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「諒、大丈夫か」
「はい……でもおちんちんつらい……」
イったばかりだというのに、篠崎の興奮と手淫にあてられてしまった。そこはもうすでに射精欲を訴えている。
「あぁ……でもすまない、少し耐えてくれ。二度イったらきっと耐えられないと思う」
「はい……」
ぞくりとした。耐えてくれ、なんて。我慢させられる――もちろんそれは安西の身を慮ってのことと分かっているけれど、我慢を強いられるのも気持ちいいと気付いてしまった。
「篠崎……」
「あぁ、お尻を……四つん這いの方がいいかな。お尻を見せてくれるか」
「はい……」
自分で体位を変えるなんて恥ずかしい。それも局部が見えやすいように、だ。
四つん這いでアナルを曝すのはさっき洗浄のときもしたことだけれど、やはり慣れることはない。
「恥ずかしい……」
それでも中断はして欲しくなくて、篠崎の枕を抱えるようにして四つん這いになる。
鼻から息を吸うと、大好きな篠崎の匂いが心を満たした。緊張をほぐすように何度か大きく息を吸っている間、篠崎は優しくお尻を撫でていてくれた。
「うん、それでいいよ。恥ずかしくていい。もっと恥ずかしいことをしてみせてほしい」
「ぁ……恥ずかしいの、見たい……?」
枕でくぐもった声。けれど篠崎はちゃんと聞き取ってくれる。
「見たい。諒くんの恥ずかしがる顔も、恥ずかしい場所も全部見たい」
「恥ずかし……」
篠崎の言葉の全てが羞恥心と欲望を煽っていく。
「諒。諒くんはもう俺のだよ。全て俺のだ。俺のを、俺が見るだけだ」
「ぁ……」
そうか、篠崎のものなのか。それなら篠崎が自由に見て触れるのは当然のことだ。
「そうだろう?」
「はい……」
嬉しい。もちろんそれで羞恥心がなくなるわけではないけれど、恥ずかしいと気持ち良くなれると教えてもらったからそれでいいのだろう。
「さあ、アナルを柔らかくしよう」
濡れた指がアナルに触れた。恐怖はない。それよりも興奮しすぎた身体がきつい。
「はい……でもおちんちんつらい……」
イったばかりだというのに、篠崎の興奮と手淫にあてられてしまった。そこはもうすでに射精欲を訴えている。
「あぁ……でもすまない、少し耐えてくれ。二度イったらきっと耐えられないと思う」
「はい……」
ぞくりとした。耐えてくれ、なんて。我慢させられる――もちろんそれは安西の身を慮ってのことと分かっているけれど、我慢を強いられるのも気持ちいいと気付いてしまった。
「篠崎……」
「あぁ、お尻を……四つん這いの方がいいかな。お尻を見せてくれるか」
「はい……」
自分で体位を変えるなんて恥ずかしい。それも局部が見えやすいように、だ。
四つん這いでアナルを曝すのはさっき洗浄のときもしたことだけれど、やはり慣れることはない。
「恥ずかしい……」
それでも中断はして欲しくなくて、篠崎の枕を抱えるようにして四つん這いになる。
鼻から息を吸うと、大好きな篠崎の匂いが心を満たした。緊張をほぐすように何度か大きく息を吸っている間、篠崎は優しくお尻を撫でていてくれた。
「うん、それでいいよ。恥ずかしくていい。もっと恥ずかしいことをしてみせてほしい」
「ぁ……恥ずかしいの、見たい……?」
枕でくぐもった声。けれど篠崎はちゃんと聞き取ってくれる。
「見たい。諒くんの恥ずかしがる顔も、恥ずかしい場所も全部見たい」
「恥ずかし……」
篠崎の言葉の全てが羞恥心と欲望を煽っていく。
「諒。諒くんはもう俺のだよ。全て俺のだ。俺のを、俺が見るだけだ」
「ぁ……」
そうか、篠崎のものなのか。それなら篠崎が自由に見て触れるのは当然のことだ。
「そうだろう?」
「はい……」
嬉しい。もちろんそれで羞恥心がなくなるわけではないけれど、恥ずかしいと気持ち良くなれると教えてもらったからそれでいいのだろう。
「さあ、アナルを柔らかくしよう」
濡れた指がアナルに触れた。恐怖はない。それよりも興奮しすぎた身体がきつい。
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