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嵌めてもらった指輪を右手で撫で、お尻から力を抜いた――途端、すごい勢いでお湯が噴き出した。
「っ!」
腹圧のせいだろうか。それとも我慢していたからだろうか。まるでひどい下痢をしたような排泄。思わず壁に手をついた。身体を支える必要はないはずなのに支えが欲しくなったのだ。それほど激しい排泄だった。
「ぁ……」
しかし勢いが激しかったからか排泄はすぐに止まった。しばらく様子を見て、追加で出てこないことを確認してお尻を清めて立ち上がる。
振り向いてみると便器の中はひどい色をしていた。
(これが透明になるまで……)
本当に透明になるものなのだろうか。でも篠崎が言うのだからいつかは綺麗になるだろう。先が遠いような気がするけれどこれをしないと篠崎と繋がれない。水を流して篠崎の元へ急いだ。
「大丈夫か」
第一声。きっと遅かったから心配してくれていたのだろう。それでもあの湯の勢いを思い出すと様子を見に来ないでくれたことに感謝した。
「大丈夫です。お待たせしてしまってすみません」
「いや、大丈夫ならいいんだ。怖かっただろう。頑張ってくれてありがとう」
「篠崎……」
知っているのだ。あの勢いを。ーー篠崎は誰かのそれを見たのだろうか。気になる。けれど訊きたくない。せっかくの初めてなのだ。空気を壊したくはなかった。それに篠崎の経験が豊富なことはなんとなく分かっていたのだし、だからこそこうやって余裕を持って接してくれているのだと捉えるしかない。
「少し身体が冷えてしまったかな。一度お湯に浸かろうか」
篠崎が肩に触れながら言った。優しい。けれど早く洗浄を終わらせたかった。だから大丈夫ですと答え、自ら床に膝をついてアナルを曝す。
「お願いします……」
「っ……諒くんは言葉が危ないな」
「え?」
「いや、興奮するよ」
「ぁ……」
お願いします、とは単純に挨拶だったのだけれど。
「……そのままでいてくれ」
「え?」
「礼儀正しい諒くんが好きだよ」
安西が反応するより先に篠崎の指がアナルに触れた。またぬるぬるしている。そう言えばお尻を拭いたときにぬるりとしていた。そのときにローションが落ちてしまっていたのだろう。
「もう一度ホースを入れるよ」
「はい」
異物を入れられる感覚には少し慣れたようだ。お湯が入ってくる感覚にも。それに声を出せば篠崎はすぐに止めてくれるから、お腹が割れてしまうんじゃないかという不安もなかった。
それを五回程繰り返すと、篠崎が言った通りトイレの水は透明のままになった。
嬉しくなって急いでお風呂場に戻り篠崎に報告する。
「篠崎、お腹の中綺麗になりました」
「そうか。苦しいのに本当にありがとう」
そう言って抱きしめてくれるところが好きだ。
結局安西はお腹の違和感と強い排泄の勢いに耐えただけで何もしていないのに、篠崎の方が大変だったはずなのに、それでも安西をたくさん褒めてくれる。
「あの、早く篠崎と一つになりたいです」
「そうだな。俺もだよ。でもまだお尻を拡げないといけないから一度お湯に浸かろうか」
促されるまま湯船に足を入れると温かいお湯があった。そろそろだと分かって溜めておいてくれたのだろうか。
「溜めておいてくれたんですね。ありがとうございます」
「……洗浄のときから溜め始めていたが、気付かなかったか」
「え、そうなんですか」
全く気付かなかった。それほど緊張していたのか。
「っ!」
腹圧のせいだろうか。それとも我慢していたからだろうか。まるでひどい下痢をしたような排泄。思わず壁に手をついた。身体を支える必要はないはずなのに支えが欲しくなったのだ。それほど激しい排泄だった。
「ぁ……」
しかし勢いが激しかったからか排泄はすぐに止まった。しばらく様子を見て、追加で出てこないことを確認してお尻を清めて立ち上がる。
振り向いてみると便器の中はひどい色をしていた。
(これが透明になるまで……)
本当に透明になるものなのだろうか。でも篠崎が言うのだからいつかは綺麗になるだろう。先が遠いような気がするけれどこれをしないと篠崎と繋がれない。水を流して篠崎の元へ急いだ。
「大丈夫か」
第一声。きっと遅かったから心配してくれていたのだろう。それでもあの湯の勢いを思い出すと様子を見に来ないでくれたことに感謝した。
「大丈夫です。お待たせしてしまってすみません」
「いや、大丈夫ならいいんだ。怖かっただろう。頑張ってくれてありがとう」
「篠崎……」
知っているのだ。あの勢いを。ーー篠崎は誰かのそれを見たのだろうか。気になる。けれど訊きたくない。せっかくの初めてなのだ。空気を壊したくはなかった。それに篠崎の経験が豊富なことはなんとなく分かっていたのだし、だからこそこうやって余裕を持って接してくれているのだと捉えるしかない。
「少し身体が冷えてしまったかな。一度お湯に浸かろうか」
篠崎が肩に触れながら言った。優しい。けれど早く洗浄を終わらせたかった。だから大丈夫ですと答え、自ら床に膝をついてアナルを曝す。
「お願いします……」
「っ……諒くんは言葉が危ないな」
「え?」
「いや、興奮するよ」
「ぁ……」
お願いします、とは単純に挨拶だったのだけれど。
「……そのままでいてくれ」
「え?」
「礼儀正しい諒くんが好きだよ」
安西が反応するより先に篠崎の指がアナルに触れた。またぬるぬるしている。そう言えばお尻を拭いたときにぬるりとしていた。そのときにローションが落ちてしまっていたのだろう。
「もう一度ホースを入れるよ」
「はい」
異物を入れられる感覚には少し慣れたようだ。お湯が入ってくる感覚にも。それに声を出せば篠崎はすぐに止めてくれるから、お腹が割れてしまうんじゃないかという不安もなかった。
それを五回程繰り返すと、篠崎が言った通りトイレの水は透明のままになった。
嬉しくなって急いでお風呂場に戻り篠崎に報告する。
「篠崎、お腹の中綺麗になりました」
「そうか。苦しいのに本当にありがとう」
そう言って抱きしめてくれるところが好きだ。
結局安西はお腹の違和感と強い排泄の勢いに耐えただけで何もしていないのに、篠崎の方が大変だったはずなのに、それでも安西をたくさん褒めてくれる。
「あの、早く篠崎と一つになりたいです」
「そうだな。俺もだよ。でもまだお尻を拡げないといけないから一度お湯に浸かろうか」
促されるまま湯船に足を入れると温かいお湯があった。そろそろだと分かって溜めておいてくれたのだろうか。
「溜めておいてくれたんですね。ありがとうございます」
「……洗浄のときから溜め始めていたが、気付かなかったか」
「え、そうなんですか」
全く気付かなかった。それほど緊張していたのか。
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