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魔族で魔眼な妹と勇者な兄のそれからと
2.魔法にかけられて
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ハーブとスパイス、磯の香りが満たされたキッチンで鼻歌を歌いながら、キアラはサラダの野菜を切り分けていた。
今日のアクアパッツァはなかなか上手く仕上がっていて、魚介類に混じる仄かなオリーブオイルとトマトの香りが食欲をそそる。アクセントに少しだけ加えたガーリックもいい仕事をしている。
「そろそろ帰ってくるかな~」
朝早くに出かけたのだから、もうそろそろ帰ってきてもいいはず。まさか泊まりにはならないだろうし…。
以前に比べて日暮れが早くなった窓の外を見ると、既に濃紺の割合が多くなっている。
少しお腹は空いたけど、まだ急いで食べる時間でもないし大人しく待っていようと、キアラは食卓の椅子に座って頬杖を着き、何となく足をパタパタ動かしてみた。
クロウは単独で討伐に出向く時もあるので、こうやって一人で待つこともたまにあって、よっぽど遅くならない限り彼の帰りを待つことにしている。
海が見渡せるこの家は高台にあり、遅くなったクロウは必ず息を切らせて玄関の扉を開ける。キアラが出迎えると彼も嬉しそうに微笑むから、それだけで満たされる程の幸せを感じることが出来る。
最近二人でいる時のクロウは表情も以前より豊かになり、ますますキアラのちょろいハートをがっちり掴んで離さない。
「えへへ、これってもう、お嫁さんだよね……?」
直接的な言葉はないけども、一生幸せにすると言われているし、特に不安になることはない。
不安はないけども。この町で出来た年上の友人が先日ついに結婚が決まった。幸せそうに笑う友人の顔がとても嬉しくて、キアラは思わず泣きながら祝福した。
キアラもそろそろでしょ?と聞かれたが、二人で過ごす今がとても幸せだし、急いでする事でもないので、まだ考えてないと答えると大層驚かれてしまった。
それでも、なんとなく友人の指に光る指輪を少し羨んでしまったのは否めない。
この国では十八からの婚姻が認められている為、十九のキアラにとって結婚は何も遠い話ではない。
「なんてね~、焦るものじゃないし。それに、どうしてもしたくなったら私から言えばいいんだし」
夢見がちなキアラとしては本当のことを言えばプロポーズして欲しいけど、自分から言うのもありかもしれないと最近少し考える。
クロウはどんな顔をするだろう? と妄想するだけで楽しくなってしまい、一人でニヤニヤと結構な時間を過ごしてしまった。
ふと我に返り窓から見える空を見ると、すっかり丸く大きな月が浮かんで、たくさんの星が煌めいている。
「まだかなぁ……」
もう随分待ったし迎えに行こうかな、とキアラが椅子を立とうとしたその時。何やら焦ったようにドアチャイムが鳴らされた。
「キアラちゃん!」
「ケイくん?」
聞き覚えのある声に呼ばれて、キアラは急いで扉の鍵を開ける。
そこには、「さん」はなんだか他人行儀だからやめてほしいと言われ、ここ最近は「くん」で呼ぶようになったケイがやたらとぐったりした顔で立っていた。
その表情も気になるが、どうしてクロウではなくケイがここに来ているのか。
どくりと嫌な大きさで跳ねる心臓を押さえて、キアラは震える声で尋ねる。
「クロウは……?」
「それが……」
「何かあったの?」
「驚かないで欲しい……」
ケイの言い方に目眩を覚えたキアラは、ふらりとドアに寄りかかる。彼に何かあったのかと嫌な想像を巡らせてしまい、少し気を抜いたら意識が飛んでしまいそうだ。そんなキアラをケイが慌てて支える。
「大丈夫?!」
「うん……クロウは? クロウはどこにいるの?」
「ここだけど。お姉さん誰?」
突然耳に入ったまだ完全に声変わりもしていない、少し高めの少年の声にキアラはぱちくりと瞬きをする。
何となく懐かしい、この声は…。
ごめん、と気まずそうに眉をしかめて呟いたケイが体の位置をずらすと、後ろにいた少年が目に入る。
鳶色の髪に、錆色の瞳。
今朝クロウが着て行った服の袖や裾を折って着ている様は、明らかに彼には大き過ぎる。
感情が読み取りにくいその少年の顔に、キアラは元々大きな目がぽろりと零れそうなほど、更に大きく見開いた。
「ク、クロウ……?」
「そうだけど」
少年の頭の先から爪先まで何度も視線を往復させ、彼の顔とケイを交互に見るキアラに、視線に耐えきれなくなったケイがごめん!と頭を下げる。
「うちにあった魔法石のせいでこうなっちゃって……一応医者にも連れて行ったんだけど体に異常はないみたいで……本当にごめん! 俺も解除法探すからとりあえず二人ともしばらく我慢して欲しい……」
何度も頭を下げるケイに、状況がよくわからないキアラはどう言ったら良いのかわかり兼ねて、とりあえずケイの頭を上げさせてから改めてクロウを眺める。
知っている。この姿は懐かしい彼の姿。
「えっと……体は大丈夫なんだよね?なんともない?」
少し震える声で聞かれたクロウが一度首を傾げてからこくんと頷いたので、とりあえず大丈夫……とキアラはなんとか自分を落ち着かせようとする。
「どうして……? 何の魔法なの?」
「それが……願いを叶える魔法……?」
キアラに聞かれて正直に答えたが、これが本当に願いを叶える魔法なのか、はたまた若返りの魔法なのかケイにもよくわからない。
「クロウ……若返りたかったの?」
きょとんと不思議な顔でキアラに見つめられるが、それはケイも不思議で、ずっと考えていたけど結局わからないので、こちらも答えようがない。
「ごめん、俺もよくわかってなくて……何の魔法かよくわからなかったから、除けてたつもりだったんだけど」
心の底から申し訳なさそうにしているケイに悪意があったはずもなく。何より彼はいつもクロウを気にかけてくれている。
「うん……体が大丈夫ならよかった。私も調べてみるから。ケイくん、クロウを送ってくれてありがとう」
「キアラちゃん……」
「だから、ここはどこで。あんた達は何者なんだ?」
しばらく大人しく様子を伺っていたクロウが痺れを切らしたように、割り込んでくる。
わけがわからない状況ながらも慌てることもなくマイペースな彼を見て、やっぱりクロウだとキアラは改めて確信してしまった。
「だから俺はお前の友達で……」
「嘘つくな。お前なんか知らない」
「こんな調子なんだよ……」
「あはは……ケイくん、後は私が説明するね」
「ごめん、お願いする……」
また頭を下げてから、最後まで申し訳なさそうにじゃあと立ち去ろうとしたケイがふと気付いたかのようにキアラに向き直り、ちょっとごめんと手を持って指を観察する様に眺める。それからきゅっと一本の指を握って離す。
「どうしたの?」
「いや、何でもない。よし、だいたいわかった」
キアラは少し不思議に思いながら、今度こそ帰っていったケイを見送った。
それから不審げに見つめてくるクロウの肩に手を置くと、警戒心露わに体を逸らされて思わず苦笑する。
「そんなに警戒しなくても大丈夫だよ」
微笑んでみせてからもう一度手を伸ばすと今度は払われることはなかったが、じっとキアラを見ていたクロウは目を細める。
「……キアラがいると聞いてたけど、まさかお姉さんが? たしかに似てるけど……」
「ケイくんに聞いてたんだ? 間違いなくキアラだよ」
今度はじっと真剣な顔でキアラの顔と目立つ胸を何度か見比べて、クロウは白けたような顔でそっぽを向く。
「違うな。それにキアラは僕より小さい」
「ど、どこで確認したのかな?!」
さっと腕で庇うように胸を押さえてクロウを見るが、彼はいつもの涼しい目をしている。そういえば昔からこの表情は変わらないと懐かしくも思うけども、いつまでもここで問答を繰り返すわけにいかない。
キアラが困り果てて肩を落とし溜息を吐くと、ぐぅと大きな腹の虫が鳴いたのが聞こえた。
思わずクロウを眺めると逸らした顔を少し恥ずかしそうに染めている様子が目に入る。その様があまりにも可愛くて、ついキアラは小さく吹き出してしまった。
「さっきからいい匂いがしてるから……」
「ふふっ、私もお腹空いてるの。とりあえず中に入ろう? 大丈夫。ここはクロウのおうちだよ」
そっと繋いだ手を引いて玄関ドアを開けると食欲を刺激する香りが強くなり、昔から食べることが好きなクロウの瞳がぱあっと明るくなったのが目に見える。
キアラはニヤニヤ緩む顔がバレないよう、繋いでいない左手で隠すように頬を押さえた。
今日のアクアパッツァはなかなか上手く仕上がっていて、魚介類に混じる仄かなオリーブオイルとトマトの香りが食欲をそそる。アクセントに少しだけ加えたガーリックもいい仕事をしている。
「そろそろ帰ってくるかな~」
朝早くに出かけたのだから、もうそろそろ帰ってきてもいいはず。まさか泊まりにはならないだろうし…。
以前に比べて日暮れが早くなった窓の外を見ると、既に濃紺の割合が多くなっている。
少しお腹は空いたけど、まだ急いで食べる時間でもないし大人しく待っていようと、キアラは食卓の椅子に座って頬杖を着き、何となく足をパタパタ動かしてみた。
クロウは単独で討伐に出向く時もあるので、こうやって一人で待つこともたまにあって、よっぽど遅くならない限り彼の帰りを待つことにしている。
海が見渡せるこの家は高台にあり、遅くなったクロウは必ず息を切らせて玄関の扉を開ける。キアラが出迎えると彼も嬉しそうに微笑むから、それだけで満たされる程の幸せを感じることが出来る。
最近二人でいる時のクロウは表情も以前より豊かになり、ますますキアラのちょろいハートをがっちり掴んで離さない。
「えへへ、これってもう、お嫁さんだよね……?」
直接的な言葉はないけども、一生幸せにすると言われているし、特に不安になることはない。
不安はないけども。この町で出来た年上の友人が先日ついに結婚が決まった。幸せそうに笑う友人の顔がとても嬉しくて、キアラは思わず泣きながら祝福した。
キアラもそろそろでしょ?と聞かれたが、二人で過ごす今がとても幸せだし、急いでする事でもないので、まだ考えてないと答えると大層驚かれてしまった。
それでも、なんとなく友人の指に光る指輪を少し羨んでしまったのは否めない。
この国では十八からの婚姻が認められている為、十九のキアラにとって結婚は何も遠い話ではない。
「なんてね~、焦るものじゃないし。それに、どうしてもしたくなったら私から言えばいいんだし」
夢見がちなキアラとしては本当のことを言えばプロポーズして欲しいけど、自分から言うのもありかもしれないと最近少し考える。
クロウはどんな顔をするだろう? と妄想するだけで楽しくなってしまい、一人でニヤニヤと結構な時間を過ごしてしまった。
ふと我に返り窓から見える空を見ると、すっかり丸く大きな月が浮かんで、たくさんの星が煌めいている。
「まだかなぁ……」
もう随分待ったし迎えに行こうかな、とキアラが椅子を立とうとしたその時。何やら焦ったようにドアチャイムが鳴らされた。
「キアラちゃん!」
「ケイくん?」
聞き覚えのある声に呼ばれて、キアラは急いで扉の鍵を開ける。
そこには、「さん」はなんだか他人行儀だからやめてほしいと言われ、ここ最近は「くん」で呼ぶようになったケイがやたらとぐったりした顔で立っていた。
その表情も気になるが、どうしてクロウではなくケイがここに来ているのか。
どくりと嫌な大きさで跳ねる心臓を押さえて、キアラは震える声で尋ねる。
「クロウは……?」
「それが……」
「何かあったの?」
「驚かないで欲しい……」
ケイの言い方に目眩を覚えたキアラは、ふらりとドアに寄りかかる。彼に何かあったのかと嫌な想像を巡らせてしまい、少し気を抜いたら意識が飛んでしまいそうだ。そんなキアラをケイが慌てて支える。
「大丈夫?!」
「うん……クロウは? クロウはどこにいるの?」
「ここだけど。お姉さん誰?」
突然耳に入ったまだ完全に声変わりもしていない、少し高めの少年の声にキアラはぱちくりと瞬きをする。
何となく懐かしい、この声は…。
ごめん、と気まずそうに眉をしかめて呟いたケイが体の位置をずらすと、後ろにいた少年が目に入る。
鳶色の髪に、錆色の瞳。
今朝クロウが着て行った服の袖や裾を折って着ている様は、明らかに彼には大き過ぎる。
感情が読み取りにくいその少年の顔に、キアラは元々大きな目がぽろりと零れそうなほど、更に大きく見開いた。
「ク、クロウ……?」
「そうだけど」
少年の頭の先から爪先まで何度も視線を往復させ、彼の顔とケイを交互に見るキアラに、視線に耐えきれなくなったケイがごめん!と頭を下げる。
「うちにあった魔法石のせいでこうなっちゃって……一応医者にも連れて行ったんだけど体に異常はないみたいで……本当にごめん! 俺も解除法探すからとりあえず二人ともしばらく我慢して欲しい……」
何度も頭を下げるケイに、状況がよくわからないキアラはどう言ったら良いのかわかり兼ねて、とりあえずケイの頭を上げさせてから改めてクロウを眺める。
知っている。この姿は懐かしい彼の姿。
「えっと……体は大丈夫なんだよね?なんともない?」
少し震える声で聞かれたクロウが一度首を傾げてからこくんと頷いたので、とりあえず大丈夫……とキアラはなんとか自分を落ち着かせようとする。
「どうして……? 何の魔法なの?」
「それが……願いを叶える魔法……?」
キアラに聞かれて正直に答えたが、これが本当に願いを叶える魔法なのか、はたまた若返りの魔法なのかケイにもよくわからない。
「クロウ……若返りたかったの?」
きょとんと不思議な顔でキアラに見つめられるが、それはケイも不思議で、ずっと考えていたけど結局わからないので、こちらも答えようがない。
「ごめん、俺もよくわかってなくて……何の魔法かよくわからなかったから、除けてたつもりだったんだけど」
心の底から申し訳なさそうにしているケイに悪意があったはずもなく。何より彼はいつもクロウを気にかけてくれている。
「うん……体が大丈夫ならよかった。私も調べてみるから。ケイくん、クロウを送ってくれてありがとう」
「キアラちゃん……」
「だから、ここはどこで。あんた達は何者なんだ?」
しばらく大人しく様子を伺っていたクロウが痺れを切らしたように、割り込んでくる。
わけがわからない状況ながらも慌てることもなくマイペースな彼を見て、やっぱりクロウだとキアラは改めて確信してしまった。
「だから俺はお前の友達で……」
「嘘つくな。お前なんか知らない」
「こんな調子なんだよ……」
「あはは……ケイくん、後は私が説明するね」
「ごめん、お願いする……」
また頭を下げてから、最後まで申し訳なさそうにじゃあと立ち去ろうとしたケイがふと気付いたかのようにキアラに向き直り、ちょっとごめんと手を持って指を観察する様に眺める。それからきゅっと一本の指を握って離す。
「どうしたの?」
「いや、何でもない。よし、だいたいわかった」
キアラは少し不思議に思いながら、今度こそ帰っていったケイを見送った。
それから不審げに見つめてくるクロウの肩に手を置くと、警戒心露わに体を逸らされて思わず苦笑する。
「そんなに警戒しなくても大丈夫だよ」
微笑んでみせてからもう一度手を伸ばすと今度は払われることはなかったが、じっとキアラを見ていたクロウは目を細める。
「……キアラがいると聞いてたけど、まさかお姉さんが? たしかに似てるけど……」
「ケイくんに聞いてたんだ? 間違いなくキアラだよ」
今度はじっと真剣な顔でキアラの顔と目立つ胸を何度か見比べて、クロウは白けたような顔でそっぽを向く。
「違うな。それにキアラは僕より小さい」
「ど、どこで確認したのかな?!」
さっと腕で庇うように胸を押さえてクロウを見るが、彼はいつもの涼しい目をしている。そういえば昔からこの表情は変わらないと懐かしくも思うけども、いつまでもここで問答を繰り返すわけにいかない。
キアラが困り果てて肩を落とし溜息を吐くと、ぐぅと大きな腹の虫が鳴いたのが聞こえた。
思わずクロウを眺めると逸らした顔を少し恥ずかしそうに染めている様子が目に入る。その様があまりにも可愛くて、ついキアラは小さく吹き出してしまった。
「さっきからいい匂いがしてるから……」
「ふふっ、私もお腹空いてるの。とりあえず中に入ろう? 大丈夫。ここはクロウのおうちだよ」
そっと繋いだ手を引いて玄関ドアを開けると食欲を刺激する香りが強くなり、昔から食べることが好きなクロウの瞳がぱあっと明るくなったのが目に見える。
キアラはニヤニヤ緩む顔がバレないよう、繋いでいない左手で隠すように頬を押さえた。
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