208 / 300
第十章 冒険編 魔王と勇者
平和を望む者達
しおりを挟む
「がはっ…………!!」
背中から突き刺さったレイピアを引き抜かれ、アーメイデはそのまま前のめりになって倒れた。
「エ、エピロさん…………?」
アーメイデが倒れた事により、重力魔法の効果が切れ、六人は自由に動ける様になった。
「ごれはいっだい……どういう事だぁ…………?」
「何だか……口調も変わっていなかったか?」
しかし、エピロが起こした突然の行動と口調の変化にリーマ、ハナコ、フォルスの三人は、即座に理解する事は出来なかった。
「「「…………」」」
特にエピロと初めて会ったゴルガ、シーラ、アルシアの三人は何が起こったのか訳が分からなかった。
「はぁー、やっとこの田舎臭い言葉使いから、解放されたわ」
そう言うとエピロは前髪を上げて、隠れていた目とおでこを露出させた。
「この服も窮屈で辛かったわ。特に胸の辺りが…………」
エピロは、アーメイデの体から引き抜いたレイピアを懐に仕舞うと、窮屈だと言っていた服の胸元を無造作に開けた。
「エジタス様!!私、頑張りましたよ!ご褒美に私と結婚して下さい!!」
上げた前髪、開けた胸元、先程まで田舎臭かったエピロの姿は、とてもセクシーな姿に変わっていた。見るだけでも、体から滲み出るその色気が伝わった。
「エピロさん、ご苦労様です。結婚はしませんよ」
「あぁー、エジタス様に褒めて頂けるなんて、エピロは幸せ者でございます!!」
エジタスから労いの言葉を受け取ったエピロは、あまりの喜びから思わず笑みが溢れる。
「エピロ……どうして……?」
「あら、まだ生きていたのね?中々しぶといわね」
体を貫かれたアーメイデだったが、致命傷には至らなかった。
「この際だから全部教えてあげる。元々私はエジタス様の命により、ずっとあなたの事を監視していたのよ」
「な、なんですって…………!!い、いったいいつから…………!?」
「千年前、初めてあなたに会った時から既に、私の心はエジタス様に捧げていたわ」
「!!!」
アーメイデは信じられなかった。エピロと出会い過ごして来た千年間、それが全てまやかしだった事実に、アーメイデの心は絶望色に染まった。
「エジタス様は、目的遂行においてあなたが最大の壁として立ち塞がると、予想していたわ。あなたがいつエジタス様の存在に気が付き、殺しに来てもすぐにでも対処出来る様、私にあなたを監視する命が下ったのよ」
そう自慢げに自身の辿って来た道筋を語るエピロに、アーメイデは怒りよりも悲しみが強く現れた。
「でも、エジタス様の予想と反してあなたは、全くと言っていい程に気付かなかった。正直、がっかりよ…………かつては、エジタス様と行動を供にしていたと言うから、期待していたのに…………あなたと過ごした無駄な千年を、返して欲しいわ」
「エピロ…………」
今までのエピロからは、想像もつかない様な罵倒に、アーメイデの心は折れ掛けていた。
「まぁ、土の王冠を持っていたのは嬉しかったわ。お陰で、あなたが魔食に気を取られている隙に、土の王冠の隠し場所を見つける事が出来たからね」
「!!……そう……あなただったのね……基本的にエジタスの事は見張っていた筈だけど、どうやって土の王冠を見つけ出したのか不思議に思っていた……でもこれで、すっきりしたわ…………」
真緒達が魔食を倒している間、全員分の料理を用意して待っていると言いながら、裏ではエジタスの為に土の王冠を探し回っていた。
「でも、例えワールドクラウンが手元にあったとしても、肝心の“器”が無ければ何の意味も無い!!」
「「…………」」
「結局あんたは、二千年前と同じ結果を迎えるのよ!!」
「「…………ぷっ、あははははは!!」」
「!!?」
アーメイデの言葉に、エピロは口に手を当て上品に笑い、エジタスは腹部に両手を当てわざとらしく笑い始めた。
「な、何がおかしいって言うのよ!!」
「いや~、すみません。あなたがあまりにもお茶目な事をいう物だから、思わず笑いが抑えられませんでした~。アーメイデさ~ん、この私が二度同じ失敗をするとお思いですか?」
「そ、そんな…………それじゃあ……まさか……」
「…………そろそろ、ですかね?」
エジタスが意味ありげな言葉を発したその時、玉座の間の扉が勢い良く開かれた。
「我が神よ!!ご命令通り、“器”を連れて参りました!!」
「おぉ~、丁度“器”に対しての話をしていた所です。良いタイミングです、ありがとうございます“ジョッカー”さん」
そこに現れたのは、過去にヴァンパイアを根絶やしにしようとして、ヴァルベルトに殺されたと思われていた元十字聖騎士軍の隊長、ジョッカーだった。
「我が神よ!お礼など不要です!!我が神のご命令とあらば、それを遂行するのは当然の事なのです!!」
「そうですか?あなたは仕事に忠実ですから、助かりますよ」
「おぉ!!勿体無きお言葉…………」
エジタスの労いの言葉に、ジョッカーは深々と頭を下げた。
「それではジョッカーさん、“器”の方を見せて貰えますか?」
「はい、勿論でございます。ラクウン!!“器”を持って来てくれ!!」
「ジョッカーさん、そんな大声を出さなくても、ちゃんと聞こえていますよ」
すると扉の向こうから、ラクウンが姿を現した。その両手には誰かを抱き抱えていた。それは…………。
「「「ク、クロウト!!!」」」
それはクロウトだった。サタニアと別れた後、ラクウンとジョッカーの二人に見つかり捕まっていた。気を失っているのか、クロウトはラクウンにお姫さま抱っこの状態でぐったりとしていた。
「あなたは確か…………カルド王国でカルド王の側近だった、ラクウン!?」
「これはいったいどういう事だよ!!説明しやがれ!!」
魔王であるサタニアと四天王であるシーラ、アルシア、ゴルガの三人はラクウンと面識があった。それはカルド王国との停戦協定の際に、何度か見掛けた事があったからだ。
「おや、あなた方もいたのですか。その節は大変お世話になりました」
「そんな事はどうでもいいんだよ!!何でお前がここにいるんだよ!!カルド王はどうしたんだよ!!」
「あぁ、あの偽りの王でしたら私が殺しましたよ」
「「「!!!」」」
この時初めて、三人はカルド王国との停戦協定が無くなってしまった事実を聞かされた。
「私が仕えるのは我が王エジタス様、只一人なのですから…………」
そう言いながら、ラクウンとジョッカーは四天王三人を横切り、エピロとエジタスの側まで歩み寄った。
「お待たせしました。我が王よ」
「ラクウンさん、あなたも良く頑張りましたね」
「勿体無きお言葉…………」
ジョッカーの時と同じ様に、ラクウンはエジタスに労いの言葉を掛けられると、深々と頭を下げた。
「そ、それなら、どうしてクロウトを捕まえているんだよ!!」
「それは勿論、彼女が“器”だからですよ」
「“器”…………いったい、どう言う意味なのかしら?」
「おや~、もしかして知らなかったのですか~?」
するとエジタスは、ラクウンからクロウトを受け取ると、玉座に座らせた。
「彼女こそが、ワールドクラウンの正当なる後継者だからですよ!!!」
「「「「「「えっ!!?」」」」」」
こうして、勇者でも魔王でも無い“第三”の勢力が姿を現したのであった。
背中から突き刺さったレイピアを引き抜かれ、アーメイデはそのまま前のめりになって倒れた。
「エ、エピロさん…………?」
アーメイデが倒れた事により、重力魔法の効果が切れ、六人は自由に動ける様になった。
「ごれはいっだい……どういう事だぁ…………?」
「何だか……口調も変わっていなかったか?」
しかし、エピロが起こした突然の行動と口調の変化にリーマ、ハナコ、フォルスの三人は、即座に理解する事は出来なかった。
「「「…………」」」
特にエピロと初めて会ったゴルガ、シーラ、アルシアの三人は何が起こったのか訳が分からなかった。
「はぁー、やっとこの田舎臭い言葉使いから、解放されたわ」
そう言うとエピロは前髪を上げて、隠れていた目とおでこを露出させた。
「この服も窮屈で辛かったわ。特に胸の辺りが…………」
エピロは、アーメイデの体から引き抜いたレイピアを懐に仕舞うと、窮屈だと言っていた服の胸元を無造作に開けた。
「エジタス様!!私、頑張りましたよ!ご褒美に私と結婚して下さい!!」
上げた前髪、開けた胸元、先程まで田舎臭かったエピロの姿は、とてもセクシーな姿に変わっていた。見るだけでも、体から滲み出るその色気が伝わった。
「エピロさん、ご苦労様です。結婚はしませんよ」
「あぁー、エジタス様に褒めて頂けるなんて、エピロは幸せ者でございます!!」
エジタスから労いの言葉を受け取ったエピロは、あまりの喜びから思わず笑みが溢れる。
「エピロ……どうして……?」
「あら、まだ生きていたのね?中々しぶといわね」
体を貫かれたアーメイデだったが、致命傷には至らなかった。
「この際だから全部教えてあげる。元々私はエジタス様の命により、ずっとあなたの事を監視していたのよ」
「な、なんですって…………!!い、いったいいつから…………!?」
「千年前、初めてあなたに会った時から既に、私の心はエジタス様に捧げていたわ」
「!!!」
アーメイデは信じられなかった。エピロと出会い過ごして来た千年間、それが全てまやかしだった事実に、アーメイデの心は絶望色に染まった。
「エジタス様は、目的遂行においてあなたが最大の壁として立ち塞がると、予想していたわ。あなたがいつエジタス様の存在に気が付き、殺しに来てもすぐにでも対処出来る様、私にあなたを監視する命が下ったのよ」
そう自慢げに自身の辿って来た道筋を語るエピロに、アーメイデは怒りよりも悲しみが強く現れた。
「でも、エジタス様の予想と反してあなたは、全くと言っていい程に気付かなかった。正直、がっかりよ…………かつては、エジタス様と行動を供にしていたと言うから、期待していたのに…………あなたと過ごした無駄な千年を、返して欲しいわ」
「エピロ…………」
今までのエピロからは、想像もつかない様な罵倒に、アーメイデの心は折れ掛けていた。
「まぁ、土の王冠を持っていたのは嬉しかったわ。お陰で、あなたが魔食に気を取られている隙に、土の王冠の隠し場所を見つける事が出来たからね」
「!!……そう……あなただったのね……基本的にエジタスの事は見張っていた筈だけど、どうやって土の王冠を見つけ出したのか不思議に思っていた……でもこれで、すっきりしたわ…………」
真緒達が魔食を倒している間、全員分の料理を用意して待っていると言いながら、裏ではエジタスの為に土の王冠を探し回っていた。
「でも、例えワールドクラウンが手元にあったとしても、肝心の“器”が無ければ何の意味も無い!!」
「「…………」」
「結局あんたは、二千年前と同じ結果を迎えるのよ!!」
「「…………ぷっ、あははははは!!」」
「!!?」
アーメイデの言葉に、エピロは口に手を当て上品に笑い、エジタスは腹部に両手を当てわざとらしく笑い始めた。
「な、何がおかしいって言うのよ!!」
「いや~、すみません。あなたがあまりにもお茶目な事をいう物だから、思わず笑いが抑えられませんでした~。アーメイデさ~ん、この私が二度同じ失敗をするとお思いですか?」
「そ、そんな…………それじゃあ……まさか……」
「…………そろそろ、ですかね?」
エジタスが意味ありげな言葉を発したその時、玉座の間の扉が勢い良く開かれた。
「我が神よ!!ご命令通り、“器”を連れて参りました!!」
「おぉ~、丁度“器”に対しての話をしていた所です。良いタイミングです、ありがとうございます“ジョッカー”さん」
そこに現れたのは、過去にヴァンパイアを根絶やしにしようとして、ヴァルベルトに殺されたと思われていた元十字聖騎士軍の隊長、ジョッカーだった。
「我が神よ!お礼など不要です!!我が神のご命令とあらば、それを遂行するのは当然の事なのです!!」
「そうですか?あなたは仕事に忠実ですから、助かりますよ」
「おぉ!!勿体無きお言葉…………」
エジタスの労いの言葉に、ジョッカーは深々と頭を下げた。
「それではジョッカーさん、“器”の方を見せて貰えますか?」
「はい、勿論でございます。ラクウン!!“器”を持って来てくれ!!」
「ジョッカーさん、そんな大声を出さなくても、ちゃんと聞こえていますよ」
すると扉の向こうから、ラクウンが姿を現した。その両手には誰かを抱き抱えていた。それは…………。
「「「ク、クロウト!!!」」」
それはクロウトだった。サタニアと別れた後、ラクウンとジョッカーの二人に見つかり捕まっていた。気を失っているのか、クロウトはラクウンにお姫さま抱っこの状態でぐったりとしていた。
「あなたは確か…………カルド王国でカルド王の側近だった、ラクウン!?」
「これはいったいどういう事だよ!!説明しやがれ!!」
魔王であるサタニアと四天王であるシーラ、アルシア、ゴルガの三人はラクウンと面識があった。それはカルド王国との停戦協定の際に、何度か見掛けた事があったからだ。
「おや、あなた方もいたのですか。その節は大変お世話になりました」
「そんな事はどうでもいいんだよ!!何でお前がここにいるんだよ!!カルド王はどうしたんだよ!!」
「あぁ、あの偽りの王でしたら私が殺しましたよ」
「「「!!!」」」
この時初めて、三人はカルド王国との停戦協定が無くなってしまった事実を聞かされた。
「私が仕えるのは我が王エジタス様、只一人なのですから…………」
そう言いながら、ラクウンとジョッカーは四天王三人を横切り、エピロとエジタスの側まで歩み寄った。
「お待たせしました。我が王よ」
「ラクウンさん、あなたも良く頑張りましたね」
「勿体無きお言葉…………」
ジョッカーの時と同じ様に、ラクウンはエジタスに労いの言葉を掛けられると、深々と頭を下げた。
「そ、それなら、どうしてクロウトを捕まえているんだよ!!」
「それは勿論、彼女が“器”だからですよ」
「“器”…………いったい、どう言う意味なのかしら?」
「おや~、もしかして知らなかったのですか~?」
するとエジタスは、ラクウンからクロウトを受け取ると、玉座に座らせた。
「彼女こそが、ワールドクラウンの正当なる後継者だからですよ!!!」
「「「「「「えっ!!?」」」」」」
こうして、勇者でも魔王でも無い“第三”の勢力が姿を現したのであった。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
目立ちたくない召喚勇者の、スローライフな(こっそり)恩返し
gari
ファンタジー
突然、異世界の村に転移したカズキは、村長父娘に保護された。
知らない間に脳内に寄生していた自称大魔法使いから、自分が召喚勇者であることを知るが、庶民の彼は勇者として生きるつもりはない。
正体がバレないようギルドには登録せず一般人としてひっそり生活を始めたら、固有スキル『蚊奪取』で得た規格外の能力と(この世界の)常識に疎い行動で逆に目立ったり、村長の娘と徐々に親しくなったり。
過疎化に悩む村の窮状を知り、恩返しのために温泉を開発すると見事大当たり! でも、その弊害で恩人父娘が窮地に陥ってしまう。
一方、とある国では、召喚した勇者(カズキ)の捜索が密かに行われていた。
父娘と村を守るため、武闘大会に出場しよう!
地域限定土産の開発や冒険者ギルドの誘致等々、召喚勇者の村おこしは、従魔や息子(?)や役人や騎士や冒険者も加わり順調に進んでいたが……
ついに、居場所が特定されて大ピンチ!!
どうする? どうなる? 召喚勇者。
※ 基本は主人公視点。時折、第三者視点が入ります。
家族全員異世界へ転移したが、その世界で父(魔王)母(勇者)だった…らしい~妹は聖女クラスの魔力持ち!?俺はどうなんですかね?遠い目~
厘/りん
ファンタジー
ある休日、家族でお昼ご飯を食べていたらいきなり異世界へ転移した。俺(長男)カケルは日本と全く違う異世界に動揺していたが、父と母の様子がおかしかった。なぜか、やけに落ち着いている。問い詰めると、もともと父は異世界人だった(らしい)。信じられない!
☆第4回次世代ファンタジーカップ
142位でした。ありがとう御座いました。
★Nolaノベルさん•なろうさんに編集して掲載中。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
【完結】では、なぜ貴方も生きているのですか?
月白ヤトヒコ
恋愛
父から呼び出された。
ああ、いや。父、と呼ぶと憎しみの籠る眼差しで、「彼女の命を奪ったお前に父などと呼ばれる謂われは無い。穢らわしい」と言われるので、わたしは彼のことを『侯爵様』と呼ぶべき相手か。
「……貴様の婚約が決まった。彼女の命を奪ったお前が幸せになることなど絶対に赦されることではないが、家の為だ。憎いお前が幸せになることは赦せんが、結婚して後継ぎを作れ」
単刀直入な言葉と共に、釣り書きが放り投げられた。
「婚約はお断り致します。というか、婚約はできません。わたしは、母の命を奪って生を受けた罪深い存在ですので。教会へ入り、祈りを捧げようと思います。わたしはこの家を継ぐつもりはありませんので、養子を迎え、その子へこの家を継がせてください」
「貴様、自分がなにを言っているのか判っているのかっ!? このわたしが、罪深い貴様にこの家を継がせてやると言っているんだぞっ!? 有難く思えっ!!」
「いえ、わたしは自分の罪深さを自覚しておりますので。このようなわたしが、家を継ぐなど赦されないことです。常々侯爵様が仰っているではありませんか。『生かしておいているだけで有難いと思え。この罪人め』と。なので、罪人であるわたしは自分の罪を償い、母の冥福を祈る為、教会に参ります」
という感じの重めでダークな話。
設定はふわっと。
人によっては胸くそ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる