12 / 26
龍人の国
セアキワ進行
しおりを挟む
結達の下にダニエル元伯爵の一子ローザが助けを求めて龍谷関に駆け込んできた。
ローザは元は上質な乗馬服であったのであろうが、所々割け、美しい肌も傷だらけになっていた。
そして守備兵に連れられ、結達の前に連れてこられた時には痩せこけた頬に涙が流れていた。
「わ、ワタクシはダニエル=ミューゼンの一子、ローザ=ミューゼンと申します」
ボロボロで痩せこけていても貴族の娘、確りとした礼を取り玉座の結と隣に立つりゅーちゃんに頭を下げる。
「遠路ご苦労様、シンドイだろうから少し座って」
結にそう言われ豪華なイスに腰を降ろすと、震える声でセアキワ国の実情を語った。
話が進むに連れてりゅーちゃんから恐ろしいほどの殺気がもれ、結は恐ろしい顔をして奥歯を食いしばっていた。
「レン、ローザさんにお風呂の後食事を。ギム、制空隊2000の出陣準備をして」
結の言葉に二人の副官が頷くと、ローザを連れて退出して行った。
「一先ずローザの元領地の奪還に動こう、丁度此方に接した面が旧ミューゼン領の様だ」
地図を広げ、地域を赤い線で囲い説明していく。
「今の軍だとここまでを防衛するのが精一杯かな?」
結の疑問にりゅーちゃんが赤い線の端と端に駒を置き
「この駒の間を赤い線に沿って、結と俺の土魔法で龍谷関のような城壁を素早く築く事が出来たら防衛は出来るだろう。
それに食料も今の所、ここまでが限界だな」
りゅーちゃんの真剣な目に結は
「そうだね、これでも十分家の食料に大打撃だよね。
そう言えばりゅーちゃんは雨を降らせる魔法とか無いの?」
結の言葉にハッとしたように頷くと。
「有る。それに結に魔法をサポートしてもらえたら食糧問題も解決するぞ」
りゅーちゃんは何か思いついたようにニコリと笑うと、
「俺が兵士を引きいて王国兵を討伐してくる。その間、結は土魔法で城壁を頼む」
「は~い」
そう言って二人は旧ミューゼン領に旅立って行った。
ミューゼン領にりゅーちゃん達が到着した時、その凄惨さに兵達は嘔吐し、またある者は腰を抜かした。
「許せん・・・支配者は民を守り、国を健やかに次世代に手渡すためにいるのだ!!なのに!このような仕打ち・・・このような悪逆!俺は・・・俺はこのような外道が一番嫌いだ!!
てめぇら!生き残りを急いで集めろ!この状況の原因を突き止めろ!!
俺はこの民を埋葬する」
怒りに涙を流し、杭に刺された幼子の身体を引き抜くと回復魔法で傷を癒し、土魔法で穴を掘って埋葬していく。
無数の杭に刺された民を降ろしていくりゅーちゃんの姿に兵士達は涙し、街中の生き残りを探すため町の中に駆け出して行った。
「すまない・・・すまない・・・俺が、俺がこの時代に蘇りながら救えなかった・・・だが安心して眠るがいい。この俺と結がお前達の敵を取ってやる・・・」
一方その頃、雪は
城で穏やかな午後を過ごしていた。
「王子・・・そろそろかなぁ」
自分好みの美少年をイスとテーブルにして、王子の結果報告を待っていた。
玉座の間に剣を携えたサクが現れ、父王の眉間に剣先を突きつけた。
王は玉座に張り付いたようになり恐怖で声が出なくなっていた。
「父上、この干ばつは貴方の政策に対する神の答えだと思いませんか?」
「ああ、な、なにを・・・」
サク王子はニヤリと笑うと、そのまま剣を父王の心臓に突き立てた。
ウュシイレカ・フォン・セアキワの最後はあまりにもあっけなく、自分が最も愛した息子に殺されてしまった。
「ああ、これで雪を王妃に出来る・・・さぁ明るい幕開けだ」
サクはこの日セアキワ国国王に就任し、王妃を勇者、雪と大々的に発表。民達が餓える中、3日3晩盛大なパーティーを開き、更に増税をし、雪のために白亜の宮殿を立て、次々に贅沢をして行った。
旧ミューゼン領と分断されても意に介していなかったが、旧ミューゼン領が豊かだと知ると、すぐさま騎士団を派遣した。
そんな単純な行動を読めない結とりゅーちゃんでは無く、仕掛けられた罠にサク率いる騎士団ははまって行った。
「何?城門が開いていて誰も居ないだと?なら進み制圧だ!」
そう言って突入し騎士団が全員入ると、前後の門が締まり火が放たれた。
騎士達は必死に扉を開こうとするが扉が開く気配は無く、騎士の上に騎士が乗り上に逃げようとする者が現れた。
サク王は息を殺し、最初の一人が壁の上に手を掛け上ったのを確認すると一気に壁の上に駆け上がり、最初に上がった騎士を蹴り落とし、さっさと逃げてしまった。
「この俺よりも先に逃げるとは不忠義な奴だ、焼かれるがいい」
その行動を最後まで見届けたりゅーちゃんが魔法で火を消し、空から閉じ込められた騎士を見下ろした。
騎士達は火が消えたことでホッと息を吐き、何が起きたのか辺りを見回していた。
「愚かなるセアキワ国騎士よ。俺は結(むすび)国丞相、りゅーである。
降伏するのなら食事と寝床を用意しよう、歯向かうのなら骨の髄まで燃やしてくれる」
騎士達は上空にいるりゅーちゃんの圧力にへたり込む。
「私は近衛兵団団長、ミサバタイと言う。
降伏させて欲しい、頼める義理ではないが我が国民を頼む。救ってやって欲しい」
そう言って頭を下げるその姿を見て、他の騎士たちも頭を下げていく。
「ふん。そこまで腐ってはいなかったようだな、良かろう。
後から来る兵士に話を聞け」
こうしてセアキワ国の士気が劇的に下がり、軍としての纏まりが無くなっていくのであった。
旧ミューゼン領はかつて無い賑わいに満ちていた。
りゅーちゃんと結の木と光の混合魔法ですくすくと作物は育ち、水魔法で大地は確りと潤っていた。
りゅーちゃんから騎士団の捕縛の結末を旧ミューゼン伯爵領で間借りしている伯爵屋敷で聞いていた。
「そっか・・・少しずつ進行していくしかないね~」
りゅーちゃんが机の上に地図を広げ幾つかの色で進行ルートを書き入れた。
「ここまではそうだが、ここ、ザイビス領が元セアキワの穀倉地帯だったらしい。
ここを手に入れて開発できればかなりの食料を生産できるだろう。
ザイビスまでの辛抱だ」
こうして、結達のセアキワ進行が始まったのだった。
ローザは元は上質な乗馬服であったのであろうが、所々割け、美しい肌も傷だらけになっていた。
そして守備兵に連れられ、結達の前に連れてこられた時には痩せこけた頬に涙が流れていた。
「わ、ワタクシはダニエル=ミューゼンの一子、ローザ=ミューゼンと申します」
ボロボロで痩せこけていても貴族の娘、確りとした礼を取り玉座の結と隣に立つりゅーちゃんに頭を下げる。
「遠路ご苦労様、シンドイだろうから少し座って」
結にそう言われ豪華なイスに腰を降ろすと、震える声でセアキワ国の実情を語った。
話が進むに連れてりゅーちゃんから恐ろしいほどの殺気がもれ、結は恐ろしい顔をして奥歯を食いしばっていた。
「レン、ローザさんにお風呂の後食事を。ギム、制空隊2000の出陣準備をして」
結の言葉に二人の副官が頷くと、ローザを連れて退出して行った。
「一先ずローザの元領地の奪還に動こう、丁度此方に接した面が旧ミューゼン領の様だ」
地図を広げ、地域を赤い線で囲い説明していく。
「今の軍だとここまでを防衛するのが精一杯かな?」
結の疑問にりゅーちゃんが赤い線の端と端に駒を置き
「この駒の間を赤い線に沿って、結と俺の土魔法で龍谷関のような城壁を素早く築く事が出来たら防衛は出来るだろう。
それに食料も今の所、ここまでが限界だな」
りゅーちゃんの真剣な目に結は
「そうだね、これでも十分家の食料に大打撃だよね。
そう言えばりゅーちゃんは雨を降らせる魔法とか無いの?」
結の言葉にハッとしたように頷くと。
「有る。それに結に魔法をサポートしてもらえたら食糧問題も解決するぞ」
りゅーちゃんは何か思いついたようにニコリと笑うと、
「俺が兵士を引きいて王国兵を討伐してくる。その間、結は土魔法で城壁を頼む」
「は~い」
そう言って二人は旧ミューゼン領に旅立って行った。
ミューゼン領にりゅーちゃん達が到着した時、その凄惨さに兵達は嘔吐し、またある者は腰を抜かした。
「許せん・・・支配者は民を守り、国を健やかに次世代に手渡すためにいるのだ!!なのに!このような仕打ち・・・このような悪逆!俺は・・・俺はこのような外道が一番嫌いだ!!
てめぇら!生き残りを急いで集めろ!この状況の原因を突き止めろ!!
俺はこの民を埋葬する」
怒りに涙を流し、杭に刺された幼子の身体を引き抜くと回復魔法で傷を癒し、土魔法で穴を掘って埋葬していく。
無数の杭に刺された民を降ろしていくりゅーちゃんの姿に兵士達は涙し、街中の生き残りを探すため町の中に駆け出して行った。
「すまない・・・すまない・・・俺が、俺がこの時代に蘇りながら救えなかった・・・だが安心して眠るがいい。この俺と結がお前達の敵を取ってやる・・・」
一方その頃、雪は
城で穏やかな午後を過ごしていた。
「王子・・・そろそろかなぁ」
自分好みの美少年をイスとテーブルにして、王子の結果報告を待っていた。
玉座の間に剣を携えたサクが現れ、父王の眉間に剣先を突きつけた。
王は玉座に張り付いたようになり恐怖で声が出なくなっていた。
「父上、この干ばつは貴方の政策に対する神の答えだと思いませんか?」
「ああ、な、なにを・・・」
サク王子はニヤリと笑うと、そのまま剣を父王の心臓に突き立てた。
ウュシイレカ・フォン・セアキワの最後はあまりにもあっけなく、自分が最も愛した息子に殺されてしまった。
「ああ、これで雪を王妃に出来る・・・さぁ明るい幕開けだ」
サクはこの日セアキワ国国王に就任し、王妃を勇者、雪と大々的に発表。民達が餓える中、3日3晩盛大なパーティーを開き、更に増税をし、雪のために白亜の宮殿を立て、次々に贅沢をして行った。
旧ミューゼン領と分断されても意に介していなかったが、旧ミューゼン領が豊かだと知ると、すぐさま騎士団を派遣した。
そんな単純な行動を読めない結とりゅーちゃんでは無く、仕掛けられた罠にサク率いる騎士団ははまって行った。
「何?城門が開いていて誰も居ないだと?なら進み制圧だ!」
そう言って突入し騎士団が全員入ると、前後の門が締まり火が放たれた。
騎士達は必死に扉を開こうとするが扉が開く気配は無く、騎士の上に騎士が乗り上に逃げようとする者が現れた。
サク王は息を殺し、最初の一人が壁の上に手を掛け上ったのを確認すると一気に壁の上に駆け上がり、最初に上がった騎士を蹴り落とし、さっさと逃げてしまった。
「この俺よりも先に逃げるとは不忠義な奴だ、焼かれるがいい」
その行動を最後まで見届けたりゅーちゃんが魔法で火を消し、空から閉じ込められた騎士を見下ろした。
騎士達は火が消えたことでホッと息を吐き、何が起きたのか辺りを見回していた。
「愚かなるセアキワ国騎士よ。俺は結(むすび)国丞相、りゅーである。
降伏するのなら食事と寝床を用意しよう、歯向かうのなら骨の髄まで燃やしてくれる」
騎士達は上空にいるりゅーちゃんの圧力にへたり込む。
「私は近衛兵団団長、ミサバタイと言う。
降伏させて欲しい、頼める義理ではないが我が国民を頼む。救ってやって欲しい」
そう言って頭を下げるその姿を見て、他の騎士たちも頭を下げていく。
「ふん。そこまで腐ってはいなかったようだな、良かろう。
後から来る兵士に話を聞け」
こうしてセアキワ国の士気が劇的に下がり、軍としての纏まりが無くなっていくのであった。
旧ミューゼン領はかつて無い賑わいに満ちていた。
りゅーちゃんと結の木と光の混合魔法ですくすくと作物は育ち、水魔法で大地は確りと潤っていた。
りゅーちゃんから騎士団の捕縛の結末を旧ミューゼン伯爵領で間借りしている伯爵屋敷で聞いていた。
「そっか・・・少しずつ進行していくしかないね~」
りゅーちゃんが机の上に地図を広げ幾つかの色で進行ルートを書き入れた。
「ここまではそうだが、ここ、ザイビス領が元セアキワの穀倉地帯だったらしい。
ここを手に入れて開発できればかなりの食料を生産できるだろう。
ザイビスまでの辛抱だ」
こうして、結達のセアキワ進行が始まったのだった。
0
お気に入りに追加
1,389
あなたにおすすめの小説

強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは

無才印の大聖女 〜聖印が歪だからと無能判定されたけど、実は規格外の実力者〜
Josse.T
ファンタジー
子爵令嬢のイナビル=ラピアクタは聖印判定の儀式にて、回復魔法が全く使えるようにならない「無才印」持ちと判定されてしまう。
しかし実はその「無才印」こそ、伝説の大聖女の生まれ変わりの証であった。
彼女は普通(前世基準)に聖女の力を振るっている内に周囲の度肝を抜いていき、果てはこの世界の常識までも覆し——

おばあちゃん(28)は自由ですヨ
美緒
ファンタジー
異世界召喚されちゃったあたし、梅木里子(28)。
その場には王子らしき人も居たけれど、その他大勢と共にもう一人の召喚者ばかりに話し掛け、あたしの事は無視。
どうしろっていうのよ……とか考えていたら、あたしに気付いた王子らしき人は、あたしの事を鼻で笑い。
「おまけのババアは引っ込んでろ」
そんな暴言と共に足蹴にされ、あたしは切れた。
その途端、響く悲鳴。
突然、年寄りになった王子らしき人。
そして気付く。
あれ、あたし……おばあちゃんになってない!?
ちょっと待ってよ! あたし、28歳だよ!?
魔法というものがあり、魔力が最も充実している年齢で老化が一時的に止まるという、謎な法則のある世界。
召喚の魔法陣に、『最も力――魔力――が充実している年齢の姿』で召喚されるという呪が込められていた事から、おばあちゃんな姿で召喚されてしまった。
普通の人間は、年を取ると力が弱くなるのに、里子は逆。年を重ねれば重ねるほど力が強大になっていくチートだった――けど、本人は知らず。
自分を召喚した国が酷かったものだからとっとと出て行き(迷惑料をしっかり頂く)
元の姿に戻る為、元の世界に帰る為。
外見・おばあちゃんな性格のよろしくない最強主人公が自由気ままに旅をする。
※気分で書いているので、1話1話の長短がバラバラです。
※基本的に主人公、性格よくないです。言葉遣いも余りよろしくないです。(これ重要)
※いつか恋愛もさせたいけど、主人公が「え? 熟女萌え? というか、ババ專!?」とか考えちゃうので進まない様な気もします。
※こちらは、小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。

契約結婚のはずが、気づけば王族すら跪いていました
言諮 アイ
ファンタジー
――名ばかりの妻のはずだった。
貧乏貴族の娘であるリリアは、家の借金を返すため、冷酷と名高い辺境伯アレクシスと契約結婚を結ぶことに。
「ただの形式だけの結婚だ。お互い干渉せず、適当にやってくれ」
それが彼の第一声だった。愛の欠片もない契約。そう、リリアはただの「飾り」のはずだった。
だが、彼女には誰もが知らぬ “ある力” があった。
それは、神代より伝わる失われた魔法【王威の審判】。
それは“本来、王にのみ宿る力”であり、王族すら彼女の前に跪く絶対的な力――。
気づけばリリアは貴族社会を塗り替え、辺境伯すら翻弄し、王すら頭を垂れる存在へ。
「これは……一体どういうことだ?」
「さあ? ただの契約結婚のはずでしたけど?」
いつしか契約は意味を失い、冷酷な辺境伯は彼女を「真の妻」として求め始める。
――これは、一人の少女が世界を変え、気づけばすべてを手に入れていた物語。

あなたがそう望んだから
まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」
思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。
確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。
喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。
○○○○○○○○○○
誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?

いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。

側妃に追放された王太子
基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」
正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。
そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。
王の代理が側妃など異例の出来事だ。
「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」
王太子は息を吐いた。
「それが国のためなら」
貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。
無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。
神様がチートをくれたんだが、いやこれは流石にチートすぎんだろ...
自称猫好き
ファンタジー
幼い頃に両親を無くし、ショックで引きこもっていた俺、井上亮太は高校生になり覚悟をきめやり直そう!!そう思った矢先足元に魔法陣が「えっ、、、なにこれ」
意識がなくなり目覚めたら神様が土下座していた「すまんのぉー、少々不具合が起きてのぉ、其方を召喚させてしもたわい」
「大丈夫ですから頭を上げて下さい」 「じゃがのぅ、其方大事な両親も本当は私のせいで死んでしもうてのぉー、本当にすまない事をした。ゆるしてはくれぬだろうがぁ」「そんなのすぎた事です。それに今更どうにもなりませんし、頭を上げて下さい」
「なんて良い子なんじゃ。其方の両親の件も合わせて何か欲しいものとかは、あるかい?」欲しいものとかねぇ~。「いえ大丈夫ですよ。これを期に今からやり直そうと思います。頑張ります!」そして召喚されたらチートのなかのチートな能力が「いや、これはおかしいだろぉよ...」
初めて書きます!作者です。自分は、語学が苦手でところどころ変になってたりするかもしれないですけどそのときは教えてくれたら嬉しいです!アドバイスもどんどん下さい。気分しだいの更新ですが優しく見守ってください。これから頑張ります!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる