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第六章 冒険編 記憶の森
フェスタスの記憶
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「「“アイスニードル”!!」」
「っ!!!」
二人に分裂した愛子から氷のトゲが二発分、真緒目掛けて放たれた。剣を構え、素早く上下に動かし、迫り来る氷のトゲを連続して切り落とした。
「「さすがにやるわね。それなら……」」
真緒の剣捌きを見た愛子は、再び全身を小刻みに震わせ始めた。そして瞬く間に二人だった愛子は“四人”に分裂した。
「よ、四人になった!!?」
真緒が驚いている間に、四人の愛子が周囲を取り囲んだ。
「「「「前後左右から攻撃……防ぎ切れるかしら?」」」」
「!!!」
「「「「“アイスニードル”!!」」」」
四方向から、一斉に放たれる氷のトゲ。それに対して真緒は剣の柄を短く持ち直した。
「……はぁあああああ!!!」
「「「「!!!」」」」
そして片足を軸に、その場で勢い良く回転した。回転しながら氷のトゲが迫り来る高さに剣を調整し、見事全てのトゲを切り落とした。
「「「「へぇ……やるじゃない」」」」
「これ位、余裕余裕!!」
「「「「そう……なら……」」」」
余裕な態度を見せる真緒に愛子は三度、全身を小刻みに震わせ始めた。
「ま、まさか……」
真緒の嫌な予感は的中し、四人だった愛子は“八人”に分裂を果たした。
「「「「「「「「これでも余裕でいられる?」」」」」」」」
円を描く様に、八人の愛子に取り囲まれてしまった真緒の額に冷や汗が流れる。
「ちょっと……厳しいかもしれない……」
***
「……ん……?」
目覚めると見知らぬ部屋にいた。細かく浮き彫りが施されている壁に囲まれ、床には最高級羊毛絨毯が敷かれていた。置かれている家具はどれも一級品であり、数百万は下らない。
「……ここは……確かあの糞爺が杖を掲げて……とするとこの場所は俺の記憶から生み出された空間……の筈なんだが……」
真緒の時とは違い、フェスタスには全く見覚えの無い場所だった。辺りを見回すも、やはり何処なのか分からなかった。
「いったい何処なんだ……?」
「…………タス」
「ん?」
「……スタス……フェスタス……」
「この声は……」
何処からか自分の名を呼ぶ声が聞こえる。暖かく全てを優しく包み込む様なその声に、フェスタスは懐かしさを感じた。声のする方向に顔を向けると、そこには先程までいなかった筈の人間が二人いた。
「いいフェスタス? あなたは私とあの方との間に生まれた子供なのよ」
一人は赤いドレスを身に纏った女性。服装は豪華で綺麗だったが、肌はカサカサで髪の毛はごわごわとしており、手入れがされていない様子だった。そんな女性が腰を下ろし、誰かに面と向かって話し掛けていた。
「…………」
もう一人は蝶ネクタイが特徴な服と、サスペンダー付きのズボンを履いた少年。女性に両肩を掴まれながら、無理矢理話し掛けられている状態であった。そんな少年の姿にフェスタスは見覚えがあった。
「まさか……あれは俺か……?」
それはかつてのフェスタスの姿であった。まだ幼き少年だった頃の自分が目の前にいた。
「そうなると……もう片方は……」
女性の正体に気が付いたフェスタスだが、何故か表情はあまり芳しく無かった。
「その魔法はあの方しか扱えない特別な魔法……それを扱えるという事は、お前は紛れも無いあの方の血を引く存在よ」
「…………」
すると少年フェスタスは自身の右腕を、一瞬にして巨大化させて見せた。それを見た女性は歓喜に満ちた表情で、巨大化した右腕を触り始めた。
「あぁ……素敵よ……素敵よエジタス……あぁ……あぁ……」
右腕を触っている内に興奮した女性は、少年フェスタスの右腕を自身の下腹部に誘導しようとする。
「!!!」
が、狂気を感じ取った少年フェスタスは女性の手を払い除けた。
「……やっぱり……あんたも私を見捨てるのね……許さない……許さない!!」
女性はヒステリックに叫び声を上げながら馬乗りになって、少年フェスタスの首を絞め始めた。
「あ……がぁ……ぁあ……!!!」
「殺してやる!! 殺してやる!! 私を見捨てた罰だ!! 死ね!! 死ね!! 死ねこの“道化師”野郎!!」
最早女性の目には、少年フェスタスは映っていなかった。まるで過去の清算をする様に、一心不乱に首を絞めていた。
「うぅ……ぁあああああ!!!」
「!!!」
少年フェスタスは苦しみから逃れる為、巨大化した右腕で女性の頭を何度も何度も殴り付けた。
「あぁ!! あぁ!! あぁあああああああ!!!」
「…………」
動かなくなった後も、何度も殴り付けた。気が付くと一面血の海と化していた。
「……はは……ははは……ははははは……あははははははははははは!!!」
「…………」
全身を血で真っ赤に染めながら、笑い続ける少年フェスタス。そんな少年に憐れみの目で見つめるフェスタス。
「……気付いていたんだろう?」
「!!? 誰だ!!?」
その時、背後から声が聞こえた。フェスタスが慌てて振り返ると、そこにいたのは少年フェスタスだった。
「なっ!!?」
フェスタスは驚きの表情を浮かべ、慌てて先程の場所を見返した。しかし、既に血塗れで笑い続けていた少年フェスタスの姿は無く、それどころか女性の遺体や血の海さえ、綺麗に無くなっていた。
「…………」
「お前は実の母親を殺した」
「…………」
呆気に取られていると、背後から再び少年フェスタスが声を掛ける。
「金持ちに生まれ、何不自由の無い生活を送っていたが、この家には秘密があった」
「…………」
「この家はエジタスの活動拠点の一つだった。基本、表に顔を出さない主義だが、全くという訳にはいかない。そこで選んだのがこの家だった」
「…………」
「しかしそんなある日、この家に一人の妊婦が尋ねて来た。その女は娼婦だった。男達に散々弄ばれた挙げ句、妊娠が発覚すると呆気なく棄てられた哀れな女だった」
「…………」
「エジタスはその女性を保護し、介抱した。いつしか女性はエジタスに恋心を抱き、自身の想いを告白した。しかし、愛を心の底から信じていないエジタスは適当に流し、この家を女性に引き渡すと、姿を消した」
「…………」
「裏切られたと思った女性は精神を病んだ。そんな中、女性はお腹にいた赤ん坊を出産した。エジタスに見棄てられた事と子供が生まれた事が重なり、女性はその子供がエジタスとの間に生まれた子供だと錯覚した」
「…………」
「そう……その子供が“俺”……そして“お前”だよ」
「……黙れ……」
フェスタスは眉間にシワを寄せ、怒りから額に青筋を立てると、自身の右腕を巨大化させた。
「生まれて間も無い頃から、エジタスの息子だと教えられた。その事をずっと信じ、誇りに思っていた。しかし、女性のエジタスに対する愛情は思った以上だった」
「黙れ……」
「その行き過ぎた愛の結果がこれだ……まさか自分の息子に殺されるだなんて……哀れを通り越して惨めだよ」
「黙れって言ってるのが、聞こえねぇのかぁあああああ!!!」
「…………」
遂に怒りを爆発させたフェスタスは、目の前の少年フェスタス目掛けて、巨大化させた右腕を突き出した。
「……っ!!!」
しかしフェスタスの攻撃が通る事は無かった。少年フェスタスも自身の右腕を巨大化させ、迫り来る右腕を受け止めたのだ。
「でも肝心なのはそこじゃない。肝心なのは、俺が……お前が本当はエジタスの息子では無いと気が付いていた事だ」
「俺は……俺はエジタスの息子だ!!」
「そんな証拠何処にある? その巨大化した右腕か? 確かに骨肉魔法は禁じられた魔法……扱える者は数少ない。だが、全くいないという訳じゃない。エジタスが扱えた様に、偶然扱えただけだ」
「骨肉魔法は特別だ……エジタスの息子だから扱えるんだ……」
「大体、愛を心の底から信じていないエジタスが、誰かと愛を育むと思うか? 百歩譲ってあったとしても、それは恐らく計画の為に必要だっただけ……それに永遠に生きる事の出来るエジタスが、何故子孫を残す必要がある? 愛を嫌う道化師が、どうして愛の結晶を生み出そうとするんだ?」
「…………」
「お前がずっとエジタスの息子だと言い張っていたのは……母親の存在を否定したく無かったからだろ?」
「違う……違う違う違う!!」
「違わない!! お前は母親を殺したという罪悪感から、母親の想いを叶えようと必死だった!! どんなに否定されようと、貶されようと、決して曲げようとはしなかった!! だからこそ言わせて貰う、お前はエジタスの息子なんかじゃない!! 狂った娼婦と顔も知らない男との間に生まれた子供だ!!」
「黙れ黙れ黙れ黙れぇええええええええええええええええええ!!!」
フェスタスは少年フェスタスの右腕を振り払い、無我夢中で巨大化させた右腕を振り回す。
「認めろよ!! お前はエジタスの息子じゃない!! そうしないとお前は今後一生母親の呪縛から解放されない!!」
「煩い煩い煩い!!」
「いい加減、親離れしろよ!! この糞ガキが!!」
「うわぁあああああああ!!!」
フェスタスの拳と、少年フェスタスの拳がぶつかり合う。二人の攻防は人知れず続くのであった。
「っ!!!」
二人に分裂した愛子から氷のトゲが二発分、真緒目掛けて放たれた。剣を構え、素早く上下に動かし、迫り来る氷のトゲを連続して切り落とした。
「「さすがにやるわね。それなら……」」
真緒の剣捌きを見た愛子は、再び全身を小刻みに震わせ始めた。そして瞬く間に二人だった愛子は“四人”に分裂した。
「よ、四人になった!!?」
真緒が驚いている間に、四人の愛子が周囲を取り囲んだ。
「「「「前後左右から攻撃……防ぎ切れるかしら?」」」」
「!!!」
「「「「“アイスニードル”!!」」」」
四方向から、一斉に放たれる氷のトゲ。それに対して真緒は剣の柄を短く持ち直した。
「……はぁあああああ!!!」
「「「「!!!」」」」
そして片足を軸に、その場で勢い良く回転した。回転しながら氷のトゲが迫り来る高さに剣を調整し、見事全てのトゲを切り落とした。
「「「「へぇ……やるじゃない」」」」
「これ位、余裕余裕!!」
「「「「そう……なら……」」」」
余裕な態度を見せる真緒に愛子は三度、全身を小刻みに震わせ始めた。
「ま、まさか……」
真緒の嫌な予感は的中し、四人だった愛子は“八人”に分裂を果たした。
「「「「「「「「これでも余裕でいられる?」」」」」」」」
円を描く様に、八人の愛子に取り囲まれてしまった真緒の額に冷や汗が流れる。
「ちょっと……厳しいかもしれない……」
***
「……ん……?」
目覚めると見知らぬ部屋にいた。細かく浮き彫りが施されている壁に囲まれ、床には最高級羊毛絨毯が敷かれていた。置かれている家具はどれも一級品であり、数百万は下らない。
「……ここは……確かあの糞爺が杖を掲げて……とするとこの場所は俺の記憶から生み出された空間……の筈なんだが……」
真緒の時とは違い、フェスタスには全く見覚えの無い場所だった。辺りを見回すも、やはり何処なのか分からなかった。
「いったい何処なんだ……?」
「…………タス」
「ん?」
「……スタス……フェスタス……」
「この声は……」
何処からか自分の名を呼ぶ声が聞こえる。暖かく全てを優しく包み込む様なその声に、フェスタスは懐かしさを感じた。声のする方向に顔を向けると、そこには先程までいなかった筈の人間が二人いた。
「いいフェスタス? あなたは私とあの方との間に生まれた子供なのよ」
一人は赤いドレスを身に纏った女性。服装は豪華で綺麗だったが、肌はカサカサで髪の毛はごわごわとしており、手入れがされていない様子だった。そんな女性が腰を下ろし、誰かに面と向かって話し掛けていた。
「…………」
もう一人は蝶ネクタイが特徴な服と、サスペンダー付きのズボンを履いた少年。女性に両肩を掴まれながら、無理矢理話し掛けられている状態であった。そんな少年の姿にフェスタスは見覚えがあった。
「まさか……あれは俺か……?」
それはかつてのフェスタスの姿であった。まだ幼き少年だった頃の自分が目の前にいた。
「そうなると……もう片方は……」
女性の正体に気が付いたフェスタスだが、何故か表情はあまり芳しく無かった。
「その魔法はあの方しか扱えない特別な魔法……それを扱えるという事は、お前は紛れも無いあの方の血を引く存在よ」
「…………」
すると少年フェスタスは自身の右腕を、一瞬にして巨大化させて見せた。それを見た女性は歓喜に満ちた表情で、巨大化した右腕を触り始めた。
「あぁ……素敵よ……素敵よエジタス……あぁ……あぁ……」
右腕を触っている内に興奮した女性は、少年フェスタスの右腕を自身の下腹部に誘導しようとする。
「!!!」
が、狂気を感じ取った少年フェスタスは女性の手を払い除けた。
「……やっぱり……あんたも私を見捨てるのね……許さない……許さない!!」
女性はヒステリックに叫び声を上げながら馬乗りになって、少年フェスタスの首を絞め始めた。
「あ……がぁ……ぁあ……!!!」
「殺してやる!! 殺してやる!! 私を見捨てた罰だ!! 死ね!! 死ね!! 死ねこの“道化師”野郎!!」
最早女性の目には、少年フェスタスは映っていなかった。まるで過去の清算をする様に、一心不乱に首を絞めていた。
「うぅ……ぁあああああ!!!」
「!!!」
少年フェスタスは苦しみから逃れる為、巨大化した右腕で女性の頭を何度も何度も殴り付けた。
「あぁ!! あぁ!! あぁあああああああ!!!」
「…………」
動かなくなった後も、何度も殴り付けた。気が付くと一面血の海と化していた。
「……はは……ははは……ははははは……あははははははははははは!!!」
「…………」
全身を血で真っ赤に染めながら、笑い続ける少年フェスタス。そんな少年に憐れみの目で見つめるフェスタス。
「……気付いていたんだろう?」
「!!? 誰だ!!?」
その時、背後から声が聞こえた。フェスタスが慌てて振り返ると、そこにいたのは少年フェスタスだった。
「なっ!!?」
フェスタスは驚きの表情を浮かべ、慌てて先程の場所を見返した。しかし、既に血塗れで笑い続けていた少年フェスタスの姿は無く、それどころか女性の遺体や血の海さえ、綺麗に無くなっていた。
「…………」
「お前は実の母親を殺した」
「…………」
呆気に取られていると、背後から再び少年フェスタスが声を掛ける。
「金持ちに生まれ、何不自由の無い生活を送っていたが、この家には秘密があった」
「…………」
「この家はエジタスの活動拠点の一つだった。基本、表に顔を出さない主義だが、全くという訳にはいかない。そこで選んだのがこの家だった」
「…………」
「しかしそんなある日、この家に一人の妊婦が尋ねて来た。その女は娼婦だった。男達に散々弄ばれた挙げ句、妊娠が発覚すると呆気なく棄てられた哀れな女だった」
「…………」
「エジタスはその女性を保護し、介抱した。いつしか女性はエジタスに恋心を抱き、自身の想いを告白した。しかし、愛を心の底から信じていないエジタスは適当に流し、この家を女性に引き渡すと、姿を消した」
「…………」
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「…………」
「そう……その子供が“俺”……そして“お前”だよ」
「……黙れ……」
フェスタスは眉間にシワを寄せ、怒りから額に青筋を立てると、自身の右腕を巨大化させた。
「生まれて間も無い頃から、エジタスの息子だと教えられた。その事をずっと信じ、誇りに思っていた。しかし、女性のエジタスに対する愛情は思った以上だった」
「黙れ……」
「その行き過ぎた愛の結果がこれだ……まさか自分の息子に殺されるだなんて……哀れを通り越して惨めだよ」
「黙れって言ってるのが、聞こえねぇのかぁあああああ!!!」
「…………」
遂に怒りを爆発させたフェスタスは、目の前の少年フェスタス目掛けて、巨大化させた右腕を突き出した。
「……っ!!!」
しかしフェスタスの攻撃が通る事は無かった。少年フェスタスも自身の右腕を巨大化させ、迫り来る右腕を受け止めたのだ。
「でも肝心なのはそこじゃない。肝心なのは、俺が……お前が本当はエジタスの息子では無いと気が付いていた事だ」
「俺は……俺はエジタスの息子だ!!」
「そんな証拠何処にある? その巨大化した右腕か? 確かに骨肉魔法は禁じられた魔法……扱える者は数少ない。だが、全くいないという訳じゃない。エジタスが扱えた様に、偶然扱えただけだ」
「骨肉魔法は特別だ……エジタスの息子だから扱えるんだ……」
「大体、愛を心の底から信じていないエジタスが、誰かと愛を育むと思うか? 百歩譲ってあったとしても、それは恐らく計画の為に必要だっただけ……それに永遠に生きる事の出来るエジタスが、何故子孫を残す必要がある? 愛を嫌う道化師が、どうして愛の結晶を生み出そうとするんだ?」
「…………」
「お前がずっとエジタスの息子だと言い張っていたのは……母親の存在を否定したく無かったからだろ?」
「違う……違う違う違う!!」
「違わない!! お前は母親を殺したという罪悪感から、母親の想いを叶えようと必死だった!! どんなに否定されようと、貶されようと、決して曲げようとはしなかった!! だからこそ言わせて貰う、お前はエジタスの息子なんかじゃない!! 狂った娼婦と顔も知らない男との間に生まれた子供だ!!」
「黙れ黙れ黙れ黙れぇええええええええええええええええええ!!!」
フェスタスは少年フェスタスの右腕を振り払い、無我夢中で巨大化させた右腕を振り回す。
「認めろよ!! お前はエジタスの息子じゃない!! そうしないとお前は今後一生母親の呪縛から解放されない!!」
「煩い煩い煩い!!」
「いい加減、親離れしろよ!! この糞ガキが!!」
「うわぁあああああああ!!!」
フェスタスの拳と、少年フェスタスの拳がぶつかり合う。二人の攻防は人知れず続くのであった。
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