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エルフの国
暗躍?の康人
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世界樹が芽吹いて数日後の深夜、フードを目深にかぶった男がこっそりと世界樹の根元にやって来ていた。
「これが世界樹ね・・・」
男は杖の先につけた首を外すと、恐ろしい勢いで首が呪いの言葉を吐き出し始めた。
その言葉は世界樹の根に少しずつ染み込み、世界樹の根を紫に染めていく。
近くにあった岩に腰を降ろし、ニヤニヤと黄色く変色した歯を見せながら笑うと、根の部分においた首を杖で突きながら
「おい、もっと呪いの言葉を吐けるだろう?早くしろ」
康人に言われると呪いの言葉を更に吐き出し、目からは血の涙を流すセアキワ王の首。
だが、その途端首が光に包まれ消滅していく
”ああ・・・心地よい、余が間違っていた・・・”
そう言い残して完全に消えてしまった。
「何がおきた?どういう事?」
康人は立ち上がり、首があった所を見るが、何も残っていない。
呪われたはずの世界樹の根も元に戻っており、明らかに焦りが見えた。
”残念でしたね・・・大地と自然の神たる私がそんなちんけな呪いにかかるとでも思いましたか?”
「バカな!芽吹いたばかりの世界樹は神格を得るのに時間がかかるはず」
杖を地面に叩きつけ叫ぶ康人を、冷笑を浮かべ見下ろす世界樹が生み出した幻影の緑髪のエルフは、地面から根を伸ばし康人を捕縛する。
「ぐ、動けない・・・邪霊術を極めた僕が・・・」
”邪霊術か、また懐かしいものを・・・だが魂でないと私の束縛からは逃げれないよ”
世界樹エルフが自慢げに胸を張る。
「なぁんだ、そんな事で逃げれるんだ。
無い胸をはって自慢してるが・・・僕はこれで」
邪笑して一礼すると康人の体が崩れて消えた。
”腐肉ゴーレムですか・・・まさかここまで素直に引っかかってくれるなんて少し楽しいですね。
結ちゃんの気持ちが解る気が”
そう言いながら、エルフの自分の胸を少し大きくする世界樹。
”無いわけじゃや無く、美乳なんだよ”
崩れた腐肉にそう言うと、土ごと完全焼却してその灰を聖水で満たした聖銀の壷に入れ同じ聖銀製のフタで硬く封をしそれを地中深くのマグマの底に封じたのだった。
”ふふふふ、後悔しなさい♪”
魂だけになった康人は世界樹から少しでも離れるべく高速で深い森を飛んでいた。
「世界樹を世界呪に変えれないとなると、次の一手は如何したら良いのか・・・
まぁ新しい身体を作って考えよう・・・」
隠れ家に向かって真っ直ぐ飛んでいたが、突如速度が落ちる。
「ぐぁ・・・魔力が・・・」
突然の魔力枯渇に身体を震わせ、自分の両手を見つめる康人。
その両手は徐々に薄くなったり濃くなったりと点滅を始める。
「す、ステータス」
慌ててステータスの状態異常をチェックすると
状態異常:世界樹の悪戯(MPドレイン)悪戯なので解呪、浄化、など状態異常回復不能
「クソが!魂の状態でMPがなくなると自然消滅と解っていてあんな・・・一時避難で何かを乗っ取らないと」
康人が必死に獲物を探すと、見たことの無いゴリラ型のモンスターを発見する。
ゴリラは倒れた木の幹に頭を乗せ地面に寝転がっていた。
油断しきっているゴリラは乗っ取りやすいと判断して直ぐに実行に移した。
ゴリラは弱っていたのか、あっと言う間に乗っ取りが成功し、康人の魂から魔力が漏れる量と回復量が同じになるのを感じていた。
「うほ、ふほほほほ(ふ~、一先ずはこれでよしと」
奴M・ホーラレコング(意地 康人)LV18
世界樹の悪戯(MPドレイン・スキル魔法封じ)
モホウコングの手下、なぜだか喜んで使えている。
魔物の中では最下級の一つ。
他の種族と違って進化もしないし最高レベル18までしかない
永遠の18歳やったね♪
康人が鑑定を使って知ろうとするが、鑑定が発動しなかったのでステータスを開くと上記の説明が出てきた。
「うほ!うひひひひ、ほほほほほらほ(な!さっさと出るか、出れない)」
驚いて肉体から出ようとするが、出る事が出来ずに愕然とする康人の背後からたくましいゴリラが近づいてきて荒い息で肩を抱くと、そのままお姫様抱っこをして先ほどの倒れた木の幹に寝かせると覆いかぶさってきた。
「うほほ、うほ!うほほほほほほほほぉぉぉぉ」
必死に何かを訴える康人だが、もう何を言っているのか解らないのでそっと場面転換をしたいと思う。
”あ、二つ目の悪戯が発動してる、ふふふ、まだまだ悪戯は仕込んでるからね♪”
世界樹は楽しそうに笑うと、結に頼まれた米を生産していた。
”これは新たな種だね♪、私はこれが好きだなぁ”
―――――――――――――――――――――――――――
たぬまるです^^
何時もお読みいただきありがとうございます
今回の康人編はもう少し続きます。
康人は無事戻れるのでしょうか
「これが世界樹ね・・・」
男は杖の先につけた首を外すと、恐ろしい勢いで首が呪いの言葉を吐き出し始めた。
その言葉は世界樹の根に少しずつ染み込み、世界樹の根を紫に染めていく。
近くにあった岩に腰を降ろし、ニヤニヤと黄色く変色した歯を見せながら笑うと、根の部分においた首を杖で突きながら
「おい、もっと呪いの言葉を吐けるだろう?早くしろ」
康人に言われると呪いの言葉を更に吐き出し、目からは血の涙を流すセアキワ王の首。
だが、その途端首が光に包まれ消滅していく
”ああ・・・心地よい、余が間違っていた・・・”
そう言い残して完全に消えてしまった。
「何がおきた?どういう事?」
康人は立ち上がり、首があった所を見るが、何も残っていない。
呪われたはずの世界樹の根も元に戻っており、明らかに焦りが見えた。
”残念でしたね・・・大地と自然の神たる私がそんなちんけな呪いにかかるとでも思いましたか?”
「バカな!芽吹いたばかりの世界樹は神格を得るのに時間がかかるはず」
杖を地面に叩きつけ叫ぶ康人を、冷笑を浮かべ見下ろす世界樹が生み出した幻影の緑髪のエルフは、地面から根を伸ばし康人を捕縛する。
「ぐ、動けない・・・邪霊術を極めた僕が・・・」
”邪霊術か、また懐かしいものを・・・だが魂でないと私の束縛からは逃げれないよ”
世界樹エルフが自慢げに胸を張る。
「なぁんだ、そんな事で逃げれるんだ。
無い胸をはって自慢してるが・・・僕はこれで」
邪笑して一礼すると康人の体が崩れて消えた。
”腐肉ゴーレムですか・・・まさかここまで素直に引っかかってくれるなんて少し楽しいですね。
結ちゃんの気持ちが解る気が”
そう言いながら、エルフの自分の胸を少し大きくする世界樹。
”無いわけじゃや無く、美乳なんだよ”
崩れた腐肉にそう言うと、土ごと完全焼却してその灰を聖水で満たした聖銀の壷に入れ同じ聖銀製のフタで硬く封をしそれを地中深くのマグマの底に封じたのだった。
”ふふふふ、後悔しなさい♪”
魂だけになった康人は世界樹から少しでも離れるべく高速で深い森を飛んでいた。
「世界樹を世界呪に変えれないとなると、次の一手は如何したら良いのか・・・
まぁ新しい身体を作って考えよう・・・」
隠れ家に向かって真っ直ぐ飛んでいたが、突如速度が落ちる。
「ぐぁ・・・魔力が・・・」
突然の魔力枯渇に身体を震わせ、自分の両手を見つめる康人。
その両手は徐々に薄くなったり濃くなったりと点滅を始める。
「す、ステータス」
慌ててステータスの状態異常をチェックすると
状態異常:世界樹の悪戯(MPドレイン)悪戯なので解呪、浄化、など状態異常回復不能
「クソが!魂の状態でMPがなくなると自然消滅と解っていてあんな・・・一時避難で何かを乗っ取らないと」
康人が必死に獲物を探すと、見たことの無いゴリラ型のモンスターを発見する。
ゴリラは倒れた木の幹に頭を乗せ地面に寝転がっていた。
油断しきっているゴリラは乗っ取りやすいと判断して直ぐに実行に移した。
ゴリラは弱っていたのか、あっと言う間に乗っ取りが成功し、康人の魂から魔力が漏れる量と回復量が同じになるのを感じていた。
「うほ、ふほほほほ(ふ~、一先ずはこれでよしと」
奴M・ホーラレコング(意地 康人)LV18
世界樹の悪戯(MPドレイン・スキル魔法封じ)
モホウコングの手下、なぜだか喜んで使えている。
魔物の中では最下級の一つ。
他の種族と違って進化もしないし最高レベル18までしかない
永遠の18歳やったね♪
康人が鑑定を使って知ろうとするが、鑑定が発動しなかったのでステータスを開くと上記の説明が出てきた。
「うほ!うひひひひ、ほほほほほらほ(な!さっさと出るか、出れない)」
驚いて肉体から出ようとするが、出る事が出来ずに愕然とする康人の背後からたくましいゴリラが近づいてきて荒い息で肩を抱くと、そのままお姫様抱っこをして先ほどの倒れた木の幹に寝かせると覆いかぶさってきた。
「うほほ、うほ!うほほほほほほほほぉぉぉぉ」
必死に何かを訴える康人だが、もう何を言っているのか解らないのでそっと場面転換をしたいと思う。
”あ、二つ目の悪戯が発動してる、ふふふ、まだまだ悪戯は仕込んでるからね♪”
世界樹は楽しそうに笑うと、結に頼まれた米を生産していた。
”これは新たな種だね♪、私はこれが好きだなぁ”
―――――――――――――――――――――――――――
たぬまるです^^
何時もお読みいただきありがとうございます
今回の康人編はもう少し続きます。
康人は無事戻れるのでしょうか
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