22 / 26
帝国編
外伝 ピーちゃんと神
しおりを挟む
時は遡り、結達がセアキワ国と激しい戦いを繰り広げていた時。
異次元自宅でピーちゃんは人化の練習を一人行なっていた。
「ふ~むつかしいなぁ」
修行を始めてかなり経つが未だに人になれずに居た。
リビングに置かれたピーちゃん用のピンクの丸い座布団に横になり眠りに付いた。
「やぁ、頑張ってるね」
ピーちゃんの目の前に、いきなり金髪の青い目の少年が立っていた。
「あなただれ?」
器用に顔の部分だけ傾けて問いかけるピーちゃんに少年は
「神だよ♪頑張ってるピーちゃんにアドバイスにやってきました☆」
「そう~なんだ♪」
二人は飛び跳ねて喜びを表す。なぜ神まで?
「君のスキルで一番要らない排泄物作成を変えてもいいかな?」
基本的にスライムは偽者の排泄物を作り、動物や弱いモンスターが追跡を始めた所を襲う習性がある。
今までの習性を捨てることになる。
「う~ん・・・いいよ♪」
少し考えてピーちゃんはOKを出した。
「O~K、O~K やっぱりアイドルはトイレに行かないものだもんね♪」
「え?いや、はやくますたーにあいたいから」
ピーちゃんのそんな声を無視して、白い光をピーちゃんに押し付けると、ピーちゃんがピンク色の光を放つ。
「これで君も人化出来るよ♪」
”ピーちゃんはスキル:排泄物作成を失い、スキル:スキン作成を覚えました”
「さぁスキルを使ってみて♪」
「すきんさくせい」
ぴかっとピーちゃんが光を放ち人の形になっていく。
光が収まると、桜色の髪に赤い瞳の12~3歳の少女が立っていた。
「お~♪予想より・・・イイね♥、これ着てね」
「は~い」
神が出した服をごそごそと着始めるピーちゃん。それをカメラを構えて見守る神・・・
神が用意したのは白と赤袴のオーソドックスな巫女服だった。
マジックテープでとても着やすいタイプだったが、ピーちゃんには難易度が高かったようで、身体に帯などを巻きつけて倒れて動けなくなってしまった。
神は鼻血を出しながら、渋々ピーちゃんに着方などの知識を入れていった。
無論、服のセンスなどは全く入れていないが。
「ふぉふ~おススメを聞いてよかったよ♪」
ピーちゃんの巫女姿を確りと記録して、夢の世界から元の世界に戻すと、神はイソイソと自室に帰って行った。
一方ピーちゃん
ピーちゃんが目を覚ますと最初に、人間の白い手が見えた。
「わ~い、人間になれた♪」
巫女服の裾をめくり足を確認したりして少し悩むと、胸を大きくした。
ピーちゃんのなかで、りゅーちゃんの胸を見ていた結を思い出して、もっと見て欲しい思いがそうさせた。
「よし♪」
そう言って鏡を見ようと振り返ると、夢であった神が色んな意味でたっていた。
「え、あ・・・あははは、これ、着替え、僕、帰る」
挙動不審な神は光の粒子を残して消え、その後には○長書店の紙袋が落ちていて、そこから色とりどりの服が出ていた。(何処で買ってんねん)
「変なの~」
こうしてピーちゃんは人化出来、怪しげな衣装を度々神から送られ、リクエストされるのだった。
現在
その話を聞いたりゅーちゃんはイライラと爪をかむと。
「あのやろう~神になってもセンスの無さと、節操のなさは変わらねぇか」
「え?りゅーちゃん知ってるの?」
ピーちゃんに優しい目を向け、頭をなでつつ
「ああ、知ってる。間違いなくあいつのセンスは最悪だ・・・」
そうかな?と言いながら着ているすくーるみずぎを見回していた。
「安心しろ、今度出てきたら俺が全力でO・HA・NA・SIをしてやるからな」
こうして、りゅーちゃんの必ずやる事が増えたのだった。
異次元自宅でピーちゃんは人化の練習を一人行なっていた。
「ふ~むつかしいなぁ」
修行を始めてかなり経つが未だに人になれずに居た。
リビングに置かれたピーちゃん用のピンクの丸い座布団に横になり眠りに付いた。
「やぁ、頑張ってるね」
ピーちゃんの目の前に、いきなり金髪の青い目の少年が立っていた。
「あなただれ?」
器用に顔の部分だけ傾けて問いかけるピーちゃんに少年は
「神だよ♪頑張ってるピーちゃんにアドバイスにやってきました☆」
「そう~なんだ♪」
二人は飛び跳ねて喜びを表す。なぜ神まで?
「君のスキルで一番要らない排泄物作成を変えてもいいかな?」
基本的にスライムは偽者の排泄物を作り、動物や弱いモンスターが追跡を始めた所を襲う習性がある。
今までの習性を捨てることになる。
「う~ん・・・いいよ♪」
少し考えてピーちゃんはOKを出した。
「O~K、O~K やっぱりアイドルはトイレに行かないものだもんね♪」
「え?いや、はやくますたーにあいたいから」
ピーちゃんのそんな声を無視して、白い光をピーちゃんに押し付けると、ピーちゃんがピンク色の光を放つ。
「これで君も人化出来るよ♪」
”ピーちゃんはスキル:排泄物作成を失い、スキル:スキン作成を覚えました”
「さぁスキルを使ってみて♪」
「すきんさくせい」
ぴかっとピーちゃんが光を放ち人の形になっていく。
光が収まると、桜色の髪に赤い瞳の12~3歳の少女が立っていた。
「お~♪予想より・・・イイね♥、これ着てね」
「は~い」
神が出した服をごそごそと着始めるピーちゃん。それをカメラを構えて見守る神・・・
神が用意したのは白と赤袴のオーソドックスな巫女服だった。
マジックテープでとても着やすいタイプだったが、ピーちゃんには難易度が高かったようで、身体に帯などを巻きつけて倒れて動けなくなってしまった。
神は鼻血を出しながら、渋々ピーちゃんに着方などの知識を入れていった。
無論、服のセンスなどは全く入れていないが。
「ふぉふ~おススメを聞いてよかったよ♪」
ピーちゃんの巫女姿を確りと記録して、夢の世界から元の世界に戻すと、神はイソイソと自室に帰って行った。
一方ピーちゃん
ピーちゃんが目を覚ますと最初に、人間の白い手が見えた。
「わ~い、人間になれた♪」
巫女服の裾をめくり足を確認したりして少し悩むと、胸を大きくした。
ピーちゃんのなかで、りゅーちゃんの胸を見ていた結を思い出して、もっと見て欲しい思いがそうさせた。
「よし♪」
そう言って鏡を見ようと振り返ると、夢であった神が色んな意味でたっていた。
「え、あ・・・あははは、これ、着替え、僕、帰る」
挙動不審な神は光の粒子を残して消え、その後には○長書店の紙袋が落ちていて、そこから色とりどりの服が出ていた。(何処で買ってんねん)
「変なの~」
こうしてピーちゃんは人化出来、怪しげな衣装を度々神から送られ、リクエストされるのだった。
現在
その話を聞いたりゅーちゃんはイライラと爪をかむと。
「あのやろう~神になってもセンスの無さと、節操のなさは変わらねぇか」
「え?りゅーちゃん知ってるの?」
ピーちゃんに優しい目を向け、頭をなでつつ
「ああ、知ってる。間違いなくあいつのセンスは最悪だ・・・」
そうかな?と言いながら着ているすくーるみずぎを見回していた。
「安心しろ、今度出てきたら俺が全力でO・HA・NA・SIをしてやるからな」
こうして、りゅーちゃんの必ずやる事が増えたのだった。
0
お気に入りに追加
1,389
あなたにおすすめの小説

強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは

無才印の大聖女 〜聖印が歪だからと無能判定されたけど、実は規格外の実力者〜
Josse.T
ファンタジー
子爵令嬢のイナビル=ラピアクタは聖印判定の儀式にて、回復魔法が全く使えるようにならない「無才印」持ちと判定されてしまう。
しかし実はその「無才印」こそ、伝説の大聖女の生まれ変わりの証であった。
彼女は普通(前世基準)に聖女の力を振るっている内に周囲の度肝を抜いていき、果てはこの世界の常識までも覆し——

契約結婚のはずが、気づけば王族すら跪いていました
言諮 アイ
ファンタジー
――名ばかりの妻のはずだった。
貧乏貴族の娘であるリリアは、家の借金を返すため、冷酷と名高い辺境伯アレクシスと契約結婚を結ぶことに。
「ただの形式だけの結婚だ。お互い干渉せず、適当にやってくれ」
それが彼の第一声だった。愛の欠片もない契約。そう、リリアはただの「飾り」のはずだった。
だが、彼女には誰もが知らぬ “ある力” があった。
それは、神代より伝わる失われた魔法【王威の審判】。
それは“本来、王にのみ宿る力”であり、王族すら彼女の前に跪く絶対的な力――。
気づけばリリアは貴族社会を塗り替え、辺境伯すら翻弄し、王すら頭を垂れる存在へ。
「これは……一体どういうことだ?」
「さあ? ただの契約結婚のはずでしたけど?」
いつしか契約は意味を失い、冷酷な辺境伯は彼女を「真の妻」として求め始める。
――これは、一人の少女が世界を変え、気づけばすべてを手に入れていた物語。

悪役令嬢ですか?……フフフ♪わたくし、そんなモノではございませんわ(笑)
ラララキヲ
ファンタジー
学園の卒業パーティーで王太子は男爵令嬢と側近たちを引き連れて自分の婚約者を睨みつける。
「悪役令嬢 ルカリファス・ゴルデゥーサ。
私は貴様との婚約破棄をここに宣言する!」
「……フフフ」
王太子たちが愛するヒロインに対峙するのは悪役令嬢に決まっている!
しかし、相手は本当に『悪役』令嬢なんですか……?
ルカリファスは楽しそうに笑う。
◇テンプレ婚約破棄モノ。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げてます。

いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。

あなたがそう望んだから
まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」
思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。
確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。
喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。
○○○○○○○○○○
誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?

側妃に追放された王太子
基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」
正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。
そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。
王の代理が側妃など異例の出来事だ。
「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」
王太子は息を吐いた。
「それが国のためなら」
貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。
無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる