127 / 275
第七章 冒険編 大戦争
リップの秘密
しおりを挟む 「……何の……事でしょうか?」
「惚けても無駄だ。こっちはエレットから全て聞いているんだ」
「エレット? それはいったい誰ですか?」
「お前と同じ魔族の女だ。忘れたとは言わせないぞ。何故なら、お前と彼女は同期だったんだからな」
***
遡る事、数時間前。エレットがフォルスに、リップの事を思い出したと告げ、その詳しい内容を話していた。
「リップについて思い出したと言っていたが、いったい何を思い出したんだ?」
「その前に聞きたいんだけど、あんた達が言っていたリップってのは、童顔かい?」
「童顔……まぁ、若いからな。童顔と言えば、童顔だ」
「よしよし、次は女性に対して奥手なのに、熱く語ったりするかい?」
「女性か……主だったリリヤに対してだったら、そう言えるかもしれないな」
フォルスは以前、リップがリリヤ女王の事が好きなのかと聞かれた時、顔を真っ赤にしていた時や、リリヤ女王の素敵な所を熱く語っていた時の事を思い浮かべた。
「じゃあ最後に、数年前まで敵国のスパイとして捕まっていたかい?」
「!!! た、確かにリップの奴、昔スパイとして捕まっていたと言っていたが……」
「うん、これで疑問は確信に変わったよ」
「いったいどう言う事だ?」
「あんた達が普段接しているリップは、元々魔王軍に所属していた魔族なのさ」
「嘘だろ!!?」
リップが魔族。その事実に、フォルスは驚きの表情を浮かべた。
「嘘じゃないさ、何せリップはあたしと同期で、同じ悪魔なんだから」
「悪魔だと!!?」
「同じ悪魔と言っても、私は男性を魅了するサキュバスで、リップはその逆、女性を魅了する“インキュバス”だけどね」
「インキュバス……」
インキュバス。夢魔とも呼ばれる男型の悪魔であり、種族、年齢問わず女性を誘惑し、悪魔の子を妊娠させる事を生き甲斐としている。また、対象の女性が最も望む姿になる事が出来る。素の姿でもかなり美しく、その人間離れした魅惑の体は多くの女性を虜にした。特に人間の女性達からは絶大な人気を誇っている。しかし人間に好かれている事が災いし、魔族の中では肩身の狭い想いをしていると噂されている。
「まぁ、男性バージョンのあたしだと思ってくれて構わないよ」
「……いや、ちょっと待ってくれ。もし、その話が本当だとしても、リップの見た目は普通の人間だったぞ?」
「あれ、知らないのかい? あたしの様な悪魔は、姿を自由に変えられるんだよ」
そう言うとエレットの見た目が瞬く間に変化し、幼い女の子になった。
「こんな風にね。だから、リップも人間の姿に化けているんじゃない?」
「そうだとしたら、何の目的で……」
「今はどうだか知らないけど、数年前はスパイの為に姿を変えていたね」
「!!!」
リップが言っていた敵国とは、魔王城の事だった。
「リップはさ、インキュバスだって言うのに女性を魅了するのが下手くそで、度々自身の存在意義に悩まされていたんだ。そんな時、姿を自由に変えられる特性を生かして、当時敵国だったカルド王国に侵入するって、あたし以外には告げず、向かってしまったんだよ」
「どうしてそんな事を?」
「さぁね、自分も何か役に立てる所をアピールしたかったのか、それとも魔王城から逃げる為の口実だったのか、その真意は本人にしか分からないよ」
「お前だけにしか話さなかったって……仲が良かったのか?」
「似たような種族だったからね。自然と意気投合したんだよ」
「それならどうして今まで忘れていたんだ?」
「冗談だと思って聞き流していたんだよ。それからしばらく姿を見掛けなくなって……そして一年前、あの出来事が起こって、もう気にしている余裕すら無かったんだ」
「……そうか、それなら仕方ないか」
一年前、エジタスの起こした災害によって魔王城と魔族達の街は壊滅状態に陥ってしまった。その心中を察したフォルスは、これ以上エレットの事を責める事は出来なかった。
「でもまぁ、そっちで元気にやっているのなら安心したよ。もし、会う機会があったら、次いでにあたしの事も伝えてくれるかい?」
「あぁ……伝えておく……」
「ありがとうよ。それじゃあ、あたしはそろそろ作業に戻る事にするよ。戦争は大変だろうけど、あんた達ならきっと勝てるよ」
「ありがとう」
用が済んだエレットは、他の魔族達と一緒に魔王城の再建に取り掛かるのであった。
「……これは、一度リップに聞く必要があるな……」
***
「……という訳だ。さぁ、聞かせて貰おうか。何故、今まで魔族であった事を隠していたのか?」
既に、人間と魔族の友好関係条約に結ばれているのにも関わらず、自身の素性を隠しているリップに、フォルスは少なからず不信感を抱いていた。
「いやぁ、記憶にありませんね。それに生まれてこの方、魔族の人と交流した事がありません。その女性の勘違いでは?」
フォルスの言い分に、リップは首を傾げた。しかし、その目は何処か落ち着きが無い様に見えた。
「そうか、あくまでもしらを切るつもりなんだな。なら、今ここでお前を矢で貫いてその死体を確かめてやる」
リップの顔面に向けて、弓を構えるフォルス。
「!!? ちょ、何を言っているんですか!!?」
突然の殺害予告に、リップは慌てて後退りをし始める。
「悪いが、俺はマオ達の様に優しくは無いんだ。お前が人には言えない隠し事をしていると知った以上、実害が出る前に対処しなくちゃならない」
「そんな!!?」
「殺されたくないのなら答えろ。お前はいったい何者なんだ!!?」
「…………」
すると遂に諦めたのか、大人しくなったかと思うと、リップの姿が瞬く間に変化し始めた。しかしあまり変化はしておらず、強いて言うなら髪の毛が白になった事と、二本の小さな角と、先が鏃の尻尾が生えた事だった。
「それがお前の本当の姿か」
「…………」
「どうして今まで隠して来たんだ?」
「怖かったんです……もし、拒絶されてしまったらどうしようって……また、一人になってしまうんじゃないかって……」
罪悪感と後ろめたさから俯くリップの肩を、フォルスが軽く叩く。
「リップ……そんな事で俺達が見捨てると思うか? 今まで俺達の事を手助けしてくれたお前を、どうして拒絶しなくちゃならない」
「!!! フォルスさん……すみません……すみません……」
フォルスの優しい言葉に、思わず涙を流してしまうリップ。
「これで漸く本当の意味で、仲間になる事が出来たな」
「仲間……そんな事を言って貰えたのは生まれて二度目です」
昔の思い出を懐かしむかの様に、リップは柔らかな笑みを浮かべた。
「二度目? 一回目はエレットとかか?」
「えっ、あっ、まぁ……そんな所です」
フォルスの問い掛けに対して、歯切れの悪い回答を返した。
「怪しいな……まだ何か隠してる事があるんじゃないのか?」
「ありませんよ」
「本当か? 絶対に俺達を裏切ったりしないと誓うか?」
「はい!! 神に誓って!!」
胸を強く張り、左手を背中に回して体を支えると、目を瞑りながら右手で胸にクロスマークを描いて見せた。
「……分かった、お前を信じる」
「ありがとうございます!!」
リップの真剣な表情を見て、フォルスは信じる事にした。しかしこの時、フォルスは知らなかった。リップが背中に回した左手で、人差し指と中指をクロスさせている事に……。
「よし、それじゃあ皆に改めてお前の事を紹介しないとな。きっと驚くと思うぞ」
「そうですね」
真緒達の驚く様子を思い浮かべながら、フォルスとリップの二人は真緒達の下へと戻るのであった。
「惚けても無駄だ。こっちはエレットから全て聞いているんだ」
「エレット? それはいったい誰ですか?」
「お前と同じ魔族の女だ。忘れたとは言わせないぞ。何故なら、お前と彼女は同期だったんだからな」
***
遡る事、数時間前。エレットがフォルスに、リップの事を思い出したと告げ、その詳しい内容を話していた。
「リップについて思い出したと言っていたが、いったい何を思い出したんだ?」
「その前に聞きたいんだけど、あんた達が言っていたリップってのは、童顔かい?」
「童顔……まぁ、若いからな。童顔と言えば、童顔だ」
「よしよし、次は女性に対して奥手なのに、熱く語ったりするかい?」
「女性か……主だったリリヤに対してだったら、そう言えるかもしれないな」
フォルスは以前、リップがリリヤ女王の事が好きなのかと聞かれた時、顔を真っ赤にしていた時や、リリヤ女王の素敵な所を熱く語っていた時の事を思い浮かべた。
「じゃあ最後に、数年前まで敵国のスパイとして捕まっていたかい?」
「!!! た、確かにリップの奴、昔スパイとして捕まっていたと言っていたが……」
「うん、これで疑問は確信に変わったよ」
「いったいどう言う事だ?」
「あんた達が普段接しているリップは、元々魔王軍に所属していた魔族なのさ」
「嘘だろ!!?」
リップが魔族。その事実に、フォルスは驚きの表情を浮かべた。
「嘘じゃないさ、何せリップはあたしと同期で、同じ悪魔なんだから」
「悪魔だと!!?」
「同じ悪魔と言っても、私は男性を魅了するサキュバスで、リップはその逆、女性を魅了する“インキュバス”だけどね」
「インキュバス……」
インキュバス。夢魔とも呼ばれる男型の悪魔であり、種族、年齢問わず女性を誘惑し、悪魔の子を妊娠させる事を生き甲斐としている。また、対象の女性が最も望む姿になる事が出来る。素の姿でもかなり美しく、その人間離れした魅惑の体は多くの女性を虜にした。特に人間の女性達からは絶大な人気を誇っている。しかし人間に好かれている事が災いし、魔族の中では肩身の狭い想いをしていると噂されている。
「まぁ、男性バージョンのあたしだと思ってくれて構わないよ」
「……いや、ちょっと待ってくれ。もし、その話が本当だとしても、リップの見た目は普通の人間だったぞ?」
「あれ、知らないのかい? あたしの様な悪魔は、姿を自由に変えられるんだよ」
そう言うとエレットの見た目が瞬く間に変化し、幼い女の子になった。
「こんな風にね。だから、リップも人間の姿に化けているんじゃない?」
「そうだとしたら、何の目的で……」
「今はどうだか知らないけど、数年前はスパイの為に姿を変えていたね」
「!!!」
リップが言っていた敵国とは、魔王城の事だった。
「リップはさ、インキュバスだって言うのに女性を魅了するのが下手くそで、度々自身の存在意義に悩まされていたんだ。そんな時、姿を自由に変えられる特性を生かして、当時敵国だったカルド王国に侵入するって、あたし以外には告げず、向かってしまったんだよ」
「どうしてそんな事を?」
「さぁね、自分も何か役に立てる所をアピールしたかったのか、それとも魔王城から逃げる為の口実だったのか、その真意は本人にしか分からないよ」
「お前だけにしか話さなかったって……仲が良かったのか?」
「似たような種族だったからね。自然と意気投合したんだよ」
「それならどうして今まで忘れていたんだ?」
「冗談だと思って聞き流していたんだよ。それからしばらく姿を見掛けなくなって……そして一年前、あの出来事が起こって、もう気にしている余裕すら無かったんだ」
「……そうか、それなら仕方ないか」
一年前、エジタスの起こした災害によって魔王城と魔族達の街は壊滅状態に陥ってしまった。その心中を察したフォルスは、これ以上エレットの事を責める事は出来なかった。
「でもまぁ、そっちで元気にやっているのなら安心したよ。もし、会う機会があったら、次いでにあたしの事も伝えてくれるかい?」
「あぁ……伝えておく……」
「ありがとうよ。それじゃあ、あたしはそろそろ作業に戻る事にするよ。戦争は大変だろうけど、あんた達ならきっと勝てるよ」
「ありがとう」
用が済んだエレットは、他の魔族達と一緒に魔王城の再建に取り掛かるのであった。
「……これは、一度リップに聞く必要があるな……」
***
「……という訳だ。さぁ、聞かせて貰おうか。何故、今まで魔族であった事を隠していたのか?」
既に、人間と魔族の友好関係条約に結ばれているのにも関わらず、自身の素性を隠しているリップに、フォルスは少なからず不信感を抱いていた。
「いやぁ、記憶にありませんね。それに生まれてこの方、魔族の人と交流した事がありません。その女性の勘違いでは?」
フォルスの言い分に、リップは首を傾げた。しかし、その目は何処か落ち着きが無い様に見えた。
「そうか、あくまでもしらを切るつもりなんだな。なら、今ここでお前を矢で貫いてその死体を確かめてやる」
リップの顔面に向けて、弓を構えるフォルス。
「!!? ちょ、何を言っているんですか!!?」
突然の殺害予告に、リップは慌てて後退りをし始める。
「悪いが、俺はマオ達の様に優しくは無いんだ。お前が人には言えない隠し事をしていると知った以上、実害が出る前に対処しなくちゃならない」
「そんな!!?」
「殺されたくないのなら答えろ。お前はいったい何者なんだ!!?」
「…………」
すると遂に諦めたのか、大人しくなったかと思うと、リップの姿が瞬く間に変化し始めた。しかしあまり変化はしておらず、強いて言うなら髪の毛が白になった事と、二本の小さな角と、先が鏃の尻尾が生えた事だった。
「それがお前の本当の姿か」
「…………」
「どうして今まで隠して来たんだ?」
「怖かったんです……もし、拒絶されてしまったらどうしようって……また、一人になってしまうんじゃないかって……」
罪悪感と後ろめたさから俯くリップの肩を、フォルスが軽く叩く。
「リップ……そんな事で俺達が見捨てると思うか? 今まで俺達の事を手助けしてくれたお前を、どうして拒絶しなくちゃならない」
「!!! フォルスさん……すみません……すみません……」
フォルスの優しい言葉に、思わず涙を流してしまうリップ。
「これで漸く本当の意味で、仲間になる事が出来たな」
「仲間……そんな事を言って貰えたのは生まれて二度目です」
昔の思い出を懐かしむかの様に、リップは柔らかな笑みを浮かべた。
「二度目? 一回目はエレットとかか?」
「えっ、あっ、まぁ……そんな所です」
フォルスの問い掛けに対して、歯切れの悪い回答を返した。
「怪しいな……まだ何か隠してる事があるんじゃないのか?」
「ありませんよ」
「本当か? 絶対に俺達を裏切ったりしないと誓うか?」
「はい!! 神に誓って!!」
胸を強く張り、左手を背中に回して体を支えると、目を瞑りながら右手で胸にクロスマークを描いて見せた。
「……分かった、お前を信じる」
「ありがとうございます!!」
リップの真剣な表情を見て、フォルスは信じる事にした。しかしこの時、フォルスは知らなかった。リップが背中に回した左手で、人差し指と中指をクロスさせている事に……。
「よし、それじゃあ皆に改めてお前の事を紹介しないとな。きっと驚くと思うぞ」
「そうですね」
真緒達の驚く様子を思い浮かべながら、フォルスとリップの二人は真緒達の下へと戻るのであった。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。
私は既にフラれましたので。
椎茸
恋愛
子爵令嬢ルフェルニア・シラーは、国一番の美貌を持つ幼馴染の公爵令息ユリウス・ミネルウァへの想いを断ち切るため、告白をする。ルフェルニアは、予想どおりフラれると、元来の深く悩まない性格ゆえか、気持ちを切り替えて、仕事と婚活に邁進しようとする。一方、仕事一筋で自身の感情にも恋愛事情にも疎かったユリウスは、ずっと一緒に居てくれたルフェルニアに距離を置かれたことで、感情の蓋が外れてルフェルニアの言動に一喜一憂するように…?
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。
ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。
※短いお話です。
※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる