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魔族で魔眼な妹と勇者な兄のそれからと
11.ハッピーエンドのその先も
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ピアスを開ける間中、なぜか店中の人から見守られ、祝いの声を掛けられるのをクロウは若干引き気味に眺めていたが、たくさんの祝福にキアラは感激のあまりまた涙腺が緩んで、感謝の言葉を返していた。
これは絶対面白がってると、クロウは相変わらず噂好きの住民たちに少し呆れたけども、それでも込み上げる嬉しさについ頬が緩んだのは否めない。
専用器具のおかげか、少しじんじんする程度で、痛みはそれほどない。
一瞬で貫通した石の飾りを、鏡で確認したキアラは嬉しそうに笑って、体全体で喜びを表していた。
その様子を見ながら無事に二つ開いたピアスをクロウも鏡で確認すると、なんだか少し照れ臭くなって、短くケイに礼を告げて店を出る。
クロウは左。キアラは右。
二人ともアンデシンと、ペリドットが一粒ずつ。二つ並んで耳朶を飾っている。
クロウの耳にある揃いの石が眩しい冬の光でちらちらと光るのを、キアラは何度も確認して、ついニマニマと顔が緩んでしまう。
「何? ニヤニヤして」
「だって嬉しいんだもん」
ずっと淡く夢見てはいたけど、数年前までは絶対に無理だと思っていた、クロウのお嫁さんになれる。
片想いが長かっただけに、今でも彼女はふとした時に、夢ではないかと確認してしまいそうになる。
にこにこと嬉しそうに微笑むキアラの耳にも伴侶の印が二つ並んでいて、クロウの頬も同じように締まりなく緩む。
「僕も嬉しい」
はたと歩みを止めたクロウに、同じくつられて足を止め、どうしたのと首を傾げるキアラを彼は正面から抱いて、そのまま上に持ちあげた。
急に高くなった視界にびっくりしたキアラは、悲鳴をあげてついクロウの頭を抱えてしまい、見えないと抗議されたが、それどころではない。
「なになになに?!」
「僕の奥さんは、可愛いなと思って」
キアラの胸の位置から見上げるクロウは嬉しそうな笑顔で、それはもう彼女の胸は容易く高鳴るけれど、ここは街中。
周りには普通に人が歩いている。なんなら犬も猫も歩いている。
「恥ずかしいからおろして!」
「誰も気にしないって」
「私が気にするの~!」
「仕方ないな」
降ろしてくれるのかとホッとしたのも束の間、今度は横抱きにされて、結局キアラは地面に降ろしてもらえない。
「だから降ろして~!」
「嫌だ。なんかこう……僕のだって見せびらかしたい」
「どうしたの?!」
「婚約したから?」
「あれ? 婚約なの?」
結婚じゃなくて? ときょとんとキアラが首を傾げる。
以前住んでいた近くの町では、確か書類を提出するだけだと聞いたことがあった。
てっきりこのまま提出に行くのかと思っていたキアラは、少し残念そうな顔をしている。
「ああ。街に届出を提出するだけの地域もあるけど、ここでは結婚式での誓約書で正式に婚姻が認められるんだ」
「結婚式……素敵!父さん母さんも呼ばないとね」
「そうだな。手紙でいいか」
どうせ二人ともこうなると思っているだろうし、直接帰って報告しなくてもいいかと、クロウは頭の隅で考える。
このまま結婚しなければ、むしろなんで結婚しない? 責任取る気はないのかと、サアレは怒ってくるだろうし、さっさと踏み切って良かったのかもしれない。
「早く式の日取りも決めないとな。ドレスの手配もあるし、もしかして結構な先になるのか?」
ドレスはどれくらいで出来上がるものなのか、それともここでは既製品が主流なのか、やはりオーダーメイドが主流なのか……そういったことをクロウは知らない。
「ドレスなら、友達に聞いてみるね。私はクロウの正装も楽しみなんだけど……」
以前この町で見かけた結婚式で、新郎は白い軍服のような正装をしていた。
あの時も、クロウがあの服を着たところを想像してキアラは一人悶えたものだったが、こんなに早く実際に拝める日が来るとは思ってもいなかった。
「どうしよう、絶対すっごく格好良い……式の前に倒れちゃう……」
「何言ってんだか。キアラに一番似合うドレスを選ぼう。楽しみだな」
「うん!」
まさか、こんな夢みたいな未来が待っていただなんて。
数年前の自分に教えてあげたいと、キアラは過去を思ってまた気持ちがいっぱいになってしまうけれど、多分それはクロウも同じだ。
あの初夏の日に送り出してくれたレオには、一生感謝してもしきれない。
もし私が小さくなっちゃったらどうなるのかなと、キアラは少し考えてみたけれど、結局何も変わらない事にすぐに気付く。
出会った頃も今も、キアラはただひたすらクロウしか見ていなくて、例え戻ったところで、何も変わらない。
いつだってキアラは彼の一挙一動が全てで、何をするにも原動力になっている。
そこまで思い至り、ふと彼女は自分の想いの重さに不安を覚えた。
「……もしかすると、私ってかなりヤバいのかもしれない」
「何が?」
「んー……なんていうか……重い? 前も思ったことあるけど……やっぱり異常? クロウの命が危ないから、一生よそ見しちゃダメだからね」
片想いの頃ですら一度無意識に彼を縛ろうとしてしまったのに、今の状態で失ってしまったら……正直キアラは自分で想像して怖くなる。
「いいね、最高。僕もそうだから」
「本当? わぁ……相性ぴったり! 嬉しい!」
感動するポイントが少し世間一般からズレているらしいキアラが首に腕を回して、勢いよく抱き着いた為、クロウは少しバランスを崩してしまう。
よろけた足に力を入れると、満面の笑みをしたキアラが軽く音を立てて小鳥のように口付けた。
「大好き!」
いつもの聴き慣れたセリフに、これまたいつも通り締まりのないクロウからも口付けを返し、二人で見つめ合っていると、周りから盛大な拍手が巻き起こった。
ふと周りを見渡すと、いつの間にやら集まった沢山の顔見知りがニヤニヤと温かいような面白がるような目で眺めている。
「だからここ外なんだって!」
率先して拍手していたケイがまた盛大に腹を抱えている。
そう、人も犬も猫も行き交う通りだということをすっかり雰囲気で忘れていたキアラは、恒例の声にならない悲鳴を上げ、顔を覆って、抱かれたまま身悶えている。
しかも、さっきより人の数が増えているのは気のせいではない。
「なんだこれ……」
「そりゃまあ。うちの勇者様が結婚となれば、皆気になるだろう? さっき店内にいた人たちが恐るべき速さで伝書鳩してくれてるみたいだぜ。よかったな! 人気者!」
「そっとしておいてほしい。特に今」
邪魔するなと、メンタル強者のクロウは周囲の反応にうんざりした目を向けるが、彼をよく知る町人たちは気にも留めない。
口々に上げられる祝いの言葉にどうしたら良いのかわからず、クロウは思わず助けを求めるようにケイの顔を見てしまった。
「諦めろ。結婚式は多分また町長のおっさんが荒ぶるだろうな。でもまぁ、みんな祝福してるんだよ。幸せ者め」
「……頼むから、町長は止めてくれ」
せっかくの雰囲気をぶち壊されて、思わずクロウは溜息を零したくなるけども。沢山の人に祝われていると思うと、なんだか許せる気……というか、珍しくも素直にありがたい気持ちになってくる。
父のような、国中から必要とされる勇者とまではいかないけれど、少なくとも関わりのある地域では必要とされている。しかもこの町では、父と同じ扱いを受けている。
あれだけ使いたかった聖剣も他の剣同様に扱えるようになり、彼の腕には可愛くて仕方がないキアラがいる。
「もしかすると……幸せすぎてもうすぐ死ぬかもしれない」
「何言ってるの?!」
周りの声を嬉しく思いつつも、恥ずかしさで顔を隠していたキアラが、不吉な言葉に俊敏に反応して、信じられないと目を開く。
「まだダメ! だって、もっとずっと、幸せになるんだから!」
「そっか、それもそうだな」
正直これ以上の幸せがわからないと思ったクロウだったが、きっとキアラがいればずっと続いて行くんだろうと、期待を込めてもう一度口付けると、また周囲から祝いの声や口笛が鳴り響く。
何度言っても懲りないクロウに、もう開き直ったキアラは抱かれたまま周囲に手を振って、クロウは私が幸せにします! 宣言をして更に周囲を盛り上げた。
「この分だと、結婚式もイベント扱いにされそうだな……」
「それもいいじゃない。だって、クロウは頼りになるみんなの勇者様なんだから!」
「……そう思うようにする。でもその前に、僕はキアラの夫だから」
「うわああん最高! 今日もクロウが素敵すぎるよぉ~!」
父のようになりたかった少年は、彼の目標としていた剣士の姿に。血の繋がらない勇者な兄とお付き合いしたかった妹は、大好きな勇者のお嫁さんに。
ハッピーエンドを迎えた二人のお話は、一旦これでおしまい。
君と一緒ならこの先も、きっと、ずっと、いつも最高。
--------
まぞまが完結です!
ここまでお付き合い頂き、本当にありがとうございます!毎日のアクセスが励みでした。
お気に入りの二人なので、また機会があれば短編を書きたいと思っています。
感想、リクエスト頂けると歓喜します(*´꒳`*)
おまけの番外編は6/19(土)18時過ぎに更新予定ですのでよろしくお願いします♪
これは絶対面白がってると、クロウは相変わらず噂好きの住民たちに少し呆れたけども、それでも込み上げる嬉しさについ頬が緩んだのは否めない。
専用器具のおかげか、少しじんじんする程度で、痛みはそれほどない。
一瞬で貫通した石の飾りを、鏡で確認したキアラは嬉しそうに笑って、体全体で喜びを表していた。
その様子を見ながら無事に二つ開いたピアスをクロウも鏡で確認すると、なんだか少し照れ臭くなって、短くケイに礼を告げて店を出る。
クロウは左。キアラは右。
二人ともアンデシンと、ペリドットが一粒ずつ。二つ並んで耳朶を飾っている。
クロウの耳にある揃いの石が眩しい冬の光でちらちらと光るのを、キアラは何度も確認して、ついニマニマと顔が緩んでしまう。
「何? ニヤニヤして」
「だって嬉しいんだもん」
ずっと淡く夢見てはいたけど、数年前までは絶対に無理だと思っていた、クロウのお嫁さんになれる。
片想いが長かっただけに、今でも彼女はふとした時に、夢ではないかと確認してしまいそうになる。
にこにこと嬉しそうに微笑むキアラの耳にも伴侶の印が二つ並んでいて、クロウの頬も同じように締まりなく緩む。
「僕も嬉しい」
はたと歩みを止めたクロウに、同じくつられて足を止め、どうしたのと首を傾げるキアラを彼は正面から抱いて、そのまま上に持ちあげた。
急に高くなった視界にびっくりしたキアラは、悲鳴をあげてついクロウの頭を抱えてしまい、見えないと抗議されたが、それどころではない。
「なになになに?!」
「僕の奥さんは、可愛いなと思って」
キアラの胸の位置から見上げるクロウは嬉しそうな笑顔で、それはもう彼女の胸は容易く高鳴るけれど、ここは街中。
周りには普通に人が歩いている。なんなら犬も猫も歩いている。
「恥ずかしいからおろして!」
「誰も気にしないって」
「私が気にするの~!」
「仕方ないな」
降ろしてくれるのかとホッとしたのも束の間、今度は横抱きにされて、結局キアラは地面に降ろしてもらえない。
「だから降ろして~!」
「嫌だ。なんかこう……僕のだって見せびらかしたい」
「どうしたの?!」
「婚約したから?」
「あれ? 婚約なの?」
結婚じゃなくて? ときょとんとキアラが首を傾げる。
以前住んでいた近くの町では、確か書類を提出するだけだと聞いたことがあった。
てっきりこのまま提出に行くのかと思っていたキアラは、少し残念そうな顔をしている。
「ああ。街に届出を提出するだけの地域もあるけど、ここでは結婚式での誓約書で正式に婚姻が認められるんだ」
「結婚式……素敵!父さん母さんも呼ばないとね」
「そうだな。手紙でいいか」
どうせ二人ともこうなると思っているだろうし、直接帰って報告しなくてもいいかと、クロウは頭の隅で考える。
このまま結婚しなければ、むしろなんで結婚しない? 責任取る気はないのかと、サアレは怒ってくるだろうし、さっさと踏み切って良かったのかもしれない。
「早く式の日取りも決めないとな。ドレスの手配もあるし、もしかして結構な先になるのか?」
ドレスはどれくらいで出来上がるものなのか、それともここでは既製品が主流なのか、やはりオーダーメイドが主流なのか……そういったことをクロウは知らない。
「ドレスなら、友達に聞いてみるね。私はクロウの正装も楽しみなんだけど……」
以前この町で見かけた結婚式で、新郎は白い軍服のような正装をしていた。
あの時も、クロウがあの服を着たところを想像してキアラは一人悶えたものだったが、こんなに早く実際に拝める日が来るとは思ってもいなかった。
「どうしよう、絶対すっごく格好良い……式の前に倒れちゃう……」
「何言ってんだか。キアラに一番似合うドレスを選ぼう。楽しみだな」
「うん!」
まさか、こんな夢みたいな未来が待っていただなんて。
数年前の自分に教えてあげたいと、キアラは過去を思ってまた気持ちがいっぱいになってしまうけれど、多分それはクロウも同じだ。
あの初夏の日に送り出してくれたレオには、一生感謝してもしきれない。
もし私が小さくなっちゃったらどうなるのかなと、キアラは少し考えてみたけれど、結局何も変わらない事にすぐに気付く。
出会った頃も今も、キアラはただひたすらクロウしか見ていなくて、例え戻ったところで、何も変わらない。
いつだってキアラは彼の一挙一動が全てで、何をするにも原動力になっている。
そこまで思い至り、ふと彼女は自分の想いの重さに不安を覚えた。
「……もしかすると、私ってかなりヤバいのかもしれない」
「何が?」
「んー……なんていうか……重い? 前も思ったことあるけど……やっぱり異常? クロウの命が危ないから、一生よそ見しちゃダメだからね」
片想いの頃ですら一度無意識に彼を縛ろうとしてしまったのに、今の状態で失ってしまったら……正直キアラは自分で想像して怖くなる。
「いいね、最高。僕もそうだから」
「本当? わぁ……相性ぴったり! 嬉しい!」
感動するポイントが少し世間一般からズレているらしいキアラが首に腕を回して、勢いよく抱き着いた為、クロウは少しバランスを崩してしまう。
よろけた足に力を入れると、満面の笑みをしたキアラが軽く音を立てて小鳥のように口付けた。
「大好き!」
いつもの聴き慣れたセリフに、これまたいつも通り締まりのないクロウからも口付けを返し、二人で見つめ合っていると、周りから盛大な拍手が巻き起こった。
ふと周りを見渡すと、いつの間にやら集まった沢山の顔見知りがニヤニヤと温かいような面白がるような目で眺めている。
「だからここ外なんだって!」
率先して拍手していたケイがまた盛大に腹を抱えている。
そう、人も犬も猫も行き交う通りだということをすっかり雰囲気で忘れていたキアラは、恒例の声にならない悲鳴を上げ、顔を覆って、抱かれたまま身悶えている。
しかも、さっきより人の数が増えているのは気のせいではない。
「なんだこれ……」
「そりゃまあ。うちの勇者様が結婚となれば、皆気になるだろう? さっき店内にいた人たちが恐るべき速さで伝書鳩してくれてるみたいだぜ。よかったな! 人気者!」
「そっとしておいてほしい。特に今」
邪魔するなと、メンタル強者のクロウは周囲の反応にうんざりした目を向けるが、彼をよく知る町人たちは気にも留めない。
口々に上げられる祝いの言葉にどうしたら良いのかわからず、クロウは思わず助けを求めるようにケイの顔を見てしまった。
「諦めろ。結婚式は多分また町長のおっさんが荒ぶるだろうな。でもまぁ、みんな祝福してるんだよ。幸せ者め」
「……頼むから、町長は止めてくれ」
せっかくの雰囲気をぶち壊されて、思わずクロウは溜息を零したくなるけども。沢山の人に祝われていると思うと、なんだか許せる気……というか、珍しくも素直にありがたい気持ちになってくる。
父のような、国中から必要とされる勇者とまではいかないけれど、少なくとも関わりのある地域では必要とされている。しかもこの町では、父と同じ扱いを受けている。
あれだけ使いたかった聖剣も他の剣同様に扱えるようになり、彼の腕には可愛くて仕方がないキアラがいる。
「もしかすると……幸せすぎてもうすぐ死ぬかもしれない」
「何言ってるの?!」
周りの声を嬉しく思いつつも、恥ずかしさで顔を隠していたキアラが、不吉な言葉に俊敏に反応して、信じられないと目を開く。
「まだダメ! だって、もっとずっと、幸せになるんだから!」
「そっか、それもそうだな」
正直これ以上の幸せがわからないと思ったクロウだったが、きっとキアラがいればずっと続いて行くんだろうと、期待を込めてもう一度口付けると、また周囲から祝いの声や口笛が鳴り響く。
何度言っても懲りないクロウに、もう開き直ったキアラは抱かれたまま周囲に手を振って、クロウは私が幸せにします! 宣言をして更に周囲を盛り上げた。
「この分だと、結婚式もイベント扱いにされそうだな……」
「それもいいじゃない。だって、クロウは頼りになるみんなの勇者様なんだから!」
「……そう思うようにする。でもその前に、僕はキアラの夫だから」
「うわああん最高! 今日もクロウが素敵すぎるよぉ~!」
父のようになりたかった少年は、彼の目標としていた剣士の姿に。血の繋がらない勇者な兄とお付き合いしたかった妹は、大好きな勇者のお嫁さんに。
ハッピーエンドを迎えた二人のお話は、一旦これでおしまい。
君と一緒ならこの先も、きっと、ずっと、いつも最高。
--------
まぞまが完結です!
ここまでお付き合い頂き、本当にありがとうございます!毎日のアクセスが励みでした。
お気に入りの二人なので、また機会があれば短編を書きたいと思っています。
感想、リクエスト頂けると歓喜します(*´꒳`*)
おまけの番外編は6/19(土)18時過ぎに更新予定ですのでよろしくお願いします♪
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