アルテミスは更に速度を上げて、音と共にイーフリートの前に姿を現し、無数の拳を叩きつけていく。
「ツム、あれほど言ったのにもう少し頭を働かせろ!!」
イーフリートが必死に拳と自分の間に割り込ませた黒曜石の盾が砕け
「他のYESマン共も確り意見を言えや!!!!」
更に、黒曜石の剣が砕け、自慢の角が4本全て砕け散り、膝をつくイーフリート。
「さて・・・イーフリートさん、月は出ていますか?」
「ぶもう」
突然のアルテミスの神々しいまでの美しい笑みと共に送られた問いかけに、思わず首を縦に振ったイーフリートに更に笑みを深めたアルテミス。
「そうですか」
アルテミスがそういった刹那、3メートルを超えるイーフリートを超える巨大な魔方陣がアルテミスの前に姿を現した。
「お休み・・・ムーンキャノン」
そう呟いた瞬間、辺りは目も開けれないほどの光に包まれ、イーフリートは消滅した。
パーティーに居る時の大人しい感じと真逆の行動に驚き固まっていたツム達だったが
「ご、ご苦労だったな、特別にパーティーに入れてやる。それとさっさ・・・」
アルテミスに両手を広げて近づいてきたツムの目の前に先ほどの光の魔方陣があり、ツムが固まり動かなくなった。
「イーフリートを倒したのは私。貴方達は関係ない」
呆然とするツムをよそに、アルテミスはイーフリートの居た後に現れた巨大な宝箱の中身を確認し、
真紅のドレスの上に付ける鎧と炎を象った杖、ルビーを中心に嵌め込まれたミズリル製のティアラ、そして巨大な炎の魔石を手に入れた。
それを時空魔法で収納すると、帰還の魔法陣に向かって歩いていった。
「ま、待て、俺達も連れて帰れ!
攻略した者とそのパーティー以外はそれを使えないのは知っているだろう?」
白銀の長い髪を大きく広げ振り向くと、最高の笑みを浮かべて
「知っていますよ。私、永久追放されたので、2週間後の復活を待って頑張ってくださいね」
そう言うと青白い光を残して魔法陣ごと消えてしまった。
「うそだろう・・・俺達食料なんて3日分しか・・・」
そう、ツム達は食事はアルテミス個人が買った物をたかり、自分達はカツカツ3日分の干し肉しか持っていなかった。
ダンジョンの構造上、最下層の出入り口はボスが復活するまでは封印される。つまりツム達はボスが復活するまで来た道を戻ることもできないのだった。
ある老人の告白
ワシは長い間村の狩人として獣を狩ったり、モンスターを討伐、追い払ったりしていた。
しかし、最近入った若い狩人が失敗して、モンスターの大群を村に連れ戻ってしまい、村長は年をとり動きが鈍くなったワシを生贄として、モンスターの群れの前に突き出しおった。
若い者の方が村には必要だが、何とも寂しい思いをしながら村と逆の方向へとモンスターを引きつれ逃げていった。
ワシは持っていた矢を撃ちつくし、腰につっていた鉈を振るい、足を止めて一匹でも多く道連れにしようと昔からある洞窟の入り口で打ち合いを始めた。
狭い洞窟の入り口は囲まれることを防ぐ意味もあり、一対一なら傷を負いながらも確実にその数を減らすことに成功した。
それが油断だったのだろう。逃げたオーガが木をへし折り、ワシのほうに突っ込んできた。
慌てて鉈を盾にするが、ワシは丸太に吹き飛ばされ、体が動かなくなってしまった。
ぼーっとする意識の中、とても美しい女性が光を纏い姿を見せた。
ワシは神々の住まう地を守るエインヘヤルを選定する戦女神が現れたのだと思った。
こんな老いぼれをお誘いくださるとは酔狂な、そう思った時、鈴のような美しい声が聞こえた。
「ご老人、月は出ていますか?」
「ゴフゴフ、ワシの目の前に美しい月が出ております」
思わず答えた時に口の中が鉄の味がした。
「そうですか・・・ハイキュア」
戦乙女がワシに回復魔法を使ってくれ、体が楽になる。
ワシはその直後の光景を忘れることは生涯無いだろう。
それほどの光景であった。
洞窟内に進入したモンスターの頭上にそれぞれ魔法陣が浮かび、その直後、光の柱が降り注ぎモンスターを消滅させると、ゆっくり外へ歩いていく。
ワシも慌てて戦乙女を追いかけて外に出ると、まだ百数十いたモンスターが光に飲まれ消滅していく所だった。
「なぁ!」
「私はこれで」
立ち去ろうとする戦乙女にワシは声をかけ、地面に両手をつき最礼をする。
「お待ちくだされ、ワシはマチェット。
お助けいただき感謝が絶えませぬ。
この先何処かに行かれるのであれば、この老いぼれもお連れ下さい」
「最礼、ありがとうございます。
私はアルテミス。
冒険者の町オルフェに向かう所です。
喜んでエスコートお受けしましょう。」
そう言ってワシに手を差し伸べるアルテミス様。
こうしてワシの第二の人生が始まった。
その世界には初級ダンジョン⇒ダンジョン⇒中級ダンジョン⇒上級ダンジョン⇒最上級ダンジョン
とあり、中級ダンジョンが一流の登竜門と言われていた。
その中でも煉獄の精霊獣の檻は、最下層のボスの凶悪性から攻略できるパーティーが此処近年出ていなかった。
最下層は黒い岩の壁の割れ目から炎の蛇が這う様に燃え盛り、不気味さをかもし出していた。
「聖女アルテミス、貴様を我がパーティーから永久追放とする。さぁパーティー証を破棄しろ」
アルテミスは、そう言ってニヤニヤと笑うツムを改めて観察してみたが、金髪碧眼、見た目はそこそこ整った顔、身長は160ジャストと身長以外はそこそこ良い男では有るのだが、なんせおつむがカラッポなのだ。
今まで再三苦言を呈していたのだが、0をどれだけかけても結局0だったようだ。
「解りました、ではパーティー証とパーティーのアイテム装備です」
そう言って自分が着ている絹のドレス以外を外して地面に置き、スタスタとボス部屋に入っていこうとする。
ニヤニヤと様子を見ていたメンバーもツムも唖然と見送る。
ボス部屋に入ると炎を纏った巨大なミノタウロス、いやイーフリートが同じく巨大な盾と剣を構えアルテミスを敵と認めたようだ。
アルテミスがボス部屋に更に踏み入ると、最下層の階段が封鎖される音が遠くで聞こえてきた。
中級以上の最下層はボス部屋へと続く長い廊下とボス部屋だけであり、他のパーティーが戦闘を始めると閉じ込める冒険者ホイホイの性質を持っているのであった。
イーフリートがその巨体に見合わぬ速度でアルテミスに接近するが、それ以上の速度でアルテミスが接近し、イーフリトの牛頭の眉間を思い切り殴りつけた。
辺りに”ゴウン”と硬質な音が響き渡り、イーフリートはたたらを踏んで後方に下がり、怒りにその目を赤く染めていた。
「ブモウ」
「あは!結局牛なわけですか?」
アルテミスは更に速度を上げて、音と共にイーフリートの前に姿を現し、無数の拳を叩きつけていく。
「ツム、あれほど言ったのにもう少し頭を働かせろ!!」
イーフリートが必死に拳と自分の間に割り込ませた黒曜石の盾が砕け
「他のYESマン共も確り意見を言えや!!!!」
更に、黒曜石の剣が砕け、自慢の角が4本全て砕け散り、膝をつくイーフリート。
「さて・・・イーフリートさん、月は出ていますか?」
「ぶもう」
突然のアルテミスの神々しいまでの美しい笑みと共に送られた問いかけに、思わず首を縦に振ったイーフリートに更に笑みを深めたアルテミス。
「そうですか」
アルテミスがそういった刹那、3メートルを超えるイーフリートを超える巨大な魔方陣がアルテミスの前に姿を現した。
「お休み・・・ムーンキャノン」
そう呟いた瞬間、辺りは目も開けれないほどの光に包まれ、イーフリートは消滅した。
パーティーに居る時の大人しい感じと真逆の行動に驚き固まっていたツム達だったが
「ご、ご苦労だったな、特別にパーティーに入れてやる。それとさっさ・・・」
アルテミスに両手を広げて近づいてきたツムの目の前に先ほどの光の魔方陣があり、ツムが固まり動かなくなった。
「イーフリートを倒したのは私。貴方達は関係ない」
呆然とするツムをよそに、アルテミスはイーフリートの居た後に現れた巨大な宝箱の中身を確認し、
真紅のドレスの上に付ける鎧と炎を象った杖、ルビーを中心に嵌め込まれたミズリル製のティアラ、そして巨大な炎の魔石を手に入れた。
それを時空魔法で収納すると、帰還の魔法陣に向かって歩いていった。
「ま、待て、俺達も連れて帰れ!
攻略した者とそのパーティー以外はそれを使えないのは知っているだろう?」
白銀の長い髪を大きく広げ振り向くと、最高の笑みを浮かべて
「知っていますよ。私、永久追放されたので、2週間後の復活を待って頑張ってくださいね」
そう言うと青白い光を残して魔法陣ごと消えてしまった。
「うそだろう・・・俺達食料なんて3日分しか・・・」
そう、ツム達は食事はアルテミス個人が買った物をたかり、自分達はカツカツ3日分の干し肉しか持っていなかった。
ダンジョンの構造上、最下層の出入り口はボスが復活するまでは封印される。つまりツム達はボスが復活するまで来た道を戻ることもできないのだった。
ある老人の告白
ワシは長い間村の狩人として獣を狩ったり、モンスターを討伐、追い払ったりしていた。
しかし、最近入った若い狩人が失敗して、モンスターの大群を村に連れ戻ってしまい、村長は年をとり動きが鈍くなったワシを生贄として、モンスターの群れの前に突き出しおった。
若い者の方が村には必要だが、何とも寂しい思いをしながら村と逆の方向へとモンスターを引きつれ逃げていった。
ワシは持っていた矢を撃ちつくし、腰につっていた鉈を振るい、足を止めて一匹でも多く道連れにしようと昔からある洞窟の入り口で打ち合いを始めた。
狭い洞窟の入り口は囲まれることを防ぐ意味もあり、一対一なら傷を負いながらも確実にその数を減らすことに成功した。
それが油断だったのだろう。逃げたオーガが木をへし折り、ワシのほうに突っ込んできた。
慌てて鉈を盾にするが、ワシは丸太に吹き飛ばされ、体が動かなくなってしまった。
ぼーっとする意識の中、とても美しい女性が光を纏い姿を見せた。
ワシは神々の住まう地を守るエインヘヤルを選定する戦女神が現れたのだと思った。
こんな老いぼれをお誘いくださるとは酔狂な、そう思った時、鈴のような美しい声が聞こえた。
「ご老人、月は出ていますか?」
「ゴフゴフ、ワシの目の前に美しい月が出ております」
思わず答えた時に口の中が鉄の味がした。
「そうですか・・・ハイキュア」
戦乙女がワシに回復魔法を使ってくれ、体が楽になる。
ワシはその直後の光景を忘れることは生涯無いだろう。
それほどの光景であった。
洞窟内に進入したモンスターの頭上にそれぞれ魔法陣が浮かび、その直後、光の柱が降り注ぎモンスターを消滅させると、ゆっくり外へ歩いていく。
ワシも慌てて戦乙女を追いかけて外に出ると、まだ百数十いたモンスターが光に飲まれ消滅していく所だった。
「なぁ!」
「私はこれで」
立ち去ろうとする戦乙女にワシは声をかけ、地面に両手をつき最礼をする。
「お待ちくだされ、ワシはマチェット。
お助けいただき感謝が絶えませぬ。
この先何処かに行かれるのであれば、この老いぼれもお連れ下さい」
「最礼、ありがとうございます。
私はアルテミス。
冒険者の町オルフェに向かう所です。
喜んでエスコートお受けしましょう。」
そう言ってワシに手を差し伸べるアルテミス様。
こうしてワシの第二の人生が始まった。
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