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29.★僕が怖くなった?
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「可愛い。本当はずっとこうしたかった……。ジゼルが僕のものになってくれるなんて、信じられないよ」
「ひ、あ……、あんっ」
そう思っていたのなら、強引に求めて欲しかったのに。
不満は甘やかな声となって蕩けていく。与え続けられる快楽を受け止めきれない。
喘ぐジゼルをうっとり眺めるリュートの手が、するりと腰を辿る。
くすぐったいような刺激にすら背中が沿って、快感から逃れるよう無意識にシーツをきつく握りしめた。
指で舌で、刺激を与えられる度に細い腰が艶めかしく跳ねる。
再び太ももをするりと撫でた指が、つんとショーツを突いて、初めての刺激に体内からとろりとした液体が溢れる感触がした。
「ひう、や、あ……。なに、これ……。変なの……」
「変じゃないよ。こんなに反応してくれるの嬉しいな。本当に可愛い……。たまらないよ」
閨での情事はもちろん知識として頭にあるけれど、誰にも触れられたことのない場所だ。
羞恥に全身を染めるジゼルを楽しそうに眺めたまま、リュートは布地の上からゆっくりと指を沿わせる。
「あっ、やん、あ、あ、やだ……ぁ」
ぐにぐに埋め込まれる指は快楽と羞恥と、少しの恐怖を感じさせる。
もどかしい快感に体がくねって、ツンと上向く乳嘴をリュートは悪戯に緩く噛みつく。
そうすると余計に息は切れて、視界はぼんやりと鮮明さを失っていく。
もっと体の奥に触れてほしいなんて、はしたないことだろうか。
もどかしさでいやいやと首を振ると、宥めるようなキスが降ってくる。
「やっぱりやめたい? 僕が怖くなった?」
「ちが……、あんっ」
尋ねながらもリュートの指は止まらない。
蜜口を上下に擦る中指。それに加えて花芯を軽く押さえられた。
びりっと電気のような強い快感が駆けて、赤い瞳はより一層潤いを増していく。
緩く摘んでは優しく擦る指に大袈裟なほど体は跳ねて、喘ぐ声が止まらなかった。
「違うならよかった。可愛いなぁ、綺麗な下着がぐちゃぐちゃになってる。ジゼルはどこも愛らしいね」
「やあ、そこ、だめ……っ」
ふるふる首を振ってもリュートは手を緩めてくれない。
くっと沈められる指は布に阻まれて、その奥がきゅうっと物欲しげに収縮した。
すると、妖艶に目を細めながらショーツの紐を解いたリュートの指がくぷりと浅く沈む。
異物感に眉を顰めたのは少しの間だった。
くちゅくちゅ卑猥な音を立てながらゆっくりと確実に侵入していく。
そろりと中で指が動くたび、じわじわと快感が増していった。
甘い声をあげ、素直に身を任せるジゼルの目に映るのは右の青い瞳だけで、長い前髪はもう片方の瞳を隠したままだ。
あれほど強く拒絶する理由が今も気になっている。
彼の何もかもを知りたいだなんて、傲慢なことなのだろうか。
つい伸ばした手は絡めとられて、人差し指をじっとり舐めたリュートはそのまま口に含んで緩く噛みつく。
その間もずっと彼は瞳を逸らさない。
真っ直ぐ向けられる春情に耐え切れなくなったのはジゼルのほうだった。
視線を背けた途端、探るような動きをしていた指がある一点を掠め、ジゼルはびくんと大きく体を震わせる。
「ああ、ここかな。気持ちいいね、ジゼル。それとも、もっと奥がいい?」
「あっ! や、やんっ」
びくびく反応する箇所を軽く押さえられるだけで目の前がチカチカと白く瞬くようだ。
細い指を解放したリュートは、くねる腰を片腕で強く抱きとめる。
「や、あ、だめ、それ、だめ……」
押し寄せるような強い快楽が怖い。
じたばた暴れる体は更に引き寄せられて、縋るようにリュートの首に腕を回した。
喘ぎながら繰り返す呼吸は早く短くなって、強烈な快感に頭が眩む。
密着しているおかげで彼の表情は見えない。
だけど耳をくすぐる熱い吐息が愛おしいと思った。
慣れない刺激に身を任せられるのは、それを与えるのがリュートだから。
「リュート……っ」
名前を呼ぶたびにくちびるが合わさって、重なる体温が安心を与えてくれる。
もっと執拗に求めて、離れられなくなってほしい。
部屋に響く水音が一際増した頃、リュートは親指で再び花芯を押し込んだ。
「ひああっ! それ、だめ……、だからぁ」
中を擦る指と同時に与えられる刺激は強く、開かれた瞳からポロポロ涙がこぼれ落ちる。
逃げたいほどの快楽に細い腰が跳ねた。
「ひ、あ……、あんっ」
そう思っていたのなら、強引に求めて欲しかったのに。
不満は甘やかな声となって蕩けていく。与え続けられる快楽を受け止めきれない。
喘ぐジゼルをうっとり眺めるリュートの手が、するりと腰を辿る。
くすぐったいような刺激にすら背中が沿って、快感から逃れるよう無意識にシーツをきつく握りしめた。
指で舌で、刺激を与えられる度に細い腰が艶めかしく跳ねる。
再び太ももをするりと撫でた指が、つんとショーツを突いて、初めての刺激に体内からとろりとした液体が溢れる感触がした。
「ひう、や、あ……。なに、これ……。変なの……」
「変じゃないよ。こんなに反応してくれるの嬉しいな。本当に可愛い……。たまらないよ」
閨での情事はもちろん知識として頭にあるけれど、誰にも触れられたことのない場所だ。
羞恥に全身を染めるジゼルを楽しそうに眺めたまま、リュートは布地の上からゆっくりと指を沿わせる。
「あっ、やん、あ、あ、やだ……ぁ」
ぐにぐに埋め込まれる指は快楽と羞恥と、少しの恐怖を感じさせる。
もどかしい快感に体がくねって、ツンと上向く乳嘴をリュートは悪戯に緩く噛みつく。
そうすると余計に息は切れて、視界はぼんやりと鮮明さを失っていく。
もっと体の奥に触れてほしいなんて、はしたないことだろうか。
もどかしさでいやいやと首を振ると、宥めるようなキスが降ってくる。
「やっぱりやめたい? 僕が怖くなった?」
「ちが……、あんっ」
尋ねながらもリュートの指は止まらない。
蜜口を上下に擦る中指。それに加えて花芯を軽く押さえられた。
びりっと電気のような強い快感が駆けて、赤い瞳はより一層潤いを増していく。
緩く摘んでは優しく擦る指に大袈裟なほど体は跳ねて、喘ぐ声が止まらなかった。
「違うならよかった。可愛いなぁ、綺麗な下着がぐちゃぐちゃになってる。ジゼルはどこも愛らしいね」
「やあ、そこ、だめ……っ」
ふるふる首を振ってもリュートは手を緩めてくれない。
くっと沈められる指は布に阻まれて、その奥がきゅうっと物欲しげに収縮した。
すると、妖艶に目を細めながらショーツの紐を解いたリュートの指がくぷりと浅く沈む。
異物感に眉を顰めたのは少しの間だった。
くちゅくちゅ卑猥な音を立てながらゆっくりと確実に侵入していく。
そろりと中で指が動くたび、じわじわと快感が増していった。
甘い声をあげ、素直に身を任せるジゼルの目に映るのは右の青い瞳だけで、長い前髪はもう片方の瞳を隠したままだ。
あれほど強く拒絶する理由が今も気になっている。
彼の何もかもを知りたいだなんて、傲慢なことなのだろうか。
つい伸ばした手は絡めとられて、人差し指をじっとり舐めたリュートはそのまま口に含んで緩く噛みつく。
その間もずっと彼は瞳を逸らさない。
真っ直ぐ向けられる春情に耐え切れなくなったのはジゼルのほうだった。
視線を背けた途端、探るような動きをしていた指がある一点を掠め、ジゼルはびくんと大きく体を震わせる。
「ああ、ここかな。気持ちいいね、ジゼル。それとも、もっと奥がいい?」
「あっ! や、やんっ」
びくびく反応する箇所を軽く押さえられるだけで目の前がチカチカと白く瞬くようだ。
細い指を解放したリュートは、くねる腰を片腕で強く抱きとめる。
「や、あ、だめ、それ、だめ……」
押し寄せるような強い快楽が怖い。
じたばた暴れる体は更に引き寄せられて、縋るようにリュートの首に腕を回した。
喘ぎながら繰り返す呼吸は早く短くなって、強烈な快感に頭が眩む。
密着しているおかげで彼の表情は見えない。
だけど耳をくすぐる熱い吐息が愛おしいと思った。
慣れない刺激に身を任せられるのは、それを与えるのがリュートだから。
「リュート……っ」
名前を呼ぶたびにくちびるが合わさって、重なる体温が安心を与えてくれる。
もっと執拗に求めて、離れられなくなってほしい。
部屋に響く水音が一際増した頃、リュートは親指で再び花芯を押し込んだ。
「ひああっ! それ、だめ……、だからぁ」
中を擦る指と同時に与えられる刺激は強く、開かれた瞳からポロポロ涙がこぼれ落ちる。
逃げたいほどの快楽に細い腰が跳ねた。
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