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9.★ずっとこうしてたい
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「んう……っ♡ あ、あ、あっ♡ それ、だめぇっ♡ 」
「これ? 奥がいいんだ? なんかめっちゃエロいんだけど……」
「ん、いいの♡ やぁっ、あぁんっ♡ 」
最奥をトンと押されるたび、びくんと腰が跳ねる。
体の奥深くまで秋斗が侵食している実感がたまらなく嬉しい。このままずっと離れないでくっついていられたらいいのに。閉じ込めて誰にも見せたくないし、他の女になんか二度と触らせたくない。
揺さぶられるまま喘ぎながらも本気でそんなことを思ってしまった。
心に連動して体も秋斗を離そうとしない。強く締め付けるたび、余裕なく弾む息が更に乱れるのが嬉しかった。
今、秋斗が抱いているのは紛れもなく小春であって、これからもそれは変えさせない。
「あ、あっ♡ だいすき♡ あんっ、あき……あっ♡ ぎゅって、して♡」
自然と緩む顔で催促すれば驚くほど強く抱きしめられる。肌の距離に比例して、体内にある熱杭も更に密着した。中で脈打つ僅かな刺激にすら、甘い声が漏れて止まらない。
「あー、もう……。なんでそんな嬉しそうに笑うの……。めっちゃ可愛いんだけど。俺もう末期だよ……」
「だって、んっ♡ うれしい……♡」
全力で甘えるようぎゅっとしがみついたら、唐突なキスで言葉を封じられた。
秋斗の体温は普段から小春より高い。でも今日は更にもっと高く感じる。
口内を熱い舌でとろとろに舐められ、存在ごと溶けてしまいそうだ。
しかも再開された律動は容赦なく最奥を押し上げてくる。絡み合う舌が離れ、代わりにシーツへ押し付けるよう指が絡む。
打ち付けられる腰は強く、秋斗の余裕なく寄せられる眉が下腹部をきゅうっと収縮させる。
弾む吐息に混じる声だって、たまらなく小春の欲情を昂らせた。
「やっば……。熱くて、絡み付いて……、姉ちゃんに食われてるみたいだな」
「んっ♡ もっと♡ あきの全部食べちゃいたい……♡」
「だから……! エロいんだって!」
「ひうぅぅっ♡ あっ、や、あ、だめぇっ♡」
ぐんと強く奥に密接した雄芯は熱く硬い。思ったことを言っただけなのに。反論しようとした口からは催促するような嬌声しか出てこなかった。
規則的に早まる抽送は小春の頭を痺れさせた。爪の先から隅々まで駆ける強い快楽は全身を熱く震わせる。
目の前が白く瞬いて、呼吸すらうまく出来ない。
「んっ、ーーーーっ♡」
声も出ないほどの快感と共に、より強く締まった体内で熱い杭の質量が増した。
「あ、ちょ……それやば、出る……っ」
焦る声と同時に秋斗の肩がびくりと震える。絡む指が痛いほど握られ、どくんと注がれる劣情が薄い膜から伝わってくる。
「どうしよぉ……しあわせすぎて、しんじゃう……♡」
「死なねーって」
幸せを噛み締める小春を見た秋斗は困ったように笑い、同じく荒い息のままぱたりと倒れ込んだ。
優しい笑顔も、甘えるようにくっつく姿も、身悶えするほど愛しくてたまらない。ぎゅうぎゅう抱きしめるとおでこの髪を払われて、熱いくちびるが重なった。
ずっとこうしてたい。この閉鎖的な空間で一生過ごしたい。誰にも邪魔されず抱き合っていられたら最高なのに。
本気でそう呟いた小春に対し、現実主義な弟はすぐに体を離してしまった。
ゴネてみたけど小春とて避妊の知識くらいは持ち合わせている。ここはコンドームの事後処理を大人しく見守ることにした。ガン見するなと言われたけどそれは気にしない。
なにより、気怠い所作でゴムを処理する生々しい光景は再び小春の欲望を刺激する。
ちょっかいを掛けようとした手は「だーめ」とやたら甘い声音でやんわり静止され、おまけに宥めるようなキスによって、抗う気持ちは一瞬で鎮めてられてしまった。
「これ? 奥がいいんだ? なんかめっちゃエロいんだけど……」
「ん、いいの♡ やぁっ、あぁんっ♡ 」
最奥をトンと押されるたび、びくんと腰が跳ねる。
体の奥深くまで秋斗が侵食している実感がたまらなく嬉しい。このままずっと離れないでくっついていられたらいいのに。閉じ込めて誰にも見せたくないし、他の女になんか二度と触らせたくない。
揺さぶられるまま喘ぎながらも本気でそんなことを思ってしまった。
心に連動して体も秋斗を離そうとしない。強く締め付けるたび、余裕なく弾む息が更に乱れるのが嬉しかった。
今、秋斗が抱いているのは紛れもなく小春であって、これからもそれは変えさせない。
「あ、あっ♡ だいすき♡ あんっ、あき……あっ♡ ぎゅって、して♡」
自然と緩む顔で催促すれば驚くほど強く抱きしめられる。肌の距離に比例して、体内にある熱杭も更に密着した。中で脈打つ僅かな刺激にすら、甘い声が漏れて止まらない。
「あー、もう……。なんでそんな嬉しそうに笑うの……。めっちゃ可愛いんだけど。俺もう末期だよ……」
「だって、んっ♡ うれしい……♡」
全力で甘えるようぎゅっとしがみついたら、唐突なキスで言葉を封じられた。
秋斗の体温は普段から小春より高い。でも今日は更にもっと高く感じる。
口内を熱い舌でとろとろに舐められ、存在ごと溶けてしまいそうだ。
しかも再開された律動は容赦なく最奥を押し上げてくる。絡み合う舌が離れ、代わりにシーツへ押し付けるよう指が絡む。
打ち付けられる腰は強く、秋斗の余裕なく寄せられる眉が下腹部をきゅうっと収縮させる。
弾む吐息に混じる声だって、たまらなく小春の欲情を昂らせた。
「やっば……。熱くて、絡み付いて……、姉ちゃんに食われてるみたいだな」
「んっ♡ もっと♡ あきの全部食べちゃいたい……♡」
「だから……! エロいんだって!」
「ひうぅぅっ♡ あっ、や、あ、だめぇっ♡」
ぐんと強く奥に密接した雄芯は熱く硬い。思ったことを言っただけなのに。反論しようとした口からは催促するような嬌声しか出てこなかった。
規則的に早まる抽送は小春の頭を痺れさせた。爪の先から隅々まで駆ける強い快楽は全身を熱く震わせる。
目の前が白く瞬いて、呼吸すらうまく出来ない。
「んっ、ーーーーっ♡」
声も出ないほどの快感と共に、より強く締まった体内で熱い杭の質量が増した。
「あ、ちょ……それやば、出る……っ」
焦る声と同時に秋斗の肩がびくりと震える。絡む指が痛いほど握られ、どくんと注がれる劣情が薄い膜から伝わってくる。
「どうしよぉ……しあわせすぎて、しんじゃう……♡」
「死なねーって」
幸せを噛み締める小春を見た秋斗は困ったように笑い、同じく荒い息のままぱたりと倒れ込んだ。
優しい笑顔も、甘えるようにくっつく姿も、身悶えするほど愛しくてたまらない。ぎゅうぎゅう抱きしめるとおでこの髪を払われて、熱いくちびるが重なった。
ずっとこうしてたい。この閉鎖的な空間で一生過ごしたい。誰にも邪魔されず抱き合っていられたら最高なのに。
本気でそう呟いた小春に対し、現実主義な弟はすぐに体を離してしまった。
ゴネてみたけど小春とて避妊の知識くらいは持ち合わせている。ここはコンドームの事後処理を大人しく見守ることにした。ガン見するなと言われたけどそれは気にしない。
なにより、気怠い所作でゴムを処理する生々しい光景は再び小春の欲望を刺激する。
ちょっかいを掛けようとした手は「だーめ」とやたら甘い声音でやんわり静止され、おまけに宥めるようなキスによって、抗う気持ちは一瞬で鎮めてられてしまった。
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