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帝国編
プロローグ 暗雲
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結達がフツウ国に着いて、先ず目に飛び込んできたのは無数の瓦礫の山だった。
「ここがフツウ国の首都ラクヨウです」
飛行工兵の隊長マユが説明してくれているが、瓦礫の山なのでほぼ意味が無い。
早速、飛行工兵に瓦礫の撤去を指示して、結自身も瓦礫の撤去を始めた。
ラクヨウの役人に聞いたところ、首都の住人達は官庁や周辺施設の生き残っている所に避難していいるとの事だった。
その後、結達が先ず瓦礫の中から住人を発見して非難場所に連れて行ったりすることから始めていた。
「ふ~中々終らないな~、怪我人の回復に瓦礫の撤去・・・」
そんな時にふと
「あ、ピーちゃん」
結は慌てて異次元自宅に飛び込むと、すっかり大きくなったピーちゃんが家事をして待っていた。
「ますたー、今やっと人化に成功しました~」
この二年、必死に人化の練習をしていたが、成功していなかった。
人化したピーちゃんはピンク色の髪のナース姿をしていた。
「あのね、外で地震が起きて人が傷ついているの、治すの手伝って」
「わ~い、久しぶりのお出かけ♪」
戦闘力の無いピーちゃんはほぼ異次元自宅に住んでおり、お出かけも3ヶ月ぶりだった。
喜んで結について行くと、早速怪我人の治療にかかって行った。
ピーちゃんの背中を見てよかったとホッと胸をなでおろすと、りゅーちゃんが拳に魔法を込めて闘ったと聞いたのを思い出して、思いついたことをやって見ようと「実験だしね♪」小さく呟いた。
「みんな、ちょっとやってみたい事があるから、ちょっと手を止めてね」
皆が手を止めたのを確認すると、魔力を込めて歌を歌い始めた。
「♪~♪~♪」
念動力の魔力を込めた歌を受けて、瓦礫が宙に浮き、中に取り残された人々も無事発見でき、飛行工兵は空を飛んで次々に住人を回収、結は瓦礫を空き地になった場所へ降ろしていった。
拳とかに魔法を付与出来るのなら歌に付与できないかと、職業を歌姫に変えて、歌に魔法を付与してみたのだった。
物を浮かせるのは楽に出来たが、動かすには少し練習が必要そうだった。
今は浮かせるだけで良いので、浮かせつつ問題が無い場所で動かす練習を始めた。
「は~疲れた~」
結は歌いすぎて声がそこまで出なくなっていた。
石材に腰を掛けてボーっとしていた結の喉が急に暖かくなって楽になっていった。
振り向くとそこには穏やかな笑みを浮かべたピーちゃんがいた。
「マスターさっきのあれ良いね♪私もあれやりたい~」
そう言って結の歌の真似をして歌い出す。
「ありゃ、もう少し声に確りと魔力を込めて波紋をイメージしたら良いよ」
だんだん上達していくが、結の様に超広範囲に広げることが出来ず、魔力が尽きてスライムに戻り、眠りに落ちた。
「あらら、疲れたんだね~」
そう言って土魔法で作った家に休憩がてらピーちゃんを連れて戻って行った。
この歌に魔力を込める方法は結の研究心をくすぐるのに十分だった。
「♪~♪~♪」
眠るピーちゃんに結は魔力を与えるつもりで歌を歌っていた。
部屋に魔力が満ちてピーちゃんは気持ち良さそうな寝息を立て始めた。
次の日
結は地盤を安定させるための土魔法を込めた歌を歌うと、歌を拒否するような場所か幾つか有った。
そこを掘り返してみると、数個の黒い石が発見できた。
それは鑑定によると、邪神の呪い石と出ていた。
”邪神の呪い石
怨念を纏った血に1年漬け込み、そこから半年ほど呪いを吐く首の言霊を与え続けた物
埋めた場所を侵食して災害を起こす。
人に埋め込むと邪神の一部に変異することも”
「凄・・・じゃあ今回の地震は人為的って事かな?」
結はりゅーちゃんに呪い石と説明を書いた物を飛行工兵の一人に持たせた。
「これを取り除いてたから、もう大丈夫かな?」
肩をグルグル回して土魔法で作った基礎に瓦礫の中で使える柱を分けて次々と建てて行き、あっと言う間に骨組みた出来て、残すは壁と屋根だけになった。
飛行工兵が人海戦術で壁と屋根を付けて行く。
ピーちゃんは避難した住人達と話をしたりして、カウンセリングなどをして行った。
「がぁぁぁぁ」
突如数人の住人が身体を青黒く肥大化させて暴れ始めた。
工兵達も住民を守るべく立ちふさがるが、攻撃力が上がった住民と拮抗してしまう。
「これは呪い・・・解呪しないと」
慌てて歌に解呪を込めて歌を歌い始めるが。
それに抵抗するように黒いオーラがあふれ出し、ピーちゃんの歌声のピンクのオーラとぶつかり合う。
「ぐぅ、き、キツイ・・・でもまだまだ!」
ピーちゃんは歌に込める魔力を更に多くするが、均衡を崩すことが出来ない。
膝をつき動けなくなりかけたその時、ピーちゃんの耳に結の歌声が届いた。
「ますたー」
結の金色のオーラとピーちゃんのピンクのオーラが黒いオーラを飲み込んで、変化した住民を二人の歌のオーラが包み込み住民が元に戻っていく。
「はぁはぁ、ますたーこわかったよ~」
「ははは、よしよし。
でも、なんでこんな事が起きたんだろう?」
結の不安は青空に吸い込まれていったのだった。
「ここがフツウ国の首都ラクヨウです」
飛行工兵の隊長マユが説明してくれているが、瓦礫の山なのでほぼ意味が無い。
早速、飛行工兵に瓦礫の撤去を指示して、結自身も瓦礫の撤去を始めた。
ラクヨウの役人に聞いたところ、首都の住人達は官庁や周辺施設の生き残っている所に避難していいるとの事だった。
その後、結達が先ず瓦礫の中から住人を発見して非難場所に連れて行ったりすることから始めていた。
「ふ~中々終らないな~、怪我人の回復に瓦礫の撤去・・・」
そんな時にふと
「あ、ピーちゃん」
結は慌てて異次元自宅に飛び込むと、すっかり大きくなったピーちゃんが家事をして待っていた。
「ますたー、今やっと人化に成功しました~」
この二年、必死に人化の練習をしていたが、成功していなかった。
人化したピーちゃんはピンク色の髪のナース姿をしていた。
「あのね、外で地震が起きて人が傷ついているの、治すの手伝って」
「わ~い、久しぶりのお出かけ♪」
戦闘力の無いピーちゃんはほぼ異次元自宅に住んでおり、お出かけも3ヶ月ぶりだった。
喜んで結について行くと、早速怪我人の治療にかかって行った。
ピーちゃんの背中を見てよかったとホッと胸をなでおろすと、りゅーちゃんが拳に魔法を込めて闘ったと聞いたのを思い出して、思いついたことをやって見ようと「実験だしね♪」小さく呟いた。
「みんな、ちょっとやってみたい事があるから、ちょっと手を止めてね」
皆が手を止めたのを確認すると、魔力を込めて歌を歌い始めた。
「♪~♪~♪」
念動力の魔力を込めた歌を受けて、瓦礫が宙に浮き、中に取り残された人々も無事発見でき、飛行工兵は空を飛んで次々に住人を回収、結は瓦礫を空き地になった場所へ降ろしていった。
拳とかに魔法を付与出来るのなら歌に付与できないかと、職業を歌姫に変えて、歌に魔法を付与してみたのだった。
物を浮かせるのは楽に出来たが、動かすには少し練習が必要そうだった。
今は浮かせるだけで良いので、浮かせつつ問題が無い場所で動かす練習を始めた。
「は~疲れた~」
結は歌いすぎて声がそこまで出なくなっていた。
石材に腰を掛けてボーっとしていた結の喉が急に暖かくなって楽になっていった。
振り向くとそこには穏やかな笑みを浮かべたピーちゃんがいた。
「マスターさっきのあれ良いね♪私もあれやりたい~」
そう言って結の歌の真似をして歌い出す。
「ありゃ、もう少し声に確りと魔力を込めて波紋をイメージしたら良いよ」
だんだん上達していくが、結の様に超広範囲に広げることが出来ず、魔力が尽きてスライムに戻り、眠りに落ちた。
「あらら、疲れたんだね~」
そう言って土魔法で作った家に休憩がてらピーちゃんを連れて戻って行った。
この歌に魔力を込める方法は結の研究心をくすぐるのに十分だった。
「♪~♪~♪」
眠るピーちゃんに結は魔力を与えるつもりで歌を歌っていた。
部屋に魔力が満ちてピーちゃんは気持ち良さそうな寝息を立て始めた。
次の日
結は地盤を安定させるための土魔法を込めた歌を歌うと、歌を拒否するような場所か幾つか有った。
そこを掘り返してみると、数個の黒い石が発見できた。
それは鑑定によると、邪神の呪い石と出ていた。
”邪神の呪い石
怨念を纏った血に1年漬け込み、そこから半年ほど呪いを吐く首の言霊を与え続けた物
埋めた場所を侵食して災害を起こす。
人に埋め込むと邪神の一部に変異することも”
「凄・・・じゃあ今回の地震は人為的って事かな?」
結はりゅーちゃんに呪い石と説明を書いた物を飛行工兵の一人に持たせた。
「これを取り除いてたから、もう大丈夫かな?」
肩をグルグル回して土魔法で作った基礎に瓦礫の中で使える柱を分けて次々と建てて行き、あっと言う間に骨組みた出来て、残すは壁と屋根だけになった。
飛行工兵が人海戦術で壁と屋根を付けて行く。
ピーちゃんは避難した住人達と話をしたりして、カウンセリングなどをして行った。
「がぁぁぁぁ」
突如数人の住人が身体を青黒く肥大化させて暴れ始めた。
工兵達も住民を守るべく立ちふさがるが、攻撃力が上がった住民と拮抗してしまう。
「これは呪い・・・解呪しないと」
慌てて歌に解呪を込めて歌を歌い始めるが。
それに抵抗するように黒いオーラがあふれ出し、ピーちゃんの歌声のピンクのオーラとぶつかり合う。
「ぐぅ、き、キツイ・・・でもまだまだ!」
ピーちゃんは歌に込める魔力を更に多くするが、均衡を崩すことが出来ない。
膝をつき動けなくなりかけたその時、ピーちゃんの耳に結の歌声が届いた。
「ますたー」
結の金色のオーラとピーちゃんのピンクのオーラが黒いオーラを飲み込んで、変化した住民を二人の歌のオーラが包み込み住民が元に戻っていく。
「はぁはぁ、ますたーこわかったよ~」
「ははは、よしよし。
でも、なんでこんな事が起きたんだろう?」
結の不安は青空に吸い込まれていったのだった。
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